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【番外編】小岩井農場の写真

最近忙しくて記事更新も滞り気味ですが、久々に番外編の記事を書いておこうと思います。今年のお盆も東北に行って、岩手県雫石町にある小岩井農場を見学してきました。

 公式サイト:https://www.koiwai.co.jp/

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車で行ったのですが、お盆時だったこともあって駐車場もほぼ埋まるくらいの人気ぶりでした。

さて、この小岩井農場は関東に住む人も牛乳や乳製品などで馴染みがある人も多いのではないかと思いますが、盛岡の北西あたりに位置し、東京ドーム640個分もの広さを持つ大規模な農場です。その歴史は明治にさかのぼり、鉄道の父と呼ばれる井上勝が構想し、小野義眞(岩崎彌太郎のもとで働いていた)の助力を得て三菱2代目社長 岩崎彌之助から出資を受けて作られました。「小岩井」とはこの3人の頭1文字をとって作られた言葉で、その誕生には井上の熱い想いが込められているようです(後述します)

とりあえず、入口でチケットを買おうと思ったら、「小岩井農場めぐり」というバスツアーがセットになっている券があったのでそれにしました。
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バスの集合時間まで1時間以上あったので、まずは「まきば園」という広い野原のテーマパークで遊んできました。

まきば園の地図。
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結構広いですが歩いて回れるくらいでした。子供向けの遊具も多く、親子連れが多く遊びにきていました。
 参考リンク:小岩井農場まきば園

まきば園の正面には岩手山がそびえています。
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中々雄大な景色です。左奥のほうに見える球体は、中に人が入ってごろごろ転がす遊具でした。やってみたかったけどかなり人気で並んでいました。


私はまずおみやげ屋さんでチーズセットやギフトセットを買って発送しまくりましたw 写真を撮り忘れましたが、小岩井の乳製品などを豊富にそろえているので乳製品大好きな私はテンションがあがります。ついでに濃厚なアイスクリームも食べて、乳製品三昧です。

その後、少し離れたところでアーチェリーができるところがあったので、遊んでみました。10本400円。
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私は弓をひくのは初めてでしたが、弓が結構扱いやすくてぽんぽん当たるのが快感でしたw 逆に外れるとストレスが貯まりますw

農場なので動物もいます。こちらはミニチュアホース。
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何とも可愛らしく、子供を乗せる乗馬馬のようでした。

大人も乗馬できるので私も乗ってみました。トラック1周で約1分くらいかな。(500円)
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私が乗ったのはJRAでも走ったことがあるサラブレッドだったようです。他にもかなり大きな馬(ばん馬?)などもいましたが、どの馬もおとなしくて賢かったです。

乗馬の近くにはひまわり畑もありました。
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お盆の時期だったので、花も満開でした。これぞ夏!って感じ。


時間になったので、バスに乗ってガイドツアーに出ました。ツアー中は特にメモを取らなかったので簡単にかいつまんでご紹介していきます。

こちらは1903年に建てられた本部事務所。
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2階建ての小さな建物に見えますが、昔はここから農場を一望できたそうです。というのも、昔はこのあたり一帯には高い木も無かったようで、かなり土地の良くないところだったそうです。地道に木を植えて今のようになったのだとか。

こちらは昔の街道の跡。
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東北本線の視察でここを井上勝が通った時、目の前に広がる荒野を見てここは誰の土地か聞くと、国の土地だと答えが返ってきたそうです。そして、これだけ広い土地を国が持て余しているということと、これまで鉄道を作るために潰してきた美田良圃への償いの気持ちから、ここに農場を作ろうと決心したそうです。こうした考えに賛同した岩崎彌之助の出資で農場は実現したわけですが、その歩みは厳しかったようで、風が強い土地なので防風林を作り、酸性が強い土壌なので石灰を混ぜるなど、根気強い取り組みが行われていました。それでも当時の経営は困難で、井上は鉄道事業が多忙ということもあり経営者を岩崎久彌(岩崎彌太郎の長男の)に委ねました。岩崎久彌が経営を始めると、それまで蚕の餌となる桑の木を商品としていたのを畜産へと方向転換し、様々な品種を調べてブリーダー業でも成功していったようです。 今ではこんなに木が生えていますが、それは長い歴史と人々の苦労の結晶のようです。

こちらは牛の餌を作っているところ。
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昔はサイロの中で作っていましたが、今では屋外で圧縮することができるようになったそうです。

こちらは牛舎。なんだかのんびりしています。 疫病が入らないようにバスの中からの見学です。
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小岩井では牛を繋いだりしていないそうです。というのも、ストレスを感じさせると牛乳の味が落ちるそうで、のびのびと育っていました。

遠くから見た時、この建物は何の施設かまったく分からなかったw
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これは昔の冷蔵庫だそうで、地中に鉄の柱を打って地中の冷気を取り込んで冷やすという仕組みになっているそうです。昔は電気の冷蔵庫が無かったのでそうやって知恵を絞って冷蔵していたのですね。

この他に、牛達の糞尿を使って発電する施設や、1年毎に植林している地域など様々な場所を巡っていきました。

最後に小岩井農場の有名なスポットで撮影しました。
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2013年はあまちゃんがブームですが、2007年の連続テレビ小説「どんど晴れ」も岩手が舞台で、この地も出てきたそうです。1本だけ残った桜が何とも風情があります。


ということで、観て食べて遊んで楽しんできました。バスツアーは若干大人向けだと思いますが、牧場経営の奥の深さを知ることが出来てかなり面白かったです。もし岩手に旅行に行く機会があったら、小岩井農場も候補としてみるのもよろしいかと思います。



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