岩合光昭写真展 ネコライオン 【東京都写真美術館】
この前の土曜日に、恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館で、「岩合光昭写真展 ネコライオン」を観てきました。

【展覧名】
岩合光昭写真展 ネコライオン
【公式サイト】
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1935.html
【会場】東京都写真美術館
【最寄】恵比寿駅
【会期】2013年8月10日(土)~10月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_4_⑤_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
お客さんは多めでしたが、混んでいるわけでもなく自分のペースで鑑賞することができました。つい先日のヒカリエの展示と比べると落ち着いている感じです。
さて、今回の展示は最近 個展が相次いで開催されている岩合光昭 氏の写真展で、「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。」をテーマに猫とライオンの写真を比較しながら見ていくという趣向となっています。岩合光昭 氏はNHK BSの「世界ネコ歩き」という番組で人気を博している方で、猫の他にも様々な野生動物を世界中を舞台に撮り続けているようです。
展示は五感を元に章が分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
ねこ歩き 岩合光昭写真展 (日本橋三越)
岩合光昭写真展 ~ねこ~ (渋谷ヒカリエ)
<視>
まずは視覚に関する写真が並ぶコーナーです。基本的に猫の写真とライオンの写真が1枚ずつセットで対になるように展示されています(この章以降も同様)
3 岩合光昭 ネコ「ヒトの暮らしには扉というものが存在します。」
4 岩合光昭 ライオン「暮らしには隠れる場所も必要です。」
扉から顔をひょこっと出す白猫の写真と、岩場の影から覗いている子供のライオンの写真が並んで展示されています。どちらもじっとこちらを見る様子で、鏡合わせのようなポーズになっています。この2枚だけでも猫とライオンの共通点が垣間見られるように思えました。
13 岩合光昭 ネコ「母親は子の隠し場所をたびたび移します。」 ★こちらで観られます
14 岩合光昭 ライオン「子は母親にくわえられると全身の力を抜きます。」 ★こちらで観られます
子供をくわえて道を歩くしましまの猫の写真と、子供をくわえてサバンナを歩く雌ライオンの写真が並んで展示されています。両者共に首の辺りをかぷっと噛んで運んでいる姿が微笑ましく、子供は力を抜いてぬいぐるみのようにぶら~っとしているのが何とも可愛らしいです。解説によると、親猫は慎重に噛む場所を選んでいるのだとか。
この近くには親子で移動する様子、伸びをする様子、群れている様子、ジャンプする様子、高いところで寝てる様子、喧嘩している様子 などの写真もセットで並んでいました。
43 岩合光昭 ネコ「全身の感覚で周囲を確かめています。」
44 岩合光昭 ライオン「獲物へと導くひとつにアフリカハゲコウの動きがあります。」
犬の散歩をじっと見ている猫の後ろ姿の写真と、奥にいるアフリカハゲコウ(大きな鳥)をじっと見ているライオンの後ろ姿の写真が並んで展示されています。どちらも犬のお座りみたいなポーズに見えますが、緊張しているようです。アフリカハゲコウは肉食なので追いかけると肉にありつける時もあるらしく、じっと様子を伺っているようでした。
<触>
続いては五感のうちの触覚に関するコーナーです。
45 岩合光昭 ネコ「いつもの場所で爪を研ぎます。」
46 岩合光昭 ライオン「爪を研ぐ場所は決まっていません。」
うつ伏せで猫が爪を立てて爪とぎしている写真と、ライオンが同じポーズで爪とぎをしている写真が並んでいます。仕草自体は似ていますが、猫はいつも決まった場所で爪とぎをする一方でライオンは場所は決まっていないとのことでした。これも何かを見つめていて緊張感があるように思いました。
この辺には遊んでいる様子、集まって寝ている様子、母親の尻尾で遊ぶ様子、仰向けになっている様子、ぶるぶるしている様子など、やはり似た仕草をしている猫とライオンの写真がありました。子猫・子ライオンの写真は特に可愛いです。
67 岩合光昭 ネコ「後ろ脚の動きが刺激になって舌が出ます。」
68 岩合光昭 ライオン「タテガミを舌で整えることもあります。」
後ろ脚で首をかいている猫が目を細めて舌をぺろっと出している写真と、後ろ脚で首をかくライオンが同じように舌をべろりと出している写真が並んでいます。猫は何とも気持よさそうな顔で可愛らしいです。ライオンのほうも本当に大きな猫みたいに見えました。 そう言えば犬もこういう仕草をするような…。
75 岩合光昭 ネコ「親がいるから子は安心しています。」
76 岩合光昭 ライオン「子の動きには満足感がうかがえます。」
親猫の上に乗っかる2匹の子猫の写真と、雌ライオンの上に乗る子ライオンの写真が並んでいます。子猫はみんな茶色でこっちをじっと見ている目が可愛すぎですw ライオンの方も子供は無邪気な感じですが、母は周囲を警戒しているようでした。仲睦まじい姿にほっこりします。
この辺は親子や子供同士の写真が多く、親が躾をしたり、子猫同士で遊んだり、子ライオンが仲良くしている写真が並んでいました。
<味>
続いては食べたり獲物を狙ったりする写真のコーナーです。
97 岩合光昭 ネコ「漁師がくれた魚を我が家に持ち帰ります。」
98 岩合光昭 ライオン「獲物のトムソンガゼルを子たちのところに運びます。」
海辺で魚をくわえて歩く三毛猫の写真と、小さなガゼルの子供をくわえているライオンの写真が並んでいます。どちらも同じポーズで、猫は夕日を背景にしていてちょっと凛々しく見えるかな。ライオンはさらに威厳を感じさせる風格でした。
115 岩合光昭 ネコ「食への執着は瞳孔が大きくなっていることでもうかがえます。」
116 岩合光昭 ライオン「オスの夜明け前。ハイエナから獲物のヌーを奪い取って力尽で押さえ込みます。」
これはお互いに違うポーズの写真ですが、狩りのシーンを捉えているセットです。(猫の方は他の展示で見た覚えがあるかな。)猫の写真は白黒の猫が赤い漁網にかかった魚を引っ張っている様子で、目を見開いて物凄い形相となっていて、猫の中の野生が強く出ているように思います。一方、ライオンの写真は角の生えたヌーを前足で押さえつけて噛み付いているようすで、荒々しい雰囲気です。解説によると、このヌーは元々ハイエナが狩りしていたのをライオンが奪いとったそうです。迫力ある場面となっていました。
111 岩合光昭 ネコ「食に集中しています。」
112 岩合光昭 ライオン「うなり声が闇に響きます。」
12~13匹くらいの猫が輪になって中央の餌に群がっている様子の写真と、ライオンも同じように輪になってヌーを食べている様子の写真が並んでいます。猫はこういう姿を見たことがありますが、上下関係がありそうなライオンもこうして食べているのは意外に思いました。解説によると、どうやら家族のようで雄も雌も一緒に食べていました。こういう生態を知ることができるのも面白いです。
<嗅>
続いては匂いに関する仕草に関するコーナーです。
125 岩合光昭 ネコ「がっちゃんの得意なポーズです。」 ★こちらで観られます
126 岩合光昭 ライオン「あくびをして緊張を解こうとしています。」 ★こちらで観られます
茶色と白の猫があくびをしている写真と、雌ライオンがあくびをしている写真が並んでいます。この猫は「がっちゃん」という名前らしく、山で武者修行?をしてきたという武勇伝の持ち主だそうです。目を細めて舌を出し牙が見えているのが可愛いような、ちょっとふてぶてしいような風格のある猫でした。一方の雌ライオンは雄のおしっこの匂いをかいでリラックスしているようでした。奇跡的なまでに両者が似た表情をしていて面白かったです。
この近くにも同じくあくびをしている写真が並んでいました。
135 岩合光昭 ネコ「恍惚としているのでしょうか。」
136 岩合光昭 ライオン「メスが動けばオスも動きます。」
雌のお尻を嗅いでいる猫と、雌のお尻を嗅いでいる雄ライオンの写真が並んでいます。これは求愛の様子なのかな? その結果は雌の機嫌次第のようです。こうした行動まで似ていて、ますます猫とライオンの共通性が感じられました。
<聴>
最後は聴覚に関する写真のコーナーです。
163 岩合光昭 ネコ「鳴いてうったえる効果を知っています。」
164 岩合光昭 ライオン「大きな鳴き声が太く吠える声を育てるようです。」
子猫が口を大きく開けて鳴いている様子の写真と、子ライオンが鳴いている様子の写真が並んでいます。猫のほうは目が黒目だけで、訴えかけているような感じが何とも可愛らしいです。一方の子ライオンはお留守番中に撮ったものらしく、岩合さんに対して甘えているのか怒っているのかわからないようです。近づいて撮るのに夢中になっていたら母ライオンが帰ってきて、ちょっと危なかったようですw 危害を与えていないのが分かると大目に見てくれたようで何より。
この近くにはお昼寝している子と見張る母の写真などもありました。
174 岩合光昭 ネコ「待ち侘びるヒトがいます。」
175 岩合光昭 ライオン「なわばりの境界線に立ちます。」
夕日の水辺を歩く猫の写真と、夕暮れを背景にした雌ライオンの写真が並んでいます。猫の方は優しい人が近くにいるらしく、スタスタと向かっていっているようです。一方でライオンは獲物の動きをじっと聴いて探っているとのことでした。両方とも夕暮れが背景のせいかちょっと哀愁があるように見えました。
ということで、非常に可愛らしい写真が多く並ぶ展示でした。可愛いだけでなく、生態をよく観察し熟知していることも伺えて興味深い内容です。これだけ証拠を出されると確かに猫とライオンは似ている…と思うようになりましたw この展示もさらに人気が出てくると思いますので、気になる方はお早めにどうぞ。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
岩合光昭写真展 ネコライオン
【公式サイト】
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1935.html
【会場】東京都写真美術館
【最寄】恵比寿駅
【会期】2013年8月10日(土)~10月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_4_⑤_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
お客さんは多めでしたが、混んでいるわけでもなく自分のペースで鑑賞することができました。つい先日のヒカリエの展示と比べると落ち着いている感じです。
さて、今回の展示は最近 個展が相次いで開催されている岩合光昭 氏の写真展で、「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。」をテーマに猫とライオンの写真を比較しながら見ていくという趣向となっています。岩合光昭 氏はNHK BSの「世界ネコ歩き」という番組で人気を博している方で、猫の他にも様々な野生動物を世界中を舞台に撮り続けているようです。
展示は五感を元に章が分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
ねこ歩き 岩合光昭写真展 (日本橋三越)
岩合光昭写真展 ~ねこ~ (渋谷ヒカリエ)
<視>
まずは視覚に関する写真が並ぶコーナーです。基本的に猫の写真とライオンの写真が1枚ずつセットで対になるように展示されています(この章以降も同様)
3 岩合光昭 ネコ「ヒトの暮らしには扉というものが存在します。」
4 岩合光昭 ライオン「暮らしには隠れる場所も必要です。」
扉から顔をひょこっと出す白猫の写真と、岩場の影から覗いている子供のライオンの写真が並んで展示されています。どちらもじっとこちらを見る様子で、鏡合わせのようなポーズになっています。この2枚だけでも猫とライオンの共通点が垣間見られるように思えました。
13 岩合光昭 ネコ「母親は子の隠し場所をたびたび移します。」 ★こちらで観られます
14 岩合光昭 ライオン「子は母親にくわえられると全身の力を抜きます。」 ★こちらで観られます
子供をくわえて道を歩くしましまの猫の写真と、子供をくわえてサバンナを歩く雌ライオンの写真が並んで展示されています。両者共に首の辺りをかぷっと噛んで運んでいる姿が微笑ましく、子供は力を抜いてぬいぐるみのようにぶら~っとしているのが何とも可愛らしいです。解説によると、親猫は慎重に噛む場所を選んでいるのだとか。
この近くには親子で移動する様子、伸びをする様子、群れている様子、ジャンプする様子、高いところで寝てる様子、喧嘩している様子 などの写真もセットで並んでいました。
43 岩合光昭 ネコ「全身の感覚で周囲を確かめています。」
44 岩合光昭 ライオン「獲物へと導くひとつにアフリカハゲコウの動きがあります。」
犬の散歩をじっと見ている猫の後ろ姿の写真と、奥にいるアフリカハゲコウ(大きな鳥)をじっと見ているライオンの後ろ姿の写真が並んで展示されています。どちらも犬のお座りみたいなポーズに見えますが、緊張しているようです。アフリカハゲコウは肉食なので追いかけると肉にありつける時もあるらしく、じっと様子を伺っているようでした。
<触>
続いては五感のうちの触覚に関するコーナーです。
45 岩合光昭 ネコ「いつもの場所で爪を研ぎます。」
46 岩合光昭 ライオン「爪を研ぐ場所は決まっていません。」
うつ伏せで猫が爪を立てて爪とぎしている写真と、ライオンが同じポーズで爪とぎをしている写真が並んでいます。仕草自体は似ていますが、猫はいつも決まった場所で爪とぎをする一方でライオンは場所は決まっていないとのことでした。これも何かを見つめていて緊張感があるように思いました。
この辺には遊んでいる様子、集まって寝ている様子、母親の尻尾で遊ぶ様子、仰向けになっている様子、ぶるぶるしている様子など、やはり似た仕草をしている猫とライオンの写真がありました。子猫・子ライオンの写真は特に可愛いです。
67 岩合光昭 ネコ「後ろ脚の動きが刺激になって舌が出ます。」
68 岩合光昭 ライオン「タテガミを舌で整えることもあります。」
後ろ脚で首をかいている猫が目を細めて舌をぺろっと出している写真と、後ろ脚で首をかくライオンが同じように舌をべろりと出している写真が並んでいます。猫は何とも気持よさそうな顔で可愛らしいです。ライオンのほうも本当に大きな猫みたいに見えました。 そう言えば犬もこういう仕草をするような…。
75 岩合光昭 ネコ「親がいるから子は安心しています。」
76 岩合光昭 ライオン「子の動きには満足感がうかがえます。」
親猫の上に乗っかる2匹の子猫の写真と、雌ライオンの上に乗る子ライオンの写真が並んでいます。子猫はみんな茶色でこっちをじっと見ている目が可愛すぎですw ライオンの方も子供は無邪気な感じですが、母は周囲を警戒しているようでした。仲睦まじい姿にほっこりします。
この辺は親子や子供同士の写真が多く、親が躾をしたり、子猫同士で遊んだり、子ライオンが仲良くしている写真が並んでいました。
<味>
続いては食べたり獲物を狙ったりする写真のコーナーです。
97 岩合光昭 ネコ「漁師がくれた魚を我が家に持ち帰ります。」
98 岩合光昭 ライオン「獲物のトムソンガゼルを子たちのところに運びます。」
海辺で魚をくわえて歩く三毛猫の写真と、小さなガゼルの子供をくわえているライオンの写真が並んでいます。どちらも同じポーズで、猫は夕日を背景にしていてちょっと凛々しく見えるかな。ライオンはさらに威厳を感じさせる風格でした。
115 岩合光昭 ネコ「食への執着は瞳孔が大きくなっていることでもうかがえます。」
116 岩合光昭 ライオン「オスの夜明け前。ハイエナから獲物のヌーを奪い取って力尽で押さえ込みます。」
これはお互いに違うポーズの写真ですが、狩りのシーンを捉えているセットです。(猫の方は他の展示で見た覚えがあるかな。)猫の写真は白黒の猫が赤い漁網にかかった魚を引っ張っている様子で、目を見開いて物凄い形相となっていて、猫の中の野生が強く出ているように思います。一方、ライオンの写真は角の生えたヌーを前足で押さえつけて噛み付いているようすで、荒々しい雰囲気です。解説によると、このヌーは元々ハイエナが狩りしていたのをライオンが奪いとったそうです。迫力ある場面となっていました。
111 岩合光昭 ネコ「食に集中しています。」
112 岩合光昭 ライオン「うなり声が闇に響きます。」
12~13匹くらいの猫が輪になって中央の餌に群がっている様子の写真と、ライオンも同じように輪になってヌーを食べている様子の写真が並んでいます。猫はこういう姿を見たことがありますが、上下関係がありそうなライオンもこうして食べているのは意外に思いました。解説によると、どうやら家族のようで雄も雌も一緒に食べていました。こういう生態を知ることができるのも面白いです。
<嗅>
続いては匂いに関する仕草に関するコーナーです。
125 岩合光昭 ネコ「がっちゃんの得意なポーズです。」 ★こちらで観られます
126 岩合光昭 ライオン「あくびをして緊張を解こうとしています。」 ★こちらで観られます
茶色と白の猫があくびをしている写真と、雌ライオンがあくびをしている写真が並んでいます。この猫は「がっちゃん」という名前らしく、山で武者修行?をしてきたという武勇伝の持ち主だそうです。目を細めて舌を出し牙が見えているのが可愛いような、ちょっとふてぶてしいような風格のある猫でした。一方の雌ライオンは雄のおしっこの匂いをかいでリラックスしているようでした。奇跡的なまでに両者が似た表情をしていて面白かったです。
この近くにも同じくあくびをしている写真が並んでいました。
135 岩合光昭 ネコ「恍惚としているのでしょうか。」
136 岩合光昭 ライオン「メスが動けばオスも動きます。」
雌のお尻を嗅いでいる猫と、雌のお尻を嗅いでいる雄ライオンの写真が並んでいます。これは求愛の様子なのかな? その結果は雌の機嫌次第のようです。こうした行動まで似ていて、ますます猫とライオンの共通性が感じられました。
<聴>
最後は聴覚に関する写真のコーナーです。
163 岩合光昭 ネコ「鳴いてうったえる効果を知っています。」
164 岩合光昭 ライオン「大きな鳴き声が太く吠える声を育てるようです。」
子猫が口を大きく開けて鳴いている様子の写真と、子ライオンが鳴いている様子の写真が並んでいます。猫のほうは目が黒目だけで、訴えかけているような感じが何とも可愛らしいです。一方の子ライオンはお留守番中に撮ったものらしく、岩合さんに対して甘えているのか怒っているのかわからないようです。近づいて撮るのに夢中になっていたら母ライオンが帰ってきて、ちょっと危なかったようですw 危害を与えていないのが分かると大目に見てくれたようで何より。
この近くにはお昼寝している子と見張る母の写真などもありました。
174 岩合光昭 ネコ「待ち侘びるヒトがいます。」
175 岩合光昭 ライオン「なわばりの境界線に立ちます。」
夕日の水辺を歩く猫の写真と、夕暮れを背景にした雌ライオンの写真が並んでいます。猫の方は優しい人が近くにいるらしく、スタスタと向かっていっているようです。一方でライオンは獲物の動きをじっと聴いて探っているとのことでした。両方とも夕暮れが背景のせいかちょっと哀愁があるように見えました。
ということで、非常に可愛らしい写真が多く並ぶ展示でした。可愛いだけでなく、生態をよく観察し熟知していることも伺えて興味深い内容です。これだけ証拠を出されると確かに猫とライオンは似ている…と思うようになりましたw この展示もさらに人気が出てくると思いますので、気になる方はお早めにどうぞ。
参照記事:★この記事を参照している記事
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Comment
No title
こんにちは。
ネコライオン、気になっていました!
ネコとライオンの比較なんて、とっても楽しいですね。
ネコ科好きにはたまりません。
ヒカリエ行けなかったので、こちらはぜひ行きたいと思っています。
終了まで1ヶ月ちょっとですし、早めに行っておきたいですね…
ネコライオン、気になっていました!
ネコとライオンの比較なんて、とっても楽しいですね。
ネコ科好きにはたまりません。
ヒカリエ行けなかったので、こちらはぜひ行きたいと思っています。
終了まで1ヶ月ちょっとですし、早めに行っておきたいですね…
Re: No title
>naotomomoさん
コメント頂きましてありがとうございます。
やはりこの展示もチェックされていましたか^^
見る前は猫とライオンはちょっと違うのではないか?と思っていましたが、
予想以上に似ていて面白かったです。しかも可愛い親子の写真も多めです。
油断しているとあっという間に会期末になってしまいますので、お早めにどうぞ。
蛇足ですが、最近はBSで7:45(あまちゃんの後)に岩合さんの世界猫歩きの番組をやっていて、
毎朝それを観てから出勤していますw
コメント頂きましてありがとうございます。
やはりこの展示もチェックされていましたか^^
見る前は猫とライオンはちょっと違うのではないか?と思っていましたが、
予想以上に似ていて面白かったです。しかも可愛い親子の写真も多めです。
油断しているとあっという間に会期末になってしまいますので、お早めにどうぞ。
蛇足ですが、最近はBSで7:45(あまちゃんの後)に岩合さんの世界猫歩きの番組をやっていて、
毎朝それを観てから出勤していますw
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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