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おもしろびじゅつワンダーランド2017 【サントリー美術館】

お盆時期の平日に、サントリー美術館で「おもしろびじゅつワンダーランド2017」を観てきました。

DSC05710.jpg

【展覧名】
 六本木開館10周年記念展
 おもしろびじゅつワンダーランド2017

【公式サイト】
 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_4/

【会場】サントリー美術館
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2017年8月1日(火)~8月31日(木)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
それほど混んでいるわけではなかったですが、体験型のインスタレーションや絵巻の辺りは混雑気味でした。とは言え、それほど待ったりするほどでもなく概ね快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は子供から大人まで幅広い人達に日本美術の楽しめる場を作るというコンセプトで、美術品とそれに関係するインスタレーションがセットで展示されるという内容となっています。2012年にも似たような趣旨の展覧会が行われたのですが、その第二弾となるようです(5年ぶり)
 参考記事:来て、見て、感じて、驚いちゃって! おもしろびじゅつワンダーランド (サントリー美術館)

6章に渡って幅広い日本美術が紹介され会場内で撮影することもできましたので、詳しいことは写真を使ってご紹介していこうと思います。


<1、出現!鳳凰ワールド>
まずは鳳凰についてのコーナーです。鳳凰についての説明もあり、「鳳凰には雄の鳳と雌の凰がいる」「桐の実を食べる」「優れた王の時代に現れる」 というような美術鑑賞の基礎知識のようなものも学ぶことができます。

野々村仁清 「色絵鶴香合」
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こちらは鶴ですが仁清による名品です。

こちらは画面の前で手をパタパタさせるインスタレーション
DSC05427.jpg
パタパタすると画面の鶴も羽ばたいて、鳳凰になっていきました。

「紅型裂 花色地雲霞に鳳凰文」
DSC05448.jpg
こちらは近代の紅型(びんがた)。沖縄のデザインは中国風ともちょっと違った独特の感性があります。

狩野探幽 「桐鳳凰図屛風」
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六曲一双の見事な屏風。雄雌と雛鳥が描かれていて、結婚祝いに作られたのではないかとのことでした。


<2、きらきら!切子(きりこ)の宇宙>
続いては切子のコーナー。江戸切子や薩摩切子などがありました。冒頭には魚子文(ななこもん)や霰文といったカットの方法と名称の一覧などもあります。

作品名を撮り忘れましたが、これは確か薩摩切子の脚付杯
DSC05484.jpg
涼しげで夏にぴったりの演出です。


<3、かこまれて!くつろぎの宝尽(たからづくし)ルーム>
続いては縁起物のモチーフが沢山かかれた作品が集まるコーナーです。

肥前・鍋島藩窯 「色絵寿字宝尽文八角皿」
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真ん中に寿とあり、周りに沢山の宝物が描かれています。一見、これのどこが縁起物なんだろ?というものもありますw

こちらは宝物一覧。
DSC05516.jpg
それぞれどうして縁起物なのか説明してくれて分かりやすいです。

部屋の真ん中には宝物一覧にあった宝物がクッションになったものが置かれていました。
DSC05523.jpg
この写真を撮るちょっと前までは子供が10人くらいで枕投げみたいに遊んでいましたw

ここら辺で上階は終わりで、続いて下階です。


<4、みんなで叫んで!吹墨文(ふきずみもん)>
続いては吹墨文という霧状の斑模様をテーマにしたコーナー。

肥前・有田「染付吹墨文大徳利」
DSC05532.jpg
こちらが吹墨文の徳利。綺麗な白地に吹付けたような模様が面白い。

ここには体験型のインスタレーションがありました。マイクに向かって叫ぶと、音に反応して中央にある白瓶に光で色付けされます。
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中々綺麗な色付けが出来ないようで、みんな何度も繰り返していました。

尾形乾山 「白泥染付金彩芒文蓋物」
DSC05543.jpg
こちらには尾形乾山の名品もありました。こういった作品の写真を撮れるだけでも嬉しい。


<5、みて・きいて! 鼠草子絵巻(ねずみのそうしえまき)>
続いては鼠草子絵巻をテーマにしたコーナー。ここではこの章だけの無料の音声ガイドが借りられます。

入り口も凝っています。
DSC05573.jpg
ざっくり物語を紹介すると、ネズミが人間と結婚したいと清水寺で願ったところ、観音様のお告げがあり音羽の滝の前で花見に来た女性と出会い、結ばれることができました。(恐らく見た目は人間に化けている模様) しかし、嫁となってネズミの家で暮らしていると、旦那がチュウチュウ言ったり不審なところがあるので、旦那の留守中に見てはいけないと言われていた部屋を覗きます。するとそこはネズミだらけで、旦那の正体がネズミであることを悟ります。そして嫁は罠を仕掛けて旦那の帰りを待っていると、旦那はまんまと罠にハマり、それを見た嫁は侍女を連れて実家に逃げてしまいました。その後、嫁は他の男と再婚し、ネズミ狩りで評判の猫を飼っているという話を聞いたネズミは、戻ってこない幸せを思い出しながら泣いた という感じです。

こちらはネズミが人間と結婚したいと言い出すシーン。
DSC05577.jpg
ここには写っていませんが作品の上にあるボードに解説が細かく書かれていて、絵本を読むように見ることができます。

こちらは見てはいけない部屋を見てしまうシーン。
DSC05620.jpg
ネズミももうちょっと見られない工夫をすれば良いだろうにw

この章は音声ガイドを全員が聞きながらなのでちょっと混んでいましたが、分かりやすくて楽しめました。


<6、おしゃれに!自分だけのキモノ・デザイン>
最後は着物をテーマにしたコーナー

「浅葱紋絽地流水花束模様単衣」 「紫絹縮地葦に鷺模様単衣」
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どちらも涼しげな模様と色合いが好み。非常にお洒落です。

肥前・有田 「色絵男人形」「色絵女人形」
DSC05656.jpg
赤が艶やかな着物を着た人形。粋な雰囲気が出ています。

こちらでは自分のオリジナルの着物デザインを作るコーナーがありました。
DSC05642.jpg
タブレットで色や模様をテンプレートに沿って作っていきます。

名前も入力して作り終わると、近くのモニタに映される仕組みです。
DSC05646_20170822230916365.jpg
みんな良いデザインです。子供はとにかく沢山詰め込む傾向があるかもw


ということで、大人だけでなく子供も楽しめる内容となっていました。中学生以下無料ということもあってか半分以上は子連れで、子供たちも美術館を楽しんでいるようでした。(人気は主にインスタレーション) 夏休みもこの展示も終盤となりつつあるので、気になる方はお早めにどうぞ。

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