オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー 【世田谷美術館】
先週の土曜日から世田谷美術館で始まった「オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー」に早速行ってきました。初日の上、あいにくの天気だったせいか、空いててゆっくり観ることができました。


【展覧名】
オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー -19世紀末の華麗な技と工芸-
【公式サイト】
http://www.orsay2009-10.jp/
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
【会場】世田谷美術館
【最寄】東急田園都市線 用賀駅
【会期】2009年9月12日~11月29日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15:30時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
私はアールヌーボーが大好きなので、この展示はずっと楽しみにしていました。タイトルの通り、アール・ヌーヴォー様式の家具や飾りが中心の展覧で、全部で100点程度でしたが見応えのある内容でした。
※アール・ヌーヴォーとは何か?という方はwikiを参照ください。
展覧会の最初に映像コーナーがあり、フランスのランス市にある「ヴィラ・ドモワゼル」や、オルセー美術館の再現展示など、アールヌーヴォー様式の空間の映像を流していました。元々、オルセー美術館はパリ万博用の駅舎だったのを改築して、美術館にしたという経緯なども説明されていました。
今回も章ごとに気になった作品をご紹介。
<1 サロン>
まずサロンとは何かという話ですが、サロンは定期的に客人を迎い入れて、知的・文学的・芸術的な交流をする場のことです。19世紀の末には王侯貴族から市民階級にも広がったという背景も説明されていました。そんなサロンは、芸術的な装飾品に彩られていたようで、ここでもその一端を展示していました。
作者不詳 「小テーブル付きフロア・スタンド 水草、蝸牛、かみきり虫の装飾」
水辺の植物のようなスタンドです。本物の植物みたいな曲線にアールヌーヴォーらしさを感じます。また、スタンドの足元にはカタツムリとカミキリムシがいて、日本から影響を受けた様子が伺えました。アールヌーヴォーとは何か?というのがこれで何となくわかるんじゃないかな。
エミール・ガレ 「ゲーム・テーブル」 ★こちらで観られます
アールヌーヴォーと言えば、ガレやラリックなどが真っ先に思い浮かびますが、これはガレのアールヌーヴォー時代のテーブル作品。テーブルには、寄木のような模様で描かれた葉っぱや、ゲームに相応しいトランプの4つのマーク(ハートやスペードなど)の模様がありました。 この作品はガレの製作姿勢を示しているらしく、簡潔な形態をしているという説明がありました。 また、テーブルを畳むと花開こうとするマグノリアが描かれているらしいです(そこは見えませんでした)
<2 ダイニング・ルーム>
ここは序盤のメインのコーナーらしいです。ダイニングは社交の場としても重要な場所だったようで、豪勢な小物や装飾品が並んでいました。
ウジェーヌ・グラッセ、フェリックス・ゴダン 「ハーモニー」 ★こちらで観られます
スイス生まれの画家とガラス職人の合作。10人の女神?たちがトライアングル、竪琴、タンバリン、太鼓など様々な楽器を演奏しながら水辺を行進しています。 絵の中にはライオンやヒョウなども周りに描かれていますが、うっとり聞き入っていたり一緒に行進していました。 女性の優雅さや華やかさと、「音楽だけが心を動かす」という作者の音楽への愛情を感じる作品でした。この絵は浮世絵とネオ・ボッティチェリ主義(象徴主義の流れ)の影響を受けていると説明がありました。確かにボッティチェリっぽいかも。
ラウル・ラルシュ シオ社 「シャンデリア」 ★こちらで観られます
ブロンズに金メッキされたシャンデリアです。蝶の羽が生えた裸の子供が2人で背中あわせに配されています。顔には微笑みを浮かべ生命感がありました。金で重厚な感じもしますが優美な作品でした。
芥子文コーヒー・ポット
銀のポットにケシが描かれていて、ゆるい曲線が優美でした。この辺にはスプーンなどが多く展示されていました。
ポール・フォロ クリストフル社 「ティー・セット」 ★こちらで観られます
大小の2つのポット、ミルク入れ、砂糖壷、トレイの5点セットです。幾何学的な直線・曲線を組み合わせた形がユニークで、かなり好みでした。ちょっと上向きにつんと上がった取っ手が特に美しかった…。
ペロル兄弟社 「ダイニング・ルーム用家具」 ★こちらで観られます
このコーナーの真ん中にはダイニングルームの再現がありました。緑の椅子とマホガニー材の深い茶色で統一されていて美しかったです。特に食器台は品格がありました。
<3 書斎>
ルイ・マジョレル、ドーム兄弟(オーギュスト・ドーム/アントナン・ドーム) 「テーブル・ランプ “睡蓮”」
★こちらで観られます
ルイ・マジョレルとドーム兄弟の共同作品です。マジョレルのほうがイニシアティブをとって作成したそうです。 その名の通り、睡蓮を模したランプで、すらっと長い茎の上に今まさに開こうとしているオレンジ色の葉っぱが乗っています。よく観ると葉脈まで表現されていました。色といい形といい、柔らかで流麗な印象でした。
モーリス・ブヴァル「インク壺」 ★こちらで観られます
金色のインク壷です。肩から上だけを水面に出している女性が、睡蓮に抱きついています。 女性の目は閉じていて陶酔しているような表情をしていました。幻想的で神秘的な作品でした。
アンリ・リヴィエール 「エッフェル塔三十六景」
これはちょっと変り種の作品です。葛飾北斎の富岳三十六景に着想を得て作られた作品で、エッフェル塔を作成している様子や、遠くから見えるエッフェル塔を描いています。エッフェル塔は万国博覧会のために作られたものなので、今回の展覧会に相応しい作品でした。北斎もアールヌーボーに絶大な影響を与えているので、そういう背景を知っているとより楽しめると思います。
エルネスト・シャプレ 「花瓶」
これは牛血紅を再現した壷です。牛血紅… このブログでも最近とりあげましたが、サントリー美術館で牛血紅の花瓶を観てきたばかりなので、気になりました。 (参考記事はこちら 「紅釉瓶」参照)
釉薬がかかっていない?場所があってまだらな感じがしましたが、確かに血のような真紅でした。装飾がなくストレートな感じで、本当に中国の品のようでした。
<4 エクトル・ギマール>
この部屋は2点の天井灯、スケッチ、建物の写真(地下鉄の駅の出口の写真)などでエクトル・ギマールの作品を紹介していました。建物の写真と説明などもあったかな。
エクトル・ギマール 「天井灯」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターの作品で、意外と小さい天井灯でした。管状とビーズ状の細工が釣り下がっていて、正面には透ける青いガラスが金細工にはめ込まれていました。上部の装飾の曲線が独特で、周りに展示されていたスケッチにも同様の特徴がありました。この直線と曲線の組み合わせが面白かったです。
<5 貴婦人の部屋>
当時、女性は部屋の装飾品の一部と考えられていたようです(女性団体が聞いたら怒りそうな感じですがw) その為、女性が着飾ると事は部屋の調度品をそろえるような感じだったようです。ここでは貴婦人が用いた様々な品が展示されていました。
エミール・ガレ 「婦人用机 “オンベリュル” (1900年の万国博覧会に出品されたモデル)」
★こちらで観られます
すらっとした雰囲気の机で、正面にははなうどが咲き誇っている装飾があり絢爛な感じでした。 蝶がヒラヒラ待っている様子が描かれていて、どこか日本っぽさもある雅さがありました。足元には今にもジャンプしそうな5匹の蛙が彫刻されていて可愛いです。これは北斎漫画からの影響かな?なんて思いながら観ていました。
ルネ・ラリック 「飾りピン “芥子”」 ★こちらで観られます
つい最近国立新美術館でやっていたラリック展でこの作品を観た方も多いのでは?(まったく同じものです) あの時はだいぶ混んでいるなかで観ましたが今回は独占状態でじっくり観ることが出来ました。何度観ても、「省胎七宝」の細工は驚異的な繊細さがあって美しいです。
参考記事 生誕150年ルネ・ラリック─華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ
ウジェーヌ・フイヤートル 「ボンボン入れ “さくらんぼ”」
日本の香合から着想を得て作られた、直径10cmくらいの円形のボンボン入れです。 金細工の隙間に、赤・黄色のさくらんぼと、緑色の葉っぱを思わせる七宝がはめ込まれていました。明るく鮮やかで華やか!とても可愛らしい作品でした。中を見ると光が透けているのがよくわかりました。
ジョルジュ・バスタール 「扇子 “孔雀”」 ★こちらで観られます
螺鈿でできた扇子で、全体的に赤と緑っぽいのですが、観る角度によって色合いが変わります。扇子には向かい合わせの孔雀が何組もいて、螺鈿とモティーフが最大にマッチしていました。実際に観るとめっちゃ綺麗です。
この部屋の隣には休憩室があるのですが、そこにもガレやラリックの素描が15点くらいありました。
<6 サラ・ベルナール>
このコーナーの名前になっているサラ・ベルナールは当時の女優で、アールヌーボーの画家として有名なミュシャを発掘したパトロンとしても有名です。ボードではサラ・ベルナールとアルフォンス・ミュシャが最初に契約した経緯も説明されていました。簡単に説明すると、ミュシャは印刷会社で臨時雇いの身だったのですが、そこにサラ・ベルナールが芝居の公演ポスターを急ぎで頼んだところ、他の社員が休みでミュシャにデザインすることになったのが始まりでした。そのポスターが出来上がると、一気に話題となって専属契約するに至ったということでした。
アルフォンス・ミュシャ 「椿姫」
これは有名な椿姫を公演していた頃のポスターです。真っ白なドレスを着て、白い花(椿?)を髪につけたベルナールの横向きの姿を描いています。その眼は静かに閉じて穏やかな雰囲気がありました。白は純愛や自己犠牲を表しているらしく、清廉な感じです。また、周りには六ぼう星の形をした薄い青の雪が散りばめられていてロマンティックでした。
ジョルジュ・レイ(推定)「肘掛け椅子 “昼と夜”」 ★こちらで観られます
ちょっと威圧感すら感じる豪華な椅子です。木の部分は所狭しと彫刻が施されていました。足の部分にはハツカネズミやカタツムリ、首の辺りにはひまわりや裸婦が配されていました。ちょっとごてっとやりすぎな感じもありましたが、豪華でした。
ウジェーヌ・グラッセ 「サラ・ベルナール主演 『ジャンヌ・ダルク』」
ジャンヌダルクの格好をしたベルナールを描いています。周りには彼女に向かって矢が飛び交い、足元には槍が天を突くようで危険が迫っているように見えます。しかしそんな中でも、彼女は右手で旗を持ち、左手は胸にあて、眼は遠くを観ているようでした。気高さや使命感などが伝わる作品でした。
<7 パリの高級産業>
このコーナーは技法にクローズアップしていて、ロココ時代から続く伝統的な技法と新しい技法を紹介していました。
[Ⅰ 七宝]
ポール・グラントム アルフレッド・ガルニエ 「七宝の花瓶 “オルフェウス”」
これはギュスターヴ・モローの「詩人の嘆き」といy作品から着想を得て作られた花瓶です。 不気味な赤い空の下、嘆くオルフェウスが描かれ、その隣には金の文字でセリフが書かれていました。 ちょっと怖いですが神秘的な雰囲気でした。
エティエンヌ・トゥレット 「花瓶」
結構小さい金色の花瓶。描かれているのはさくらんぼかな? 可愛らしくも豪華さのある作品でした。
カミーユ・ノド 「林」
中国の蛍焼きに想を得た作品で、半透明のガラスのような透胎七宝と軟質磁器(白土とガラス粉を混合した擬似磁器)の白さが眼を引きました。 モティーフは「雪玉」とよばれる花のようですが、それに相応しい雪のような清らかさがありました。
リュシアン・イルツ 「七宝パネル “輪舞”」
七宝で出来た絵画作品。6人の女性(ニンフ?)が輪になって手を繋いで踊っています。全体的に青い色合いで、青白い女性達の肌と乱れた金髪が幻想的で官能的でした。
[Ⅱ 陶芸]
ジョン・カリエス 「瓢箪型花瓶」
本当にひょうたんの形をした花瓶です。側面に溶けれ流れたような金があります。こんな日本っぽい形でも確かにアールヌーボーっぽさがありました。
クレマン・マシエ 「大皿」 ★こちらで観られます
イスラムのラスター彩が施された皿で、虹色に光って見えます。先ほどの螺鈿と同じように観る角度で色合いが変わり非常に美しいです。しかも結構な大きさで見応えがありました。優美さも格別です。
[Ⅲ 金工]
アンリ・ユッソン 「小物入れ “女と貝殻”」 ★こちらで観られます
女性の腕が貝の縁になっているデザインで、こういうデザインは好きです。翻るドレスの曲線がしなやかで踊っているかのような軽やかさを感じました。
ということで、良い作品にいくつも出会える素晴らしい内容でした。↑の感想でも何度も連呼したように、とにかく優美さ溢れるデザインが多かったです。 まだ混んでいないようなのでご興味のある方はお早めにいかれてはいかがでしょうか。


【展覧名】
オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー -19世紀末の華麗な技と工芸-
【公式サイト】
http://www.orsay2009-10.jp/
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
【会場】世田谷美術館
【最寄】東急田園都市線 用賀駅
【会期】2009年9月12日~11月29日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15:30時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
私はアールヌーボーが大好きなので、この展示はずっと楽しみにしていました。タイトルの通り、アール・ヌーヴォー様式の家具や飾りが中心の展覧で、全部で100点程度でしたが見応えのある内容でした。
※アール・ヌーヴォーとは何か?という方はwikiを参照ください。
展覧会の最初に映像コーナーがあり、フランスのランス市にある「ヴィラ・ドモワゼル」や、オルセー美術館の再現展示など、アールヌーヴォー様式の空間の映像を流していました。元々、オルセー美術館はパリ万博用の駅舎だったのを改築して、美術館にしたという経緯なども説明されていました。
今回も章ごとに気になった作品をご紹介。
<1 サロン>
まずサロンとは何かという話ですが、サロンは定期的に客人を迎い入れて、知的・文学的・芸術的な交流をする場のことです。19世紀の末には王侯貴族から市民階級にも広がったという背景も説明されていました。そんなサロンは、芸術的な装飾品に彩られていたようで、ここでもその一端を展示していました。
作者不詳 「小テーブル付きフロア・スタンド 水草、蝸牛、かみきり虫の装飾」
水辺の植物のようなスタンドです。本物の植物みたいな曲線にアールヌーヴォーらしさを感じます。また、スタンドの足元にはカタツムリとカミキリムシがいて、日本から影響を受けた様子が伺えました。アールヌーヴォーとは何か?というのがこれで何となくわかるんじゃないかな。
エミール・ガレ 「ゲーム・テーブル」 ★こちらで観られます
アールヌーヴォーと言えば、ガレやラリックなどが真っ先に思い浮かびますが、これはガレのアールヌーヴォー時代のテーブル作品。テーブルには、寄木のような模様で描かれた葉っぱや、ゲームに相応しいトランプの4つのマーク(ハートやスペードなど)の模様がありました。 この作品はガレの製作姿勢を示しているらしく、簡潔な形態をしているという説明がありました。 また、テーブルを畳むと花開こうとするマグノリアが描かれているらしいです(そこは見えませんでした)
<2 ダイニング・ルーム>
ここは序盤のメインのコーナーらしいです。ダイニングは社交の場としても重要な場所だったようで、豪勢な小物や装飾品が並んでいました。
ウジェーヌ・グラッセ、フェリックス・ゴダン 「ハーモニー」 ★こちらで観られます
スイス生まれの画家とガラス職人の合作。10人の女神?たちがトライアングル、竪琴、タンバリン、太鼓など様々な楽器を演奏しながら水辺を行進しています。 絵の中にはライオンやヒョウなども周りに描かれていますが、うっとり聞き入っていたり一緒に行進していました。 女性の優雅さや華やかさと、「音楽だけが心を動かす」という作者の音楽への愛情を感じる作品でした。この絵は浮世絵とネオ・ボッティチェリ主義(象徴主義の流れ)の影響を受けていると説明がありました。確かにボッティチェリっぽいかも。
ラウル・ラルシュ シオ社 「シャンデリア」 ★こちらで観られます
ブロンズに金メッキされたシャンデリアです。蝶の羽が生えた裸の子供が2人で背中あわせに配されています。顔には微笑みを浮かべ生命感がありました。金で重厚な感じもしますが優美な作品でした。
芥子文コーヒー・ポット
銀のポットにケシが描かれていて、ゆるい曲線が優美でした。この辺にはスプーンなどが多く展示されていました。
ポール・フォロ クリストフル社 「ティー・セット」 ★こちらで観られます
大小の2つのポット、ミルク入れ、砂糖壷、トレイの5点セットです。幾何学的な直線・曲線を組み合わせた形がユニークで、かなり好みでした。ちょっと上向きにつんと上がった取っ手が特に美しかった…。
ペロル兄弟社 「ダイニング・ルーム用家具」 ★こちらで観られます
このコーナーの真ん中にはダイニングルームの再現がありました。緑の椅子とマホガニー材の深い茶色で統一されていて美しかったです。特に食器台は品格がありました。
<3 書斎>
ルイ・マジョレル、ドーム兄弟(オーギュスト・ドーム/アントナン・ドーム) 「テーブル・ランプ “睡蓮”」
★こちらで観られます
ルイ・マジョレルとドーム兄弟の共同作品です。マジョレルのほうがイニシアティブをとって作成したそうです。 その名の通り、睡蓮を模したランプで、すらっと長い茎の上に今まさに開こうとしているオレンジ色の葉っぱが乗っています。よく観ると葉脈まで表現されていました。色といい形といい、柔らかで流麗な印象でした。
モーリス・ブヴァル「インク壺」 ★こちらで観られます
金色のインク壷です。肩から上だけを水面に出している女性が、睡蓮に抱きついています。 女性の目は閉じていて陶酔しているような表情をしていました。幻想的で神秘的な作品でした。
アンリ・リヴィエール 「エッフェル塔三十六景」
これはちょっと変り種の作品です。葛飾北斎の富岳三十六景に着想を得て作られた作品で、エッフェル塔を作成している様子や、遠くから見えるエッフェル塔を描いています。エッフェル塔は万国博覧会のために作られたものなので、今回の展覧会に相応しい作品でした。北斎もアールヌーボーに絶大な影響を与えているので、そういう背景を知っているとより楽しめると思います。
エルネスト・シャプレ 「花瓶」
これは牛血紅を再現した壷です。牛血紅… このブログでも最近とりあげましたが、サントリー美術館で牛血紅の花瓶を観てきたばかりなので、気になりました。 (参考記事はこちら 「紅釉瓶」参照)
釉薬がかかっていない?場所があってまだらな感じがしましたが、確かに血のような真紅でした。装飾がなくストレートな感じで、本当に中国の品のようでした。
<4 エクトル・ギマール>
この部屋は2点の天井灯、スケッチ、建物の写真(地下鉄の駅の出口の写真)などでエクトル・ギマールの作品を紹介していました。建物の写真と説明などもあったかな。
エクトル・ギマール 「天井灯」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターの作品で、意外と小さい天井灯でした。管状とビーズ状の細工が釣り下がっていて、正面には透ける青いガラスが金細工にはめ込まれていました。上部の装飾の曲線が独特で、周りに展示されていたスケッチにも同様の特徴がありました。この直線と曲線の組み合わせが面白かったです。
<5 貴婦人の部屋>
当時、女性は部屋の装飾品の一部と考えられていたようです(女性団体が聞いたら怒りそうな感じですがw) その為、女性が着飾ると事は部屋の調度品をそろえるような感じだったようです。ここでは貴婦人が用いた様々な品が展示されていました。
エミール・ガレ 「婦人用机 “オンベリュル” (1900年の万国博覧会に出品されたモデル)」
★こちらで観られます
すらっとした雰囲気の机で、正面にははなうどが咲き誇っている装飾があり絢爛な感じでした。 蝶がヒラヒラ待っている様子が描かれていて、どこか日本っぽさもある雅さがありました。足元には今にもジャンプしそうな5匹の蛙が彫刻されていて可愛いです。これは北斎漫画からの影響かな?なんて思いながら観ていました。
ルネ・ラリック 「飾りピン “芥子”」 ★こちらで観られます
つい最近国立新美術館でやっていたラリック展でこの作品を観た方も多いのでは?(まったく同じものです) あの時はだいぶ混んでいるなかで観ましたが今回は独占状態でじっくり観ることが出来ました。何度観ても、「省胎七宝」の細工は驚異的な繊細さがあって美しいです。
参考記事 生誕150年ルネ・ラリック─華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ
ウジェーヌ・フイヤートル 「ボンボン入れ “さくらんぼ”」
日本の香合から着想を得て作られた、直径10cmくらいの円形のボンボン入れです。 金細工の隙間に、赤・黄色のさくらんぼと、緑色の葉っぱを思わせる七宝がはめ込まれていました。明るく鮮やかで華やか!とても可愛らしい作品でした。中を見ると光が透けているのがよくわかりました。
ジョルジュ・バスタール 「扇子 “孔雀”」 ★こちらで観られます
螺鈿でできた扇子で、全体的に赤と緑っぽいのですが、観る角度によって色合いが変わります。扇子には向かい合わせの孔雀が何組もいて、螺鈿とモティーフが最大にマッチしていました。実際に観るとめっちゃ綺麗です。
この部屋の隣には休憩室があるのですが、そこにもガレやラリックの素描が15点くらいありました。
<6 サラ・ベルナール>
このコーナーの名前になっているサラ・ベルナールは当時の女優で、アールヌーボーの画家として有名なミュシャを発掘したパトロンとしても有名です。ボードではサラ・ベルナールとアルフォンス・ミュシャが最初に契約した経緯も説明されていました。簡単に説明すると、ミュシャは印刷会社で臨時雇いの身だったのですが、そこにサラ・ベルナールが芝居の公演ポスターを急ぎで頼んだところ、他の社員が休みでミュシャにデザインすることになったのが始まりでした。そのポスターが出来上がると、一気に話題となって専属契約するに至ったということでした。
アルフォンス・ミュシャ 「椿姫」
これは有名な椿姫を公演していた頃のポスターです。真っ白なドレスを着て、白い花(椿?)を髪につけたベルナールの横向きの姿を描いています。その眼は静かに閉じて穏やかな雰囲気がありました。白は純愛や自己犠牲を表しているらしく、清廉な感じです。また、周りには六ぼう星の形をした薄い青の雪が散りばめられていてロマンティックでした。
ジョルジュ・レイ(推定)「肘掛け椅子 “昼と夜”」 ★こちらで観られます
ちょっと威圧感すら感じる豪華な椅子です。木の部分は所狭しと彫刻が施されていました。足の部分にはハツカネズミやカタツムリ、首の辺りにはひまわりや裸婦が配されていました。ちょっとごてっとやりすぎな感じもありましたが、豪華でした。
ウジェーヌ・グラッセ 「サラ・ベルナール主演 『ジャンヌ・ダルク』」
ジャンヌダルクの格好をしたベルナールを描いています。周りには彼女に向かって矢が飛び交い、足元には槍が天を突くようで危険が迫っているように見えます。しかしそんな中でも、彼女は右手で旗を持ち、左手は胸にあて、眼は遠くを観ているようでした。気高さや使命感などが伝わる作品でした。
<7 パリの高級産業>
このコーナーは技法にクローズアップしていて、ロココ時代から続く伝統的な技法と新しい技法を紹介していました。
[Ⅰ 七宝]
ポール・グラントム アルフレッド・ガルニエ 「七宝の花瓶 “オルフェウス”」
これはギュスターヴ・モローの「詩人の嘆き」といy作品から着想を得て作られた花瓶です。 不気味な赤い空の下、嘆くオルフェウスが描かれ、その隣には金の文字でセリフが書かれていました。 ちょっと怖いですが神秘的な雰囲気でした。
エティエンヌ・トゥレット 「花瓶」
結構小さい金色の花瓶。描かれているのはさくらんぼかな? 可愛らしくも豪華さのある作品でした。
カミーユ・ノド 「林」
中国の蛍焼きに想を得た作品で、半透明のガラスのような透胎七宝と軟質磁器(白土とガラス粉を混合した擬似磁器)の白さが眼を引きました。 モティーフは「雪玉」とよばれる花のようですが、それに相応しい雪のような清らかさがありました。
リュシアン・イルツ 「七宝パネル “輪舞”」
七宝で出来た絵画作品。6人の女性(ニンフ?)が輪になって手を繋いで踊っています。全体的に青い色合いで、青白い女性達の肌と乱れた金髪が幻想的で官能的でした。
[Ⅱ 陶芸]
ジョン・カリエス 「瓢箪型花瓶」
本当にひょうたんの形をした花瓶です。側面に溶けれ流れたような金があります。こんな日本っぽい形でも確かにアールヌーボーっぽさがありました。
クレマン・マシエ 「大皿」 ★こちらで観られます
イスラムのラスター彩が施された皿で、虹色に光って見えます。先ほどの螺鈿と同じように観る角度で色合いが変わり非常に美しいです。しかも結構な大きさで見応えがありました。優美さも格別です。
[Ⅲ 金工]
アンリ・ユッソン 「小物入れ “女と貝殻”」 ★こちらで観られます
女性の腕が貝の縁になっているデザインで、こういうデザインは好きです。翻るドレスの曲線がしなやかで踊っているかのような軽やかさを感じました。
ということで、良い作品にいくつも出会える素晴らしい内容でした。↑の感想でも何度も連呼したように、とにかく優美さ溢れるデザインが多かったです。 まだ混んでいないようなのでご興味のある方はお早めにいかれてはいかがでしょうか。
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
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メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 (感想後編)【国立新美術館】 (06/12)
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ミロ展-日本を夢みて (感想後編)【Bunkamura ザ・ミュージアム】 (04/25)
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展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年04月号】 (04/01)
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大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!【うらわ美術館】 (03/14)
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大・タイガー立石展 世界を描きつくせ! 【埼玉県立近代美術館】 (03/07)
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没後70年 吉田博展 【川越市立美術館】 (01/16)
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今後の更新について (01/14)
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展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年01月号】 (01/01)
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