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映画「ダンケルク」(ややネタバレあり)

2週間ほど前にレイトショーで映画「ダンケルク」を観てきました。この映画は歴史的な作戦を題材にしているのでタイトル自体がネタバレと言えそうですが、記事内にも多少書いていますので、ネタバレを一切見たくない方はご注意ください。(私としては予習をお勧めします)

20170920 202138

【作品名】
 ダンケルク

【公式サイト】
 http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/
 
【時間】
 1時間40分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_③_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
レイトショーでしたが公開してすぐに行った為か割とお客さんが入っていました。

さて、この映画は「ダークナイト」や「メメント」、「インセプション」、「インターステラー」、といった人気作を手がけ新時代の巨匠と言われ始めたクリストファー・ノーラン監督の最新作です。私もこの監督の映画は大体観ているので今回も楽しみにしていましたが、タイトルを見てピンと来る人とそうでない人で評価が分かれると映画だったと言っても良いかもしれません。ダンケルクとはフランス北東にあるベルギー国境に近い海岸の街のことで、1940年にドイツ軍に包囲された多くのイギリス兵たちここから本国へと逃げて行きました。絶望的な状況において民間船舶を含めて多くの救出船が動員され、30万人以上が無事に生還した作戦で、今でもイギリスでは語り草になるほどだそうです。この作戦をきっかけにイギリス国民は団結しナチスに屈しない態度を強めたので歴史的にも大きな意味があるのですが、映画ではその前後の話はありません。
 参考リンク:ダイナモ作戦のwikipedia

映画の内容は3つの視点から描かれていて、脱出できずに海岸にいる兵士、イギリスから救出に向かう民間船、制空権を確保しにいくスピットファイアとなっています。それぞれの時系列が前後したりしながら、やがて1本になっていく感じで、リアルで見ごたえのある戦争映画となっています。
しかし、万人受けするとは思えない描写となっていて、特徴としては
 ・ストーリーはあまり起伏がなく同じようなシーンが多い
 ・映る人は沢山いるけど、主要な登場人物は少ない
 ・みんな疲れているのでセリフも少ない
 ・状況説明も無いので分かりづらい
 ・名前が中々出ないで顔が泥だらけだったりで人の区別が難しい
 ・戦闘シーンが地味(ドイツ兵は見えないし戦闘機も少ない…)
 ・音響がリアル
 ・緊張感と絶望感が凄い
等となっています。実際に戦場にいる人の状況に近いとも言えますが、娯楽映画として観るには厳しいかもw いちいち説明しない所はインターステラーでもそうだったように思いますが、もうちょっとストーリー性は欲しかったかな。女受けが悪い映画を作る監督としてネタにされがちですが、今作の連れの感想は「もうちょっと説明が欲しかった」でしたw

ということで、せめてウィキペディアを読むくらいの予習はしておいた方が良いと思います。私としてはもっと議会や国民の反応なども含めて当時の大局的な様子なども観たかったかなと思いました。追い込まれる感じはヒシヒシと伝わってくるので、それを味わう映画として考えればよく出来ていると思います。

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