エミール・クラウスとベルギーの印象派 【東京ステーションギャラリー】
前回ご紹介した展示を観た後、東京駅に移動して東京駅丸の内北口の前にある東京ステーションギャラリーで「エミール・クラウスとベルギーの印象派」を観てきました。

【展覧名】
エミール・クラウスとベルギーの印象派
【公式サイト】
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/now.html
【会場】東京ステーションギャラリー
【最寄】東京駅、大手町駅など
【会期】2013年6月8日(土)~7月15日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて自分のペースで鑑賞することができました。
さて、今回の展示はベルギーで独自の発展を遂げた印象派「ルミニスム(リュミニスム、光輝主義)」の第一人者であるエミール・クラウスを中心に、その前後の時代を取り上げる内容となっています。エミール・クラウスは1849年にベルギーに生まれ、アントワープ美術アカデミーで伝統的な美術を学んだそうですが、アカデミックな教育を重視した歴史画には興味を示さず、肖像画や風俗画、そして風景画への傾倒を強めていったそうです。フランス美術、特に印象派や新印象主義から影響を受け、やがてベルギー印象派の中心画家として活躍するようになり、1900年前後には光の表現に関心を持つルミニスムを代表する画家として、同じ傾向の画家に大きな影響を与える存在となっていったようです。その影響は日本人にも及んでいるそうで、児島虎次郎や太田喜二郎はエミール・クラウスに直接指導を受けました。 しかし、1924年にクラウスが亡くなると、ルミニスムは忘れ去られていき、再び脚光を浴びたのは1974年のゲント美術館の回顧展だったそうで、この時以降、世紀末のベルギー美術を回顧する展覧会ではクラウスは欠かすことのできない画家とされているようです。今回の展示では時代や作者ごとに章が分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
参考記事:
ベルギー王立美術館コレクション『ベルギー近代絵画のあゆみ』 (損保ジャパン東郷青児美術館)
フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて (Bunkamuraザ・ミュージアム)
<第2章 ベルギーの印象派:新印象派とルミニスム>
最初は1章ではなく2章の内容となっていました。1887年にブリュッセルの芸術家グループ「20人会」の展覧会に、点描で描かれたジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」が展示されたそうで、これはその前年に大々的に紹介されたモネやルノワールといった印象派以上にベルギーに大きな衝撃を与え、多くの追随者を生んだそうです。そしてベルギーの印象派は、20人会の解散後にこれを継承する形で1893年に創設された「自由美学」へと舞台を移し、ルミニスムと呼ばれる傾向に収斂されていったそうです。新印象主義の影響を強く受けた画家たちも距離を置くようになり、ベルギー独自の印象主義を模索する段階へと移っていきました。ここにはそうした時代の画家の作品が並んでいました。
32 テオ・ヴァン・レイセルベルヘ 「昼寝をするモデル」
草むらで頭の後ろで手を組んで枕にして眠る裸婦を描いた作品です。細長い線が幾重にも並ぶ手法で描かれていて、肌に緑や青も使われ木漏れ日を感じさせます。解説によると、この作者は20人会のメンバーで、ホイッスラーに影響を受けていたそうですが、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」に衝撃を受けて新印象主義の技法を取り入れるようになったそうです。確かに点描の点を伸ばしたような感じで、同様の技法を用いたゴッホにも似た感じを受けました、
34 ジョルジュ・レメン 「若い女性とさくらんぼ」
こちらも20人会のメンバーの作品で、白地に赤い模様の装飾的なテーブルクロスの上にある さくらんぼの入った皿と、手を結んで座る赤っぽい服の女性が描かれています。背景は緑となっているので色が対比的に感じられますが、意外と落ち着いた雰囲気です。表現方法にはやはり新印象主義の影響があったらしく細かい点描が使われていましたが独自性もあり、表現方法よりも女性の内面的なもののほうが印象的でした。
35 アンナ・ド・ウェールト 「夏の朝」
これはクラウスの弟子の女性画家の作品で、晴れた緑の野を背景に、小さめの積み藁が並んでいる様子が描かれています。明暗はあるのですが、全体的に光に溢れているように感じるのは師匠と似ているかも。印象派的な雰囲気もありつつ、細かい点を使った新印象主義の要素もあるのが面白かったです。
<第3章 フランスの印象派:ベルギーの印象派の起源>
続いてはベルギーの印象派の先駆けとなった本家フランスの印象派と新印象主義のコーナーです。印象派は粗い筆触で色彩を並置させ、遠目に観ると色が混ざって見える「視覚混合」を行い、より明るい色彩を生み出すことに成功しました。そしてスーラやシニャックたち新印象主義は、印象派の画家たちが感覚的に行なっていた技法をさらに科学的に実現し、色の取り合わせの方法や効果、光と絵の具の色彩の違いについての研究を元に、小さな色の点を画面に並べる点描技法によって、より厳密な画面を作り出しました。その後シニャックはベルギーの画家たちと積極的に交流していたそうで、20人会のメンバーにもなっているようです。ここにはそうした画家たちの作品が並んでいました。
44 クロード・モネ 「霧の中の太陽(ウォータールー橋)」 ★こちらで観られます
空に浮かぶ太陽と水面に映った光、周りはぼんやりした青で包まれていて、よくよく観ると橋の形の影が浮かんでいる様子が描かれた作品です。これはモネがイギリスに行った際に描いた連作の1つで、全体的に抽象的に見えるほどぼんやりと霧(実際にはスモッグ)が立ち込めています。光の移ろいを表そうとしたモネらしい主題の作品でした。
この辺はモネも他に、新印象主義を取り入れて点描も描いたことのあるピサロの作品などもありました。
47 ポール・シニャック 「サン=トロペの松林」
なだらかな丘陵から街と水辺を見下ろすような風景画です。右には木々が立ち並び、モザイクのように点描で描かれているのですが、シニャックにしては点々が細かく感じられました。
この辺はシニャックの他にもエドモン・クロスやマルタン、シダネルなどの作品もありました。
<第1章 エミール・クラウスのルミニスム>
続いては本題のエミール・クラウスのコーナーです。クラウスが画家として歩み始めた1860年~1870年代前半のベルギーでは、フランスの影響で写実主義が流行していたそうです。そして1871年にパリ・コミューンが起きると、社会主義者が大量にフランスから亡命してきたこともあって、社会の現実を写実的な手法で描くことが行われたようで、クラウスも初期は貧しい人々の姿を緻密で滑らかなタッチで描いていたそうです。その後、1882年にアステヌという地に訪れたクラウスはこの地に陽光荘と名付けたアトリエを構え、農民たちや農村を描くようになりました。1887年以降のベルギーでの新印象主義のブームの際には、クラウスは一過性の流行を表面的になぞることはなかったそうで、1889年から数年間は冬季になるとパリに滞在して、そこでモネから多大な影響を受けました。やがて1904年に「生と光」という画家グループが結成され、「ルミニスム」と呼ばれる光の探求を掲げ、クラウスはその中心的存在となったようです。 しかし、第一次世界大戦の戦果から逃れるために1914~1919年はロンドンに亡命し、モネと同様にテムズ川の風景画を数多く制作したそうです。その際、モネは大気全体を描こうとしたのに対し、クラウスは光の粒子1つ1つまで描き表そうとする熱烈な光の追求を見せたようです。ここにはそうしたクラウスならではの光り溢れる作品が並んでいました。
1 エミール・クラウス 「昼休み」
これは陽光荘時代の作品で、草原でかごを持った農家の女性の後ろ姿が描かれています。その先では杖を持っている3人の女性たちの姿もあり、休憩しているようです。草原は広々として穏やかな雰囲気で、全体的に印象派っぽさはあまり感じず、シャープで写実的な印象を受けました。裕福そうではないですが、幸せそうな光景の作品です。
6 エミール・クラウス 「野の少女たち」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターになっている作品で、草むらの脇の道を両手で靴を持ってこちらに歩いてくる2人の少女が描かれ、その背景にも4人の少女の姿が描かれています。左半分には黄色い草が輝くように描かれ、少女たちの顔は逆光で暗めの色が使われています。その色合いと逆光の効果が全体から光を感じさせる要素となっているようで、強い日差しに照らされているのがよく表されていました。こちらも穏やかな農村といった感じの作品です。
この辺りで下階へと移動します。
5 エミール・クラウス 「レイエ河畔に座る少女」 ★こちらで観られます
白い花の咲く河畔で横向きで座っている少女が描かれた作品です。遠くを眺めるような顔つきで、背景には向こう岸に広がる草木が描かれています。これものんびりした農村風景ですが、少女の顔つきが真剣そうで、何かを悩んでいるようにも見えました。
この辺にも農村風景を描いた作品が並んでいました。スペースの関係で、2章の大型作品もありました。
4 エミール・クラウス 「そり遊びをする子どもたち」
これはかなり大型の作品で、凍ったかわでソリ遊びなどをしている子どもたちを描いた作品です。夕暮れなのか雪や氷には柔らかいピンクや青が使われていて、光を反射している様子が表されています。ソリの跡や少年の影などにも緻密な明暗があるのも流石です。解説によると、クラウスの出しになったモンティニーという画家はこの作品を観て画家を志したのだとか。確かに見栄えもして素晴らしい作品です。
7 エミール・クラウス 「魚捕り」
これも大型作品で、中央に大きな木があり その背後には水辺で船に乗って魚を獲っている2人の人物が描かれています。真ん中に木が来るのは大胆な構図で、もしかしたら浮世絵などの影響なのかな?? また、一見して点描画と分かる表現もこれまでと違っていて興味深いです。解説によると、クラウスの作品の中でも新印象主義の影響を感じさせる数少ない作品なのだとか。
16 エミール・クラウス 「レイエ川を渡る雄牛」 ★こちらで観られます
これはパリ万国博覧会で金賞を受賞した同名の大型作品を小型に再作成したものです。沢山の牛達が川から岸へと上がってくる様子が描かれ、画面左上には船に乗っている男性と2人の子供の姿もあります。近くで観ると結構粗いタッチに見えますが、離れてみると波が揺らめき煌めく様子や、牛に木漏れ日が落ちている様子などが表現されているのが分かり、牛達にも動きや心情が表されているように思えました。これは今回の展示の中でも見どころの1つだと思います。
19 エミール・クラウス 「刈草干し後の休息」
こんもりした緑の草の山が並ぶ川岸で、3人の女性が向き合って休んでいる様子が描かれた作品です。背景の木々の向こうにはオレンジ色に染まる空が広がり、夕暮れのようです。一日の労働の後らしく、どことなくミレーの晩鐘のように神聖な雰囲気すらあるように感じました。
26 エミール・クラウス 「ウォータールー橋、黄昏」
これは亡命時代の作品で、先ほどのモネと同じくウォータールー橋が描かれています。高い所からの構図となっていて、これは当時の自宅からの光景のようです。周りには靄が立ち込め、背景には薄っすらとウェストミンスターらしき建物も見えます。空には明るい太陽が輝き、その光が川にも反射していて、ぼんやりとしながらも強い光を感じました。幻想的で、モネとはまた違った光の表現が面白い作品です。
<第4章 ベルギーの印象派 日本での受容>
最後はベルギーの印象派から直接影響を受けた2人の日本人画家についてのコーナーです。東京美術学校西洋画科の黒田清輝の門下生の太田喜二郎と児島虎次郎はベルギーに留学したそうで、まず太田喜二郎が黒田の勧めで1908年にベルギーに渡り、クラウスを訪ねて教えを請い、ゲント美術アカデミーに入学したそうです。そしてルミニスムの技法を貪欲に吸収して1913年に帰国しました。一方、児島虎次郎は最初にフランスで黒田清輝の師匠のラファエル・コランに学ぼうとしましたが、そこで馴染めず1909年に太田を頼ってベルギーに移ってきました。そこでは短期のつもりだったようですが、ゲント美術アカデミーの校長の勧めで入学し、太田と同様にクラウスを訪れ批評を求めたそうです。児島虎次郎は留学中の1911年にパリのサロン・ナショナルで初出品で入選し、アカデミーを首席で卒業するなど大きな成果を残したそうで、1912年に帰国しました。ここにはそうした2人の作品が並んでいました。
参考記事:大原美術館名品展 (宇都宮美術館)
64 太田喜二郎 「乳屋の娘」
大きな水瓶?を持ってこちらを向いて立つ女性が描かれた作品です。背景には木や草が生い茂っていて、女性よりも明るめの色で描かれています。解説によると、太田喜二郎の残した日記には、クラウスが「いつも日に向かって画をすえて」と指示したことが残っているそうで、この作品も逆光で描かれているようです。クラウスからの教えが端的に表されているように思える作品でした。
55 児島虎次郎 「和服を着たベルギーの少女」 ★こちらで観られます
これがパリのサロンで入選した作品で、紫を基調に装飾的な花の文様の入った着物と、オレンジの帯を身につけたベルギーの少女が描かれています。背景の棚には日本趣味の品があり、左半分は庭らしき光景が見えます。かなり厚塗されていて、筆跡がよく分かる大胆な表現となっていて、解説によると装飾性においてはナビ派、強烈な色彩においてフォービスム、激しい筆致においては表現主義を吸収しているとのことでした。これはかなりの傑作じゃないかな。こちらを見る女性の知的な表情も魅力的でした。
この辺には太田の講義ノートやスケッチ帳、日記などもありました。
67 太田喜二郎 「麦秋」 ★こちらで観られます
これは帰国後の作品で、稲刈り(麦刈?)をしている3人の農家の女性が描かれています。広い笠をかぶって腰をかがめて作業している女性、藁束を持ってこちらを見る女性などまるでその場に居合わせたような臨場感があります。また、新印象主義を彷彿とさせる細長いタッチが使われていて、視覚の中で黄色、緑、赤などが混じって光り輝くような明るさがありました。農作業をテーマにしているのも師匠と似ているかも。
58 児島虎次郎 「酒津の農夫」
これは帰国後の作品で、柵の上に座る帽子をかぶった老人が描かれています。背景には農村と丘が描かれていて、こちらも厚塗されて波打つようなタッチでした。色合いは強くないのですが、光を感じ、真っ赤になった老人の肌など生き生きとした力強さを感じました。
ということで、結構高い期待値を持って行ったのですが、それに応えてくれるような満足度の高い展示となっていました。私が元々リュミニスムが好きというのもありますが、これはあまり絵に関心がない人でも好きになれる画風だと思います。まだ会期は結構残っていますので、気になる方は是非どうぞ。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
エミール・クラウスとベルギーの印象派
【公式サイト】
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/now.html
【会場】東京ステーションギャラリー
【最寄】東京駅、大手町駅など
【会期】2013年6月8日(土)~7月15日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて自分のペースで鑑賞することができました。
さて、今回の展示はベルギーで独自の発展を遂げた印象派「ルミニスム(リュミニスム、光輝主義)」の第一人者であるエミール・クラウスを中心に、その前後の時代を取り上げる内容となっています。エミール・クラウスは1849年にベルギーに生まれ、アントワープ美術アカデミーで伝統的な美術を学んだそうですが、アカデミックな教育を重視した歴史画には興味を示さず、肖像画や風俗画、そして風景画への傾倒を強めていったそうです。フランス美術、特に印象派や新印象主義から影響を受け、やがてベルギー印象派の中心画家として活躍するようになり、1900年前後には光の表現に関心を持つルミニスムを代表する画家として、同じ傾向の画家に大きな影響を与える存在となっていったようです。その影響は日本人にも及んでいるそうで、児島虎次郎や太田喜二郎はエミール・クラウスに直接指導を受けました。 しかし、1924年にクラウスが亡くなると、ルミニスムは忘れ去られていき、再び脚光を浴びたのは1974年のゲント美術館の回顧展だったそうで、この時以降、世紀末のベルギー美術を回顧する展覧会ではクラウスは欠かすことのできない画家とされているようです。今回の展示では時代や作者ごとに章が分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
参考記事:
ベルギー王立美術館コレクション『ベルギー近代絵画のあゆみ』 (損保ジャパン東郷青児美術館)
フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて (Bunkamuraザ・ミュージアム)
<第2章 ベルギーの印象派:新印象派とルミニスム>
最初は1章ではなく2章の内容となっていました。1887年にブリュッセルの芸術家グループ「20人会」の展覧会に、点描で描かれたジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」が展示されたそうで、これはその前年に大々的に紹介されたモネやルノワールといった印象派以上にベルギーに大きな衝撃を与え、多くの追随者を生んだそうです。そしてベルギーの印象派は、20人会の解散後にこれを継承する形で1893年に創設された「自由美学」へと舞台を移し、ルミニスムと呼ばれる傾向に収斂されていったそうです。新印象主義の影響を強く受けた画家たちも距離を置くようになり、ベルギー独自の印象主義を模索する段階へと移っていきました。ここにはそうした時代の画家の作品が並んでいました。
32 テオ・ヴァン・レイセルベルヘ 「昼寝をするモデル」
草むらで頭の後ろで手を組んで枕にして眠る裸婦を描いた作品です。細長い線が幾重にも並ぶ手法で描かれていて、肌に緑や青も使われ木漏れ日を感じさせます。解説によると、この作者は20人会のメンバーで、ホイッスラーに影響を受けていたそうですが、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」に衝撃を受けて新印象主義の技法を取り入れるようになったそうです。確かに点描の点を伸ばしたような感じで、同様の技法を用いたゴッホにも似た感じを受けました、
34 ジョルジュ・レメン 「若い女性とさくらんぼ」
こちらも20人会のメンバーの作品で、白地に赤い模様の装飾的なテーブルクロスの上にある さくらんぼの入った皿と、手を結んで座る赤っぽい服の女性が描かれています。背景は緑となっているので色が対比的に感じられますが、意外と落ち着いた雰囲気です。表現方法にはやはり新印象主義の影響があったらしく細かい点描が使われていましたが独自性もあり、表現方法よりも女性の内面的なもののほうが印象的でした。
35 アンナ・ド・ウェールト 「夏の朝」
これはクラウスの弟子の女性画家の作品で、晴れた緑の野を背景に、小さめの積み藁が並んでいる様子が描かれています。明暗はあるのですが、全体的に光に溢れているように感じるのは師匠と似ているかも。印象派的な雰囲気もありつつ、細かい点を使った新印象主義の要素もあるのが面白かったです。
<第3章 フランスの印象派:ベルギーの印象派の起源>
続いてはベルギーの印象派の先駆けとなった本家フランスの印象派と新印象主義のコーナーです。印象派は粗い筆触で色彩を並置させ、遠目に観ると色が混ざって見える「視覚混合」を行い、より明るい色彩を生み出すことに成功しました。そしてスーラやシニャックたち新印象主義は、印象派の画家たちが感覚的に行なっていた技法をさらに科学的に実現し、色の取り合わせの方法や効果、光と絵の具の色彩の違いについての研究を元に、小さな色の点を画面に並べる点描技法によって、より厳密な画面を作り出しました。その後シニャックはベルギーの画家たちと積極的に交流していたそうで、20人会のメンバーにもなっているようです。ここにはそうした画家たちの作品が並んでいました。
44 クロード・モネ 「霧の中の太陽(ウォータールー橋)」 ★こちらで観られます
空に浮かぶ太陽と水面に映った光、周りはぼんやりした青で包まれていて、よくよく観ると橋の形の影が浮かんでいる様子が描かれた作品です。これはモネがイギリスに行った際に描いた連作の1つで、全体的に抽象的に見えるほどぼんやりと霧(実際にはスモッグ)が立ち込めています。光の移ろいを表そうとしたモネらしい主題の作品でした。
この辺はモネも他に、新印象主義を取り入れて点描も描いたことのあるピサロの作品などもありました。
47 ポール・シニャック 「サン=トロペの松林」
なだらかな丘陵から街と水辺を見下ろすような風景画です。右には木々が立ち並び、モザイクのように点描で描かれているのですが、シニャックにしては点々が細かく感じられました。
この辺はシニャックの他にもエドモン・クロスやマルタン、シダネルなどの作品もありました。
<第1章 エミール・クラウスのルミニスム>
続いては本題のエミール・クラウスのコーナーです。クラウスが画家として歩み始めた1860年~1870年代前半のベルギーでは、フランスの影響で写実主義が流行していたそうです。そして1871年にパリ・コミューンが起きると、社会主義者が大量にフランスから亡命してきたこともあって、社会の現実を写実的な手法で描くことが行われたようで、クラウスも初期は貧しい人々の姿を緻密で滑らかなタッチで描いていたそうです。その後、1882年にアステヌという地に訪れたクラウスはこの地に陽光荘と名付けたアトリエを構え、農民たちや農村を描くようになりました。1887年以降のベルギーでの新印象主義のブームの際には、クラウスは一過性の流行を表面的になぞることはなかったそうで、1889年から数年間は冬季になるとパリに滞在して、そこでモネから多大な影響を受けました。やがて1904年に「生と光」という画家グループが結成され、「ルミニスム」と呼ばれる光の探求を掲げ、クラウスはその中心的存在となったようです。 しかし、第一次世界大戦の戦果から逃れるために1914~1919年はロンドンに亡命し、モネと同様にテムズ川の風景画を数多く制作したそうです。その際、モネは大気全体を描こうとしたのに対し、クラウスは光の粒子1つ1つまで描き表そうとする熱烈な光の追求を見せたようです。ここにはそうしたクラウスならではの光り溢れる作品が並んでいました。
1 エミール・クラウス 「昼休み」
これは陽光荘時代の作品で、草原でかごを持った農家の女性の後ろ姿が描かれています。その先では杖を持っている3人の女性たちの姿もあり、休憩しているようです。草原は広々として穏やかな雰囲気で、全体的に印象派っぽさはあまり感じず、シャープで写実的な印象を受けました。裕福そうではないですが、幸せそうな光景の作品です。
6 エミール・クラウス 「野の少女たち」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターになっている作品で、草むらの脇の道を両手で靴を持ってこちらに歩いてくる2人の少女が描かれ、その背景にも4人の少女の姿が描かれています。左半分には黄色い草が輝くように描かれ、少女たちの顔は逆光で暗めの色が使われています。その色合いと逆光の効果が全体から光を感じさせる要素となっているようで、強い日差しに照らされているのがよく表されていました。こちらも穏やかな農村といった感じの作品です。
この辺りで下階へと移動します。
5 エミール・クラウス 「レイエ河畔に座る少女」 ★こちらで観られます
白い花の咲く河畔で横向きで座っている少女が描かれた作品です。遠くを眺めるような顔つきで、背景には向こう岸に広がる草木が描かれています。これものんびりした農村風景ですが、少女の顔つきが真剣そうで、何かを悩んでいるようにも見えました。
この辺にも農村風景を描いた作品が並んでいました。スペースの関係で、2章の大型作品もありました。
4 エミール・クラウス 「そり遊びをする子どもたち」
これはかなり大型の作品で、凍ったかわでソリ遊びなどをしている子どもたちを描いた作品です。夕暮れなのか雪や氷には柔らかいピンクや青が使われていて、光を反射している様子が表されています。ソリの跡や少年の影などにも緻密な明暗があるのも流石です。解説によると、クラウスの出しになったモンティニーという画家はこの作品を観て画家を志したのだとか。確かに見栄えもして素晴らしい作品です。
7 エミール・クラウス 「魚捕り」
これも大型作品で、中央に大きな木があり その背後には水辺で船に乗って魚を獲っている2人の人物が描かれています。真ん中に木が来るのは大胆な構図で、もしかしたら浮世絵などの影響なのかな?? また、一見して点描画と分かる表現もこれまでと違っていて興味深いです。解説によると、クラウスの作品の中でも新印象主義の影響を感じさせる数少ない作品なのだとか。
16 エミール・クラウス 「レイエ川を渡る雄牛」 ★こちらで観られます
これはパリ万国博覧会で金賞を受賞した同名の大型作品を小型に再作成したものです。沢山の牛達が川から岸へと上がってくる様子が描かれ、画面左上には船に乗っている男性と2人の子供の姿もあります。近くで観ると結構粗いタッチに見えますが、離れてみると波が揺らめき煌めく様子や、牛に木漏れ日が落ちている様子などが表現されているのが分かり、牛達にも動きや心情が表されているように思えました。これは今回の展示の中でも見どころの1つだと思います。
19 エミール・クラウス 「刈草干し後の休息」
こんもりした緑の草の山が並ぶ川岸で、3人の女性が向き合って休んでいる様子が描かれた作品です。背景の木々の向こうにはオレンジ色に染まる空が広がり、夕暮れのようです。一日の労働の後らしく、どことなくミレーの晩鐘のように神聖な雰囲気すらあるように感じました。
26 エミール・クラウス 「ウォータールー橋、黄昏」
これは亡命時代の作品で、先ほどのモネと同じくウォータールー橋が描かれています。高い所からの構図となっていて、これは当時の自宅からの光景のようです。周りには靄が立ち込め、背景には薄っすらとウェストミンスターらしき建物も見えます。空には明るい太陽が輝き、その光が川にも反射していて、ぼんやりとしながらも強い光を感じました。幻想的で、モネとはまた違った光の表現が面白い作品です。
<第4章 ベルギーの印象派 日本での受容>
最後はベルギーの印象派から直接影響を受けた2人の日本人画家についてのコーナーです。東京美術学校西洋画科の黒田清輝の門下生の太田喜二郎と児島虎次郎はベルギーに留学したそうで、まず太田喜二郎が黒田の勧めで1908年にベルギーに渡り、クラウスを訪ねて教えを請い、ゲント美術アカデミーに入学したそうです。そしてルミニスムの技法を貪欲に吸収して1913年に帰国しました。一方、児島虎次郎は最初にフランスで黒田清輝の師匠のラファエル・コランに学ぼうとしましたが、そこで馴染めず1909年に太田を頼ってベルギーに移ってきました。そこでは短期のつもりだったようですが、ゲント美術アカデミーの校長の勧めで入学し、太田と同様にクラウスを訪れ批評を求めたそうです。児島虎次郎は留学中の1911年にパリのサロン・ナショナルで初出品で入選し、アカデミーを首席で卒業するなど大きな成果を残したそうで、1912年に帰国しました。ここにはそうした2人の作品が並んでいました。
参考記事:大原美術館名品展 (宇都宮美術館)
64 太田喜二郎 「乳屋の娘」
大きな水瓶?を持ってこちらを向いて立つ女性が描かれた作品です。背景には木や草が生い茂っていて、女性よりも明るめの色で描かれています。解説によると、太田喜二郎の残した日記には、クラウスが「いつも日に向かって画をすえて」と指示したことが残っているそうで、この作品も逆光で描かれているようです。クラウスからの教えが端的に表されているように思える作品でした。
55 児島虎次郎 「和服を着たベルギーの少女」 ★こちらで観られます
これがパリのサロンで入選した作品で、紫を基調に装飾的な花の文様の入った着物と、オレンジの帯を身につけたベルギーの少女が描かれています。背景の棚には日本趣味の品があり、左半分は庭らしき光景が見えます。かなり厚塗されていて、筆跡がよく分かる大胆な表現となっていて、解説によると装飾性においてはナビ派、強烈な色彩においてフォービスム、激しい筆致においては表現主義を吸収しているとのことでした。これはかなりの傑作じゃないかな。こちらを見る女性の知的な表情も魅力的でした。
この辺には太田の講義ノートやスケッチ帳、日記などもありました。
67 太田喜二郎 「麦秋」 ★こちらで観られます
これは帰国後の作品で、稲刈り(麦刈?)をしている3人の農家の女性が描かれています。広い笠をかぶって腰をかがめて作業している女性、藁束を持ってこちらを見る女性などまるでその場に居合わせたような臨場感があります。また、新印象主義を彷彿とさせる細長いタッチが使われていて、視覚の中で黄色、緑、赤などが混じって光り輝くような明るさがありました。農作業をテーマにしているのも師匠と似ているかも。
58 児島虎次郎 「酒津の農夫」
これは帰国後の作品で、柵の上に座る帽子をかぶった老人が描かれています。背景には農村と丘が描かれていて、こちらも厚塗されて波打つようなタッチでした。色合いは強くないのですが、光を感じ、真っ赤になった老人の肌など生き生きとした力強さを感じました。
ということで、結構高い期待値を持って行ったのですが、それに応えてくれるような満足度の高い展示となっていました。私が元々リュミニスムが好きというのもありますが、これはあまり絵に関心がない人でも好きになれる画風だと思います。まだ会期は結構残っていますので、気になる方は是非どうぞ。
参照記事:★この記事を参照している記事
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No title
こんばんわ!!
私は金曜日夜に行きました。けっこう前に世田谷美術館の展覧会でみた「晴れた日」に再会できたことが一番の収穫でした。おっしゃるとおりとても満足度の高い展覧会ですね!
私は金曜日夜に行きました。けっこう前に世田谷美術館の展覧会でみた「晴れた日」に再会できたことが一番の収穫でした。おっしゃるとおりとても満足度の高い展覧会ですね!
Re: No title
>だまけんさん
コメント頂きましてありがとうございます^^
世田谷美にもクラウスの作品が来たことがあったんですね。
最近ベルギー絵画の展示が多いので、だんだん馴染み深くなってきましたw
またクラウスの作品が観られる機会があったら足を運ぼうと思っています
コメント頂きましてありがとうございます^^
世田谷美にもクラウスの作品が来たことがあったんですね。
最近ベルギー絵画の展示が多いので、だんだん馴染み深くなってきましたw
またクラウスの作品が観られる機会があったら足を運ぼうと思っています
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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