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鈴虫寺と嵐の嵐山 (京都編)

今日で京都編は最終回です。前回ご紹介した梅小路に行く前に嵐山に行ってきました。有名な鈴虫寺や台風直後の嵐山の写真を撮ってきたので、まとめてご紹介しようと思います。

この日はまず朝一番で鈴虫寺(正式名称は妙徳山 華厳寺)に行ってきました。こちらが入口。
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鈴虫寺・苔寺行きのバスがあるので、交通の便は中々良い所にあります。大半の人は車で来ていました。
 公式サイト:http://www.suzutera.or.jp/

このお寺は通称の通り鈴虫が一年中鳴いているお寺で、講堂には5000匹もの鈴虫がケースの中で飼われています。何故、鈴虫なのかというと、鈴虫の音を聞くことは己の心と向き合うことに通じると考えるからだそうです。また、このお寺には有名なお地蔵様がいて、どんな願いも1つだけ叶えてくれるということで、全国各地から願いを持った人が集まってくるそうです。ドラゴンボールみたいなパワーのあるお地蔵様ですねw

こんな感じで先程の入口から階段を上がっていきます。元々は華厳宗でしたが今は臨済宗のお寺となっています。
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階段を登ったところにお地蔵様がいます。

このお地蔵様が何でも願いを叶えてくれます。特に開運や良縁成就に来る人が多いそうです。(マイナスな願いはNGですw)
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珍しくわらじを履いた姿をしているのは願いを叶えにその人の家まで歩いて来るためなのだとか。このお地蔵様にはお願いの仕方があるので、お願いする前にお寺の中で話を聞くのが先です。

奥に見えるのが講堂で、30分ごとに説法が行われます。私は10分くらいの待ちでしたが、ゴールデンウィークなどは3時間待ちにもなるのだとか。
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中は撮影禁止でしたが、沢山の鈴虫の音に囲まれながらお茶菓子を頂きつつお坊さんの説法を30分ほど伺いました。非常に軽妙で面白く分かりやすい話で仏教の教えやこのお寺の由来などを教えてくれます。特に「和顔愛語」(和やかな顔と優しい言葉で人に接すること)や、人間は様々なものに生かされていることを意識する「お陰様」の心持ちが重要であるといった内容でした。 この説法が人気の理由になっているのも分かるくらい面白い話でした。

お地蔵様へのお願いの仕方についても教えて貰いましたが、それについてはあえてここには書かないでおきます。このお寺に行った際は、ルールに従って説法を聞いた上でお参りしてください。

ついでにこのお寺の庭も散策してきました。それほど広くないので5分もあれば見て回れます。
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これは実が上になってるから千両かな。これからの時期が見頃。

茶室らしき建物。
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茅葺きで風情がありました。

庭の奥から観る講堂。
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赤くなっている木は紅葉ではなく元々赤い品種だそうです。割と赤い品種は京都で見ましたw

庭を観た後、お地蔵様にお願いごとをしてみました。家族共々健康が長続きしてくれれば一番かな。

鈴虫寺を観た後、すぐ近くにある苔寺(西芳寺)にも行ってみましたが、こちらは事前の予約がないと入れませんので遠目で観ただけです。
 参考リンク:観光ガイド
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ここは行基の開創と伝わり世界遺産にも登録されています。その名の通り苔が境内を覆っているそうで、かなりの名勝だそうです。生前のスティーブ・ジョブズもよく訪れていたという逸話もあります。中に入れなかったのは残念ですが、また鈴虫寺に行く機会もありそうなのでその時までお預けかな。

苔寺・鈴虫寺のバス停に戻ってしばらく時間があったので、バス停前のお茶屋さんでお団子を頂きました。
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やけに時間がかかるなと思ったらお団子を焼いていたようで、香ばしさが効いてて非常に美味しかったです。

バスで京都駅方面に向かうと10分ほどで有名な渡月橋に到着します。8年前にも記事で紹介しましたが、今回は台風直後で珍しい光景になっていたので改めてご紹介。
 参考記事:【番外編】 京都旅行 嵐山エリア

まず驚いたのが川が茶色いこと!w ここは何度も来ていますがこんなのは初めて見ましたw
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普段は浅瀬が見えるくらいですが、ここに落ちたら死ぬ勢いとなっていました。私が行く前の日の晩にスマフォが真夜中に警報音を出して驚いたのですが、その時に桂川(保津川)が警戒水位を超えたので避難しろという警告が来ていました。何年か前に氾濫したこともあったし、割とこの辺は水害がヤバイのかも。
 参考リンク:日テレニュース 【台風】桂川、氾濫危険水位超える 京都 2017年10月23日 01:44 

橋の上から撮った様子。
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一面茶色で風情がないw 山は徐々に紅葉を迎えている感じがしました。

今回は天龍寺などは行かなかったのですが、竹林には寄ってみました。こちらも台風の爪痕が。
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竹がこんなに倒れているを観るのは初めて。折れた竹が電線に引っかかっていたり、結構危険な光景でしたが観光客は沢山いました。
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石垣もぶっ壊れていました。
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ということで、今回の旅行では嵯峨野のトロッコや渓流下りを楽しみにしていたのですが、それどころではなく災害レポートみたいな光景になっていました。その為、急遽色々と予定を変更して奈良へ阿修羅像や運慶の金剛力士像などを観に行ったので、京都編の後に奈良編をご紹介の予定です。

京都駅に行くため、渡月橋から嵯峨嵐山駅に向かう途中、ジオラマ京都JAPANという施設を見つけました(嵯峨嵐山駅の駅前)
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西日本最大のジオラマということで、前回ご紹介した京都鉄道博物館のジオラマとどちらが大きいのか気になって入りたかったのですが、ここに寄ると京都鉄道博物館での滞在時間が短くなるというジレンマw 仕方なく諦めましたが、この日はトロッコが運休していたのでこの施設も休業だったのかも。
公式サイトの写真を観るとHOゲージで小型カメラを搭載しているらしいので、非常に楽しそうです。
 参考リンク:https://www.sagano-kanko.co.jp/diorama.php

こちらがジオラマ京都JAPANの入口
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かなり大きな建物なので見応えありそうです。

ジオラマ京都JAPANの隣にはSL喫茶なるものもありました。
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こちらも時間的に迷いましたが、ご自由にお入りくださいとあったので入ってみました。
 参考リンク:SL喫茶の食べログ

こちらがSL喫茶の内部。奥に機関車の実車が置かれています。
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手前がカフェになっています。ピアノとかもあって、コンサートもできるようになっている感じ。

奥には4台の蒸気機関車がいました。
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右からC58、D51、C56。D51の後ろに若鷹号(4型7号)がありました。

こちらはC58
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前回の記事でもご紹介した機関車です。こんなに頻繁に見られるとはw 嵯峨嵐山駅は隠れた鉄道スポットですね。

こちらはC56。愛称は高原のポニー。
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これも京都鉄道博物館にもいました。機関車観るなら京都に行くのが良いかも。

機関車だけでなく人車もありました。
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文字通り後ろから人が押して走る鉄道です。明治中期から60年ほど活躍したそうです。

この他にもC62の模型などもありました。また、パイプオルガンや何故かベートーヴェンやモーツァルトといった著名作曲家の銅像もありました。割とカオスな空間ですw

そして外に出ると嵯峨嵐山駅の駅前で、ここにもD51がいました。
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デゴイチは割と色々な所で観るかな。今でも愛されている機関車です。


ということで、台風のおかげで計画が狂ってしまいスケジュールの都合で見られなかったところも多いですが、知らなかった鉄道スポットに出会ったりいつもと違った風景を観ることができました。観られなかった鉄道関係のジオラマ京都JAPANは未練があるので、改めてトロッコに乗りに行く時にでも寄ろうと思います。(鉄の未練は深いのですw)

次回は奈良へ阿修羅像たちを観に行った時についての予定です。
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