関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【帝釈天題経寺彫刻ギャラリー】と庭園の写真

今日は写真多めです。2週間程前に柴又へ行って「男はつらいよ」の舞台となった地を巡ってきました。その際、「帝釈天」の名で知られる題経寺の彫刻ギャラリーと庭園も観てきました。中で撮影することもできましたので、写真を使ってご紹介しようと思います。

【公式サイト】
 http://www.taishakuten.or.jp/index2.html

【会場】帝釈天題経寺彫刻ギャラリー
【最寄】柴又駅
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時30間分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構お客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。

さて、この題経寺は映画「男はつらいよ」でも毎回出て来る柴又の代名詞的な「帝釈天」として有名ですが、実はこのお寺にはあまり知られていない驚くべき彫刻群があります。題経寺は法華経のお寺なのですが、法華経の教えを彫刻にしたものが壁面を埋め尽くしていて、彫刻ギャラリーとして公開されています(400円)。さらに同じチケットで合わせて庭園も観ることもできますので、そちらも合わせて写真でご紹介していこうと思います。

柴又駅から続く参道を抜けるとこの二天門が見えてきます。
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参道の途中に「男はつらいよ」のロケに使われたお店なんかもあります。ここには写っていませんが、いつもかなり多くの人で賑わっています。

二天門の左手に見える鐘楼
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これも映画を観た人にはピンと来るかな。弟分の源公が鐘突しているシーンがよく出てきます。

こちらは二天門の彫刻。
DSC02326.jpg
あまり気づかれずに皆通り過ぎていきますが、浮き彫りになっているかなり技術の要る彫刻です。

こちらも同じく二天門の彫刻。
DSC02328.jpg
ここの彫刻はちょっと遠すぎて観るのが大変なのが難点w 龍虎像や増長天・広目天なんかもいます。(フェンスが合ったりしてちょっと上手く撮れなかったw)

こちらは帝釈堂。
DSC02335.jpg
本堂ではないですが、こちらが一番有名かな。このお堂の廊下を右に曲がると彫刻ギャラリーの入口があります。


<帝釈天題経寺彫刻ギャラリー>

こちらは彫刻ギャラリーの外観。
DSC02527.jpg
2階建てになっていて、左側の2階からお堂をグルッと回って、1階に降り、折り返して行くルートとなっています。元々は加藤寅之助という彫刻家が「法師守護の図」という彫刻を作った際、同様に東京在住の9人の彫刻家に依頼して作ることが発案されてここに作られました。途中、関東大震災で一度は頓挫したようですが昭和元年に改めて作られたようです。

彫刻ギャラリーに行く途中にあった子犬の彫刻
DSC02339.jpg
これは正確に数えていないですが、恐らく干支じゃないかな。非常に可愛らしいです。

なにせすぐ近くに牛もいますw
DSC02342.jpg
木目が残っているのが面白い。

そして彫刻ギャラリーに入るとこんな感じの光景が広がります。
DSC02383_20171208010559105.jpg
彫刻がびっしり!w 2階の彫刻は主に上段・中段・下段の3段(さらに上もあるから4段?)で構成されていました。

こちらは木嶋江運「三車火宅の図」
DSC02367.jpg DSC02373_2017120801055542b.jpg
これは法華経の喩えのようで、我々は燃える家の中で戯れる子どものようなものらしく、ここでは父親が子どもの為に三車(羊・鹿・牛)を出してくれたとのこと。と、何が言いたいのかあまり良く分かりませんが、炎の表現に動きがあって見事です。

こちらは石川信光「慈雨等潤の図」
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仏の教えは等しく潤す慈雨と同じという意味の題材だそうです。この浮き彫りの立体感が凄い。

「慈雨等潤の図」のアップ。
DSC02379.jpg
風神雷神だけでもこの密度! 流れるような衣とダイナミックなポーズが目を引きました。

こちらは横谷光一「法師修行図」
DSC02386.jpg DSC02387.jpg
象に乗っている菩薩と言えば普賢菩薩です。法師たちの修行を守りに来ている様子なのだとか。絵でもこんなに複雑な構成は難しいと思いますが、彫刻で立体にしているのだから驚きです。

まだ続きがありますw
DSC02414.jpg
3方向がびっしりと彫刻に埋め尽くされています。

こちらが加藤寅之助の「法師守護の図」
DSC02431_20171208013016ce5.jpg DSC02434.jpg
最初に作られた彫刻です。法華経の5つの修行「受持、読、誦、解説、書写」を表しているそうです。阿修羅がいるみたいなことが書かれていましたが、ちょっと探せませんでした。

続いて階段を降りて1階へ。彫刻はかなり縦長でお堂の下の方まで続いているのを、2階建てにして上から下まで観られるしている感じです。

これは「雁・葦(秋)」
DSC02456.jpg
下の方はこうした季節ごとの花鳥風月をテーマにした彫刻となっていました。

コーナーの部分には龍もいます。
DSC02472.jpg
こんな目立たない所までかなりの気合の入れようですw


ということで、じっくり観ようと思えば日が暮れるくらい緻密で大迫力の彫刻となっていました。いずれも劣らぬ大作です。


<邃渓園>
続いて邃渓園(すいけいえん)という庭園を観てきました。

庭に行くには大客殿を通っていきます。これは大客殿にあった横山大観「群猿遊戯図」
DSC02496.jpg
あまり大観っぽい感じがしない気がするのは彫刻の下絵だからかな? 

大客殿も東京都の選定歴史的建造物となっているようです。
DSC02502.jpg
ここで儀式もするのかな。

大客殿から観た邃渓園
DSC02506_20171208010855b36.jpg
ここからグルッと庭園内を一周する渡り廊下を歩いて行きます。

池泉式庭園で、池に映った空と紅葉が綺麗でした。
DSC02517.jpg

角度違い。
DSC02523.jpg
この庭園も紅葉の時期は特に綺麗なので、彫刻ギャラリーに行く際にはセットで観ることをお勧めします(チケットもセットだし)


ということで、題経寺の魅力を存分に楽しんできました。「男はつらいよ」で出てくる所もあるのでファンが沢山来るお寺ですが、それだけではなく彫刻と庭の凄さも知ってほしいかな。きっと驚くと思います。


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