国宝「紅白梅図屏風」と所蔵琳派展 【MOA美術館】
この前の土日に熱海へ小旅行をしてきました。まずは日曜日に観てきたMOA美術館の国宝「紅白梅図屏風」と所蔵琳派展をご紹介しようと思います。

【展覧名】
国宝「紅白梅図屏風」と所蔵琳派展
【公式サイト】
http://crayon.securesites.net/moaart/ex_art.php?id=41
【会場】MOA美術館
【最寄】熱海駅
【会期】2013年2月1日(金)~3月20日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日11時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
ここは熱海の中でも有名な観光地であるためか、結構混んでいて所々人だかりが出来ていました。
さて、この展示は国宝の尾形光琳「紅白梅図屏風」を含めMOA美術館が所蔵する琳派の作品の数々を展示するという内容となっています。尾形光琳、弟の尾形乾山、私淑した俵屋宗達、琳派の継承者である酒井抱一などのコーナーがあり、書画・陶芸・漆器などが並んでいました。章立てなどは特に無いのですが、作者ごとに部屋が分かれているような感じでしたので、気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
なお、念のため書いておきますが、MOA美術館は世界救世教という宗教団体が運営している美術館です。私は特定の宗教を後押しする気は全く無いので、純粋に美術目的で紹介して参ります。
<展示室1>
まずは尾形光琳についてのコーナーです。一応解説はありましたが、特に目新しいことは書いていなかったかな。詳細が気になる方は過去の記事を参考にして頂ければと思います。
参考記事:
KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」 (根津美術館)
琳派芸術II (出光美術館)
琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派― 第1部 煌めく金の世界 (出光美術館)
伝 尾形光琳 「水葵蒔絵螺鈿硯箱」
これは漆塗りの硯箱で、水葵の花が螺鈿で表され、葉っぱは鉛、流水には金が用いられています。流水の渦が優美な雰囲気で、少ない色数でありながら雅な風格がありました。本人の作かは分かりませんが、琳派らしさを感じるのは確かです。
この近くには印籠やうちわ、小袖など「光琳模様」の品々が並んでいました。
尾形光琳 「虎図屏風」
これは2曲1隻の水墨で、口をへの字にした虎が踏み出すような姿勢で描かれています。単純化された表現で目や顔に愛嬌すら感じられ、手などは大胆な簡略化が観られました。ユーモラスではみ出さんほどの迫力ある作品です。
尾形光琳 「朱達磨図」
これは掛け軸で、手を組んでいる赤い衣の達磨が描かれています。ちょっとむっとしたような顔はどこを見ているか分からないかな。太めの輪郭で描かれていますが、色は薄めです。 その為、パッと見てあまり光琳っぽくないと思ったのですが、これは無準師範と賛のある中国南宋時代の作品(畠山記念館所蔵品)を元に描いたものだそうで、いかに光琳が広く画を学んでいたかを示しているらしく、後に酒井抱一がまとめた光琳百図にも入っているとのことでした。
この近くには同様に光琳百図に入っている「紫式部図」も並んでいました。
尾形光琳 「紅白梅図屏風」 ★こちらで観られます
こちらはこの美術館の目玉とも言える国宝で、2曲1双の屏風です。中央の川を中心に右隻には紅梅、左隻には白梅が描かれています。紅梅は樹の幹が大きくカーブしている様子が描かれているのに対して、白梅の幹は画面の外に向かって伸びているため根本しか描かれておらず、画面に広がりを持たせています。また、紅梅は曲線が多く優美な雰囲気がある一方、白梅はカクカクした感じを受けるなど、お互いに対照的な要素があるように思いました。さらに、中央の川は流水紋が表され独特のリズム感があり、奥が細く手前が太い川幅に奥行きが感じられました。 花の色や配置、装飾性、単純化、構成、どれを取っても素晴らしい作品です。
この展示室の隣にはこの作品を当時の色合いに再現したものがありました(こちらは撮影可能)

こうして再現を観ると流水紋が主役みたいに見えるかも…。
<展示室2>
続いては尾形光琳の弟(6歳年下)である尾形乾山と、乾山の師匠の野々村仁清の作品が並ぶコーナーでした。
野々村仁清 「色絵藤花文茶壷」 ★こちらで観られます
量感のある白地の壺に、赤や紫の花を咲かす藤が描かれています。緑の葉や蔦と共にその色合いは華やかで、何とも気品があります。壺の形や白さも含めて非常に優美で、これを仁清の最高傑作と考える人もいるようです。私も仁清好きなので、これはかなり見たかった。
尾形乾山 「色絵十二ヶ月歌絵皿」 ★こちらで観られます
これは12枚セットの小さめの正方形の絵皿で、それぞれに1月~12月まで1ヶ月ずつ藤原定家の和歌にちなんだ絵が描かれています。(裏には和歌が書かれているそうで、裏面は写真展示してあります。) 主に草花と鳥が褐色の濃淡で描かれていて、おおらかな画風でやや寂しげな雰囲気がありました。しみじみとした味わいのある作品です。
この近くには光琳の大黒や寿老人を描いたもありました。よく七福神を描いていたようです。
<展示室3>
こちらも引き続き主に乾山の作品が並んでいました。
尾形乾山 「銹絵染付梅花散文蓋物」 ★こちらで観られます
これは角の丸っこくなった四角い箱で、梅の花を簡略化した文様を紺・茶・白で積み重ています。色は渋いですが、装飾性とリズムが感じられ、デザインの大胆さもあります。落ち着きがあるのに華やかに感じるのが不思議。これもかなり気に入りました。
尾形乾山 「銹絵寿老人図角皿」
これは正方形の皿で、表面に黒一色で頭の長い寿老人が描かれています。この絵は兄の光琳が描いたものらしく、結構簡略化されていてゆるい雰囲気が面白かったです。
尾形乾山 「色絵吉野山頭透鉢」
これは薄手の鉢で、内側と外側の両方に桜の木々が描かれています。その枝の隙間にはいくつかの小さな穴が実際に開いていて、樹間を表すような趣向となっているのが面白いです。これと似た作品はいくつか観たことがありますが、吉野の山の雰囲気が伝わってくるようでした。
<展示室4>
最後は尾形光琳が私淑した(実際に教えを受けたわけではなく、模倣して学んだ)俵屋宗達と、よく共作した本阿弥光悦、尾形光琳に私淑した継承者の酒井抱一の作品が並んでいました。
伝 本阿弥光悦 「樵夫蒔絵硯箱」 ★こちらで観られます
これは蓋に薪を背負った男が表された蒔絵の硯箱です。手足は螺鈿で表現され、顔は金色、薪はゴツゴツした感じで表されています。ちょっと変わった主題に思えましたが、この樵は謡曲「志賀」に取材した大伴黒主と考えられるそうです。重厚感のある作品でした。
本阿弥光悦/俵屋宗達 「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」 ★こちらで観られます
これは俵屋宗達が線描で鹿を描き、本阿弥光悦が新古今和歌集の歌を書いた巻物です。金で描かれた鹿は軽やかで、簡素ながらも曲線が非常に優美な雰囲気です。一方の本阿弥光悦の書も流麗な文字が舞うように書かれ、字の太さや濃さも自在な雰囲気でした。なお、この作品は元々1つの巻物が断簡として分割されたため、様々な美術館に散在しています。
参考記事:
琳派から日本画へ ―和歌のこころ・絵のこころ― (山種美術館)
美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展 (サントリー美術館)
伝 俵屋宗達 「軍鶏図」 ★こちらで観られます
これは横向きの鶏が描かれた水墨の掛け軸です。羽や尾は微妙な濃淡が使われ、特に尾の辺りは琳派に伝わっていった「たらしこみ」という滲みを利用した表現が見られます。顔は写実的な感じで、全体的に凛とした雰囲気がありました。
俵屋宗達 「龍虎図」
これは2幅1対の水墨の掛け軸で、右幅は暗い雲を背景にした白い龍、左は白を背景にした虎が描かれています。その白黒のコントラストが目を引き、雲間からぬっと顔と爪を出す龍は非常に大きく見えます。一方の虎は前足を舐めるような仕草で、顔も猫っぽい可愛らしさを感じさせました。虎の毛は細かくフサフサした感じを出すなど、表現も多用で面白い作品でした。
酒井抱一 「雪月花図」 ★こちらで観られます
これは3幅対の掛け軸で、左から順に松に積もる雪、雲間から顔を見せる月、花咲く桜の枝先が描かれています。雪の松は画面上部に寄っていて、月は画面中央、桜は画面下部に描かれているので3幅並べて観ると対角線上の並ぶ配置となっているのが面白いです。また、余白に漂う薄い金の雲が、落ち着きと画面の奥行きを生んでいるように思いました。 洒脱な雰囲気の作品です。
ということで、目的は尾形光琳の「紅白梅図屏風」でしたが他の作品も楽しむことができました。光悦、仁清、乾山あたりが予想以上に良かったかな。ちょうど会期末となってしまいましたが、「紅白梅図屏風」は度々展示されているようですので、熱海に行く際には展示されているかチェックしてみると良いかもしれません。
参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
国宝「紅白梅図屏風」と所蔵琳派展
【公式サイト】
http://crayon.securesites.net/moaart/ex_art.php?id=41
【会場】MOA美術館
【最寄】熱海駅
【会期】2013年2月1日(金)~3月20日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日11時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
ここは熱海の中でも有名な観光地であるためか、結構混んでいて所々人だかりが出来ていました。
さて、この展示は国宝の尾形光琳「紅白梅図屏風」を含めMOA美術館が所蔵する琳派の作品の数々を展示するという内容となっています。尾形光琳、弟の尾形乾山、私淑した俵屋宗達、琳派の継承者である酒井抱一などのコーナーがあり、書画・陶芸・漆器などが並んでいました。章立てなどは特に無いのですが、作者ごとに部屋が分かれているような感じでしたので、気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
なお、念のため書いておきますが、MOA美術館は世界救世教という宗教団体が運営している美術館です。私は特定の宗教を後押しする気は全く無いので、純粋に美術目的で紹介して参ります。
<展示室1>
まずは尾形光琳についてのコーナーです。一応解説はありましたが、特に目新しいことは書いていなかったかな。詳細が気になる方は過去の記事を参考にして頂ければと思います。
参考記事:
KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」 (根津美術館)
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伝 尾形光琳 「水葵蒔絵螺鈿硯箱」
これは漆塗りの硯箱で、水葵の花が螺鈿で表され、葉っぱは鉛、流水には金が用いられています。流水の渦が優美な雰囲気で、少ない色数でありながら雅な風格がありました。本人の作かは分かりませんが、琳派らしさを感じるのは確かです。
この近くには印籠やうちわ、小袖など「光琳模様」の品々が並んでいました。
尾形光琳 「虎図屏風」
これは2曲1隻の水墨で、口をへの字にした虎が踏み出すような姿勢で描かれています。単純化された表現で目や顔に愛嬌すら感じられ、手などは大胆な簡略化が観られました。ユーモラスではみ出さんほどの迫力ある作品です。
尾形光琳 「朱達磨図」
これは掛け軸で、手を組んでいる赤い衣の達磨が描かれています。ちょっとむっとしたような顔はどこを見ているか分からないかな。太めの輪郭で描かれていますが、色は薄めです。 その為、パッと見てあまり光琳っぽくないと思ったのですが、これは無準師範と賛のある中国南宋時代の作品(畠山記念館所蔵品)を元に描いたものだそうで、いかに光琳が広く画を学んでいたかを示しているらしく、後に酒井抱一がまとめた光琳百図にも入っているとのことでした。
この近くには同様に光琳百図に入っている「紫式部図」も並んでいました。
尾形光琳 「紅白梅図屏風」 ★こちらで観られます
こちらはこの美術館の目玉とも言える国宝で、2曲1双の屏風です。中央の川を中心に右隻には紅梅、左隻には白梅が描かれています。紅梅は樹の幹が大きくカーブしている様子が描かれているのに対して、白梅の幹は画面の外に向かって伸びているため根本しか描かれておらず、画面に広がりを持たせています。また、紅梅は曲線が多く優美な雰囲気がある一方、白梅はカクカクした感じを受けるなど、お互いに対照的な要素があるように思いました。さらに、中央の川は流水紋が表され独特のリズム感があり、奥が細く手前が太い川幅に奥行きが感じられました。 花の色や配置、装飾性、単純化、構成、どれを取っても素晴らしい作品です。
この展示室の隣にはこの作品を当時の色合いに再現したものがありました(こちらは撮影可能)

こうして再現を観ると流水紋が主役みたいに見えるかも…。
<展示室2>
続いては尾形光琳の弟(6歳年下)である尾形乾山と、乾山の師匠の野々村仁清の作品が並ぶコーナーでした。
野々村仁清 「色絵藤花文茶壷」 ★こちらで観られます
量感のある白地の壺に、赤や紫の花を咲かす藤が描かれています。緑の葉や蔦と共にその色合いは華やかで、何とも気品があります。壺の形や白さも含めて非常に優美で、これを仁清の最高傑作と考える人もいるようです。私も仁清好きなので、これはかなり見たかった。
尾形乾山 「色絵十二ヶ月歌絵皿」 ★こちらで観られます
これは12枚セットの小さめの正方形の絵皿で、それぞれに1月~12月まで1ヶ月ずつ藤原定家の和歌にちなんだ絵が描かれています。(裏には和歌が書かれているそうで、裏面は写真展示してあります。) 主に草花と鳥が褐色の濃淡で描かれていて、おおらかな画風でやや寂しげな雰囲気がありました。しみじみとした味わいのある作品です。
この近くには光琳の大黒や寿老人を描いたもありました。よく七福神を描いていたようです。
<展示室3>
こちらも引き続き主に乾山の作品が並んでいました。
尾形乾山 「銹絵染付梅花散文蓋物」 ★こちらで観られます
これは角の丸っこくなった四角い箱で、梅の花を簡略化した文様を紺・茶・白で積み重ています。色は渋いですが、装飾性とリズムが感じられ、デザインの大胆さもあります。落ち着きがあるのに華やかに感じるのが不思議。これもかなり気に入りました。
尾形乾山 「銹絵寿老人図角皿」
これは正方形の皿で、表面に黒一色で頭の長い寿老人が描かれています。この絵は兄の光琳が描いたものらしく、結構簡略化されていてゆるい雰囲気が面白かったです。
尾形乾山 「色絵吉野山頭透鉢」
これは薄手の鉢で、内側と外側の両方に桜の木々が描かれています。その枝の隙間にはいくつかの小さな穴が実際に開いていて、樹間を表すような趣向となっているのが面白いです。これと似た作品はいくつか観たことがありますが、吉野の山の雰囲気が伝わってくるようでした。
<展示室4>
最後は尾形光琳が私淑した(実際に教えを受けたわけではなく、模倣して学んだ)俵屋宗達と、よく共作した本阿弥光悦、尾形光琳に私淑した継承者の酒井抱一の作品が並んでいました。
伝 本阿弥光悦 「樵夫蒔絵硯箱」 ★こちらで観られます
これは蓋に薪を背負った男が表された蒔絵の硯箱です。手足は螺鈿で表現され、顔は金色、薪はゴツゴツした感じで表されています。ちょっと変わった主題に思えましたが、この樵は謡曲「志賀」に取材した大伴黒主と考えられるそうです。重厚感のある作品でした。
本阿弥光悦/俵屋宗達 「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」 ★こちらで観られます
これは俵屋宗達が線描で鹿を描き、本阿弥光悦が新古今和歌集の歌を書いた巻物です。金で描かれた鹿は軽やかで、簡素ながらも曲線が非常に優美な雰囲気です。一方の本阿弥光悦の書も流麗な文字が舞うように書かれ、字の太さや濃さも自在な雰囲気でした。なお、この作品は元々1つの巻物が断簡として分割されたため、様々な美術館に散在しています。
参考記事:
琳派から日本画へ ―和歌のこころ・絵のこころ― (山種美術館)
美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展 (サントリー美術館)
伝 俵屋宗達 「軍鶏図」 ★こちらで観られます
これは横向きの鶏が描かれた水墨の掛け軸です。羽や尾は微妙な濃淡が使われ、特に尾の辺りは琳派に伝わっていった「たらしこみ」という滲みを利用した表現が見られます。顔は写実的な感じで、全体的に凛とした雰囲気がありました。
俵屋宗達 「龍虎図」
これは2幅1対の水墨の掛け軸で、右幅は暗い雲を背景にした白い龍、左は白を背景にした虎が描かれています。その白黒のコントラストが目を引き、雲間からぬっと顔と爪を出す龍は非常に大きく見えます。一方の虎は前足を舐めるような仕草で、顔も猫っぽい可愛らしさを感じさせました。虎の毛は細かくフサフサした感じを出すなど、表現も多用で面白い作品でした。
酒井抱一 「雪月花図」 ★こちらで観られます
これは3幅対の掛け軸で、左から順に松に積もる雪、雲間から顔を見せる月、花咲く桜の枝先が描かれています。雪の松は画面上部に寄っていて、月は画面中央、桜は画面下部に描かれているので3幅並べて観ると対角線上の並ぶ配置となっているのが面白いです。また、余白に漂う薄い金の雲が、落ち着きと画面の奥行きを生んでいるように思いました。 洒脱な雰囲気の作品です。
ということで、目的は尾形光琳の「紅白梅図屏風」でしたが他の作品も楽しむことができました。光悦、仁清、乾山あたりが予想以上に良かったかな。ちょうど会期末となってしまいましたが、「紅白梅図屏風」は度々展示されているようですので、熱海に行く際には展示されているかチェックしてみると良いかもしれません。
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Comment
No title
こんばんは。
まずは…ということは、この後熱海の別のご紹介もありそうですね。
MOA美術館は、あのエスカレーターを見るだけでもおもしろい(*^^)v
琳派、よかったです。
説明を見ながら、思い出してました。
まずは…ということは、この後熱海の別のご紹介もありそうですね。
MOA美術館は、あのエスカレーターを見るだけでもおもしろい(*^^)v
琳派、よかったです。
説明を見ながら、思い出してました。
Re: No title
>YUMIさん
コメント頂きましてありがとうございます。
奇遇にも私も熱海に足を運んでおりました^^
今週はちょこちょこと熱海の紹介をしていこうかと思っています。
こちらの琳派展も見に行った甲斐がありました。再現の屏風とかも参考になりますね。
コメント頂きましてありがとうございます。
奇遇にも私も熱海に足を運んでおりました^^
今週はちょこちょこと熱海の紹介をしていこうかと思っています。
こちらの琳派展も見に行った甲斐がありました。再現の屏風とかも参考になりますね。
No title
こんにちは。
琳派いいですね。とても好きです。
なかでも、はかなげで消え入りそうな酒井抱一がお気に入りです(*^^*)
京都では、琳派は、よく細見美術館が収集品の展示をしています。
お立ち寄りの際はぜひ(^^)
琳派いいですね。とても好きです。
なかでも、はかなげで消え入りそうな酒井抱一がお気に入りです(*^^*)
京都では、琳派は、よく細見美術館が収集品の展示をしています。
お立ち寄りの際はぜひ(^^)
Re: No title
>いろもりカラスさん
コメント頂きましてありがとうございます。
琳派は雅で絢爛な雰囲気があるので見ていて楽しいですよね。
酒井抱一はそこに江戸の情緒を加えた感じがあるので、また違った洒脱さがありますね。
京都はちょくちょく行くのですが、細見美術館にはまだ行ったことがないんです^^;
結構こちらにも細見美術館の品が来るのですが、好みの作品が多いのでいずれ行ってみたいです。
京都は観光しているとあっという間に時間がなくなるんですよね…w
コメント頂きましてありがとうございます。
琳派は雅で絢爛な雰囲気があるので見ていて楽しいですよね。
酒井抱一はそこに江戸の情緒を加えた感じがあるので、また違った洒脱さがありますね。
京都はちょくちょく行くのですが、細見美術館にはまだ行ったことがないんです^^;
結構こちらにも細見美術館の品が来るのですが、好みの作品が多いのでいずれ行ってみたいです。
京都は観光しているとあっという間に時間がなくなるんですよね…w
すてきな美術館ですね
こんばんは
伊豆に旅行したくなりました。漆喰芸術の長八美術館
にも行ってみたいんです。
伊豆に旅行したくなりました。漆喰芸術の長八美術館
にも行ってみたいんです。
Re: すてきな美術館ですね
>MARSさん
コメント頂きましてありがとうございます^^
ここは展示品も良かったですが、特に建物に驚かされました、
私が行ったのは熱海だけだったのですが、伊豆にも色々個性的な施設が多いですよね。
またそのうち足を運んでみたいと思います。
コメント頂きましてありがとうございます^^
ここは展示品も良かったですが、特に建物に驚かされました、
私が行ったのは熱海だけだったのですが、伊豆にも色々個性的な施設が多いですよね。
またそのうち足を運んでみたいと思います。
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。
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映画「劇場版 呪術廻戦 0」(ややネタバレあり) (01/07)
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TERUHISA KITAHARA 鉄道コレクション展 【京橋エドグランタウンミュージアム】 (01/05)
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展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年01月号】 (01/01)
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2021年の振り返り (12/31)
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ヘラルボニー/ゼロからはじまる 【BAG-Brillia Art Gallery】 (12/29)
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映画「キングスマン:ファースト・エージェント」(ややネタバレあり) (12/27)
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横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】 (12/26)
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第15回 shiseido art egg 【資生堂ギャラリー】 (12/23)
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映画「マトリックス レザレクションズ」(ややネタバレあり) (12/21)
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ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 【パナソニック汐留美術館】 (12/19)
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鈴木其一・夏秋渓流図屏風 【根津美術館】 (12/16)
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【根津美術館】の紅葉 2021年11月 (12/14)
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カフェラヴォワ 【新宿界隈のお店】 (12/12)
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川瀬巴水 旅と郷愁の風景 【SOMPO美術館】 (12/10)
最新コメント
- 21世紀のxxx者:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- ゆーき:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- 21世紀のxxx者:奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想前編)【東京ステーションギャラリー】 (01/03)
- うさぴょん:キヨノサチコ絵本原画の世界 みんな大好き!ノンタン展 【松屋銀座】 (03/21)
- 21世紀のxxx者:川豊 【成田界隈のお店】 (03/04)
- 21世紀のxxx者:劇団四季 「MAMMA MIA!(マンマ・ミーア!)」 (03/04)
- 萌音:川豊 【成田界隈のお店】 (03/03)
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