HOME   »  写真  »  マルセイユの写真と案内 【南仏編 マルセイユ】

マルセイユの写真と案内 【南仏編 マルセイユ】

今日も南仏のマルセイユについてです。今回はマルセイユにある名所や美術館(中には入っていない所)をご紹介しようと思います。



まずは国鉄マルセイユ・サン・シャルル駅
DSC04446.jpg
ここにはエクス・アン・プロヴァンスから普通列車で行きました。もちろんTGVも乗り入れる大きな駅ですが、何故かニースからアヴィニョンに行く時に乗ったTGVはここに止まりませんでした(この駅はどん詰まりになっているので終点になる列車しかこないのかも)
この写真の奥に改札があり、そこを右手に曲がった辺りにマルセイユ空港へのバスターミナルもあります。

こちらも駅の写真。
DSC04463.jpg
駅前から繁華街に向かう方面には、長い長い階段があります。 ここをトランクを持って下りましたが中々大変でしたw しかし実はこの写真の左側の方に迂回できる坂道があるので、空港へのバスターミナルに向かう時にはそちらを利用しました。港方面に歩いていくなら駅の西側にある凱旋門経由が楽かも。

街中にはトラムも走っています。都会だけあって長い!
DSC04464.jpg
私がマルセイユに行った日はちょうどフェット・ドゥ・ラ・ミュージックという音楽祭(毎年6/21)だったこともあってか、夜中の0時過ぎまで走っていました。(時刻表では終電過ぎだったけど遅延なのか臨時なのか…w) 目抜き通りを走っているので移動に便利です。

マルセイユの街並み。アップダウンがあるのが海沿いの街らしいかな。7月に行われたツール・ド・フランスでもマルセイユの坂を登っていたようです。
DSC04475.jpg DSC04639.jpg
マルセイユは他の南仏の観光地と違って、商業都市としての側面が強く雑多な雰囲気が漂います。アフリカや中東から来ていると思われる人なども多く、様々な人種が集まっていました。それもあってか下町あたりはちょっと治安が気になる感じの所もありました。(裏通りなどはちょっと異臭がしますw) しかし、気さくに声をかけてくるおっちゃんとかいたり活気があってフランス版の大阪みたいな街かも。

こちらはマルセイユの港にある建造物。奥のほうには観覧車もちらっと写っています。
DSC04643.jpg
これは著名な建築家ノーマン・フォスターによるデザインで2013年にできました。マルセイユは「2013年のヨーロッパ文化首都」となったことで、こういった新しい文化施設がいくつかあります。とりあえず日陰になってるので休憩できましたw

こちらはマルセイユの港。マルセイユは昔から貿易で栄えた街で、数々の物語や小説などにも出てきます。
DSC04658.jpg
この写真の丘の上に建っているノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院はマルセイユのあちこち見えます。黄金のマリア像がまさに守り神的な感じ。

港の入り口あたりには要塞もあります。
DSC04659.jpg
このサン・ニコラ要塞の近くにはナポレオン3世妃の別荘だったファロ宮(中には入れない)と、ファロ公園という眺めの良い公園があるようです。

対岸にも要塞。こちらはサン・ジャン要塞。
DSC04670.jpg
この写真には写っていませんが、左の方に海があり海際の広場でスケートボードなどをしている人が集まっていました。

先程の要塞を右に曲がって北方面に歩くと、こんな現代的な建物があります。
DSC04679.jpg
これは2013年に出来たヨーロッパ地中海文明博物館で、アルジェリア人建築家リュディ・リチオッティのデザインだそうです。中には入りませんでしたが、地中海文明の歴史と交流がテーマの博物館のようです。

ヨーロッパ地中海文明博物館からすぐ近くに美術館もありました。
DSC04687.jpg
こちらも2013年にできた「プロヴァンスの視点美術館」 フランスの画家の企画展をやっているようでした。

ちなみに、この他にも前回ご紹介したカンティーニ美術館、日本の隈研吾が設計したプロヴァンス現代美術センター(ここも行きませんでした…)などもあります。また、東京オリンピックで話題になったザハ・ハディドによるCMA CGMタワーなどもあり、新旧の芸術の発信地となっているようです。

こちらは先程の美術館のすぐ近くにあるサント・マリー・マジョール大聖堂。
DSC04686.jpg DSC04691.jpg
とにかくでかい!w 海に面して美しい聖堂でした。

ここまでは歩きで回っていたのですが、ここからは妻の恩人で現地に住んでいる方に車を出して頂いて見て回りました。

まずは先程の港から見えていたノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院に行きました。港からだと車で20分くらいかな。
DSC04704.jpg
 日本語公式サイト:http://jp.france.fr/ja/discover/102103

現地の人たちは子供が出来たりすると、ここに来て祈るようです。割と宗派の垣根を超えて集まるらしくマルセイユのお母さん的な存在となっているのだとか。閉館時間までいたら右端あたりに写っている跳ね橋が上がるところが観られました。

中はこんな感じ。かなり荘厳な作りです。
DSC04725.jpg DSC04728.jpg
13世紀から現在の場所にあったようですが、建物は19世紀中頃に建てられアンリ=ジャック・エスペランデューという建築家が設計しました。ローマ=ビザンチン様式でフランスでは珍しい様式となっています。

中を観ていると面白いものがありました。船の絵や船の模型、中には飛行機の模型なんかも吊り下げられています。
DSC04735.jpg DSC04733.jpg
これは航海の無事を感謝して奉納されたもののようです。日本の神社でもこういうのあったような…。 洋の東西問わず、似た感覚なのかもしれません。

閉館?の時間が来て追い出されましたw 教会ですが公開時間が決まっているので事前に確認したほうが良さそうです。

この教会からはマルセイユの街が一望できます。
DSC04710.jpg
これは先程の港や要塞などが写っている方向です。

ちょっと西の方向を向くと、イフ島が見えます。
DSC04721.jpg
この島はかつて牢獄があったそうです。アレクサンドル・デュマ・ペールによる小説「モンテ・クリスト伯」(巌窟王)で主人公が無実の罪で捕まり、脱獄を図ったのがここだとか。実在の人物ではマルキ・ド・サドなんかが収監されていました。

南側の方向はまた違った雰囲気。
DSC04744.jpg
こちら側は富裕層が海を楽しむエリアになっているようです。

ちょうど夕日が綺麗な時間でした。
DSC04722.jpg
そのうち絵に描こうと思っています。

先程の南側の海辺をドライブして貰いました。
DSC04760.jpg
非常に気持の良い海岸です。


ということで、マルセイユの街と風景を堪能してきました。古い建物もあれば新しくできたものもあり、非常に活気に溢れた街という印象でした。あまり観光のイメージが無かったけど、美術館も多いし、もっとゆっくり観て回りたかったかな。
次回は南仏編の最終回で、マルセイユにあるル・コルビュジエによる建物をご紹介します。

フランス関連記事
 カーニュ・シュル・メール(2017年)
  ルノワール美術館 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】
  グリマルディ城(地中海近代美術館) 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】

 ニース(2017年)
  ニース美術館 【南仏編 ニース】
  マセナ美術館 【南仏編 ニース】
  マティス美術館 【南仏編 ニース】
  国立マルク・シャガール美術館  【南仏編 ニース】
  ニースの写真と案内 【南仏編 ニース】

 サン・レミ/アルル(2017年)
  ゴッホゆかりの地めぐり 【南仏編 サン・レミ/アルル】

 アヴィニョン(2017年)
  アングラドン美術館 【南仏編 アヴィニョン】
  世界遺産ポン・デュ・ガールとアヴィニョン近郊の村 【南仏編 アヴィニョン近郊】
  アヴィニョン教皇庁宮殿とサン・ベネゼ橋 【南仏編 アヴィニョン】
  プティ・パレ美術館 【南仏編 アヴィニョン】
  カルヴェ美術館 【南仏編 アヴィニョン】

 エクス(2017年)
  セザンヌゆかりの地めぐり 【南仏編 エクス】
  シスレー展 (コーモン芸術センター)【南仏編 エクス】
  グラネ美術館 本館 【南仏編 エクス】
  グラネ美術館 別館 【南仏編 エクス】

 マルセイユ(2017年)
  カンティーニ美術館 【南仏編 マルセイユ】
  マルセイユの写真と案内 【南仏編 マルセイユ】
  ル・コルビュジエ 「ラ・シテ・ラディユーズ(ユニテ・ダビタシオン)」 【南仏編 マルセイユ】

 パリと近郊(2012年)
  【番外編 フランス旅行】 オルセー美術館とセーヌ川
  【番外編 フランス旅行】 ルーヴル美術館
  【番外編 フランス旅行】 ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)
  【番外編 フランス旅行】 パリ モンマルトル界隈
  【番外編 フランス旅行】 ジヴェルニー モネの家
  【番外編 フランス旅行】 ヴェルサイユ宮殿
  【番外編 フランス旅行】 バルビゾン村とフォンテーヌブロー宮殿
  【番外編 フランス旅行】 オランジュリー美術館とマルモッタン美術館
  【番外編 フランス旅行】 パリ市立プティ・パレ美術館
  【番外編 フランス旅行】 パリ市立近代美術館
  【番外編 フランス旅行】 パリ市街の写真

関連記事


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
78位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
11位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。