ル・コルビュジエと20世紀美術 (感想後編)【国立西洋美術館】
今日は前回の記事に引き続き、国立西洋美術館の「ル・コルビュジエと20世紀美術」の後編をご紹介いたします。前編には初期の作品などについても記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら
まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
ル・コルビュジエと20世紀美術
【公式サイト】
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2013lecorbusier.html
【会場】国立西洋美術館 本館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2013年8月6日(火)~11月4日(月・休)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編ではピュリスムの時代をご紹介しましたが、後編ではそれ以降についてのコーナーです。
<2章 自然と創造の根源>
1920年代後半、ル・コルビュジエの絵画は大きく変革したそうで、静物のモチーフは不規則な形に変形され、画面に動きが感じられるようになったそうです。さらに、1930年代に入ると骨、石、貝殻、木の枝などの小さな自然物を着想源として、異質なもの同士を非現実的な空間の中で組み合わせたコンポジションが描かれたそうで、それらはピュリスムの時代から親しい関係にあったフェルナン・レジェの作品に通じる所が多いそうです。
また、ピュリスム時代は全く人物像が無かったそうですが、1928年からは豊満な肉体の女性像が主要な題材の1つになったそうで、やがて 舟、貝殻、流木、海のイメージなどと結びついて生命の誕生や自然の豊かさの象徴となったようです。
1930年代のル・コルビュジエの絵画はピュリスム時代の機械の美学から一転して自然というテーマをめぐって展開したらしく、幾何学的な秩序に変わって生命を宿す自然の有機的な構造に関心が向けられるようになったようです。また、異質なものに接しながら創造の本質に近づこうとする姿勢は他者の芸術への関心にも表れ、アンドレ・ボーシャンやルイ・ステール、ジャン・デュビュッフェといった画家の作品に注目し、無名の作者たちによるプリミティヴ芸術を愛好したそうです。そうした多用な創作物を通じて、ピュリスム時代に掲げたモダニズムの理念に拘束されずにより広い視野の基いて創造について考えられるようになったそうで、それのは制作の大きな力となったようです。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。
43 ル・コルビュジエ 「まな板のある静物」
これはまな板と鍋、玉子?、ナイフなどが描かれた静物です。丸みを持った感じで単純化されていて、色も強くなったように思えます。ピンクやクリーム色が使われているためか、より明るい雰囲気に感じられました。
53 ル・コルビュジエ 「レア」
これは最早何を描いたのか判別するのは難しいですが、恐らくバイオリンと扉かな? ぐにゃっとした曲線が多く使われ、色合いも強めです。確かにこれまでの幾何学的な作風から柔らかくなっているように感じられました。(それでもキュビスム風な感じがよく出ています)
この近くには友人のフェルナン・レジェの作品もありました。
49 ル・コルビュジエ 「女性のアコーディオン弾きとオリンピック走者」
これは上を向いてアコーディオンを演奏する女性と、背後でハードルを超える走者?が描かれた作品です。波打つ曲線や色面を使った表現にレジェからの影響が感じられ、その構成を楽しむことができます。何故この2者を合わせたのかは分かりませんが、若干シュールな感じも受けました。
67 ル・コルビュジエ 「二人の浴女と漁網」
顔がやけに小さくて手が巨大な2人の人物を描いた作品で、背景には漁網も描かれています。これも意味は分かりませんが、人物の体のボリューム感が圧倒的で、特にお互いに持った手からは力強い印象を受けました。
この辺にはこうしたボリューム感のある人物像が並んでいました。続いてはル・コルビュジエが賞賛した画家たちの作品が並ぶコーナーです。
73 アンドレ・ボーシャン 「フィアンセを訪ねて」
木々の下で休む赤い服の女性と花束を持ってきた男性が描かれ、その周りにも数人の人たちが集まっています。全体的に遠近感が妙な感じで、人が巨大に見えるかなw 中央辺りには巨大な木が描かれているのも面白く、全体的に素朴な雰囲気がありました。
解説によると、ボーシャンの絵を最初に評価したのはル・コルビュジエで、サロン・ドートンヌで目にし、その翌年の「レスプリヌーヴォー」で大きく紹介したそうです。その後親交を結び作品も購入していたのだとか。
参考記事:アンドレ・ボーシャン いのちの輝き(ニューオータニ美術館)
この近くにはジャン・デュビュッフェの作品やアフリカの部族の彫刻などもありました。アフリカ彫刻は1906年頃からフォーヴィスムとキュビスムの画家たちの間で熱狂的な関心を呼んで、彼らに大きなを与えたそうです。ル・コルビュジエもレスプリヌーヴォーで取り上げ、自らも蒐集を行っていたのだとか。
80 ルイ・ステール 「腕をあげる裸婦たち」
これはル・コルビュジエの従兄弟に当たる異色の画家が鉛筆で描いたもので、引き伸ばされた落書きのような人物像となっています。しかし結構な密度で描かれていて一種の狂気を感じるかな。見ていて不安になる…w 一種のアウトサイダーアートのような感じに思えました。
<3章 象徴的モチーフの形成>
1930年代末から40年代前半にかけての第二次大戦の時代は、ル・コルビュジエにとっても厳しい現実だったようで、1940年にパリの事務所を閉めてピレネー山麓のオゾンという村に疎開したそうです。そこで自分の殻に閉じこもるように絵を描き続けたらしく、この頃から絵画はまた新たな展開を見せました。オゾン村で生み出された有機的な複合体は「発信すると同時に受信する」性質を持つ「音響的な形態」と名付けられ、製作地から「オゾン」あるいは文学作品の人物にちなんだ題名が当てられたようです。さらに1940~50年代はじめにかけて、例えば切り株とコップから牡牛を見つけるといったメタモルフォーズ(変容)の作用を元に独自の象徴的モチーフが次々と生み出されたそうです。
第二次大戦後になると建築界の巨匠として国際的な名声を確立して行く中で、象徴的モチーフによって彼自身の創造者としての思想を一種の神話的な物語としたらしく、それは1955年に「直角の詩」という詩画集へと帰結していったようです。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。
106 ル・コルビュジエ 「牡牛 Ⅱ」
横向きの雄牛と内臓のようなものが描かれた作品です。不定形が多用されていて、晩年のピカソの作風と似ているように思えます。色も強く対比的な感じを受けました。
この隣にも雄牛をモチーフにした作品がありました。解説によると、常に戦う力強い雄牛は彼自身のあるべき姿を表現しているとのことです。
109 ル・コルビュジエ 「直角の詩」
これは19の章から成る詩画集で、人物が単純化されているものや開いた手などが描かれています。色が強く曲線が多用されているので、マティスのジャズを彷彿とするものがありました。これはかなり好みで楽しげな感じでした。
<4章 「諸芸術の総合」に向かって>
ル・コルビュジエは建築、絵画、彫刻という芸術ジャンルが分断され芸術家がそれぞれの領域の専門家として独立した活動を行う風潮に対して、第二次世界大戦の末期から「諸芸術の総合」を提唱し荒廃した社会の再建のために調和の必要性を訴えたようです。こうした主張は共同作業という形では実現することはなかったようですが、彼自身の創造活動を通じて様々なジャンルの作品が共鳴する総合的な芸術空間という理念を追求したようです。その最も典型的なのは壁画で、19304年代から度々手がけ1948年には彼自身の空間と絵画との調和が実現しました。そして1950年代以降の代表的な建築における扉のレリーフやタピスリーなどには彼自身が創造した象徴的なモチーフが加えられているようです。また、1958年のブリュッセル万国博覧会では「電子の塔」によって新しいメディアを利用した空間芸術の可能性を探ったようです。ここにはそうした諸芸術の垣根を越えた作品が並んでいました。
113 ル・コルビュジエ 「スイス学生会館の壁画のための習作」
これはスイス学生会館サロンの壁画のための習作です。隣に実物の壁画の写真があるのですが、絵柄は大体同じ感じで人物らしきものや手、奇妙な不定形なものなどが描かれています。絵はちょっと難解でよく分かりませんが、空間と絵画を一体とするという理念とそのための活動が具体的にイメージできました。
この近くには新聞を使ったコラージュやタピスリーの習作などもありました。
136 ル・コルビュジエ 「奇妙な鳥と牡牛」
これは鳥?や手?などと共に謎のモチーフが描かれているタピスリーで、結構大きめで横は5mくらいありそうです。ここまで観てきた晩年の絵をそのままタピスリーにしたような感じかな。解説によると、ル・コルビュジエはタピスリーを遊牧民の壁と呼んで壁画に変わって空間を演出する効果と持ち運びできる便利さを好んだそうです。
この近くには四角を組み合わせたような図柄のタピスリーの写真もあり、最後にル・コルビュジエが制作している写真や、パレットと絵筆などがありました。
ということで、予想以上に点数が多くて参考になる展示でした。ル・コルビュジエについては以前に森美術館でも大きな展示がありましたが、今回は特に絵画作品が充実していたように思います。また、その思想などにも触れることができ、ル・コルビュジエへの興味関心が強まりました。
同時期に開催されている特別展のミケランジェロ展とはだいぶ時代も作風も違いますが、出来れば一緒の機会に見ておきたい展示だと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら
まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
ル・コルビュジエと20世紀美術
【公式サイト】
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2013lecorbusier.html
【会場】国立西洋美術館 本館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2013年8月6日(火)~11月4日(月・休)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編ではピュリスムの時代をご紹介しましたが、後編ではそれ以降についてのコーナーです。
<2章 自然と創造の根源>
1920年代後半、ル・コルビュジエの絵画は大きく変革したそうで、静物のモチーフは不規則な形に変形され、画面に動きが感じられるようになったそうです。さらに、1930年代に入ると骨、石、貝殻、木の枝などの小さな自然物を着想源として、異質なもの同士を非現実的な空間の中で組み合わせたコンポジションが描かれたそうで、それらはピュリスムの時代から親しい関係にあったフェルナン・レジェの作品に通じる所が多いそうです。
また、ピュリスム時代は全く人物像が無かったそうですが、1928年からは豊満な肉体の女性像が主要な題材の1つになったそうで、やがて 舟、貝殻、流木、海のイメージなどと結びついて生命の誕生や自然の豊かさの象徴となったようです。
1930年代のル・コルビュジエの絵画はピュリスム時代の機械の美学から一転して自然というテーマをめぐって展開したらしく、幾何学的な秩序に変わって生命を宿す自然の有機的な構造に関心が向けられるようになったようです。また、異質なものに接しながら創造の本質に近づこうとする姿勢は他者の芸術への関心にも表れ、アンドレ・ボーシャンやルイ・ステール、ジャン・デュビュッフェといった画家の作品に注目し、無名の作者たちによるプリミティヴ芸術を愛好したそうです。そうした多用な創作物を通じて、ピュリスム時代に掲げたモダニズムの理念に拘束されずにより広い視野の基いて創造について考えられるようになったそうで、それのは制作の大きな力となったようです。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。
43 ル・コルビュジエ 「まな板のある静物」
これはまな板と鍋、玉子?、ナイフなどが描かれた静物です。丸みを持った感じで単純化されていて、色も強くなったように思えます。ピンクやクリーム色が使われているためか、より明るい雰囲気に感じられました。
53 ル・コルビュジエ 「レア」
これは最早何を描いたのか判別するのは難しいですが、恐らくバイオリンと扉かな? ぐにゃっとした曲線が多く使われ、色合いも強めです。確かにこれまでの幾何学的な作風から柔らかくなっているように感じられました。(それでもキュビスム風な感じがよく出ています)
この近くには友人のフェルナン・レジェの作品もありました。
49 ル・コルビュジエ 「女性のアコーディオン弾きとオリンピック走者」
これは上を向いてアコーディオンを演奏する女性と、背後でハードルを超える走者?が描かれた作品です。波打つ曲線や色面を使った表現にレジェからの影響が感じられ、その構成を楽しむことができます。何故この2者を合わせたのかは分かりませんが、若干シュールな感じも受けました。
67 ル・コルビュジエ 「二人の浴女と漁網」
顔がやけに小さくて手が巨大な2人の人物を描いた作品で、背景には漁網も描かれています。これも意味は分かりませんが、人物の体のボリューム感が圧倒的で、特にお互いに持った手からは力強い印象を受けました。
この辺にはこうしたボリューム感のある人物像が並んでいました。続いてはル・コルビュジエが賞賛した画家たちの作品が並ぶコーナーです。
73 アンドレ・ボーシャン 「フィアンセを訪ねて」
木々の下で休む赤い服の女性と花束を持ってきた男性が描かれ、その周りにも数人の人たちが集まっています。全体的に遠近感が妙な感じで、人が巨大に見えるかなw 中央辺りには巨大な木が描かれているのも面白く、全体的に素朴な雰囲気がありました。
解説によると、ボーシャンの絵を最初に評価したのはル・コルビュジエで、サロン・ドートンヌで目にし、その翌年の「レスプリヌーヴォー」で大きく紹介したそうです。その後親交を結び作品も購入していたのだとか。
参考記事:アンドレ・ボーシャン いのちの輝き(ニューオータニ美術館)
この近くにはジャン・デュビュッフェの作品やアフリカの部族の彫刻などもありました。アフリカ彫刻は1906年頃からフォーヴィスムとキュビスムの画家たちの間で熱狂的な関心を呼んで、彼らに大きなを与えたそうです。ル・コルビュジエもレスプリヌーヴォーで取り上げ、自らも蒐集を行っていたのだとか。
80 ルイ・ステール 「腕をあげる裸婦たち」
これはル・コルビュジエの従兄弟に当たる異色の画家が鉛筆で描いたもので、引き伸ばされた落書きのような人物像となっています。しかし結構な密度で描かれていて一種の狂気を感じるかな。見ていて不安になる…w 一種のアウトサイダーアートのような感じに思えました。
<3章 象徴的モチーフの形成>
1930年代末から40年代前半にかけての第二次大戦の時代は、ル・コルビュジエにとっても厳しい現実だったようで、1940年にパリの事務所を閉めてピレネー山麓のオゾンという村に疎開したそうです。そこで自分の殻に閉じこもるように絵を描き続けたらしく、この頃から絵画はまた新たな展開を見せました。オゾン村で生み出された有機的な複合体は「発信すると同時に受信する」性質を持つ「音響的な形態」と名付けられ、製作地から「オゾン」あるいは文学作品の人物にちなんだ題名が当てられたようです。さらに1940~50年代はじめにかけて、例えば切り株とコップから牡牛を見つけるといったメタモルフォーズ(変容)の作用を元に独自の象徴的モチーフが次々と生み出されたそうです。
第二次大戦後になると建築界の巨匠として国際的な名声を確立して行く中で、象徴的モチーフによって彼自身の創造者としての思想を一種の神話的な物語としたらしく、それは1955年に「直角の詩」という詩画集へと帰結していったようです。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。
106 ル・コルビュジエ 「牡牛 Ⅱ」
横向きの雄牛と内臓のようなものが描かれた作品です。不定形が多用されていて、晩年のピカソの作風と似ているように思えます。色も強く対比的な感じを受けました。
この隣にも雄牛をモチーフにした作品がありました。解説によると、常に戦う力強い雄牛は彼自身のあるべき姿を表現しているとのことです。
109 ル・コルビュジエ 「直角の詩」
これは19の章から成る詩画集で、人物が単純化されているものや開いた手などが描かれています。色が強く曲線が多用されているので、マティスのジャズを彷彿とするものがありました。これはかなり好みで楽しげな感じでした。
<4章 「諸芸術の総合」に向かって>
ル・コルビュジエは建築、絵画、彫刻という芸術ジャンルが分断され芸術家がそれぞれの領域の専門家として独立した活動を行う風潮に対して、第二次世界大戦の末期から「諸芸術の総合」を提唱し荒廃した社会の再建のために調和の必要性を訴えたようです。こうした主張は共同作業という形では実現することはなかったようですが、彼自身の創造活動を通じて様々なジャンルの作品が共鳴する総合的な芸術空間という理念を追求したようです。その最も典型的なのは壁画で、19304年代から度々手がけ1948年には彼自身の空間と絵画との調和が実現しました。そして1950年代以降の代表的な建築における扉のレリーフやタピスリーなどには彼自身が創造した象徴的なモチーフが加えられているようです。また、1958年のブリュッセル万国博覧会では「電子の塔」によって新しいメディアを利用した空間芸術の可能性を探ったようです。ここにはそうした諸芸術の垣根を越えた作品が並んでいました。
113 ル・コルビュジエ 「スイス学生会館の壁画のための習作」
これはスイス学生会館サロンの壁画のための習作です。隣に実物の壁画の写真があるのですが、絵柄は大体同じ感じで人物らしきものや手、奇妙な不定形なものなどが描かれています。絵はちょっと難解でよく分かりませんが、空間と絵画を一体とするという理念とそのための活動が具体的にイメージできました。
この近くには新聞を使ったコラージュやタピスリーの習作などもありました。
136 ル・コルビュジエ 「奇妙な鳥と牡牛」
これは鳥?や手?などと共に謎のモチーフが描かれているタピスリーで、結構大きめで横は5mくらいありそうです。ここまで観てきた晩年の絵をそのままタピスリーにしたような感じかな。解説によると、ル・コルビュジエはタピスリーを遊牧民の壁と呼んで壁画に変わって空間を演出する効果と持ち運びできる便利さを好んだそうです。
この近くには四角を組み合わせたような図柄のタピスリーの写真もあり、最後にル・コルビュジエが制作している写真や、パレットと絵筆などがありました。
ということで、予想以上に点数が多くて参考になる展示でした。ル・コルビュジエについては以前に森美術館でも大きな展示がありましたが、今回は特に絵画作品が充実していたように思います。また、その思想などにも触れることができ、ル・コルビュジエへの興味関心が強まりました。
同時期に開催されている特別展のミケランジェロ展とはだいぶ時代も作風も違いますが、出来れば一緒の機会に見ておきたい展示だと思います。
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No title
いつも大変参考になる記事で、
楽しく拝見しております。
田舎暮らしですので足を運ぶ機会は
そうそうありませんが、見ているだけで
行った気になれます。
ソレはソレでどうかって気もしますが(笑)
楽しく拝見しております。
田舎暮らしですので足を運ぶ機会は
そうそうありませんが、見ているだけで
行った気になれます。
ソレはソレでどうかって気もしますが(笑)
Re: No title
>ss standmanさん
コメント頂きましてありがとうございます。
美術が好きでも家から遠いところでの開催だと二の足を踏んでしまいますよねw
最近は魅力的な展示が多いので、取捨選択も悩むところです。
私もできるだけ多くの展示をご紹介していきたいと思いますので、
気になるものがあったらチェックしてみてください^^
やはり実物を見ると別格ですので!
コメント頂きましてありがとうございます。
美術が好きでも家から遠いところでの開催だと二の足を踏んでしまいますよねw
最近は魅力的な展示が多いので、取捨選択も悩むところです。
私もできるだけ多くの展示をご紹介していきたいと思いますので、
気になるものがあったらチェックしてみてください^^
やはり実物を見ると別格ですので!
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
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