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週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊~1980年代、伝説のはじまり 【森アーツセンターギャラリー】

前回ご紹介したミッドタウンでの展示を観た後、六本木ヒルズに移動して森アーツセンターギャラリーで「森アーツセンターギャラリー」を観てきました。

DSC05752.jpg

【展覧名】
 創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊~1980年代、伝説のはじまり 

【公式サイト】
 https://shonenjump-ten.com/

【会場】森アーツセンターギャラリー
【最寄】六本木駅

【会期】2017年7月18日(火)~10月15日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_②_3_4_5_満足

【感想】
お盆時期の平日の夜に行ったこともあり、割と空いていました。しかし、快適に鑑賞できたかというとそうでもなく、細かい鑑賞ルールの説明が何度もアナウンスされていて非常に不快でした。私は注意されることはなかったのですが、前のコーナーに戻ることが禁止されていたり、スマフォを見た人がいるとスタッフが大声で注意する等、楽しむ場を提供するような雰囲気ではなく監視でもしているような感じでした。また、チケット代も2000円と高額なのでそれだけのものを期待したのですが、果たしてそれに見合うものだったのかという疑問が残ります。

気を取り直して内容についてですが、この展示は週刊少年ジャンプの歴史を辿るもので3期に分かれて展示が行われています。今期はvol.1と位置づけられていて、創刊から80年代までに連載された60程度のタイトルの原画などが展示されていました。 思い出せる限りで会場の様子をご紹介しようと思います。

まず最初に映像コーナーがありました。この展覧会で展示されている作品の主人公たちが原画を切り抜いてアニメにしたような感じのもので、スピード感がありますが、特に必要性を感じない映像かなw これを観るために待たされるので入場人数の調整なのかも。

その後は創刊当時の作品の原画が並んでいます。永井 豪の「ハレンチ学園」、本宮ひろ志の「男一匹ガキ大将」、吉沢やすみ「ど根性ガエル」あたりが特に有名かな。その頃の画風はワイルドで男らしいのが多く、流石に現在の価値観との違いも感じます。

「キャッツ♥アイ」「シティーハンター」北条 司
今でも人気の両作品のコーナーにはシティーハンターの香の100tハンマーが壁に突き刺さっていましたw また、XYZの伝言板もありファンはニヤリとするような演出です。
この後も人気作にはこうした演出があって、他の作品よりもやや多めに原画が並んでいます。

この辺にはキャプテン翼のコーナーもありました。(私はそれほど好きな作品ではないので割愛。)

「聖闘士星矢」車田正美
私はこれを目当てに来たと言えます。壁には青銅聖衣(ちょっとショボいw)が並んでいて、原画はポセイドン編あたりまでが中心だったように思います。ここにあった関連グッズが非常に懐かしくて、私も所有していたゲームウオッチなどをみて懐かしいを連呼してしまったw
なお、車田正美は他にも「リングにかけろ」「風魔の小次郎」「男坂」の3つが他のコーナーで紹介されていました。

「キン肉マン」ゆでたまご
一番凝った展示をしていたのはキン肉マンかも。このコーナーには等身大のマッスルドッキングのフィギュアがあり、キン肉マンとグレートがはぐれ悪魔超人コンビをフィニッシュしていました。また、キン消し4万体くらいをこの展示のために再作成し、キン肉マン型のガラスケース一杯にぎっしり詰め込まれていました。

「北斗の拳」原作:武論尊 漫画:原 哲夫
ここはラオウが昇天する時の映像が流れていました。天に向かって腕を上げた瞬間、スクリーンが透けて後ろに立っているラオウのフィギュアが見えるという演出となっています。原画のままのラオウ像ですが、質感がしょぼかったw 他に、名言集のような映像も流れてたと思います。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」秋本 治
こち亀のコーナーは双六のようになっていました。一番最初から80年代末くらいまでだと思うのですが、最も好きだった時期の原画も観られて満足。所々に話の中で出てきた玩具なども展示されていました。

「DRAGON BALL」鳥山 明
ここは映像がありました。武舞台のようになったセットに歴代の天下一武道会の決勝の様子(チチとの話もあったかも)が流れていました。原画はラディッツあたりまでだったように思います。また、ここにも関連商品なども展示されています。ドラゴンボールのファミコンソフトとか当時の小学生はみんな持っていたものですw
なお、鳥山明は他にも「Dr.スランプ」のコーナーがありました。


この先は70年代の諸々の作品の原画がありました。若手の新人を育てて成功し、「サーキットの狼」のヒットで急成長していった様子などが紹介されています。「アストロ球団」もあったのがちょっと嬉しいw


その後にはアニメ化された作品のOPとEDがいくつかの画面で流れていて、そのうちの1つは音声つきでした。いくつか知らないのがありましたが今の30代後半以上なら観た覚えのあるものばかりじゃないかなw ここで20分以上観ていましたが座るところもないので結構疲れました。


最後は黄金の80年代の諸々の作品の原画です。「奇面組」「ついでにとんちんかん」「燃える!お兄さん」「ジャングルの王者ターちゃん」といったギャグマンガや、「ストップ!!ひばりくん!」「電影少女」「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」といったちょっとアダルト志向な作品、「銀牙 -流れ星 銀-」や「よろしくメカドック」「まじかる☆タルるートくん」といった独自性のある作品、「ろくでなしBLUES」「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」「魁!!男塾」など人気作など多々ありました。ここで私が気になったのは「空のキャンパス」で子供の頃に非常に感動した作品だったのでこのチョイスは嬉しい。一方、「ゴッドサイダー」というトラウマ製造機まであって懐かしいやら怖がってたのを思い出すやらでしたw

ちなみに以前この場所でジョジョ展をやりましたが、今回はジョジョは少なめです。同時期に仙台でジョジョ展をやっていることもあるのかな。「魔少年ビーティー」もありましたがそちらも少数です。
 参考記事:ジョジョの奇妙な冒険25周年記念「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」 (森アーツセンターギャラリー)

最後に写真撮影が可能なコーナーがあります。こちらは創刊号の表紙。
DSC05771.jpg
時代の違いを感じます。

こちらはまさに黄金期の表紙
DSC05781.jpg
レジェンドだらけですw

出る時に記念品のカードを貰え、その後にあるショップでは会計は1回限りという厳しいルールが…。それほど混んでないのにこういうルール多すぎです。



ということで、原画自体はボリュームもあって満足ですが、2000円もするのにショボい文化祭レベルの演出が多いのと、鑑賞ルールが細か過ぎて係員がうるさいのが不満でした。vol.2の90年代も好きなタイトルが多いですが、こんな殿様商売している展示をまた観に行くかは分かりません。私としてはオススメできない感じです。

おまけ1:
会場の隣にはジャンプカフェも開かれていました。
DSC05754.jpg

おまけ2:
地上階の森ビルの入口あたりでFITとジャンプのコラボで痛車みたいなのが展示されていました。
DSC05748.jpg
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