大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ- 【三井記念美術館】
前回ご紹介した展示を見た後、地下鉄で三越前に移動して、三井記念美術館で最終日が迫っていた「大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ-」を観てきました。この展示は既に終了していますが、人気の展示となっていましたのでご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
美術の遊びとこころVI 特別展 大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ-
【公式サイト】
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20130706_145444.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】2013年7月6日(土)~9月1日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
最終1日前だったこともあり、展示ケースの前にぎっしり列ができるほど混んでいました。あまりの混み具合に閉館時間が30分伸びて、そのおかげで何とか全部観られた感じです。
さて、今回の展示は日本の妖怪をテーマにした内容で、江戸時代の浮世絵や能面、現代の水木しげるの妖怪画の原画など様々な品が展示されていました。展示はいくつかの章に分かれていましたので、気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
ちなみに、先日ご紹介した横須賀美術館の展示とテーマが似ているので、展示品も重複している部分がありました。(別物の展示です)
参考記事:日本の「妖怪」を追え! 北斎、国芳、芋銭、水木しげるから現代アートまで (横須賀美術館)
<浮世絵の妖怪>
まずは浮世絵に描かれた妖怪のコーナーです。
1-6 月岡芳年 「和漢百物語 頓欲ノ婆々」
大きなつづらから飛び出してくる3つ目などの異形のお化けたちと、その前で両手で顔を覆ってのけぞって怖がっている老婆を描いた作品です。これは舌切雀の欲張り婆さんが大きなつづらを開けた時のシーンで、お化けは怖いというよりはユーモラスな感じを受けます。むしろ劇的なポーズの婆さんのほうがある意味怖い…w 滑稽な雰囲気すらありました。
この近くには同様に月岡芳年による和漢百物語を描いた作品が並んでいました。これは日本と中国の怪談を描いたシリーズで、月岡芳年が初めて月岡を名乗ったシリーズでもあります。
参考記事:
没後120年記念 月岡芳年 感想前編(太田記念美術館)
没後120年記念 月岡芳年 感想後編(太田記念美術館)
1-10 月岡芳年 「和漢百物語 大宅太郎光圀」
廃屋となった平将門の古内裏に、滝夜叉姫が夜な夜な出没して妖怪を操るため、大宅太郎光圀がそれを退治に行くという話を描いた作品です。背景には妖術によって骸骨たちが合戦を繰り広げる様子が描かれ、大宅太郎光圀は座り込んでそれをじっと観ています。骸骨は骨だけですが躍動的に感じられるかな。一方の大宅太郎光圀は平然として堂々たる雰囲気がありました。解説によると、月岡芳年の師匠の歌川国芳もこの物語を題材に有名な「相馬の古内裏」を描いていますが、そこでは1体の巨大骸骨として描かれているのに対して、月岡芳年は原典に基いて骸骨の大群として描いているとのことでした。
この近くには横須賀でも見た歌川芳藤「五拾三次之内猫之怪」などもありました。
1-18 月岡芳年 「新形三十六怪撰 葛の葉 きつね童子にわかるるの図」
これは部屋の中でおかっぱの子供が母親の着物の裾を抑えている様子が描かれた作品で、母親の顔は障子越しに狐の形となっています。解説によると、これは安倍晴明(童子丸)とその母の葛の葉を描いたもので、葛の葉は童子丸の父が助けた白狐が恩返しをしに人間に化けた者だったそうです。障子越しに変化している様子が面白い表現でした。
2-1 喜多川歌麿 「化け物の夢(夢にうなされる子どもと母)」
これは寝ている小さい子供と、子供の幌蚊帳を持ち上げて起こそうとしている母親を描いた作品です。子供からは漫画の吹き出しのようなものが出ていて、その吹き出しにはろくろ首や1つ目が描かれ、「また晩にうなしてやる」とか「晩にはおふくろにも怖い夢を見せてやる」と脅し文句を吐いている様子となっています。夢にうなされたところを母親が救ったのが妖怪には気に食わなかったのかな。母親は優しそうで、歌麿ならではの美人となっていました。
<鬼と妖怪>
続いては絵巻や面などが並ぶコーナーで、鬼や妖怪を分類して展示していました。
[鬼神(荒ぶる神の擬人化)]
4-2 「北野天神縁起 岩松宮本 中巻」
これは平安時代の邸宅の中に、黒い雲に乗った赤肌の雷神が現れて雨と雷を降らしている様子が描かれた絵巻です。炎も燃えていて、周りの貴族たちは慌てふためいて逃げています。これは菅原道真の怨念が清涼殿に雷を降らせたという北野天神の伝説に基づくもので、恐ろしげな雰囲気です。さらにこの絵巻には続きがあり、醍醐天皇(菅原道真を流した天皇)が地獄で炎に包まれている様子を描いたシーンなどもありました。今では天神様として親しまれていますが、中々怖い話です。
この近くには天神の面なども展示されていました。目の白目の部分が金色になっているのは人ならぬ者に使われる表現です。
4-4 亀岡規礼 「酒天童子絵巻 中巻・下巻」
作者は円山応挙の門人十哲の1人に数えられる絵師で、大江山の酒天童子退治の物語が描かれています。今まさに酒天童子の首を飛ばした瞬間のシーンで、6人?の武者が斬りかかっています。首からは血が吹き出し、飛んだ生首は絵の枠のようになっている すやり霞の上に描かれていて、飛び出す感じが強調されているように見えました。次の画面では武者の頭に生首が噛じりついてきていて、中々しぶとそうな鬼でした。この題材は必ずこのスプラッターな場面が出てきますが、こちらも恐ろしげな作品でした。
[天狗と山姥(異界の魔物)]
4-12 伝 赤鶴 「能面 牙べし見」
これは、しかめっ面で白目の部分が金色になっている天狗の面です。口の両脇には牙が生え、目鼻が大きくて全体的にどっしりとした風格があります。キャプションでは「天狗の大将!」と紹介していましたが、確かにそういう雰囲気があるかも。どこか憎めない感じがするのも面白かったです。
この辺には天狗関連の面や巻物が並んでいました。
[怨霊と幽霊(人間の鬼神化、妖怪化)]
4-17 「道成寺絵巻物」
これは能や歌舞伎の「道成寺」、昔話の「安珍・清姫伝説」を題材にした巻物です。僧である安珍に恋した清姫(一目惚れのようで実は2人は清姫が子供の頃からの因縁がある)が、裏切られたこと(体よく断られた)に恨みを持ち、やがて蛇体と化して安珍を追い回すという話で、ここでは角が生えた般若の面に似た顔の蛇が描かれています。その先には坊主が逃げていて、爪を立てて追いかける様子は鬼気迫ります。次の場面では道成寺の釣り鐘の中に逃げた安珍を、清姫が鐘に巻きついて焼き殺すというシーンで、これも怨念パワー全開です。その次は川(日高川?)の中で坊主を手で掴む龍が描かれ、最後の場面では部屋の中で巻物を読む僧侶たちの姿が描かれていました。この中で一番怖いのは般若の面みたいな清姫かな…。この日見た妖怪の中でもずば抜けて怨念を感じさせました。強烈なインパクトです。
[動物の妖怪(動物の擬人化、妖怪化)]
4-18 河鍋暁斎 「鬼・蛙戯画」
これは2曲1隻の屏風で、右隻は鬼たちが岩の洞窟の周りで料理を作ったり巻物を広げて書画を描こうとする様子が描かれています。一方、左隻では川辺で相撲などをして遊ぶ擬人化された蛙や、仏像の真似をしている蛙の姿もあります。その為、蛙の方は誰もが鳥獣戯画を彷彿とするんじゃないかな。どちらも楽しげな雰囲気がある作品でした。
この近くには狐の面などもありました。
[器物の妖怪(器物の擬人化、妖怪化)]
4-33 狩野永納 「不動利益縁起(泣不動縁起)」
これは安倍晴明が供物と御弊が並ぶ祭壇に向かって、都状(祭文)を読む様子が描かれた巻物です。祭壇の向こう側には角たらいなどが変化した付喪神(つくもがみ)や、疫病神などがちょこんと並んでいて、安倍晴明の脇には子鬼のような式神2体の姿もあります。解説によると、これは三井寺の不動にまつわる話らしく、この場面では付喪神と疫病神を調伏しようとしているようです。付喪神は元の角たらいっぽさがあるようなないような… ちょっと可愛らしい感じでした。
この近くには琵琶や雛道具の楽器などもありました。琵琶には○○丸といった名前がつけられることが多かったので、擬人化されやすいのも納得です。
[百鬼夜行]
4-37 狩野洞雲益信 「百鬼夜行図」
これは沢山の妖怪が並ぶ巻物で、狩野探幽の養子となった駿河台狩野家初代によって描かれました。青鬼、赤鬼、斧の妖怪、三つ目、麒麟?、扇や笙(しょう)、傘などの付喪神、醜女(しこめ)、唐櫃の中から出てくる妖怪たちなど、様々な容姿をしていてユーモラスで想像力豊かな妖怪となっていました。これも結構可愛いかもw
<妖怪フィギュア>
こちらは「外道を調伏する安倍晴明」というタイトルのフィギュアセットが展示されていました。先ほどの狩野永納の「不動利益縁起(泣不動縁起)」を3次元化したもので、目の前で儀式が行われているような感じで面白かったです。
<近世・近代の妖怪>
続いては近世・近代の妖怪についてのコーナーで、妖怪を怖がるというよりは一種の珍獣のような感じで博物学的に捉えている作品や、妖怪体験の実録などが展示されていました。
[博物学的視点と娯楽的視点]
5-2 「化物尽絵巻」
これは作者は不明ですが、妖怪たちが数多く描かれた作品です。とは言え、百鬼夜行とは違いお互いに関連性はなく妖怪図鑑といった趣きで、牛鬼、亡魂、犬神、ろくろ首などがややコミカルに描かれていました。解説では物好きな武士が描いたものではないかとのことでしたが、漫画的でユニークな作風でした。
5-5 鳥山石燕 「画図百鬼夜行」
これは狩野派に絵を学んだ鳥山石燕による犬神や猫の妖怪などが描かれた冊子です。鳥山石燕はそれまで限られた人しか観ることが出来なかった妖怪の絵を印刷物として出版したそうで、この冊子がその記念碑的な作品のようです。この作品の隣にも同様の冊子があり、「百鬼拾遺」は妖怪の解説付き、「百器徒然袋」は什器の付喪神が描かれた作品となっていました。ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる氏はこれらの作品に大いに影響を受けているようで、後のコーナーでそれがよく分かるようになっていました。なお、この鳥山石燕は喜多川歌麿の師匠なのだとか。
この少し先には河鍋暁斎の妖怪画などもありました。
5-15 芳虎 「武者修行英勇寿語禄」
これは35人の武者が描かれた双六で、所々に妖怪退治をしている様子が描かれています。最後の上りには大宅太郎光圀と滝夜叉姫が戦っているシーンもあり、当時は有名な話であったことが伺えます。他にも土蜘蛛や大蛇と戦っている武者もいて面白かったです。
この近くには歌川芳員による24マスの双六もあり、その中に師匠の歌川国芳の化け猫の姿もありました。
[妖怪実録]
こちらのコーナーには河童を博物的に図解した作品や、妖怪の体験(稲亭物怪図記)などがありました。そしてその先の小部屋には妖怪研究に携わった人々が紹介されていて、国学者の平田篤胤、哲学者の井上円了、民俗学者の柳田國男、歴史学者の江馬務などの解説がありました。妖怪とは何か?を研究していた様子が伺えます。
<現代の妖怪画>
最後は世代を超えて人気の漫画「ゲゲゲの鬼太郎」や、水木しげる氏の描く妖怪画のコーナーです。
[ゲゲゲの原画、水木しげるの世界]
7-1 水木しげる 「がしゃどくろ」
これは巨大な骸骨がぬっと現れて草原にいる少女が怯えている様子が描かれた作品です。一見すると歌川国芳の「相馬の古内裏」の骸骨をそのまま写した感じですが、それを元に右目には赤、左目には白を入れ、骨にはヒビも入っています。質感が出るとより一層不気味な感じが出るのが面白いです。 解説によると、水木氏は太平洋戦争に出兵した際、実際に戦地で髑髏を目にしていたそうです。それがリアルな不気味さに繋がっているのかも?? その話を聞くと戦争のほうが妖怪より怖く感じますが…。
この先には葛飾北斎の浮世絵を元にした提灯のお岩さんや、先ほどの鳥山石燕の「画図百鬼夜行」を元にした「あかなめ」、「百鬼拾遺」を元にした「けらけら女」などもありました。鳥山石燕からの出典が結構多いのかもしれません。いずれも背景がリアルで驚く人とセットになっているのも特徴のように思えました。
7-14 水木しげる 「児啼爺(こなきじじい)」
これは鬼太郎では仲間の妖怪になっている子泣きじじいを描いたもので、子供のように泣いて、心配した人が抱きかかえると急に重くなって押しつぶすという妖怪です。この絵でも農家の人に抱きついているのですが、子供と間違えるにしてはかなり大きいような…w 漫画と同じ顔で描かれていたのでイメージ通りでしたw
この隣には砂かけ婆の原画もありました。
7-13 水木しげる 「塗壁(ぬりかべ)」
こちらも鬼太郎の仲間のぬりかべを描いた作品で、ぬりかべは柳田國男の「妖怪名彙」にも出てくるそうです。巨大な白いぬりかべと、銃を持って逃げる猟師が描かれていて、その大きさが伺えます。解説によると、水木氏は太平洋戦争でぬりかべの現象を体験したことがあるとのことでした。
7-22 水木しげる 「鳥取境港でくつろぐ鬼太郎ファミリー」
これは鬼太郎、目玉のオヤジ、ネコ娘、ねずみ男、一反もめん、子泣きじじい、砂かけ婆、ぬりかべ といった鬼太郎ファミリーが描かれた作品です。鬱蒼とした森のなかでどこら辺が境港なのかは分かりませんが、のんびりして親しみやすい雰囲気で描かれていました。
この近くには口裂け女やトイレの花子さんといった昭和の都市伝説をモチーフにした妖怪の絵もありました。
7-25 水木しげる 「鬼太郎お化け学校 "お化け宇宙戦争"」
これは一反木綿に乗った鬼太郎と、スター・ウォーズの宇宙船のようなものが描かれた作品です。昭和55年に描かれたもので、昭和53年公開のスター・ウォーズに影響を受けているのではないかとのことでしたが、その組み合わせが意外で目を引きました。流石に宇宙には妖怪はいないのでは?? いや、いるのかな?w
ということで、様々な妖怪画を観ることができました。横須賀の展示と丸かぶりなので、どちらかだけ見れば良いかなと思っていましたが、両方観て比較することもできて良かったです。付喪神などを見ていると昔の日本人の万物への畏怖のようなものを感じました。 もう終わってしまいましたが、楽しめる展示でした。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
美術の遊びとこころVI 特別展 大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ-
【公式サイト】
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20130706_145444.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】2013年7月6日(土)~9月1日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
最終1日前だったこともあり、展示ケースの前にぎっしり列ができるほど混んでいました。あまりの混み具合に閉館時間が30分伸びて、そのおかげで何とか全部観られた感じです。
さて、今回の展示は日本の妖怪をテーマにした内容で、江戸時代の浮世絵や能面、現代の水木しげるの妖怪画の原画など様々な品が展示されていました。展示はいくつかの章に分かれていましたので、気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
ちなみに、先日ご紹介した横須賀美術館の展示とテーマが似ているので、展示品も重複している部分がありました。(別物の展示です)
参考記事:日本の「妖怪」を追え! 北斎、国芳、芋銭、水木しげるから現代アートまで (横須賀美術館)
<浮世絵の妖怪>
まずは浮世絵に描かれた妖怪のコーナーです。
1-6 月岡芳年 「和漢百物語 頓欲ノ婆々」
大きなつづらから飛び出してくる3つ目などの異形のお化けたちと、その前で両手で顔を覆ってのけぞって怖がっている老婆を描いた作品です。これは舌切雀の欲張り婆さんが大きなつづらを開けた時のシーンで、お化けは怖いというよりはユーモラスな感じを受けます。むしろ劇的なポーズの婆さんのほうがある意味怖い…w 滑稽な雰囲気すらありました。
この近くには同様に月岡芳年による和漢百物語を描いた作品が並んでいました。これは日本と中国の怪談を描いたシリーズで、月岡芳年が初めて月岡を名乗ったシリーズでもあります。
参考記事:
没後120年記念 月岡芳年 感想前編(太田記念美術館)
没後120年記念 月岡芳年 感想後編(太田記念美術館)
1-10 月岡芳年 「和漢百物語 大宅太郎光圀」
廃屋となった平将門の古内裏に、滝夜叉姫が夜な夜な出没して妖怪を操るため、大宅太郎光圀がそれを退治に行くという話を描いた作品です。背景には妖術によって骸骨たちが合戦を繰り広げる様子が描かれ、大宅太郎光圀は座り込んでそれをじっと観ています。骸骨は骨だけですが躍動的に感じられるかな。一方の大宅太郎光圀は平然として堂々たる雰囲気がありました。解説によると、月岡芳年の師匠の歌川国芳もこの物語を題材に有名な「相馬の古内裏」を描いていますが、そこでは1体の巨大骸骨として描かれているのに対して、月岡芳年は原典に基いて骸骨の大群として描いているとのことでした。
この近くには横須賀でも見た歌川芳藤「五拾三次之内猫之怪」などもありました。
1-18 月岡芳年 「新形三十六怪撰 葛の葉 きつね童子にわかるるの図」
これは部屋の中でおかっぱの子供が母親の着物の裾を抑えている様子が描かれた作品で、母親の顔は障子越しに狐の形となっています。解説によると、これは安倍晴明(童子丸)とその母の葛の葉を描いたもので、葛の葉は童子丸の父が助けた白狐が恩返しをしに人間に化けた者だったそうです。障子越しに変化している様子が面白い表現でした。
2-1 喜多川歌麿 「化け物の夢(夢にうなされる子どもと母)」
これは寝ている小さい子供と、子供の幌蚊帳を持ち上げて起こそうとしている母親を描いた作品です。子供からは漫画の吹き出しのようなものが出ていて、その吹き出しにはろくろ首や1つ目が描かれ、「また晩にうなしてやる」とか「晩にはおふくろにも怖い夢を見せてやる」と脅し文句を吐いている様子となっています。夢にうなされたところを母親が救ったのが妖怪には気に食わなかったのかな。母親は優しそうで、歌麿ならではの美人となっていました。
<鬼と妖怪>
続いては絵巻や面などが並ぶコーナーで、鬼や妖怪を分類して展示していました。
[鬼神(荒ぶる神の擬人化)]
4-2 「北野天神縁起 岩松宮本 中巻」
これは平安時代の邸宅の中に、黒い雲に乗った赤肌の雷神が現れて雨と雷を降らしている様子が描かれた絵巻です。炎も燃えていて、周りの貴族たちは慌てふためいて逃げています。これは菅原道真の怨念が清涼殿に雷を降らせたという北野天神の伝説に基づくもので、恐ろしげな雰囲気です。さらにこの絵巻には続きがあり、醍醐天皇(菅原道真を流した天皇)が地獄で炎に包まれている様子を描いたシーンなどもありました。今では天神様として親しまれていますが、中々怖い話です。
この近くには天神の面なども展示されていました。目の白目の部分が金色になっているのは人ならぬ者に使われる表現です。
4-4 亀岡規礼 「酒天童子絵巻 中巻・下巻」
作者は円山応挙の門人十哲の1人に数えられる絵師で、大江山の酒天童子退治の物語が描かれています。今まさに酒天童子の首を飛ばした瞬間のシーンで、6人?の武者が斬りかかっています。首からは血が吹き出し、飛んだ生首は絵の枠のようになっている すやり霞の上に描かれていて、飛び出す感じが強調されているように見えました。次の画面では武者の頭に生首が噛じりついてきていて、中々しぶとそうな鬼でした。この題材は必ずこのスプラッターな場面が出てきますが、こちらも恐ろしげな作品でした。
[天狗と山姥(異界の魔物)]
4-12 伝 赤鶴 「能面 牙べし見」
これは、しかめっ面で白目の部分が金色になっている天狗の面です。口の両脇には牙が生え、目鼻が大きくて全体的にどっしりとした風格があります。キャプションでは「天狗の大将!」と紹介していましたが、確かにそういう雰囲気があるかも。どこか憎めない感じがするのも面白かったです。
この辺には天狗関連の面や巻物が並んでいました。
[怨霊と幽霊(人間の鬼神化、妖怪化)]
4-17 「道成寺絵巻物」
これは能や歌舞伎の「道成寺」、昔話の「安珍・清姫伝説」を題材にした巻物です。僧である安珍に恋した清姫(一目惚れのようで実は2人は清姫が子供の頃からの因縁がある)が、裏切られたこと(体よく断られた)に恨みを持ち、やがて蛇体と化して安珍を追い回すという話で、ここでは角が生えた般若の面に似た顔の蛇が描かれています。その先には坊主が逃げていて、爪を立てて追いかける様子は鬼気迫ります。次の場面では道成寺の釣り鐘の中に逃げた安珍を、清姫が鐘に巻きついて焼き殺すというシーンで、これも怨念パワー全開です。その次は川(日高川?)の中で坊主を手で掴む龍が描かれ、最後の場面では部屋の中で巻物を読む僧侶たちの姿が描かれていました。この中で一番怖いのは般若の面みたいな清姫かな…。この日見た妖怪の中でもずば抜けて怨念を感じさせました。強烈なインパクトです。
[動物の妖怪(動物の擬人化、妖怪化)]
4-18 河鍋暁斎 「鬼・蛙戯画」
これは2曲1隻の屏風で、右隻は鬼たちが岩の洞窟の周りで料理を作ったり巻物を広げて書画を描こうとする様子が描かれています。一方、左隻では川辺で相撲などをして遊ぶ擬人化された蛙や、仏像の真似をしている蛙の姿もあります。その為、蛙の方は誰もが鳥獣戯画を彷彿とするんじゃないかな。どちらも楽しげな雰囲気がある作品でした。
この近くには狐の面などもありました。
[器物の妖怪(器物の擬人化、妖怪化)]
4-33 狩野永納 「不動利益縁起(泣不動縁起)」
これは安倍晴明が供物と御弊が並ぶ祭壇に向かって、都状(祭文)を読む様子が描かれた巻物です。祭壇の向こう側には角たらいなどが変化した付喪神(つくもがみ)や、疫病神などがちょこんと並んでいて、安倍晴明の脇には子鬼のような式神2体の姿もあります。解説によると、これは三井寺の不動にまつわる話らしく、この場面では付喪神と疫病神を調伏しようとしているようです。付喪神は元の角たらいっぽさがあるようなないような… ちょっと可愛らしい感じでした。
この近くには琵琶や雛道具の楽器などもありました。琵琶には○○丸といった名前がつけられることが多かったので、擬人化されやすいのも納得です。
[百鬼夜行]
4-37 狩野洞雲益信 「百鬼夜行図」
これは沢山の妖怪が並ぶ巻物で、狩野探幽の養子となった駿河台狩野家初代によって描かれました。青鬼、赤鬼、斧の妖怪、三つ目、麒麟?、扇や笙(しょう)、傘などの付喪神、醜女(しこめ)、唐櫃の中から出てくる妖怪たちなど、様々な容姿をしていてユーモラスで想像力豊かな妖怪となっていました。これも結構可愛いかもw
<妖怪フィギュア>
こちらは「外道を調伏する安倍晴明」というタイトルのフィギュアセットが展示されていました。先ほどの狩野永納の「不動利益縁起(泣不動縁起)」を3次元化したもので、目の前で儀式が行われているような感じで面白かったです。
<近世・近代の妖怪>
続いては近世・近代の妖怪についてのコーナーで、妖怪を怖がるというよりは一種の珍獣のような感じで博物学的に捉えている作品や、妖怪体験の実録などが展示されていました。
[博物学的視点と娯楽的視点]
5-2 「化物尽絵巻」
これは作者は不明ですが、妖怪たちが数多く描かれた作品です。とは言え、百鬼夜行とは違いお互いに関連性はなく妖怪図鑑といった趣きで、牛鬼、亡魂、犬神、ろくろ首などがややコミカルに描かれていました。解説では物好きな武士が描いたものではないかとのことでしたが、漫画的でユニークな作風でした。
5-5 鳥山石燕 「画図百鬼夜行」
これは狩野派に絵を学んだ鳥山石燕による犬神や猫の妖怪などが描かれた冊子です。鳥山石燕はそれまで限られた人しか観ることが出来なかった妖怪の絵を印刷物として出版したそうで、この冊子がその記念碑的な作品のようです。この作品の隣にも同様の冊子があり、「百鬼拾遺」は妖怪の解説付き、「百器徒然袋」は什器の付喪神が描かれた作品となっていました。ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる氏はこれらの作品に大いに影響を受けているようで、後のコーナーでそれがよく分かるようになっていました。なお、この鳥山石燕は喜多川歌麿の師匠なのだとか。
この少し先には河鍋暁斎の妖怪画などもありました。
5-15 芳虎 「武者修行英勇寿語禄」
これは35人の武者が描かれた双六で、所々に妖怪退治をしている様子が描かれています。最後の上りには大宅太郎光圀と滝夜叉姫が戦っているシーンもあり、当時は有名な話であったことが伺えます。他にも土蜘蛛や大蛇と戦っている武者もいて面白かったです。
この近くには歌川芳員による24マスの双六もあり、その中に師匠の歌川国芳の化け猫の姿もありました。
[妖怪実録]
こちらのコーナーには河童を博物的に図解した作品や、妖怪の体験(稲亭物怪図記)などがありました。そしてその先の小部屋には妖怪研究に携わった人々が紹介されていて、国学者の平田篤胤、哲学者の井上円了、民俗学者の柳田國男、歴史学者の江馬務などの解説がありました。妖怪とは何か?を研究していた様子が伺えます。
<現代の妖怪画>
最後は世代を超えて人気の漫画「ゲゲゲの鬼太郎」や、水木しげる氏の描く妖怪画のコーナーです。
[ゲゲゲの原画、水木しげるの世界]
7-1 水木しげる 「がしゃどくろ」
これは巨大な骸骨がぬっと現れて草原にいる少女が怯えている様子が描かれた作品です。一見すると歌川国芳の「相馬の古内裏」の骸骨をそのまま写した感じですが、それを元に右目には赤、左目には白を入れ、骨にはヒビも入っています。質感が出るとより一層不気味な感じが出るのが面白いです。 解説によると、水木氏は太平洋戦争に出兵した際、実際に戦地で髑髏を目にしていたそうです。それがリアルな不気味さに繋がっているのかも?? その話を聞くと戦争のほうが妖怪より怖く感じますが…。
この先には葛飾北斎の浮世絵を元にした提灯のお岩さんや、先ほどの鳥山石燕の「画図百鬼夜行」を元にした「あかなめ」、「百鬼拾遺」を元にした「けらけら女」などもありました。鳥山石燕からの出典が結構多いのかもしれません。いずれも背景がリアルで驚く人とセットになっているのも特徴のように思えました。
7-14 水木しげる 「児啼爺(こなきじじい)」
これは鬼太郎では仲間の妖怪になっている子泣きじじいを描いたもので、子供のように泣いて、心配した人が抱きかかえると急に重くなって押しつぶすという妖怪です。この絵でも農家の人に抱きついているのですが、子供と間違えるにしてはかなり大きいような…w 漫画と同じ顔で描かれていたのでイメージ通りでしたw
この隣には砂かけ婆の原画もありました。
7-13 水木しげる 「塗壁(ぬりかべ)」
こちらも鬼太郎の仲間のぬりかべを描いた作品で、ぬりかべは柳田國男の「妖怪名彙」にも出てくるそうです。巨大な白いぬりかべと、銃を持って逃げる猟師が描かれていて、その大きさが伺えます。解説によると、水木氏は太平洋戦争でぬりかべの現象を体験したことがあるとのことでした。
7-22 水木しげる 「鳥取境港でくつろぐ鬼太郎ファミリー」
これは鬼太郎、目玉のオヤジ、ネコ娘、ねずみ男、一反もめん、子泣きじじい、砂かけ婆、ぬりかべ といった鬼太郎ファミリーが描かれた作品です。鬱蒼とした森のなかでどこら辺が境港なのかは分かりませんが、のんびりして親しみやすい雰囲気で描かれていました。
この近くには口裂け女やトイレの花子さんといった昭和の都市伝説をモチーフにした妖怪の絵もありました。
7-25 水木しげる 「鬼太郎お化け学校 "お化け宇宙戦争"」
これは一反木綿に乗った鬼太郎と、スター・ウォーズの宇宙船のようなものが描かれた作品です。昭和55年に描かれたもので、昭和53年公開のスター・ウォーズに影響を受けているのではないかとのことでしたが、その組み合わせが意外で目を引きました。流石に宇宙には妖怪はいないのでは?? いや、いるのかな?w
ということで、様々な妖怪画を観ることができました。横須賀の展示と丸かぶりなので、どちらかだけ見れば良いかなと思っていましたが、両方観て比較することもできて良かったです。付喪神などを見ていると昔の日本人の万物への畏怖のようなものを感じました。 もう終わってしまいましたが、楽しめる展示でした。
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大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ- 【三井記念美術館】 2013/09/03
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生誕250周年 谷文晁 (感想前編)【サントリー美術館】 2013/08/30
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エドワード・マイブリッジの『動物の運動』 【FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)】 2013/08/29
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伊知地国夫「写真で楽しむ 科学のふしぎ」 【FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)】 2013/08/27
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クリスチャン・ケレツ展 The Rule of the Game 【TOTOギャラリー・間】 2013/08/26
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モネ ユトリロ 佐伯と日仏絵画の巨匠たち フランスの美しき街と村のなかで 【ホテルオークラ アスコットホール】 2013/08/25
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