コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選― 【東京藝術大学大学美術館】
既に終わった展覧会なのでご紹介が遅くなりましたが、3週間くらい前に、東京藝術大学大学美術館で「コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―」と「天皇陛下御在位二十年記念 日本藝術院所蔵作品展」を観てきました。 今日はまず「コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―」をご紹介。


【展覧名】
コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―
【公式サイト】
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2009/collection200907/collection200907_ja.htm
【会場】東京藝術大学大学美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2009年7月4日(土)~8月16日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日13時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
タイトル通り、この美術館のコレクションの展示です。そのため結構観たことがある作品が多かったので、作品充実度を4にしていますが、さすが歴史ある芸大のコレクションだけあるなという質の高い作品が多かったです。
今回も気に入った作品をご紹介。この公式サイトはかなり使いやすく、作品もサイト上で確認できるので、それを使いながらご紹介します。
<第1章 コレクションの誕生 岡倉天心と東京美術学校初期の収蔵品> ★詳細はこちら
ここはコーナータイトルのとおり芸大創設初期の収蔵品がありました。何気なく悲母観音とかある凄い内容でした。
019 狩野芳崖 「岩石」 ★こちらで観られます
秋吉台から着想を得た作品。幽玄な雰囲気をたたえた墨画です。雪舟からの影響があるようです。
023 狩野友信 「羅漢」
5人の坊さん?と龍が描かれた絵で、生々しくちょっと妖怪みたいです。蕭白ほどではないですがちょっと狂気を感じました。
020 狩野芳崖 「悲母観音」 ★こちらで観られます
去年、この美術館で「狩野芳崖 悲母観音への軌跡-東京藝術大学所蔵品を中心に」という展示で観て以来ですが、今回は何気なく置いてあって驚きました。この絵はかなりオーラ出てます。神々しいです。慈愛に満ちてる感じが出ていました。この作品は「観音」という作品のリメイクらしいです。この作品だけでもこの展示に行った甲斐がありました。
<第2章 正木直彦校長時代のコレクション > ★詳細はこちら
このコーナーは色々なジャンルの作品があってカオスでしたw
078 川合玉堂 「鵜飼」 ★こちらで観られます
これはつい最近行った「芸大コレクション展 春の名品選」にもあった作品。やはりこの煙が幻想的です。
079 上村松園 「序の舞」 ★こちらで観られます
最近よく会う上村松園の作品。実物大の赤い着物の女性が、舞のときに右手の袖を返した瞬間を描いています。目や扇子には緊張感がありました。相変らず可憐な女性で素晴らしいです。
082 山崎覚太郎 「猿蒔絵風爐前屏風」 ★こちらで観られます
単純化された猿が描かれた屏風っぽい作品。明るい色合いと、枝を掴む動きを感じる猿から生き生きとした生命感を感じました。楽しげな絵です。
051 「百鬼夜行絵巻」
古びた器物が妖怪になった絵です。杵、ザル、香炉、風呂、鍬などなどが妖怪になっています。中には原型がないものもありますが、ひょうきんでキモ可愛かったw これも楽しげな雰囲気でした。
050 曾我蕭白 「柳下鬼女図屏風」 ★こちらで観られます
蕭白キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!! 狂気に満ちた顔をした鬼女が柳の下にいて怖いです(><) この妖気に満ちた作風は流石ですw 柳は素早く描かれたようなスピード感がありました。また、柳や鬼女の髪の毛は左から風が吹いているようになびいていました。
081 澤田政廣 「華炎」 ★こちらで観られます
天女が逆立ち状態になっている感じの彫刻。まとっている布の薄さや優美なポーズ(特に足)から色気と気品を感じました。確かに炎の形に見えますね。
048 肥後別当定慶 「毘沙門天立像」 ★こちらで観られます
凛々しい姿をした毘沙門天の立像。目元がキリっとしていて、慶派らしい彫の深さがありました。何故か踏まれている邪鬼の目もキリっとしてますw この作品は、ボストンに収めるはずだったのを強引に正木直彦校長が買い上げた作品らしいです。
067 三浦鉚三郎 「鳩 《学生制作品》」 ★こちらで観られます
可愛らしい2羽のハトの彫刻。親子かな? 親は枝をくわえながら首を傾げ、子供は軽く羽を伸ばして親を仰ぎ見ています。その眼差しには敬意があるように思えました。この辺りには芸大の卒業制作の作品が結構展示されていましたがどれも学生とは思えないほど面白い作品揃いでした。
069 山下正次 「澄む音 《学生制作品》」
竪琴を気持ちよく弾いているように見える絵。足元には赤ん坊がいるので子守唄かな。タイトルどおり澄んだイメージでした。
074 山口蓬春 「晩秋(深草)・雨霽(伏見)/洛南の巻六題の内 《学生制作品》」 ★こちらで観られます
大和絵風の農村の風景画。釜で何かを焼いていて煙がなびいていました。のんびりしたイメージで牧歌的でした。
073 小泉清一 「談話室用の喫煙具 《学生制作品》」
キュビスム風で球や4分の3の円(パックマンみたいな形)が組み重なった置物です。意味はわかりませんが、すらっとした感じで好みでした。
083-04 高村光雲 「狸」 ★こちらで観られます
袈裟を着た狸の彫刻。膝をたてて座っていて衣のひだまでリアルに彫られています。狸というかキツネみたいな顔をしてたかな。妖怪? ちょっとコミカルですが不気味です。
083-05 朝倉文夫 「つるされた猫」 ★こちらで観られます
猫つかみされた猫の彫刻。猫の後ろには人の手があって、猫はだらりと手足を伸ばしているのが可愛かった。この瞬間を作成する発想がユーモラスです。
<第3章 黒田清輝と西洋画コレクション> ★詳細はこちら
ここのコーナーは観たことがある絵が多かったですが、藤田の最初期の作品など貴重なコレクションを見ることが出来ました。
086 山本芳翆 「西洋婦人像」 ★こちらで観られます
横顔の西洋の美人です。髪やドレスからは素早い筆触を感じます。顔は気品があって清楚で美しく、首のチョーカーが目を引きました。これがあるから一層清楚に感じるのかも。
089 松岡寿 「凱旋門」 ★こちらで観られます
ちょっとコローっぽいように思いました。凱旋門というと威厳があるイメージですが、これは古代遺跡のような静けさとのんびりした雰囲気を感じました。
090 久米桂一郎 「寒林枯葉」 ★こちらで観られます
これは黒田清輝の作品かと思いました、紅葉した森の色彩が淡く、印象派っぽい雰囲気でした。こういう作品は大好きなところです。
092 原田直次郎 「靴屋の親爺」 ★こちらで観られます
これも「芸大コレクション展 春の名品選」でもご紹介した作品。何度観ても威厳を感じますね…。
094 高橋由一 「鮭」 ★こちらで観られます
ここの人気作品です。何故、鮭を描いたかというと、当時、人々に馴染みの薄かった西洋絵画に親しみを持ってもらうために身近な鮭を描いたのだとか。切り身になってるところが本物っぽいw
096 黒田清輝 「婦人像(厨房)」 ★こちらで観られます
黒田清輝のアカデミスムの特徴が出ている作品。左上からの日差しを感じます。女性は少し口を開けてこちら観ていて、目線は誰かに話しかけているように思えました。
106 和田英作 「思郷」 ★イメージ検索の結果
窓際で遠くを眺める着物女性の立像が描かれ、顔はどこか寂しげな感じです。タイトル通り思郷の念に駆られているのでしょうか。実はこの作品は、元々は左に同じサイズの絵があったのを黒田清輝の指導で分割したらしいです。左側にはエッフェル塔とバルコニーの絵(夕陽)が描かれていたのだとか。…それって望郷は関係なかったってことなのかな??
111 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「婦人像」 ★こちらで観られます
これは最初期の藤田の作品で、ちょっと左に振り向いた後ろ姿の女性が描かれ、浴衣が涼しげです。つい先日、横浜で藤田展を観てきましたが、これはまったくイメージが違います。黒田清輝風の画風で驚きました。後姿と視線に既に高いセンスがあるのが伺えるそうです。
110 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「自画像」
これも藤田の最初期の作品。婦人像と合わせて今回が初の展示というニュースを読みましたが、かなり貴重だと思います。
ニュース:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200907010224.html
藤田の自画像といえば、おかっぱ、ちょび髭、まるく太いふちの眼鏡の顔が思い浮かびますが、これは画風だけでなく顔のイメージも違っていました。なんか、やり手のビジネスマンみたいw 驚きでした。
129 作者不詳 「黄金の光、照明の決定版(ガス燈広告)」 ★こちらで観られます
星を抱いたニンフ?のポスター。透明な羽や天女の羽衣みたいな薄布をまとっていて官能的です。アールデコっぽさも感じるけど1900年のものらしい。字が歪んでたりして手作り感がありました。
<第4章 平櫛田中の彫刻コレクション> ★詳細はこちら
ここはメモを取っていませんでした。彫刻の道具とか並んでた記憶があります。
ということで、藤田の最初期の作品や悲母観音が見られるだけでも価値のある展覧会でした。多分、またすぐに観られる機会があるんじゃないかと思いますので、興味がある方はコレクション展の際にはチェックしてみてください。
この後、3Fで「天皇陛下御在位二十年記念 日本藝術院所蔵作品展」を観ました。次回はそれをご紹介します。
→ こちらに書きました。引き続きよろしくお願いします。


【展覧名】
コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―
【公式サイト】
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2009/collection200907/collection200907_ja.htm
【会場】東京藝術大学大学美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2009年7月4日(土)~8月16日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日13時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
タイトル通り、この美術館のコレクションの展示です。そのため結構観たことがある作品が多かったので、作品充実度を4にしていますが、さすが歴史ある芸大のコレクションだけあるなという質の高い作品が多かったです。
今回も気に入った作品をご紹介。この公式サイトはかなり使いやすく、作品もサイト上で確認できるので、それを使いながらご紹介します。
<第1章 コレクションの誕生 岡倉天心と東京美術学校初期の収蔵品> ★詳細はこちら
ここはコーナータイトルのとおり芸大創設初期の収蔵品がありました。何気なく悲母観音とかある凄い内容でした。
019 狩野芳崖 「岩石」 ★こちらで観られます
秋吉台から着想を得た作品。幽玄な雰囲気をたたえた墨画です。雪舟からの影響があるようです。
023 狩野友信 「羅漢」
5人の坊さん?と龍が描かれた絵で、生々しくちょっと妖怪みたいです。蕭白ほどではないですがちょっと狂気を感じました。
020 狩野芳崖 「悲母観音」 ★こちらで観られます
去年、この美術館で「狩野芳崖 悲母観音への軌跡-東京藝術大学所蔵品を中心に」という展示で観て以来ですが、今回は何気なく置いてあって驚きました。この絵はかなりオーラ出てます。神々しいです。慈愛に満ちてる感じが出ていました。この作品は「観音」という作品のリメイクらしいです。この作品だけでもこの展示に行った甲斐がありました。
<第2章 正木直彦校長時代のコレクション > ★詳細はこちら
このコーナーは色々なジャンルの作品があってカオスでしたw
078 川合玉堂 「鵜飼」 ★こちらで観られます
これはつい最近行った「芸大コレクション展 春の名品選」にもあった作品。やはりこの煙が幻想的です。
079 上村松園 「序の舞」 ★こちらで観られます
最近よく会う上村松園の作品。実物大の赤い着物の女性が、舞のときに右手の袖を返した瞬間を描いています。目や扇子には緊張感がありました。相変らず可憐な女性で素晴らしいです。
082 山崎覚太郎 「猿蒔絵風爐前屏風」 ★こちらで観られます
単純化された猿が描かれた屏風っぽい作品。明るい色合いと、枝を掴む動きを感じる猿から生き生きとした生命感を感じました。楽しげな絵です。
051 「百鬼夜行絵巻」
古びた器物が妖怪になった絵です。杵、ザル、香炉、風呂、鍬などなどが妖怪になっています。中には原型がないものもありますが、ひょうきんでキモ可愛かったw これも楽しげな雰囲気でした。
050 曾我蕭白 「柳下鬼女図屏風」 ★こちらで観られます
蕭白キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!! 狂気に満ちた顔をした鬼女が柳の下にいて怖いです(><) この妖気に満ちた作風は流石ですw 柳は素早く描かれたようなスピード感がありました。また、柳や鬼女の髪の毛は左から風が吹いているようになびいていました。
081 澤田政廣 「華炎」 ★こちらで観られます
天女が逆立ち状態になっている感じの彫刻。まとっている布の薄さや優美なポーズ(特に足)から色気と気品を感じました。確かに炎の形に見えますね。
048 肥後別当定慶 「毘沙門天立像」 ★こちらで観られます
凛々しい姿をした毘沙門天の立像。目元がキリっとしていて、慶派らしい彫の深さがありました。何故か踏まれている邪鬼の目もキリっとしてますw この作品は、ボストンに収めるはずだったのを強引に正木直彦校長が買い上げた作品らしいです。
067 三浦鉚三郎 「鳩 《学生制作品》」 ★こちらで観られます
可愛らしい2羽のハトの彫刻。親子かな? 親は枝をくわえながら首を傾げ、子供は軽く羽を伸ばして親を仰ぎ見ています。その眼差しには敬意があるように思えました。この辺りには芸大の卒業制作の作品が結構展示されていましたがどれも学生とは思えないほど面白い作品揃いでした。
069 山下正次 「澄む音 《学生制作品》」
竪琴を気持ちよく弾いているように見える絵。足元には赤ん坊がいるので子守唄かな。タイトルどおり澄んだイメージでした。
074 山口蓬春 「晩秋(深草)・雨霽(伏見)/洛南の巻六題の内 《学生制作品》」 ★こちらで観られます
大和絵風の農村の風景画。釜で何かを焼いていて煙がなびいていました。のんびりしたイメージで牧歌的でした。
073 小泉清一 「談話室用の喫煙具 《学生制作品》」
キュビスム風で球や4分の3の円(パックマンみたいな形)が組み重なった置物です。意味はわかりませんが、すらっとした感じで好みでした。
083-04 高村光雲 「狸」 ★こちらで観られます
袈裟を着た狸の彫刻。膝をたてて座っていて衣のひだまでリアルに彫られています。狸というかキツネみたいな顔をしてたかな。妖怪? ちょっとコミカルですが不気味です。
083-05 朝倉文夫 「つるされた猫」 ★こちらで観られます
猫つかみされた猫の彫刻。猫の後ろには人の手があって、猫はだらりと手足を伸ばしているのが可愛かった。この瞬間を作成する発想がユーモラスです。
<第3章 黒田清輝と西洋画コレクション> ★詳細はこちら
ここのコーナーは観たことがある絵が多かったですが、藤田の最初期の作品など貴重なコレクションを見ることが出来ました。
086 山本芳翆 「西洋婦人像」 ★こちらで観られます
横顔の西洋の美人です。髪やドレスからは素早い筆触を感じます。顔は気品があって清楚で美しく、首のチョーカーが目を引きました。これがあるから一層清楚に感じるのかも。
089 松岡寿 「凱旋門」 ★こちらで観られます
ちょっとコローっぽいように思いました。凱旋門というと威厳があるイメージですが、これは古代遺跡のような静けさとのんびりした雰囲気を感じました。
090 久米桂一郎 「寒林枯葉」 ★こちらで観られます
これは黒田清輝の作品かと思いました、紅葉した森の色彩が淡く、印象派っぽい雰囲気でした。こういう作品は大好きなところです。
092 原田直次郎 「靴屋の親爺」 ★こちらで観られます
これも「芸大コレクション展 春の名品選」でもご紹介した作品。何度観ても威厳を感じますね…。
094 高橋由一 「鮭」 ★こちらで観られます
ここの人気作品です。何故、鮭を描いたかというと、当時、人々に馴染みの薄かった西洋絵画に親しみを持ってもらうために身近な鮭を描いたのだとか。切り身になってるところが本物っぽいw
096 黒田清輝 「婦人像(厨房)」 ★こちらで観られます
黒田清輝のアカデミスムの特徴が出ている作品。左上からの日差しを感じます。女性は少し口を開けてこちら観ていて、目線は誰かに話しかけているように思えました。
106 和田英作 「思郷」 ★イメージ検索の結果
窓際で遠くを眺める着物女性の立像が描かれ、顔はどこか寂しげな感じです。タイトル通り思郷の念に駆られているのでしょうか。実はこの作品は、元々は左に同じサイズの絵があったのを黒田清輝の指導で分割したらしいです。左側にはエッフェル塔とバルコニーの絵(夕陽)が描かれていたのだとか。…それって望郷は関係なかったってことなのかな??
111 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「婦人像」 ★こちらで観られます
これは最初期の藤田の作品で、ちょっと左に振り向いた後ろ姿の女性が描かれ、浴衣が涼しげです。つい先日、横浜で藤田展を観てきましたが、これはまったくイメージが違います。黒田清輝風の画風で驚きました。後姿と視線に既に高いセンスがあるのが伺えるそうです。
110 レオナール・フジタ(藤田嗣治) 「自画像」
これも藤田の最初期の作品。婦人像と合わせて今回が初の展示というニュースを読みましたが、かなり貴重だと思います。
ニュース:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200907010224.html
藤田の自画像といえば、おかっぱ、ちょび髭、まるく太いふちの眼鏡の顔が思い浮かびますが、これは画風だけでなく顔のイメージも違っていました。なんか、やり手のビジネスマンみたいw 驚きでした。
129 作者不詳 「黄金の光、照明の決定版(ガス燈広告)」 ★こちらで観られます
星を抱いたニンフ?のポスター。透明な羽や天女の羽衣みたいな薄布をまとっていて官能的です。アールデコっぽさも感じるけど1900年のものらしい。字が歪んでたりして手作り感がありました。
<第4章 平櫛田中の彫刻コレクション> ★詳細はこちら
ここはメモを取っていませんでした。彫刻の道具とか並んでた記憶があります。
ということで、藤田の最初期の作品や悲母観音が見られるだけでも価値のある展覧会でした。多分、またすぐに観られる機会があるんじゃないかと思いますので、興味がある方はコレクション展の際にはチェックしてみてください。
この後、3Fで「天皇陛下御在位二十年記念 日本藝術院所蔵作品展」を観ました。次回はそれをご紹介します。
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