ラファエロ (感想後編)【国立西洋美術館】
今日は前回の記事に引き続き、国立西洋美術館の「ラファエロ」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
ラファエロ
【公式サイト】
http://raffaello2013.com/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/raffaello2013.html
【会場】ラファエロ
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2013年3月2日(土)~6月2日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前半はフィレンツェの時代までご紹介しましたが、後半はローマ時代のラファエロと、後世への影響についてのコーナーです。3章は下階となります。
<第3章 ローマのラファエロ-教皇をとりこにした美>
ラファエロはフィレンツェにいながらキリスト教世界の中心都市ローマで働く機会を伺っていたらしく、1508年についにその機会を得ました。当時の教皇ユリウス2世は居室の装飾のため当代を代表する画家をローマに呼び寄せたそうで、その中にラファエロも加えられました。当初はチームの一員として従事していたようですが、やがて頭角を現し全体の装飾を任されることになったそうで、他にもシスティーナ礼拝堂に飾るタピスリー制作など大きなプロジェクトをいくつも行うようになっていったようです。そして大規模な工房を構え、幾つもの制作を同時に行うようになると共に、マルカントニオ・ライモンディ等の版画家を使って自らの素描を版画化していったようです。その後、教皇ユリウス2世の跡を継いだレオ10世もラファエロを重用して居室の装飾を続行させたそうで、ラファエロは1514年にはサン・ピエトロ寺院の造営主任になり、一方では古代遺跡の保護などにも携わっていたそうです。また、ヴァチカンでは多くの人文主義者と交流し、ラファエロほど貴族や学者と交流した画家はそれまでいなかったほどだったようです。
しかし、そんな栄光の中、1520年に37歳の若さで熱病によって夭折してしまい、多くの人々は哀しみに暮れたそうです。ここにはそうしたローマ時代の作品が並んでいました。
34 ラファエロ・サンティオ(原寸大下絵)/ピーテル・ファン・アールスト工房(織り) 「聖ステパノの殉教」
これは壁画のような巨大な作品で、1515年にレオ10世がラファエロに依頼したシスティーナ礼拝堂を装飾する為の聖ペトロと聖パウロを主題とした10点の連作タペストリーのカルトン(原寸大下絵)だそうです。この作品はそのうちの聖パウロに関連する5点のうちの1点で、上を向いて跪き石打ちされる聖ステパノが描かれ、その視線の先には天使がいて、右端のほうには聖パウロがそれを見守るように座っています。ステパノの背後には巨大な石を振り上げて今にも投げようとしている男たちが描かれ、そのポーズに動きを感じました。劇的で恐ろしいシーンですが、ラファエロらしい気品がどことなく漂っているように思います。
なお、ステパノはキリスト教の信仰を告白したことによって殉教した聖人で、西洋画では石打ち刑にされるシーンがよく描かれます。
30 ラファエロ・サンティオ 「ムーサの頭部」
これはやや俯いた感じの女性の顔の素描です。陰影が柔らかく、清らかな美人で髪を後ろで結っています。全体的に優美な感じなのですが、特に目と唇辺りの表現が生き生きしていているように感じました。解説によると、これはヴァチカン宮の署名の間の為に描かれた下絵のようでした。
近くには版画もありました。古代ギリシャやローマの古典を参考にしているようで、理想的な美しさを感じさせ、後の世にも影響を与えたそうです。18世紀の新古典主義の時代には手本となっていたのだとか。
38 ラファエロ・サンティオ 「友人のいる自画像」 ★こちらで観られます
後ろを振り返り前を指さす男性と、その男性の後ろに立って肩に手を置く長髪のヒゲの人物が描かれた作品です。この後ろの人物はラファエロ本人と考えられるようで、2人は仲が良さそうな感じを受けます。手前の人物は誰かわからないようですが、一番弟子とも言えるジュリオ・ロマーノとの説が近年注目されているようです。穏やかで落ち着いた雰囲気の作品でした。
なお、ラファエロはこの作品を描いた年に亡くなったそうです。絵の中でもまだ若そうなのに…。
この辺で再び上階に戻ります。階をあがるとライモンディとの共同作業による版画が何点か並んでいました。ラファエロのローマ時代の仕事は普通の人々の目に触れない所のものだったので、準備素描をライモンディ達版画家に渡して銅版画を作らせ、弟子に刷らせていたそうです。これによってラファエロの作品はヨーロッパ中に知られることとなり、版画に基づく陶器なども盛んに作られたそうです(こうした作品は展示の後のほうで出てきます) パリスの審判や神話を描いたものが並び、超精密な彫りとなっていました。
37 ラファエロ・サンティオ 「エゼキエルの幻視」 ★こちらで観られます
これは油彩で、手を広げる人物(ユピテルのようなキリスト?)を中心に、天使、ライオン、牛、鷲が描かれている作品です。背景には嵐のような雲の間から光が差し込み、神聖かつドラマティックな印象を与えてくれます。解説によると、タイトルになっているエゼキエルは紀元前579年にバビロンに捕囚されたユダヤ人で、「翼を持ち人間・ライオン・牡牛・鷲の顔をした4体の生き物が神の周りにいる」という幻視を見たそうです。そしてそれらは伝統的にマタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4人の福音書記者を表すとされているそうで、この作品ではその幻視をモチーフにしています。1枚の中で様々なものが描かれているのに絶妙に収まっていて、構図のまとまり方も面白い作品でした。
<第4章 ラファエロの継承者たち>
最後の4章はラファエロから影響を受けた者たちのコーナーです。ラファエロはローマで様々な芸術家と出会ったそうで、中でもミケランジェロは最大の存在だったようですが、次いでヴェネツィア出身のセバスティアーノ・ルチアーニも重要な存在だったそうです。ラファエロは彼を通じてヴェネツィア派の色彩や風景表現を取り入れたそうですが、逆にセバスティアーノ・ルチアーニもラファエロからの影響を受けているようです。また、ラファエロの工房は才能ある若い画家が集まっていたそうで、ラファエロは熱心に指導していたようです。弟子は成長して後にイタリアを代表する画家として活躍するものも現れ、特にジュリオ・ロマーノはマントヴァの宮廷画家を務めるほどの活躍をしたそうです。ラファエロの死後も弟子たちは師の方法を引き継いで工房を運営していったそうで、その延長線上には17世紀のルーベンスの工房などもあるとのことでした。ここにはそうしたラファエロ以降の作品が並んでいました、
45 セバスティアーノ・デル・ピオンボ(本名:セバスティアーノ・ルチアーニ) 「女性の肖像(ラ・フォルナリーナ)」
肩に毛皮を乗せてこちらを見る女性が描かれた作品です。柔らかな陰影表現が気品ある雰囲気を生んでいるように見え、これはラファエロっぽい感じを受けます。その為か、この作品は以前はラファエロの作とも考えられていたこともあるそうで、実際の作者のセバスティアーノ・ルチアーニはラファエロと隣り合う部屋の仕事をしていたこともあるそうです。(後にお互い決裂) 同時代の画家にもラファエロの影響が感じられる作品でした。
47 ジュリオ・ロマーノ(本名:ジュリオ・ピッピ) 「聖母子」
これは一番弟子と言えるジュリオ・ロマーノの作品で、右手で幼い裸のキリストを抱き、左手で本を持つマリアが描かれています。頬を寄せて微笑んでて、キリストも楽しそうな笑顔をしています。それが宗教画とは思えないほど親しみのある表情で、仲のいい親子のように見えました。肉体表現の柔らかな感じがラファエロっぽいかな。解説によると、マリアの顔もラファエロの作品に似ているとのことでした。
この近くにはカラヴァッジョの作品や、ラファエロの絵を元に作った陶器などもありました。また、部屋の中央にはペンダントやメダイヨン、皿など版画を元に絵付けした品が並んでいます。ラファエロのオリジナルと比べるとえらく稚拙な感じですが…w
57 マルカントニオ・ライモンディ 「嬰児虐殺」
これはラファエロの素描に基づいて作られた版画で、橋を背景に路上で子供を抱きかかえて逃げまわる母親たちと、剣を持って襲い掛かる兵士たちが描かれています。道には既に殺された子供も倒れていて、恐ろしい光景です。人々の表情は真に迫るものがあり、慄く母親と冷徹な兵士が印象的でした。このシーンについて特に解説はなかったですが、おそらくこれはヘロデ王が新しい王(キリスト)の誕生を恐れて行った虐殺のシーンかな。
隣にはこれを皿にした作品があり、色が付けられていました。表情や細部などは結構違いを感じますが、版画を元にしている様子がよく分かりました。
ということで、本当に充実した内容でした。これだけの作品が日本で観られるなんて、ありがたい限りです。ラファエロはやはりルネサンスで最高の画家だったんだなあとひとしきり感動してきました。
この展示は今後はますます人気が出て混雑すると思いますので、気になる方はお早めにどうぞ。私はいずれリピートしようと思います。
おまけ:
見終わった後、余韻を味わうために1200円のミニ図録も購入しました。解説はないですが、お手頃価格なのと、小さいので場所をとらないのが嬉しいですw(大きな通常の図録もあります)
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
ラファエロ
【公式サイト】
http://raffaello2013.com/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/raffaello2013.html
【会場】ラファエロ
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2013年3月2日(土)~6月2日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前半はフィレンツェの時代までご紹介しましたが、後半はローマ時代のラファエロと、後世への影響についてのコーナーです。3章は下階となります。
<第3章 ローマのラファエロ-教皇をとりこにした美>
ラファエロはフィレンツェにいながらキリスト教世界の中心都市ローマで働く機会を伺っていたらしく、1508年についにその機会を得ました。当時の教皇ユリウス2世は居室の装飾のため当代を代表する画家をローマに呼び寄せたそうで、その中にラファエロも加えられました。当初はチームの一員として従事していたようですが、やがて頭角を現し全体の装飾を任されることになったそうで、他にもシスティーナ礼拝堂に飾るタピスリー制作など大きなプロジェクトをいくつも行うようになっていったようです。そして大規模な工房を構え、幾つもの制作を同時に行うようになると共に、マルカントニオ・ライモンディ等の版画家を使って自らの素描を版画化していったようです。その後、教皇ユリウス2世の跡を継いだレオ10世もラファエロを重用して居室の装飾を続行させたそうで、ラファエロは1514年にはサン・ピエトロ寺院の造営主任になり、一方では古代遺跡の保護などにも携わっていたそうです。また、ヴァチカンでは多くの人文主義者と交流し、ラファエロほど貴族や学者と交流した画家はそれまでいなかったほどだったようです。
しかし、そんな栄光の中、1520年に37歳の若さで熱病によって夭折してしまい、多くの人々は哀しみに暮れたそうです。ここにはそうしたローマ時代の作品が並んでいました。
34 ラファエロ・サンティオ(原寸大下絵)/ピーテル・ファン・アールスト工房(織り) 「聖ステパノの殉教」
これは壁画のような巨大な作品で、1515年にレオ10世がラファエロに依頼したシスティーナ礼拝堂を装飾する為の聖ペトロと聖パウロを主題とした10点の連作タペストリーのカルトン(原寸大下絵)だそうです。この作品はそのうちの聖パウロに関連する5点のうちの1点で、上を向いて跪き石打ちされる聖ステパノが描かれ、その視線の先には天使がいて、右端のほうには聖パウロがそれを見守るように座っています。ステパノの背後には巨大な石を振り上げて今にも投げようとしている男たちが描かれ、そのポーズに動きを感じました。劇的で恐ろしいシーンですが、ラファエロらしい気品がどことなく漂っているように思います。
なお、ステパノはキリスト教の信仰を告白したことによって殉教した聖人で、西洋画では石打ち刑にされるシーンがよく描かれます。
30 ラファエロ・サンティオ 「ムーサの頭部」
これはやや俯いた感じの女性の顔の素描です。陰影が柔らかく、清らかな美人で髪を後ろで結っています。全体的に優美な感じなのですが、特に目と唇辺りの表現が生き生きしていているように感じました。解説によると、これはヴァチカン宮の署名の間の為に描かれた下絵のようでした。
近くには版画もありました。古代ギリシャやローマの古典を参考にしているようで、理想的な美しさを感じさせ、後の世にも影響を与えたそうです。18世紀の新古典主義の時代には手本となっていたのだとか。
38 ラファエロ・サンティオ 「友人のいる自画像」 ★こちらで観られます
後ろを振り返り前を指さす男性と、その男性の後ろに立って肩に手を置く長髪のヒゲの人物が描かれた作品です。この後ろの人物はラファエロ本人と考えられるようで、2人は仲が良さそうな感じを受けます。手前の人物は誰かわからないようですが、一番弟子とも言えるジュリオ・ロマーノとの説が近年注目されているようです。穏やかで落ち着いた雰囲気の作品でした。
なお、ラファエロはこの作品を描いた年に亡くなったそうです。絵の中でもまだ若そうなのに…。
この辺で再び上階に戻ります。階をあがるとライモンディとの共同作業による版画が何点か並んでいました。ラファエロのローマ時代の仕事は普通の人々の目に触れない所のものだったので、準備素描をライモンディ達版画家に渡して銅版画を作らせ、弟子に刷らせていたそうです。これによってラファエロの作品はヨーロッパ中に知られることとなり、版画に基づく陶器なども盛んに作られたそうです(こうした作品は展示の後のほうで出てきます) パリスの審判や神話を描いたものが並び、超精密な彫りとなっていました。
37 ラファエロ・サンティオ 「エゼキエルの幻視」 ★こちらで観られます
これは油彩で、手を広げる人物(ユピテルのようなキリスト?)を中心に、天使、ライオン、牛、鷲が描かれている作品です。背景には嵐のような雲の間から光が差し込み、神聖かつドラマティックな印象を与えてくれます。解説によると、タイトルになっているエゼキエルは紀元前579年にバビロンに捕囚されたユダヤ人で、「翼を持ち人間・ライオン・牡牛・鷲の顔をした4体の生き物が神の周りにいる」という幻視を見たそうです。そしてそれらは伝統的にマタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4人の福音書記者を表すとされているそうで、この作品ではその幻視をモチーフにしています。1枚の中で様々なものが描かれているのに絶妙に収まっていて、構図のまとまり方も面白い作品でした。
<第4章 ラファエロの継承者たち>
最後の4章はラファエロから影響を受けた者たちのコーナーです。ラファエロはローマで様々な芸術家と出会ったそうで、中でもミケランジェロは最大の存在だったようですが、次いでヴェネツィア出身のセバスティアーノ・ルチアーニも重要な存在だったそうです。ラファエロは彼を通じてヴェネツィア派の色彩や風景表現を取り入れたそうですが、逆にセバスティアーノ・ルチアーニもラファエロからの影響を受けているようです。また、ラファエロの工房は才能ある若い画家が集まっていたそうで、ラファエロは熱心に指導していたようです。弟子は成長して後にイタリアを代表する画家として活躍するものも現れ、特にジュリオ・ロマーノはマントヴァの宮廷画家を務めるほどの活躍をしたそうです。ラファエロの死後も弟子たちは師の方法を引き継いで工房を運営していったそうで、その延長線上には17世紀のルーベンスの工房などもあるとのことでした。ここにはそうしたラファエロ以降の作品が並んでいました、
45 セバスティアーノ・デル・ピオンボ(本名:セバスティアーノ・ルチアーニ) 「女性の肖像(ラ・フォルナリーナ)」
肩に毛皮を乗せてこちらを見る女性が描かれた作品です。柔らかな陰影表現が気品ある雰囲気を生んでいるように見え、これはラファエロっぽい感じを受けます。その為か、この作品は以前はラファエロの作とも考えられていたこともあるそうで、実際の作者のセバスティアーノ・ルチアーニはラファエロと隣り合う部屋の仕事をしていたこともあるそうです。(後にお互い決裂) 同時代の画家にもラファエロの影響が感じられる作品でした。
47 ジュリオ・ロマーノ(本名:ジュリオ・ピッピ) 「聖母子」
これは一番弟子と言えるジュリオ・ロマーノの作品で、右手で幼い裸のキリストを抱き、左手で本を持つマリアが描かれています。頬を寄せて微笑んでて、キリストも楽しそうな笑顔をしています。それが宗教画とは思えないほど親しみのある表情で、仲のいい親子のように見えました。肉体表現の柔らかな感じがラファエロっぽいかな。解説によると、マリアの顔もラファエロの作品に似ているとのことでした。
この近くにはカラヴァッジョの作品や、ラファエロの絵を元に作った陶器などもありました。また、部屋の中央にはペンダントやメダイヨン、皿など版画を元に絵付けした品が並んでいます。ラファエロのオリジナルと比べるとえらく稚拙な感じですが…w
57 マルカントニオ・ライモンディ 「嬰児虐殺」
これはラファエロの素描に基づいて作られた版画で、橋を背景に路上で子供を抱きかかえて逃げまわる母親たちと、剣を持って襲い掛かる兵士たちが描かれています。道には既に殺された子供も倒れていて、恐ろしい光景です。人々の表情は真に迫るものがあり、慄く母親と冷徹な兵士が印象的でした。このシーンについて特に解説はなかったですが、おそらくこれはヘロデ王が新しい王(キリスト)の誕生を恐れて行った虐殺のシーンかな。
隣にはこれを皿にした作品があり、色が付けられていました。表情や細部などは結構違いを感じますが、版画を元にしている様子がよく分かりました。
ということで、本当に充実した内容でした。これだけの作品が日本で観られるなんて、ありがたい限りです。ラファエロはやはりルネサンスで最高の画家だったんだなあとひとしきり感動してきました。
この展示は今後はますます人気が出て混雑すると思いますので、気になる方はお早めにどうぞ。私はいずれリピートしようと思います。
おまけ:
見終わった後、余韻を味わうために1200円のミニ図録も購入しました。解説はないですが、お手頃価格なのと、小さいので場所をとらないのが嬉しいですw(大きな通常の図録もあります)
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Comment
No title
今日はラファエロ見てきました。
その前に、このページ、しっかり読んで行きました。
読んでいくと解説を読まなくても良いのでとっても助かります。
いつもありがとうございます。
ラファエロはとっても綺麗で良かったですけど、いまいち感動が無かったな~と思いました。
その前に、このページ、しっかり読んで行きました。
読んでいくと解説を読まなくても良いのでとっても助かります。
いつもありがとうございます。
ラファエロはとっても綺麗で良かったですけど、いまいち感動が無かったな~と思いました。
Re: No title
>nobukotsさん
コメント頂きましてありがとうございます。参考にして頂き嬉しいです。
私はラファエロが大好きなので感動しましたが、感じるものは人それぞれ違いますからね。
しばらく時間が経てば感じるものも変わることもあるし。
後世への影響のコーナーがあったと思いますが、間接的な影響なども考えると
本当に歴史的な天才だと思います。本当に貴重な展覧会です。
コメント頂きましてありがとうございます。参考にして頂き嬉しいです。
私はラファエロが大好きなので感動しましたが、感じるものは人それぞれ違いますからね。
しばらく時間が経てば感じるものも変わることもあるし。
後世への影響のコーナーがあったと思いますが、間接的な影響なども考えると
本当に歴史的な天才だと思います。本当に貴重な展覧会です。
残念ながら物足りないラファエロ展
頑張って初めてのラファエロ展を開いたけれど、とくに後半は物足りなかったですね。ほとんど真作が無い。もう少し、デザイナーとしてのラファエロを取りあげるとか、キュレーションを工夫しないと。この作品エントリーでは、正攻法の構成では無理なんだから。
Re: 残念ながら物足りないラファエロ展
>キタさん
コメント頂きましてありがとうございます。
たしかに後半は本人の作品は少なく感じるかもしれませんね。
とは言え、ルネサンスの巨匠の展示でこれだけ集まるのは貴重だと思います。
師?や影響を受けた画家、版画の展開なども参考になりました。
巨匠の展示はどうしても点数が少ないだけにキュレーターも苦労されそうですね。。。w
コメント頂きましてありがとうございます。
たしかに後半は本人の作品は少なく感じるかもしれませんね。
とは言え、ルネサンスの巨匠の展示でこれだけ集まるのは貴重だと思います。
師?や影響を受けた画家、版画の展開なども参考になりました。
巨匠の展示はどうしても点数が少ないだけにキュレーターも苦労されそうですね。。。w
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
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映画「マトリックス レザレクションズ」(ややネタバレあり) (12/21)
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ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 【パナソニック汐留美術館】 (12/19)
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鈴木其一・夏秋渓流図屏風 【根津美術館】 (12/16)
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【根津美術館】の紅葉 2021年11月 (12/14)
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カフェラヴォワ 【新宿界隈のお店】 (12/12)
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川瀬巴水 旅と郷愁の風景 【SOMPO美術館】 (12/10)
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- 21世紀のxxx者:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- ゆーき:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- 21世紀のxxx者:奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想前編)【東京ステーションギャラリー】 (01/03)
- うさぴょん:キヨノサチコ絵本原画の世界 みんな大好き!ノンタン展 【松屋銀座】 (03/21)
- 21世紀のxxx者:川豊 【成田界隈のお店】 (03/04)
- 21世紀のxxx者:劇団四季 「MAMMA MIA!(マンマ・ミーア!)」 (03/04)
- 萌音:川豊 【成田界隈のお店】 (03/03)
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