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シリア沙漠のベドウィン -吉竹めぐみ写真展- 【古代オリエント博物館】

この展示は7/9に観てきました。本当はサンシャイン水族館に行くつもりだったのですが、あまりの混雑ぶりに諦めてこちらに行くことにしましたw

DSC04888.jpg

【展覧名】
 クローズアップ展
「シリア沙漠のベドウィン -吉竹めぐみ写真展-」 

【公式サイト】
 http://aom-tokyo.com/exhibition/170610_yoshitake.html

【会場】古代オリエント博物館
【最寄】東池袋駅

【会期】2017年6月10日(土)~7月17日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度 (常設は0時間45分程度)

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
意外とお客さんが多めで活気がありました。この展示は部屋の一室だけで行われている小規模なものでしたが、写真パネル24枚ほど並んでいました。

さて、この展示は昨今話題のシリアに住むベドウィンの人々を撮った写真展です。ベドウィンというのはアラビアの沙漠(砂漠)に住む人たちのことですが、吉竹めぐみ 氏は現地で17年にも渡ってその生活を撮影してきたようです。その為か、写真は非常に親しみのある表情を見せている人物像が含まれていて、ニュース等で観るシリアの固定観念を覆すようなものもありました。(最近の写真ではないのかもしれませんが) また、彼らにとっては物を持ったりすることが幸せという訳でなく、砂漠には何でもあるという考えだそうで、西洋的な価値観とは異なる様子も伺えます。
そして、写真だけでなく面白かったのがホストファミリーの一家の家系図と住居の模型で、ホストファミリーの一家は100人以上の大家族でしたw 一家の男性には第3夫人くらいまでいて、それぞれと5人くらいの子供がいるので物凄い勢いで子孫が増えているのが驚きでした。家系図の中に名前がムハンマドの子は3人以上はいたかなw また、住居の模型や写真を観ると、羊を飼いながら暮らしているようで、大きな給水タンク車が敷地に置かれているなど砂漠ならではの生活の様子が伺えました。(とは言え砂漠にも花が咲いている写真もあって、これまた驚き)

ということで、小展示でしたがイメージとのギャップやカルチャーショックが多々ある展示でした。イスラム地域に関してはどうしても情報が限られている為に報道などのイメージがついてしまいますが、根本は似ていたり一方で価値観の違いを感じたりと知らなかったことも多く未知の文化で面白かったです。


勿論、常設も観てきました。簡単にご紹介すると、ここにはアラビア半島、エジプト、ギリシャ、インドなど様々な地方で出土した品々が並んでいます。
 参考リンク:常設のフロアマップ

範囲と年代が広いので1つ1つはそれほど深く紹介されているわけではないのですが、私が特に好きなのは東西交流のコーナーです。ここにはギリシャ神話のヘラクレスが仏教に取り込まれた様子が分かる品などもあり、思った以上に昔から深い交流があったことを伺わせます。この辺は世界史が好きな人には特に面白いんじゃないかな。 学生のお客さんが多かったけど、こういった所で興味を持って好きになっていくのかも。

ということで、予定外の訪問でしたが楽しむことができました。ここはサンシャインシティの中にあるので買い物などの際に寄ってみるのも良いかと思います。


おまけ:
サンシャインの水族館のエレベーター待ちの列はこんな感じでした。しかもこれでもほんの一部で、幾重にも行列が折り重なる感じ。
2017-07-09 143914

猛毒展が人気で混んでるのかも。2017/7/12にペンギンが飛ぶように泳ぐ姿が観られるようになるらしいですが、めちゃくちゃ混みそうです。
ちなみにこの日はラッコ目当てだったのですが、何と2016/2/29を以って、ラッコの展示は終了してしまったのだとか。悲しすぎる…。
 参考リンク:
  リニューアルのページ
  ラッコの展示終了
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