HOME   »  写真  »  ルノワール美術館 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】

ルノワール美術館 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】

6月半ばに1週間ほど南仏を旅行してきました。番外編となりますが、いわゆる聖地巡りもしてきましたので写真を使ってご紹介していこうと思います。
初日はニースのホテルに泊まるだけだったのですが、2日目はニースから普通電車で3駅くらいのカーニュ・シュル・メールに行き、ルノワールが晩年に住んでいた家を訪れました。

 英語公式サイト:http://www.cagnes-tourisme.com/en/culture-and-discovery/guided-tours/renoir-museum.html



最近、大規模リニューアルされたらしく、受付はこんな感じ。今は美術館となっています。
DSC_8117_00054.jpg
事前にニースの観光案内所でリビエラパスというニース近郊の複数の施設で入場料が無料になるパスを購入し、ここはそのパスを使って入りました。入り口にはロッカーや綺麗なトイレ、自販機などもあるので有り難い。

こちらが家の外観。
DSC_8120_00057.jpg
ルノワールの絵で観た光景です。ブリヂストン美術館の所蔵品とかにもあったはず。

入り口はこんな感じ。
DSC_8132_00069.jpg
フラッシュを使わなければ中も撮影することができます。

ルノワールの肖像がかかっていました。一見すると本人の作風に似てますがアルバート・アンドレによるものです。
DSC_8134_00071.jpg
アルバート・アンドレの作品はあちこちに展示されていて、ここでのルノワールと家族の生活を描いたものが並んでいました。

こちらは台所
DSC_8144_00081.jpg
リニューアルによって公開されるようになったそうです。

勿論、ルノワールによる作品も展示されています。
DSC_8149_00086.jpg DSC_8154_00091.jpg

階段。
DSC_8162_00099.jpg
1階と2階が展示室で、3階もあるようですが入れません。外に出ると地下部分も展示室になっています。1階には息子で映画監督のジャン・ルノワールも少しだけ紹介されていました。

こちらはラウル・デュフィによるオマージュ
DSC_8172_00109.jpg
ルノワールの代表作ムーラン・ド・ラ・ギャレットに着想を得た作品です。

2階にアトリエがありました。
DSC_8189_00126.jpg DSC_8194_00131.jpg
車椅子に乗って、リウマチに悩まされながらも描いていました。

敷地内のもう1つの建物を描いた作品。
DSC_8202_00139.jpg

2階も日の光が当たる中で絵が展示されています。
DSC_8217_00154.jpg
痛まないのかな?

一際目を引いたのがこちらの水浴図
DSC_8218_00155.jpg
結構大型の作品です。

珍しい陶器の作品もありました。
DSC_8252_00189.jpg

2階からの眺め。海を見渡せます。
DSC_8275_00212.jpg
療養も兼ねてここに越してきたようですが、確かにここなら元気になれそうw

一旦外に出て、地下部分に入り直すと彫刻作品が並ぶ展示室になっています。

リシャール・ギノとの合作で、ルノワールの奥さん。
DSC_8293_00230.jpg

これはビーナスだっけかな。
DSC_8299_00236.jpg

彫刻作品も結構ありましたが、全部合わせて1時間くらいあれば大体観ることができると思います。一通り部屋と作品を見た後は庭も散策してみました。

こちらは奥にあった建物。先程の絵はこの建物です。
DSC_8331_00268.jpg
映像を流していましたがフランス語は全く分からないので観ませんでしたw

この庭には立派なオリーブや竹があり、作品にも描かれています。
DSC_8345_00282.jpg
こんな感じで描かれた風景のトレースもできました。


ということで、非常に美しい建物と景観でした。以前訪れたモネの家(パリ近郊ジヴェルニー)にも感動しましたが、ルノワールの家も気候の良さも相まって明るい雰囲気で朗らかな印象を受け、ルノワールの作風がそのまま感じられるような気がしました。ニースから電車で20分くらい+徒歩10分くらいで行けるので、ルノワール好きの方はニースに行く機会があったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

フランス関連記事
 カーニュ・シュル・メール(2017年)
  ルノワール美術館 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】
  グリマルディ城(地中海近代美術館) 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】

 ニース(2017年)
  ニース美術館 【南仏編 ニース】
  マセナ美術館 【南仏編 ニース】
  マティス美術館 【南仏編 ニース】
  国立マルク・シャガール美術館  【南仏編 ニース】
  ニースの写真と案内 【南仏編 ニース】

 サン・レミ/アルル(2017年)
  ゴッホゆかりの地めぐり 【南仏編 サン・レミ/アルル】

 アヴィニョン(2017年)
  アングラドン美術館 【南仏編 アヴィニョン】
  世界遺産ポン・デュ・ガールとアヴィニョン近郊の村 【南仏編 アヴィニョン近郊】
  アヴィニョン教皇庁宮殿とサン・ベネゼ橋 【南仏編 アヴィニョン】
  プティ・パレ美術館 【南仏編 アヴィニョン】
  カルヴェ美術館 【南仏編 アヴィニョン】

 エクス(2017年)
  セザンヌゆかりの地めぐり 【南仏編 エクス】
  シスレー展 (コーモン芸術センター)【南仏編 エクス】
  グラネ美術館 本館 【南仏編 エクス】
  グラネ美術館 別館 【南仏編 エクス】

 マルセイユ(2017年)
  カンティーニ美術館 【南仏編 マルセイユ】
  マルセイユの写真と案内 【南仏編 マルセイユ】
  ル・コルビュジエ 「ラ・シテ・ラディユーズ(ユニテ・ダビタシオン)」 【南仏編 マルセイユ】

 パリと近郊(2012年)
  【番外編 フランス旅行】 オルセー美術館とセーヌ川
  【番外編 フランス旅行】 ルーヴル美術館
  【番外編 フランス旅行】 ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)
  【番外編 フランス旅行】 パリ モンマルトル界隈
  【番外編 フランス旅行】 ジヴェルニー モネの家
  【番外編 フランス旅行】 ヴェルサイユ宮殿
  【番外編 フランス旅行】 バルビゾン村とフォンテーヌブロー宮殿
  【番外編 フランス旅行】 オランジュリー美術館とマルモッタン美術館
  【番外編 フランス旅行】 パリ市立プティ・パレ美術館
  【番外編 フランス旅行】 パリ市立近代美術館
  【番外編 フランス旅行】 パリ市街の写真


関連記事


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
78位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
11位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。