レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に (感想前編)【Bunkamuraザ・ミュージアム】
前回ご紹介したお店でお茶した後、渋谷へ移動してBunkamuraザ・ミュージアムで「レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に」を観てきました。メモを多めに取ってきましたので、前編・後編にわけてご紹介しようと思います。

【展覧名】
レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に
【公式サイト】
http://www.tbs.co.jp/leonardfoujitaten/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_fujita.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_fujita/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2013/8/10(土)~10/14(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
意外と空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、今回の展示は1920年代のパリに集まったエコール・ド・パリと呼ばれる画家たちの中で、日本の技法を応用した独自の画風で人気画家となった藤田嗣治(後にフランスに帰化・カトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタになる)に関する展示です。藤田嗣治は東京美術学校(現在の東京芸術大学)を卒業するとパリで画家として成功するのを夢見て1913年に渡仏し、最初はピカソのキュビスムやアンリ・ルソーの絵画に傾倒したそうです。しかし次第にパリの画壇で注目を集めていた画家との交流を通して独自の芸術を模索するようになったようで、1920年代始めには乳白色のカンヴァスに日本の筆と墨を用いて描く独自の手法を完成させました。これは後に「素晴らしき乳白色」と賞賛される画風で、裸婦像をサロン・ドートンヌなどに出品しやがて人気画家へとなっていきました。
今回の展覧会は主に箱根のポーラ美術館の所蔵品で構成され、3つの章に分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
ポーラ美術館の常設(2010年秋)
ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ 感想前編(横浜美術館)
ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ 感想後編(横浜美術館)
ポーラ美術館の常設
藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世紀- (松濤美術館)
藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)
よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)
<1 モンパルナスのフジタ-「素晴らしき乳白色」の誕生>
まずはパリで人気を博した「素晴らしき乳白色」の作品などが並ぶコーナーです。他にもパリのモンパルナスで活躍したモディリアーニやキスリングといった仲間の作品、影響を受けたアンリ・ルソーの作品などもありました。
1-2 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「巴里城門」
荷馬車がパリの城門に向かう光景を描いた作品で、褐色がかっていて単純化された画風となっています。まだパリに来たばかりの頃に描かれたようで、アンリ・ルソーの素朴な作品から影響を受けているのがよく分かり、郷愁を感じさせます。解説によると、藤田はこの光景を東京を思わせると言って描いていたようで、この作品が出来た際に大傑作だと喜んだそうですが、後に生活が苦しくなった時期に僅かな値段(1円足らず)で売ってしまいました。しかし、その19年後にアルゼンチンの画廊で偶然この作品を見つけ、850円(今の価値で600万円)で買い戻し、生涯大切にしたそうです。中々数奇な運命の作品のようです。
この近くには藤田の自画像もありました。おかっぱに丸眼鏡がトレードマークで、手先の器用さも特徴かな。
1-5 アンリ・ルソー 「廃墟のある風景」
これは藤田が影響を受けた独学の日曜画家アンリ・ルソーの作品で、壁だけ残っている廃墟と教会、手前に道行く人などが描かれています。歩いている人はおもちゃの人形みたいにちょこんとしていて素朴な印象を受けます。色は明るめでどこか温かみを感じるような作品でした。
参考記事:アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち (ポーラ美術館)
なお、藤田はアンリ・ルソーの自由なスタイルを観て、「絵画とはかくまで自由なものだ」と言って衝撃を受けていたそうで、それまで使っていた絵の具の箱を床に叩きつけて再出発を誓ったそうです。ルソーは計算ではなく天然な人なので、東京美術学校できっちり学んだ人には驚きの世界だったでしょうねw
1-15 アメデオ・モディリアーニ 「ルニア・チェホフスカの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはモンパルナスで知り合って親友となったモディリアーニの作品で、白いブラウスを着た女性が描かれています。首が非常に長く、目は青目となっていてアフリカの彫刻を思わせる風貌はモディリアーニならではの作風です。この女性は親しくしていたようで気品ある雰囲気に描かれていました。
この近くにはモディリアーニの「婦人像(C.D.婦人)」や「ルネ」などもあって得した気分です。 他にも、早くから知り合っていたモイーズ・キスリングの裸婦像や、シテ・ファルギエールという共同アトリエで貧乏画家時代を共にし弟のように可愛がっていたシャイム・スーティンの子供の肖像、パリの一流の画家とみなして友人となったジュール・パスキンの少女像などもありました。予想以上に周辺画家の作品も豪華です。
1-9 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「座る女性と猫」
左手を頭の上に上げて座っている女性と、その脇で横たわりこちらをじっと見ている猫を描いた作品です。乳白色の下地に極細の輪郭線で描かれ、これぞエコール・ド・パリの藤田といった感じかな。髪の生え際や猫の毛も丁寧に描かれ、優美な印象を受けました。藤田が名声を不動にしていった頃に描かれた作品のようでした。
1-8 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「タピスリーの裸婦」 ★こちらで観られます
これは先ほどの作品とよく似た裸婦像で、隣り合って展示されていました。頭の上に手を挙げてベッドに座る裸婦と、脇に寝ている猫が描かれていて、違う点を挙げると背景が花がらのタピスリーになっているのが華やかで目立ちます。また、こちらは女性の肌が乳白色で、対角線上に足を伸ばすような感じで、より艶かしい雰囲気に思えました。
この近くには同様の乳白色の裸婦像が2点展示されていました。
続いては写真家の土門拳が藤田を撮った写真が並ぶコーナーです。藤田は自分の乳白色の技法を秘密にしていたのですが、土門拳は乳白色の秘密を知りたいと思い撮影許可をお願いした所、「君には手法を盗まれる心配はない」(画家ではなく写真家だから)と許したそうです。しかし後に土門拳が撮った写真によって、技法が明らかになったらしく、写真の中に当時ベビーパウダーとして商品化されていたシッカロールの缶が写っていたようです。藤田はそのシッカロールを下地の表面に使い、それによって柔らかな線が描けるようになったらしく、「面相筆で猫を描くフジタ」という写真には確かに缶が写り込んでいるのが確認できました。
この辺には他にも面相筆で絵を描いているところや脱脂綿で画面をする様子の写真などがあり、写真に写っていたのと同じ缶のシッカロールも展示されていて、タルク(ベビーパウダーの主成分)を施した場合と施さない場合を比較して描いた例もありました。その有無でだいぶ印象が違って見え、使用することで光沢がある滑らかな線が描けるのが分かり、藤田の秘密の一端を垣間見た感じがしました。
参考記事:
よみがえる不朽の名作 土門拳の『古寺巡礼』 (FUJIFILM SQUARE フジフイルム スクエア)
土門拳 作品展「室生寺」 (FUJIFILM SQUARE フジフイルム スクエア)
1-13 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「仰臥裸婦」
これは裸婦がベッドの上で仰け反るような感じで両手をベッドの下に投げ出し、髪を垂らして寝ている様子を描いた作品です。足元には猫の姿もあり、乳白色を下地に細い線で輪郭をつけています。このモデルは4番目の妻リュシュー・バドゥー(通称ユキ)らしく、ドラマチックなポーズが優美で、透き通るような気品を感じました。
1-10 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「女眠る」
こちらは先ほどの「仰臥裸婦」の隣にあった作品で、全く同じポーズの女性が描かれ、一見すると同じ人物を描いた習作のように思えます。しかしよくよく観ると顔が違っていて、実はこちらは3番目の妻マドレーヌ・ルクーを描いたもののようです。この妻はシュルレアリスムの芸術家との恋を選び藤田の元を去ったそうで、同じような作品2枚の間にそうした人間ドラマがあったようです…。近くで見ると面相筆で描かれた輪郭はかなりくっきりしていて、しなやかな感じを受けました。
この近くには「小児」と呼ばれる様々な少女像を描いた版画集が展示されていました。乳白色を再現したもので、見た感じだと油彩と同じような再現性で驚きました。
ということで、前半は有名な乳白色の作風を堪能することができました。意外な周辺画家の名作も観ることができて満足な内容です。後半はまた違った晩年の藤田の魅力について取り上げていましたので、次回はそれについてご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に
【公式サイト】
http://www.tbs.co.jp/leonardfoujitaten/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_fujita.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_fujita/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2013/8/10(土)~10/14(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
意外と空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、今回の展示は1920年代のパリに集まったエコール・ド・パリと呼ばれる画家たちの中で、日本の技法を応用した独自の画風で人気画家となった藤田嗣治(後にフランスに帰化・カトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタになる)に関する展示です。藤田嗣治は東京美術学校(現在の東京芸術大学)を卒業するとパリで画家として成功するのを夢見て1913年に渡仏し、最初はピカソのキュビスムやアンリ・ルソーの絵画に傾倒したそうです。しかし次第にパリの画壇で注目を集めていた画家との交流を通して独自の芸術を模索するようになったようで、1920年代始めには乳白色のカンヴァスに日本の筆と墨を用いて描く独自の手法を完成させました。これは後に「素晴らしき乳白色」と賞賛される画風で、裸婦像をサロン・ドートンヌなどに出品しやがて人気画家へとなっていきました。
今回の展覧会は主に箱根のポーラ美術館の所蔵品で構成され、3つの章に分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
ポーラ美術館の常設(2010年秋)
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<1 モンパルナスのフジタ-「素晴らしき乳白色」の誕生>
まずはパリで人気を博した「素晴らしき乳白色」の作品などが並ぶコーナーです。他にもパリのモンパルナスで活躍したモディリアーニやキスリングといった仲間の作品、影響を受けたアンリ・ルソーの作品などもありました。
1-2 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「巴里城門」
荷馬車がパリの城門に向かう光景を描いた作品で、褐色がかっていて単純化された画風となっています。まだパリに来たばかりの頃に描かれたようで、アンリ・ルソーの素朴な作品から影響を受けているのがよく分かり、郷愁を感じさせます。解説によると、藤田はこの光景を東京を思わせると言って描いていたようで、この作品が出来た際に大傑作だと喜んだそうですが、後に生活が苦しくなった時期に僅かな値段(1円足らず)で売ってしまいました。しかし、その19年後にアルゼンチンの画廊で偶然この作品を見つけ、850円(今の価値で600万円)で買い戻し、生涯大切にしたそうです。中々数奇な運命の作品のようです。
この近くには藤田の自画像もありました。おかっぱに丸眼鏡がトレードマークで、手先の器用さも特徴かな。
1-5 アンリ・ルソー 「廃墟のある風景」
これは藤田が影響を受けた独学の日曜画家アンリ・ルソーの作品で、壁だけ残っている廃墟と教会、手前に道行く人などが描かれています。歩いている人はおもちゃの人形みたいにちょこんとしていて素朴な印象を受けます。色は明るめでどこか温かみを感じるような作品でした。
参考記事:アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち (ポーラ美術館)
なお、藤田はアンリ・ルソーの自由なスタイルを観て、「絵画とはかくまで自由なものだ」と言って衝撃を受けていたそうで、それまで使っていた絵の具の箱を床に叩きつけて再出発を誓ったそうです。ルソーは計算ではなく天然な人なので、東京美術学校できっちり学んだ人には驚きの世界だったでしょうねw
1-15 アメデオ・モディリアーニ 「ルニア・チェホフスカの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはモンパルナスで知り合って親友となったモディリアーニの作品で、白いブラウスを着た女性が描かれています。首が非常に長く、目は青目となっていてアフリカの彫刻を思わせる風貌はモディリアーニならではの作風です。この女性は親しくしていたようで気品ある雰囲気に描かれていました。
この近くにはモディリアーニの「婦人像(C.D.婦人)」や「ルネ」などもあって得した気分です。 他にも、早くから知り合っていたモイーズ・キスリングの裸婦像や、シテ・ファルギエールという共同アトリエで貧乏画家時代を共にし弟のように可愛がっていたシャイム・スーティンの子供の肖像、パリの一流の画家とみなして友人となったジュール・パスキンの少女像などもありました。予想以上に周辺画家の作品も豪華です。
1-9 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「座る女性と猫」
左手を頭の上に上げて座っている女性と、その脇で横たわりこちらをじっと見ている猫を描いた作品です。乳白色の下地に極細の輪郭線で描かれ、これぞエコール・ド・パリの藤田といった感じかな。髪の生え際や猫の毛も丁寧に描かれ、優美な印象を受けました。藤田が名声を不動にしていった頃に描かれた作品のようでした。
1-8 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「タピスリーの裸婦」 ★こちらで観られます
これは先ほどの作品とよく似た裸婦像で、隣り合って展示されていました。頭の上に手を挙げてベッドに座る裸婦と、脇に寝ている猫が描かれていて、違う点を挙げると背景が花がらのタピスリーになっているのが華やかで目立ちます。また、こちらは女性の肌が乳白色で、対角線上に足を伸ばすような感じで、より艶かしい雰囲気に思えました。
この近くには同様の乳白色の裸婦像が2点展示されていました。
続いては写真家の土門拳が藤田を撮った写真が並ぶコーナーです。藤田は自分の乳白色の技法を秘密にしていたのですが、土門拳は乳白色の秘密を知りたいと思い撮影許可をお願いした所、「君には手法を盗まれる心配はない」(画家ではなく写真家だから)と許したそうです。しかし後に土門拳が撮った写真によって、技法が明らかになったらしく、写真の中に当時ベビーパウダーとして商品化されていたシッカロールの缶が写っていたようです。藤田はそのシッカロールを下地の表面に使い、それによって柔らかな線が描けるようになったらしく、「面相筆で猫を描くフジタ」という写真には確かに缶が写り込んでいるのが確認できました。
この辺には他にも面相筆で絵を描いているところや脱脂綿で画面をする様子の写真などがあり、写真に写っていたのと同じ缶のシッカロールも展示されていて、タルク(ベビーパウダーの主成分)を施した場合と施さない場合を比較して描いた例もありました。その有無でだいぶ印象が違って見え、使用することで光沢がある滑らかな線が描けるのが分かり、藤田の秘密の一端を垣間見た感じがしました。
参考記事:
よみがえる不朽の名作 土門拳の『古寺巡礼』 (FUJIFILM SQUARE フジフイルム スクエア)
土門拳 作品展「室生寺」 (FUJIFILM SQUARE フジフイルム スクエア)
1-13 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「仰臥裸婦」
これは裸婦がベッドの上で仰け反るような感じで両手をベッドの下に投げ出し、髪を垂らして寝ている様子を描いた作品です。足元には猫の姿もあり、乳白色を下地に細い線で輪郭をつけています。このモデルは4番目の妻リュシュー・バドゥー(通称ユキ)らしく、ドラマチックなポーズが優美で、透き通るような気品を感じました。
1-10 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「女眠る」
こちらは先ほどの「仰臥裸婦」の隣にあった作品で、全く同じポーズの女性が描かれ、一見すると同じ人物を描いた習作のように思えます。しかしよくよく観ると顔が違っていて、実はこちらは3番目の妻マドレーヌ・ルクーを描いたもののようです。この妻はシュルレアリスムの芸術家との恋を選び藤田の元を去ったそうで、同じような作品2枚の間にそうした人間ドラマがあったようです…。近くで見ると面相筆で描かれた輪郭はかなりくっきりしていて、しなやかな感じを受けました。
この近くには「小児」と呼ばれる様々な少女像を描いた版画集が展示されていました。乳白色を再現したもので、見た感じだと油彩と同じような再現性で驚きました。
ということで、前半は有名な乳白色の作風を堪能することができました。意外な周辺画家の名作も観ることができて満足な内容です。後半はまた違った晩年の藤田の魅力について取り上げていましたので、次回はそれについてご紹介しようと思います。
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