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明石虎雄 「日光駅」 【日光編】

お盆の休み中に、青春18切符を使って日光へ建物めぐりに行ってきました。今日から日光編として様々な建物をご紹介していこうと思います。まずはJRの日光駅についてです。

JR日光駅には勿論、電車で行きました。宇都宮からの日光線です。
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行き先がレトロな字体になってました。 この電車は始点の宇都宮から観光客(特に欧米外国人)がぎっしりで、一切座れませんでしたw

ホームはこんな感じ。
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ホームは2面で、線路の先はどん詰まりになっています。

駅に降りると貴賓室がありました。
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残念ながらこちらは非公開。皇族などが使うようで、大理石の暖炉やシャンデリアが備え付けられているそうです。全く中が見えませんw

そしてこちらが今回のメインである日光駅の外観。
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この駅舎は大正元年に完成しました。ネオ・ルネサンス様式という北ヨーロッパに見られる様式で、外壁ハーフティンバー(柱や梁、筋交いなどが外にむき出しになっている)の白壁で、白い貴婦人と呼ばれることもあったほど美しい姿をしています。しかし長らく設計者の名前がわからず、フランク・ロイド・ライトではないか?なんて説もあったほどだったそうです。

しかし2006年に郷土の研究家によって天井裏にあった棟札が見つかり、2012年頃についに設計者の名前が分かったそうです。
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ちょっと反射で分かりづらいですが、これが棟札の写真。これと当時の訃報記事により設計者は明石虎雄という鉄道院技手であることがほぼ確定したそうです。明石については宇和島出身で地元に彼の設計した病院が残っているようですが、30歳の若さで亡くなったこともあってか割と忘れられた存在となっていたようです。

早速、駅構内へ。元々2階は一等旅客専用の待合室だったそうですが、1989年(平成元年)より「ホワイトルーム」として一般に公開されています。
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改札を出るとすぐにこの階段があり、無料で2階を見学できます。

階段を登るとこのような光景となっています。他の観光客がいないのが嬉しいような寂しいようなw
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今は紹介パネルくらいしかないのでガランとした感じですが、格調高い雰囲気があります。

同じ場所から線路方面を観た様子。
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奥から階段方向を観た様子。
DSC_0021_enc.jpg
部屋自体は結構シンプルな印象で、豪華なシャンデリアが目を引きます。

シャンデリアと鏡付きのコート掛け
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このシャンデリアは開業当時のままだそうです。100年前も多くの外国人が訪れたそうで、それに恥じない駅としてこうした建物となりました。

帰り道に再び外観を撮りました。夕方は人が少ないので撮るなら夕方が良いかも。
DSC_0535_enc.jpg
こうして観ると白壁だけど柱や梁がピンクなので全体的にピンクっぽく見えるかも。しかし安っぽくないのがいい感じ。


ということで、あまり観光客もよく観ないで素通りしてしまう駅ですが、美しい駅舎です。日光に行く時にJRを使う人は多くないかもしれませんが、東武日光駅からもすぐ近くなので、建物好きな方は日光に行く際に足を伸ばしてみるのも良いかと思います。

おまけ:
こちらは東武日光駅。
DSC05364.jpg
山小屋みたいな建物で、これはこれで面白い。 ちなみに東照宮などに行くバスは始発がJRでその次が東武という順で、JRのバス停であっという間に満員になっていました。東武の駅でバスを待つよりJRまで一旦戻ったほうが座れるかもw

しかしバスに乗っても一向に進まない大渋滞でしたw
DSC_0035_enc.jpg
仕方ないのですぐにバスを降りて東照宮まで歩くことにしました。途中で湯葉のお昼をとったりした為、当初考えていた金谷ホテルの見学は時間の都合で行くのを断念しました…。

次回は最近リニューアルした日光東照宮をご紹介しようと思います。

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