関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

東大寺の歴史と美術 【東大寺ミュージアム】(奈良編)

今日で関西遠征編は最後です。前回ご紹介した東大寺を観た後、境内にある東大寺ミュージアムで「東大寺の歴史と美術」を観てきました。

DSC09887.jpg DSC09815.jpg

【展覧名】
 東大寺の歴史と美術

【公式サイト】
 http://culturecenter.todaiji.or.jp/museum/index.html

【会場】東大寺ミュージアム
【最寄】近鉄奈良駅

【会期】2017/10/01(日)~11/21(火)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展覧会は東大寺の長年の歴史で作られてきた品々を展示するもので、多くは国宝や重要文化財に指定された貴重な品となっています。メモ等は取っていませんが、5つの部屋でジャンル別に展示されていましたので簡単にご紹介していこうと思います。


<奈良時代の東大寺>
まず、こちらは創建期の品々が並ぶコーナーで、「東大寺金堂鎮壇具」の一式や伎楽面などが展示されています。鎮壇具はちょっとボロボロになっているものもありますが、奈良時代当時の美しい装飾を思わせる太刀や鏡、水晶玉などが含まれていて、東大寺が古くから文化の粋を集めた場所であったことを感じさせます。一方、伎楽面は大仏開眼の際に用いられたとされる面で、非常に個性豊かな表情をしています。当時は楽器を鳴らして滑稽な踊りを踊っていたためか、ちょっと可愛い感じもするかな。これも当時の仏像と同じく乾漆の技法で作られているようでした。
ここには他に、西大門の勅願などもありました。字は聖武天皇が書き、周りに快慶作と思われる見事な仏像で飾られた額です。
 参考記事:東大寺大仏―天平の至宝― (東京国立博物館 平成館)

<東大寺の彫像>
ここが観たくてこのミュージアムに入ったと言えます。下記の看板にも写っている平安時代の千手観音菩薩立像とその脇の日光・月光菩薩像(こちらは奈良時代に作られた国宝)がまず目を引きました。
DSC09938.jpg
千手観音菩薩立像は予想以上に大きくてオーラがあります。また、日光・月光菩薩像合掌した静かな雰囲気で、気品が感じられました。

さらにここには国宝の「誕生釈迦仏立像及び灌仏盤」もあります。天上天下唯我独尊のポーズを取ったこの像は2010年の東大寺展で観たのをよく覚えていました。4/8の灌仏会で頭から甘茶をかけるのに使った品です。また、他には四天王像のうち持国天立像と多聞天立像も非常に見事な出来で、特に宝塔を掲げる仕草(手より先は失われている)をする多聞天立像は他ではあまり観たことが無い独特のポーズでした。
それ以外も見事な仏像ばかりで、このコーナーを観ただけでもここに入った価値がありました。

<東大寺の経巻>
ここはあまり記憶にありませんが、中国や朝鮮半島(高麗)から伝わったお経などが展示されていました。これは観ただけではありがたみはよく分からなかったw

<東大寺の工芸>
ここは奈良時代の銅製の品や鬼瓦が並んでいました。点数は少なめかな。鎌倉時代の孔雀が装飾された文馨などもあり、かつての工芸レベルの高さが伺えます。

<特集展示 正倉院に伝わった色彩>
ここも点数は少なめで、奈良時代の天平裂という絹製の布が展示されていました。花鳥文や唐花門などがあり華やかな印象を受けます。当時から割と複雑な模様ができたんですね。
また、ここには大仏開眼の様子を描いた明治時代の仏画などもありました。

<東大寺の考古学>
最後は陶器が沢山展示されていました。おもに土器や瓦で、破損していたりします。いずれも奈良時代のものなので、戦乱などで焼け落ちて境内に埋まっていたのかな。大仏殿や二月堂、法華堂の周りから出土した品となっていました。この辺も考古学的な価値はあるのでしょうが、観ただけでは何がどういう価値なのかは私には分かりませんでした。

最後に映像コーナーがありました。私が観た時は東大寺の成り立ちやイベントについて英語(日本語字幕付き)で流していました。海外の方も多いからかな。

ということで、東大寺に伝わる貴重な品々を楽しむことができました。土器や瓦などはちょっと価値が分かりませんが、装飾品や仏像は目を引くものがあります。 大仏や仁王像が目を引く東大寺ですが、ここにある仏像も素晴らしいので東大寺に訪れる機会があったら、是非こちらも合わせて寄ってみるのをお勧めします。

おまけ:ミュージアムの前にあった大仏の手の再現。
DSC09935.jpg
間近で観ると中々の迫力でした。

この後に京都に戻って以前ご紹介したフォーエバー現代美術館に行きました。春日大社にも寄ろうかと思ったけど急遽の奈良行きだったので時間がなかったw
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