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クリスチャン・ケレツ展 The Rule of the Game 【TOTOギャラリー・間】

この間の土曜日に乃木坂のTOTOギャラリー・間(TOTO GALLERY・MA)で「クリスチャン・ケレツ展 The Rule of the Game」を観てきました。

P1120385.jpg P1120383.jpg

【展覧名】
 クリスチャン・ケレツ展 The Rule of the Game

【公式サイト】
 http://www.toto.co.jp/gallerma/ex130719/index.htm

【会場】TOTOギャラリー・間(TOTO GALLERY・MA)
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅など


【会期】2013年7月19日(金)~ 9月28日(土)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
予想以上に多くのお客さんがいましたが、混んでいるというわけでもありませんでした。

さて、このギャラリー間では毎回 建築に関する展示を行っていますが、今回はクリスチャン・ケレツ氏というスイスの建築家についての内容となっています。私はこの建築家を初めて知ったのですが、スイス現代建築の中でも特異な存在らしく、「建築とは一種の冒険であり、また既成のルールや固定概念を破る“知的な作業”である」と語り、斬新な建物を設計しているようです。今回も写真を撮ることができましたので、一部をご紹介していこうと思います。

まず最初に展示されていたのがホムシル研究開発センターというスイスの建物の模型。
P1120394.jpg
いくつもの柱?が斜めになっているのが目を引きました。素人目にはこれで支えられるのかな??と思ってしまいますが…w

中を覗くとこんな感じ。
P1120393.jpg
天井や床の随所に穴が開いていて、内部の見通しを良くしているそうです。

こちらはホムシル研究開発センターのスタディ模型。
P1120398.jpg

真横から見るとスタディが活かされている感じがしました。
P1120401.jpg

続いてこちらはワルシャワ近代美術館のコンペ作品。
P1120410.jpg
2つの階に分かれていて、上層階はどんな展示にも対応できるようにフレキシブルになっているそうです。

映像では模型の内部の様子を流していました。
P1120416.jpg
解説によると、視覚的・記号的なインパクトは外観よりも内部に凝縮されているそうです。映像を見るとやはり斜めの柱などもあって斬新な感じでした。

続いて上階に行くと驚きの光景が広がっていました。これは「パライゾポリスの公営住宅」というサンパウロでの計画。
P1120422.jpg
1つ1つの形は似てるのにリズム感があるのが面白い。

続いては鄭州(ていしゅう)の高層ビルの第1案。
P1120431.jpg P1120432_20130826002609bd0.jpg
これはかなりインパクトがあって驚いたのですが、高層と低層では自重が違うため階層によって柱の本数や配置などを変え、外から補強するケーブルの数も異なっているようです。ケーブルがびっしりでちょっといかつい印象が…w

こちらは鄭州の高層ビルの第2案
P1120440.jpg
第1案は当地の消防法に引っかかるので練り直したようですがコンセプトは変わっていないようです。だいぶケーブルが減ったかな。この方は斜めの柱をよく使っているように思いました。


ということで、建築に疎い私には難しい所も多かったですが驚きが多くて楽しめる内容でした。実際の展示では詳しく意図なども解説しているので、建築に詳しい方は特に面白いのではないかと思います。ここは六本木からも近く無料で見られるのも嬉しいです。


 参照記事:★この記事を参照している記事

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