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【清春芸術村】の写真 後編 (山梨 北杜編)

前回に引き続き、山梨県の長坂にある清春芸術村の写真です。今日は敷地内の建物と、周辺施設についてご紹介しようと思います。(この芸術村については前編に記載していますので、前編を読んでいない方は前編を先に読んでください。)

 公式サイト:http://www.kiyoharu-art.com/

こちらはルオー礼拝堂。ジョルジュ・ルオーゆかりの品を譲り受けたのをを記念して建てられた礼拝堂です。
DSC_0486_enc.jpg
設計は谷口吉生 氏ということで、同じ敷地内にある白樺美術館と同じだそうです。

こちらは入口の上にはめ込まれたステンドグラス。
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これを作ったのはジョルジュ・ルオー本人で、これと祭壇のキリスト像をルオーの次女から貰ったことをきっかけに礼拝堂を建てたようです。

中はこんな感じ。
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礼拝堂だけど打ちっぱなしのコンクリートで現代的な感じを受けます。

壁にはルオーの版画の代表作「ミセレーレ」が掛けられていました。
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宗教画を多く手掛けたルオーの作品でも特にこれはキリストを題材にしたものなのでピッタリかも。

こちらは2011年にできた「光の美術館」 設計は安藤忠雄 氏です。
DSC_0510_enc.jpg DSC_0529_enc.jpg
中はスペインの抽象画家アントニ・クラーベの作品が10点程度並んでいました。10分くらいで観られると思います。

特別に許可を頂いて中を撮らせて頂きました(普段は撮影NGです) これは天井を撮ったものです。
DSC_0517_enc.jpg
この美術館の特徴は人口照明が全くないことで、降り注ぐ光のみで鑑賞する点がユニークです。まさに光の美術館。

敷地内には様々な彫刻も置かれています。
こちらはフランスの彫刻家セザール(セザール・バルダッチーニ)の「親指」
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親指そのものw 指紋までくっきり表れているのが何だか可笑しい。

こちらは岡本太郎の作品(無題)
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現代的でありながら何処と無く縄文時代のような造形が独特です。

こちらはH.TANAKA「遠望」
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ちょっと作者が思い当たらないですが、肉感的な彫像となっていました。

他にも白樺美術館の前には可愛らしい彫刻が並びます。
DSC_0482_enc.jpg
白樺美術館については次回ご紹介の予定です。

清春芸術村の写真は以上で、続いてはすぐ近くにある別の施設の写真となります。

こちらはラ・リューシュから50mくらいのところにある素透撫。
DSC_0603_enc.jpg
岩波文庫の創刊に携わった随筆家で画家でもある小林冬青の旧宅「冬青庵」を鎌倉から移築し改修したレストランで、現代美術作家の杉本博司 氏がデザインしたそうです。
 公式サイト:http://www.stove-kiyoharu.com/

私が芸術村に行った時は開いていましたが、帰る頃には閉まっていました。(ランチとディナーの間の時間だった模様)
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高級店のようですが、内装も非常に洒落ているようなので清春芸術村に行くついでにここでお食事するのも良さそうです。

素透撫の正面には北杜市長坂郷土資料館もあります。
DSC_0418_enc.jpg
 公式サイト:http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/4737.html
ここは時間がなくて寄りませんでしたが、地元に関する資料展示を行っているようです。

清春芸術村から長坂駅方面に300mくらい行くと一般財団法人アフリカンアートミュージアムもあります。美術館本体が遠くからは見えなかったので看板ですがw
DSC06572.jpg
 公式サイト:http://www.africanartmuseum.jp/index.html
ここは本当は寄る予定だったのですが、清春芸術村に向かう時にタクシーがいなかったという痛恨の不運で観に行く時間が無くなりました。アフリカの彫刻作品などが展示されているようです。


ということで、北杜市という東京ではあまり知られていない所に清春芸術村をはじめ、様々な芸術関連施設が密集していました。山梨県の北西部ということで電車での日帰りはかなりキツかったですが道中の風景も含めて楽しめました。秋の行楽シーズンにミニ旅行を考えている方は参考にして頂ければと思います。
次回は北杜編の最終回で、清春芸術村の白樺美術館についてご紹介しようと思います。

おまけ:
長坂駅で帰りの電車を待っていた時、豪華列車として今年5月に就航したTRAIN SUITE 四季島に遭遇しました。

この1週間前に親戚に会いに古河に行った際にも目撃していたし、上野駅周辺で何度も観ているので四季島って沢山いるのかな?と思ったら単なる偶然のようですw
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■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
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■2009/10/28
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