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大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち【森アーツセンターギャラリー】

テンプレートも復活させました。とは言え、細かくメモしてる訳ではないので感想は少なめです。
この展示は5/1に見てきました。GW中とは言え平日だったのでそんなに混んでいませんでした。(14時くらい)

s-DSC00558.jpg

【展覧名】
 大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち

【公式サイト】
 http://hermitage2017.jp/outline.html

【会場】
 森アーツセンターギャラリー

【最寄】
 六本木駅

【会期】
 2017年3月18日(土)~6月18日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
5章構成で各国から集めたオールドマスターと呼ばれる巨匠たちの作品が並んでいたものの、ロシア絵画が無かったのが残念。
各章ごとに気に入ったのは以下の通り。

<第1章 イタリア:ルネサンスからバロックへ>
ここは良い作品が多かった。
特にカルロ・ドルチ「聖チェチリア」、ポンペオ・ジローラモ・バトーニ「聖家族」が見どころかな。どちらも精緻な筆致と高貴な雰囲気が出ていた。他にがフランチェスコ・フリーニの「アンドロメダ」も見事。

<第2章 オランダ:市民絵画の黄金時代>
ここはレンブラントを始めオランダ絵画展でよく出品される名前がズラっと並んでいたけど、気に入ったのは数点かな。ヤン・ステーン「怠け者」と ピーテル・デ・ホーホ「女主人とバケツを持つ女中」といった風俗画が面白い。オランダ絵画は読み解き要素もあるので、何を意味しているのか考えながら観ていた。何気なくライスダールの作品もあったのも良かった。


<第3章 フランドル:バロック的豊穣の時代>
ここもルーベンスやブリューゲルの一家、ヴァン・ダイクなど有名所が並んでいました。
ピーテル・ブリューゲル(子)「スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色」は上野の西洋美術館にある作品に似てるかな。スケートをやってる所に穴があり、死と隣り合わせという寓意が込められてるのも面白い。近くにヤン・ブリューゲル(父)もあったけど花の絵ではなかったw ルーベンスは工房の作とかだった。

<第4章 スペイン:神と聖人の世紀>
ここは5点しか無かったけど、ムリーリョの「羊飼いの礼拝」が好みかな。ここは他の章に比べて手薄だった感じ。

<第5章 フランス:古典主義的バロックからロココへ>
ここは点数は多かったけど、ロココ自体が好みでは無いので気に入った作品は新古典主義のユベール・ロベールの廃墟の絵2点とクロード・ロランの「港」だった。ユベール・ロベールの運河の絵は傑作と思われ、何年か前の西洋美術館での展示を思い出した。
クロード・ロランもよく描いている夕日の港で叙情的な雰囲気が良い。
他にはジャン=バティスト・シメオン・シャルダンなどもあって、得意の静物ではないものの見応えがあった。

<第6章 ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で>
ここも6点しか無いものの、クラーナハの「林檎の木の下の聖母子」は今回の展示の中でも特に目を引く作品。つい最近クラーナハの展覧会があったけど、これはそれらと比較しても好みの作品だった。聖母子なのにどこか妖艶な感じがクラーナハらしいというかw


ということで、中々見応えのある展示だったかな。もうちょっと目玉作品があっても良かった気はするけど、主な西洋美術の流れを俯瞰できるので美術初心者にも良い内容だったと思う。
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