映画「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」（ややネタバレあり）

先日、会社帰りにレイトショーで「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」を観てきました。ネタバレと言えるのか分からないですが、この記事では簡単にストーリー的なものを書いていますので、事前知識無しに観たいと考えている方はご注意ください。



【作品名】
　劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち

【公式サイト】
　http://nekoaruki-movie.com/

【時間】
　1時間40分程度

【ストーリー】
　退屈_1_2_③_4_5_面白

【映像・役者】
　不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
　駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
レイトショーだったのに思った以上に混んでいました。「岩合光昭の世界ネコ歩き」の人気ぶりが伺えます。

さて、この映画はその名の通りNHK BSで放送されている「岩合光昭の世界ネコ歩き」を映画化したものです。世界ネコ歩きは世界各国の異国情緒を楽しみながらその地に住む猫の生態をつぶさに映すのが面白い番組ですが、それが映画になると聞いた時はあの番組を映画にするってどういうこと？？とちょっと驚きました。観る前はあまり想像が出来なかったのですが、鑑賞してみるとサブタイトル通りの内容でした。
　参考記事：
　　岩合光昭写真展　～ねこ～　（渋谷ヒカリエ）
　　岩合光昭写真展　ネコライオン　（東京都写真美術館）

ここからは軽いネタバレとなりますが、内容としてはコトラという青森のリンゴ農園に住んでいるメス猫とその子どもたちを、岩合さんが1年間断続的に撮り続けたものを一気に観る感じです。これだけだと世界ネコ歩きではなく青森ネコ歩きになってしまいますが、合間合間に以前TVで紹介されたモロッコやトルコ、ギリシアのサントリーニ島などの猫たちが出てきます。岩合さんが特に記憶に残っている猫達なので非常に個性的だったり面白い動きを見せてくれます。
メインのコトラの一家については、子猫の誕生を間近で撮っていた所から始まり、成長していく過程や子育ての様子、成長してからの猫たちの活動など、正に密着取材といった感じです。これだけ猫が接近を許してくれる岩合さんは本当に凄いと思います。私は猫カフェの猫にも逃げられやすいので…ｗ　そしてやはり猫たちが可愛い！　みんなこれを求めて観に来ていると思いますｗ　しかし猫は可愛いだけでなく野性があるところが魅力の1つなので、それもしっかりと撮られています。単純に可愛いだけじゃなく、逞しさも観られるのがネコ歩きの面白さではないかなと。　これ以上詳しい内容は控えておきますが、猫たちにも様々な個性があって、それによってドラマも生まれていくので下手な役者を観るよりずっと惹きつけられるものがありました。　また、映画版ということもあってかいつも以上に美しい風景映像もあり、青森の自然の厳しさと美しさも垣間見ることができたと思います。

ということで、単なる猫が可愛い映画ではなくドキュメンタリーとしても楽しめるような内容でした。何しろ猫たちが精一杯生きるの姿が健気で、かなり感情移入できました。猫好きの人にお勧めの映画です。