竹内栖鳳展 近代日本画の巨人 (感想前編)【東京国立近代美術館】
10日ほど前の土曜日に、竹橋の東京国立近代美術館で「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」を観てきました。この展示は前期・後期に分かれていて私が観たのは前期の内容でした。メモを多めに取ってきましたので、前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

【展覧名】
竹内栖鳳展 近代日本画の巨人
【公式サイト】
http://seiho2013.jp/
http://www.momat.go.jp/Honkan/takeuchi_seiho/index.html
【会場】東京国立近代美術館
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】
前期:2013年09月03日(火)~09月23日(月)
後期:2013年09月25日(水)~10月14日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日11時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
結構混んでいて、あちこちで人だかりができていました。特に1~2章あたりは小さめの作品が多いので列を組んで観るような感じでした。
さて、今回は近代日本画の巨匠 竹内栖鳳の大回顧展となっています。竹内栖鳳は京都に生まれ四条派の幸野楳嶺に学び、京都画壇の旗手となって後進に大きな影響を与えました。1900年のパリ万国博覧会の視察のため渡欧したこともあり、西洋の技法や円山派・四条派など様々な手法を元に西洋と肩を並べられるような美術を目指したそうです。今回は修行時代から晩年まで110点の作品が並ぶ大規模な展示となり、代表作も数多く並んでいました。展覧会は4章構成となっておりましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。なお、冒頭にも書きましたとおり、期間が前期・後期に分かれていますので、お目当ての作品がある方は事前に作品リストで確認しておくことをお勧めします。
参考リンク:
出品リスト
参考記事:
没後70年 竹内栖鳳 前期 (山種美術館)
没後70年 竹内栖鳳 後期 (山種美術館)
<第1章 画家としての出発 1882-1891>
まず最初は画家としての修行からのコーナーです。竹内栖鳳(本名 恒吉)は京都の料理屋の息子として生まれ、その店にきていた常連が描いた燕子花の絵を見て、墨だけで表現できることに魅了されて絵の道を志しました。13歳で近所の土田英林(四条派の画家)に学んだ後、17歳の頃に幸野楳嶺に入門し、幸野楳嶺の厳格な指導のもと四条派の表現を学びました。幸野楳嶺は四条派の正当な後継者であり、四条派は円山派の写生に軽やかさを加えた画風で、まずはその師の手本を繰り返し模写することから始まったようです。竹内は師に付いて北越地方を回ったり古画を模写するなども行ったそうで、この頃の作品はそうした学習の成果を示すように伝統的な画題や伝統的な筆遣いで描かれているそうです。しかし一方では栖鳳ならではの瑞々しさも湛えているようで、ここにはそうした若いころの作品が並んでいました。
1 竹内栖鳳 「芙蓉」 ★こちらで観られます
これは幸野楳嶺に入門して翌年の作品で、墨のみで芙蓉の花が描かれています。何となく硬い印象を受けてその後の栖鳳の画風はあまり感じないかな。面白いのがこの絵の落款で、この頃はまだ「栖鳳」ではなく「棲鳳」という号を使っているのが分かります。この名前は竹内という実名から鳳凰が竹の実を食べるという伝説にちなんで幸野楳嶺がつけた名前で、後に改めて「栖鳳」となったようです。
この辺には模写作品などが並んでいました。
2 竹内栖鳳 「龍神渡御の図」
これは木目の出ている板に 雲に乗った天女のような人物が描かれた作品で、擬人化された魚たちも行列している様子が描かれています。上のほうにはオレンジの旗がなびき、背景の木目がまるで川のように見えるのが面白いです。解説によると、これは二条城の南側の神泉苑に奉納された絵馬らしく、力強い輪郭線を使っているものの軽やかな印象を受けました。
この近くには雪舟の模写や、動物や鳥、昆虫などの写生帳もありました。
10 竹内栖鳳 「観花」
これは扇を持って舞う骸骨が描かれた作品です。上を見上げていて画面外にある花を見ているのかな。解説によると、これは江戸時代の上島鬼貫の「煩悩あれは衆生あり 骸骨のうへを粧て花見哉」という句を絵画化したものだそうです。かなりリアルな骸骨で、解剖学的な正確さを求める為に病院から80歳を越えた女性の骸骨を特別に借りてきて描いたそうです。華やかなような不気味なような不思議な作品ですが、写生に対する意気込みが伝わるエピソードでした。
<第2章 京都から世界へ 1892-1908>
続いては西洋との関わりについてのコーナーです。明治25年(1892年)に竹内栖鳳は京都美術工芸品展に「猫児負喧」という作品(現存せず)を出品し、円山派・四条派・狩野派といった様々な流派の筆遣いを1つの作品の中で遣いました。しかし、それは「鵺派」(色々な動物の部位を持つ妖怪)と非難されたそうで、当時の画壇には受け入れられなかったようです。また、この時期から西洋画を意識した作品が多くなったようで、海外の美術文献の講読会を開いたり、万国博覧会出品や製造販売の為に海外進出を推し進めていた美術染色業界に関わっていたようです。
そして明治33年(1900年)にはパリ万国博覧会の視察で渡欧し、各地で多くの西洋美術に触れたそうで、帰国すると早速ヨーロッパの風景を西洋絵画的な写実性を帯びた表現で描き注目を集めたそうです。 しかし栖鳳が渡欧体験を通じて最も重視するようになったのは西洋の長所の実物に基づく写生に日本の伝統絵画が得意とする写意(対象の本質を描くこと)を融合させることにあったようで、ここにはそうした西洋との関わりを感じさせる作品が並んでいました。
7 竹内栖鳳 「百騒一睡」
これは以前の山種美術館の記事でご紹介しましたが、6曲1双の屏風でスズメたちが描かれています。左隻はスズメが藁に群がる様子が描かれ、飛んでいたり休んでいたりかなりの数が描かれていて、チュンチュンという喧騒が聞こえてきそうです。一方の右隻は数羽のスズメと目を閉じた洋犬が伏せている姿が描かれ、その周りには戯れる子犬の姿もあります。目を閉じた犬は瞑想しているかのような静かな雰囲気で、聖人のような知性が感じられます。一方のコロコロした子犬は円山応挙がよく描いた狗子図を思わせました。左右で動と静を対比しているのが面白く、「雀の栖鳳」と呼ばれたほど研究していた栖鳳ならではの作品です。
この隣にはリアルなライオンを描いた屏風もありました。これも左右で動と静の対比があります。
14 竹内栖鳳 「虎・獅子図」
金地に墨で描かれた6曲1双の屏風で、右隻に虎、左隻にライオンが描かれています。どちらも写実的で、虎は丸くなって横たわり、前足を舐める仕草をしていて、こちらをじっと見ています。特に毛並みの表現が見事で、緊張感ある顔も素晴らしかったです。一方左隻は岩に乗った横向きのライオンが描かれ、若干頭が大きく見えましたが写実的でふわっとしたたてがみが見事です。しかし岩は漢画のような表現で描かれていて「鵺派」と呼ばれたのも何となく分かる気がしました。
この近くには以前ご紹介した21「象図」もありました。この象はアントワープの動物園で写生したそうです。また、少し先には南画風の20「洞天鳴鶴・仙壇遊鹿」や、この美術館所蔵の28「飼われたる猿と兎」(★こちらで観られます)などもありました。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年04月)
M-12 竹内栖鳳/四代 飯田新七 「ベニスの月」 ★こちらで観られます
これは栖鳳の原画を元に作られたビロード友禅の作品で、どう見ても大きな水墨の掛け軸に見えますが、よくよく観ると織物だと分かります。ヴェネツィアの夜の景色が描かれ、黒々とした舟と霞むような丸いドームの建物があり、空には薄っすらと月が出ています。西洋画的な雰囲気もありますが詩情溢れる表現は流石といった感じで、さらにそれを友禅にしてしまう職人の技術にも大いに驚かされました。
この近くにもビロード友禅の作品がありました。この頃の京都は、陶芸・染色などの分野でいち早く新時代に相応しい技術を開発しようと積極的に外国人を招聘したり、伝習生をヨーロッパに派遣した他、万博などに参加して海外への販路を求め高い評価を得るなど旺盛な活動をしていたようです。その図案には多くの日本画家・洋画家が携わり、栖鳳もその1人として活躍したようです。そしてこうした仕事を通じて栖鳳は西洋諸国に肩を並べる日本画を目指すという広い視野を獲得できたと考えられるようです。
少し先にはその頃の手紙や意匠を描くために高島屋に2ヶ月間勤務した時の出勤簿などもありました。そんな時期もあったというのも驚きでした。
ということで、今日はここまでにしておこうと思います。本当に素晴らしい作品が多く、非常に充実しているが故に会期が短すぎるのが何とも惜しいところです。栖鳳の回顧展でこれだけ大規模なものは1957年以来とのことですので、日本画ファン必見の内容といえると思います。後編にも見どころが盛りだくさんでしたので、次回は晩年までの作品をご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
おまけ:
今まで「栖鳳」のイントネーションは「せい↓ほう↓」だと思っていたのですが、ガイド解説機では「せい↑ほう↑」と発音していて驚きました。何だか京都っぽいw 先日たまたま観た「美の巨人」では私の認識通りだったけど、どちらで呼ぶのが良いのだろうか…。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
竹内栖鳳展 近代日本画の巨人
【公式サイト】
http://seiho2013.jp/
http://www.momat.go.jp/Honkan/takeuchi_seiho/index.html
【会場】東京国立近代美術館
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】
前期:2013年09月03日(火)~09月23日(月)
後期:2013年09月25日(水)~10月14日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日11時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
結構混んでいて、あちこちで人だかりができていました。特に1~2章あたりは小さめの作品が多いので列を組んで観るような感じでした。
さて、今回は近代日本画の巨匠 竹内栖鳳の大回顧展となっています。竹内栖鳳は京都に生まれ四条派の幸野楳嶺に学び、京都画壇の旗手となって後進に大きな影響を与えました。1900年のパリ万国博覧会の視察のため渡欧したこともあり、西洋の技法や円山派・四条派など様々な手法を元に西洋と肩を並べられるような美術を目指したそうです。今回は修行時代から晩年まで110点の作品が並ぶ大規模な展示となり、代表作も数多く並んでいました。展覧会は4章構成となっておりましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。なお、冒頭にも書きましたとおり、期間が前期・後期に分かれていますので、お目当ての作品がある方は事前に作品リストで確認しておくことをお勧めします。
参考リンク:
出品リスト
参考記事:
没後70年 竹内栖鳳 前期 (山種美術館)
没後70年 竹内栖鳳 後期 (山種美術館)
<第1章 画家としての出発 1882-1891>
まず最初は画家としての修行からのコーナーです。竹内栖鳳(本名 恒吉)は京都の料理屋の息子として生まれ、その店にきていた常連が描いた燕子花の絵を見て、墨だけで表現できることに魅了されて絵の道を志しました。13歳で近所の土田英林(四条派の画家)に学んだ後、17歳の頃に幸野楳嶺に入門し、幸野楳嶺の厳格な指導のもと四条派の表現を学びました。幸野楳嶺は四条派の正当な後継者であり、四条派は円山派の写生に軽やかさを加えた画風で、まずはその師の手本を繰り返し模写することから始まったようです。竹内は師に付いて北越地方を回ったり古画を模写するなども行ったそうで、この頃の作品はそうした学習の成果を示すように伝統的な画題や伝統的な筆遣いで描かれているそうです。しかし一方では栖鳳ならではの瑞々しさも湛えているようで、ここにはそうした若いころの作品が並んでいました。
1 竹内栖鳳 「芙蓉」 ★こちらで観られます
これは幸野楳嶺に入門して翌年の作品で、墨のみで芙蓉の花が描かれています。何となく硬い印象を受けてその後の栖鳳の画風はあまり感じないかな。面白いのがこの絵の落款で、この頃はまだ「栖鳳」ではなく「棲鳳」という号を使っているのが分かります。この名前は竹内という実名から鳳凰が竹の実を食べるという伝説にちなんで幸野楳嶺がつけた名前で、後に改めて「栖鳳」となったようです。
この辺には模写作品などが並んでいました。
2 竹内栖鳳 「龍神渡御の図」
これは木目の出ている板に 雲に乗った天女のような人物が描かれた作品で、擬人化された魚たちも行列している様子が描かれています。上のほうにはオレンジの旗がなびき、背景の木目がまるで川のように見えるのが面白いです。解説によると、これは二条城の南側の神泉苑に奉納された絵馬らしく、力強い輪郭線を使っているものの軽やかな印象を受けました。
この近くには雪舟の模写や、動物や鳥、昆虫などの写生帳もありました。
10 竹内栖鳳 「観花」
これは扇を持って舞う骸骨が描かれた作品です。上を見上げていて画面外にある花を見ているのかな。解説によると、これは江戸時代の上島鬼貫の「煩悩あれは衆生あり 骸骨のうへを粧て花見哉」という句を絵画化したものだそうです。かなりリアルな骸骨で、解剖学的な正確さを求める為に病院から80歳を越えた女性の骸骨を特別に借りてきて描いたそうです。華やかなような不気味なような不思議な作品ですが、写生に対する意気込みが伝わるエピソードでした。
<第2章 京都から世界へ 1892-1908>
続いては西洋との関わりについてのコーナーです。明治25年(1892年)に竹内栖鳳は京都美術工芸品展に「猫児負喧」という作品(現存せず)を出品し、円山派・四条派・狩野派といった様々な流派の筆遣いを1つの作品の中で遣いました。しかし、それは「鵺派」(色々な動物の部位を持つ妖怪)と非難されたそうで、当時の画壇には受け入れられなかったようです。また、この時期から西洋画を意識した作品が多くなったようで、海外の美術文献の講読会を開いたり、万国博覧会出品や製造販売の為に海外進出を推し進めていた美術染色業界に関わっていたようです。
そして明治33年(1900年)にはパリ万国博覧会の視察で渡欧し、各地で多くの西洋美術に触れたそうで、帰国すると早速ヨーロッパの風景を西洋絵画的な写実性を帯びた表現で描き注目を集めたそうです。 しかし栖鳳が渡欧体験を通じて最も重視するようになったのは西洋の長所の実物に基づく写生に日本の伝統絵画が得意とする写意(対象の本質を描くこと)を融合させることにあったようで、ここにはそうした西洋との関わりを感じさせる作品が並んでいました。
7 竹内栖鳳 「百騒一睡」
これは以前の山種美術館の記事でご紹介しましたが、6曲1双の屏風でスズメたちが描かれています。左隻はスズメが藁に群がる様子が描かれ、飛んでいたり休んでいたりかなりの数が描かれていて、チュンチュンという喧騒が聞こえてきそうです。一方の右隻は数羽のスズメと目を閉じた洋犬が伏せている姿が描かれ、その周りには戯れる子犬の姿もあります。目を閉じた犬は瞑想しているかのような静かな雰囲気で、聖人のような知性が感じられます。一方のコロコロした子犬は円山応挙がよく描いた狗子図を思わせました。左右で動と静を対比しているのが面白く、「雀の栖鳳」と呼ばれたほど研究していた栖鳳ならではの作品です。
この隣にはリアルなライオンを描いた屏風もありました。これも左右で動と静の対比があります。
14 竹内栖鳳 「虎・獅子図」
金地に墨で描かれた6曲1双の屏風で、右隻に虎、左隻にライオンが描かれています。どちらも写実的で、虎は丸くなって横たわり、前足を舐める仕草をしていて、こちらをじっと見ています。特に毛並みの表現が見事で、緊張感ある顔も素晴らしかったです。一方左隻は岩に乗った横向きのライオンが描かれ、若干頭が大きく見えましたが写実的でふわっとしたたてがみが見事です。しかし岩は漢画のような表現で描かれていて「鵺派」と呼ばれたのも何となく分かる気がしました。
この近くには以前ご紹介した21「象図」もありました。この象はアントワープの動物園で写生したそうです。また、少し先には南画風の20「洞天鳴鶴・仙壇遊鹿」や、この美術館所蔵の28「飼われたる猿と兎」(★こちらで観られます)などもありました。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年04月)
M-12 竹内栖鳳/四代 飯田新七 「ベニスの月」 ★こちらで観られます
これは栖鳳の原画を元に作られたビロード友禅の作品で、どう見ても大きな水墨の掛け軸に見えますが、よくよく観ると織物だと分かります。ヴェネツィアの夜の景色が描かれ、黒々とした舟と霞むような丸いドームの建物があり、空には薄っすらと月が出ています。西洋画的な雰囲気もありますが詩情溢れる表現は流石といった感じで、さらにそれを友禅にしてしまう職人の技術にも大いに驚かされました。
この近くにもビロード友禅の作品がありました。この頃の京都は、陶芸・染色などの分野でいち早く新時代に相応しい技術を開発しようと積極的に外国人を招聘したり、伝習生をヨーロッパに派遣した他、万博などに参加して海外への販路を求め高い評価を得るなど旺盛な活動をしていたようです。その図案には多くの日本画家・洋画家が携わり、栖鳳もその1人として活躍したようです。そしてこうした仕事を通じて栖鳳は西洋諸国に肩を並べる日本画を目指すという広い視野を獲得できたと考えられるようです。
少し先にはその頃の手紙や意匠を描くために高島屋に2ヶ月間勤務した時の出勤簿などもありました。そんな時期もあったというのも驚きでした。
ということで、今日はここまでにしておこうと思います。本当に素晴らしい作品が多く、非常に充実しているが故に会期が短すぎるのが何とも惜しいところです。栖鳳の回顧展でこれだけ大規模なものは1957年以来とのことですので、日本画ファン必見の内容といえると思います。後編にも見どころが盛りだくさんでしたので、次回は晩年までの作品をご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
おまけ:
今まで「栖鳳」のイントネーションは「せい↓ほう↓」だと思っていたのですが、ガイド解説機では「せい↑ほう↑」と発音していて驚きました。何だか京都っぽいw 先日たまたま観た「美の巨人」では私の認識通りだったけど、どちらで呼ぶのが良いのだろうか…。
参照記事:★この記事を参照している記事
- 関連記事
-
-
アメリカン・ポップ・アート展 (感想前編)【国立新美術館】 2013/10/16
-
近代への眼差し 印象派と世紀末美術 (感想後編)【三菱一号館美術館】 2013/10/12
-
近代への眼差し 印象派と世紀末美術 (感想前編)【三菱一号館美術館】 2013/10/10
-
Japan Original Beauty (『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボレーション)【資生堂銀座ビル 花椿ホール】 2013/10/08
-
クローズアップ工芸 【東京国立近代美術館 工芸館】 2013/10/07
-
【東京国立近代美術館】の案内 (2013年09月) 2013/10/05
-
竹内栖鳳展 近代日本画の巨人 (感想後編)【東京国立近代美術館】 2013/10/04
-
竹内栖鳳展 近代日本画の巨人 (感想前編)【東京国立近代美術館】 2013/10/03
-
興福寺創建1300年記念 国宝 興福寺仏頭展 【東京藝術大学大学美術館】 2013/09/30
-
再興院展100年記念 速水御舟-日本美術院の精鋭たち- 【山種美術館】 2013/09/28
-
福田美蘭展 【東京都美術館】 2013/09/25
-
ル・コルビュジエと20世紀美術 (感想後編)【国立西洋美術館】 2013/09/23
-
ル・コルビュジエと20世紀美術 (感想前編)【国立西洋美術館】 2013/09/22
-
イタリア版画展―新収作品を中心に 【国立西洋美術館】 2013/09/20
-
ミケランジェロ展―天才の軌跡 (感想後編)【国立西洋美術館】 2013/09/19
-
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
プロフィール
Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。
【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。
【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)
更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
展覧スケジュール
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
このブログをリンクに追加する
日ごろ参考にしているブログです。こちらにも訪れてみてください。
<美術系サイト>
弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
あるYoginiの日常
影とシルエットのアート
建築学科生のブログ
彫刻パラダイス
ギャラリークニャ
「 10秒美術館 」 ~元画商がほんのり捧げる3行コメント~
だまけん文化センター
横浜を好きになる100の方法
美術品オークション
<読者サイト>
アスカリーナのいちご日記
Gogorit Mogorit Diary
青い海(沖縄ブログ)
なつの天然生活
月の囁き
桜から四季の花まで、江戸東京散歩日記
うさみさんのお出かけメモ (u_u)
森の家ーイラストのある生活
Croquis
ラクダにひかれてダマスカス
<友人のサイト>
男性に着て欲しいメンズファッション集
Androidタブレット比較
キャンペーン情報をまとめるブログ
日ごろ参考にしているブログです。こちらにも訪れてみてください。
<美術系サイト>
弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
あるYoginiの日常
影とシルエットのアート
建築学科生のブログ
彫刻パラダイス
ギャラリークニャ
「 10秒美術館 」 ~元画商がほんのり捧げる3行コメント~
だまけん文化センター
横浜を好きになる100の方法
美術品オークション
<読者サイト>
アスカリーナのいちご日記
Gogorit Mogorit Diary
青い海(沖縄ブログ)
なつの天然生活
月の囁き
桜から四季の花まで、江戸東京散歩日記
うさみさんのお出かけメモ (u_u)
森の家ーイラストのある生活
Croquis
ラクダにひかれてダマスカス
<友人のサイト>
男性に着て欲しいメンズファッション集
Androidタブレット比較
キャンペーン情報をまとめるブログ
最新記事
-
最近観た展示 (202303) (05/26)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年04月号】 (04/01)
-
最近観た展示 (202302) (03/10)
-
最近観た展示 (202301) (02/10)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年01月号】 (01/01)
-
2022年の振り返り (12/31)
-
最近観た展示 (202212) (12/30)
-
最近観た展示 (202211) (12/29)
-
最近観た展示 (202210) (11/11)
-
最近観た展示 (202209) (10/07)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年10月号】 (10/02)
-
最近観た展示 (202208) (08/30)
-
最近観た展示 (202206~07) (07/28)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年07月号】 (07/07)
-
映画「トップガン マーヴェリック」4DX SCREEN吹替版 (ややネタバレあり) (06/21)
-
映画「シン・ウルトラマン」(ややネタバレあり) (06/20)
-
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 (感想後編)【国立新美術館】 (06/12)
-
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 (感想前編)【国立新美術館】 (06/06)
-
ダミアン・ハースト 桜 【国立新美術館】 (05/23)
-
最後の印象派、二大巨匠 シダネルとマルタン展 【SOMPO美術館】 (05/16)
-
最近観た展示 (05/09)
-
ミロ展-日本を夢みて (感想後編)【Bunkamura ザ・ミュージアム】 (04/25)
-
ミロ展-日本を夢みて (感想前編)【Bunkamura ザ・ミュージアム】 (04/20)
-
奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム 【東京都庭園美術館】 (04/11)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年04月号】 (04/01)
-
【密蔵院】の安行寒桜の写真 (03/27)
-
グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生【世田谷美術館】 (03/22)
-
大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!【うらわ美術館】 (03/14)
-
大・タイガー立石展 世界を描きつくせ! 【埼玉県立近代美術館】 (03/07)
-
もうすぐ再開予定 (02/28)
-
2021 MOMASコレクション 第3期 【埼玉県立近代美術館】 (01/21)
-
鎌倉の写真 (2021年11月) (01/18)
-
没後70年 吉田博展 【川越市立美術館】 (01/16)
-
今後の更新について (01/14)
-
【山崎美術館】の案内 (2021年11月) (01/11)
-
保岡勝也 「旧山崎家別邸」 (01/09)
-
映画「劇場版 呪術廻戦 0」(ややネタバレあり) (01/07)
-
TERUHISA KITAHARA 鉄道コレクション展 【京橋エドグランタウンミュージアム】 (01/05)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年01月号】 (01/01)
-
2021年の振り返り (12/31)
-
ヘラルボニー/ゼロからはじまる 【BAG-Brillia Art Gallery】 (12/29)
-
映画「キングスマン:ファースト・エージェント」(ややネタバレあり) (12/27)
-
横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】 (12/26)
-
第15回 shiseido art egg 【資生堂ギャラリー】 (12/23)
-
映画「マトリックス レザレクションズ」(ややネタバレあり) (12/21)
-
ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 【パナソニック汐留美術館】 (12/19)
-
鈴木其一・夏秋渓流図屏風 【根津美術館】 (12/16)
-
【根津美術館】の紅葉 2021年11月 (12/14)
-
カフェラヴォワ 【新宿界隈のお店】 (12/12)
-
川瀬巴水 旅と郷愁の風景 【SOMPO美術館】 (12/10)
最新コメント
- 21世紀のxxx者:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- ゆーき:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- 21世紀のxxx者:奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想前編)【東京ステーションギャラリー】 (01/03)
- うさぴょん:キヨノサチコ絵本原画の世界 みんな大好き!ノンタン展 【松屋銀座】 (03/21)
- 21世紀のxxx者:川豊 【成田界隈のお店】 (03/04)
- 21世紀のxxx者:劇団四季 「MAMMA MIA!(マンマ・ミーア!)」 (03/04)
- 萌音:川豊 【成田界隈のお店】 (03/03)
最新トラックバック
月別アーカイブ
- 2023/05 (1)
- 2023/04 (1)
- 2023/03 (1)
- 2023/02 (1)
- 2023/01 (1)
- 2022/12 (3)
- 2022/11 (1)
- 2022/10 (2)
- 2022/08 (1)
- 2022/07 (2)
- 2022/06 (4)
- 2022/05 (3)
- 2022/04 (4)
- 2022/03 (4)
- 2022/02 (1)
- 2022/01 (9)
- 2021/12 (12)
- 2021/11 (14)
- 2021/10 (10)
- 2021/09 (6)
- 2021/08 (9)
- 2021/07 (10)
- 2021/06 (9)
- 2021/05 (11)
- 2021/04 (12)
- 2021/03 (12)
- 2021/02 (13)
- 2021/01 (13)
- 2020/12 (13)
- 2020/11 (14)
- 2020/10 (14)
- 2020/09 (14)
- 2020/08 (15)
- 2020/07 (14)
- 2020/06 (15)
- 2020/05 (15)
- 2020/04 (16)
- 2020/03 (24)
- 2020/02 (26)
- 2020/01 (28)
- 2019/12 (28)
- 2019/11 (26)
- 2019/10 (28)
- 2019/09 (28)
- 2019/08 (28)
- 2019/07 (28)
- 2019/06 (28)
- 2019/05 (28)
- 2019/04 (28)
- 2019/03 (28)
- 2019/02 (26)
- 2019/01 (29)
- 2018/12 (29)
- 2018/11 (28)
- 2018/10 (29)
- 2018/09 (27)
- 2018/08 (29)
- 2018/07 (29)
- 2018/06 (28)
- 2018/05 (29)
- 2018/04 (28)
- 2018/03 (29)
- 2018/02 (26)
- 2018/01 (28)
- 2017/12 (30)
- 2017/11 (28)
- 2017/10 (30)
- 2017/09 (27)
- 2017/08 (26)
- 2017/07 (25)
- 2017/06 (9)
- 2017/05 (18)
- 2015/04 (1)
- 2014/12 (1)
- 2014/10 (1)
- 2014/09 (1)
- 2014/08 (1)
- 2014/07 (1)
- 2014/06 (1)
- 2014/05 (1)
- 2014/04 (6)
- 2014/03 (12)
- 2014/02 (11)
- 2014/01 (16)
- 2013/12 (15)
- 2013/11 (17)
- 2013/10 (22)
- 2013/09 (23)
- 2013/08 (22)
- 2013/07 (24)
- 2013/06 (20)
- 2013/05 (25)
- 2013/04 (23)
- 2013/03 (24)
- 2013/02 (23)
- 2013/01 (27)
- 2012/12 (24)
- 2012/11 (27)
- 2012/10 (28)
- 2012/09 (27)
- 2012/08 (28)
- 2012/07 (28)
- 2012/06 (27)
- 2012/05 (22)
- 2012/04 (18)
- 2012/03 (28)
- 2012/02 (26)
- 2012/01 (28)
- 2011/12 (28)
- 2011/11 (27)
- 2011/10 (28)
- 2011/09 (27)
- 2011/08 (27)
- 2011/07 (28)
- 2011/06 (27)
- 2011/05 (28)
- 2011/04 (27)
- 2011/03 (23)
- 2011/02 (26)
- 2011/01 (28)
- 2010/12 (28)
- 2010/11 (28)
- 2010/10 (29)
- 2010/09 (27)
- 2010/08 (29)
- 2010/07 (28)
- 2010/06 (28)
- 2010/05 (27)
- 2010/04 (27)
- 2010/03 (31)
- 2010/02 (27)
- 2010/01 (29)
- 2009/12 (29)
- 2009/11 (28)
- 2009/10 (24)
- 2009/09 (25)
- 2009/08 (27)
- 2009/07 (23)
- 2009/06 (20)
- 2009/05 (29)
- 2009/04 (30)
- 2009/03 (14)
- 2009/02 (5)
- 2009/01 (2)
- 2008/11 (1)
メディア掲載
記事の共有
この記事をツイートする
ツイート
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード

アクセスランキング
twitter
メールフォーム
※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。