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MAMプロジェクト024:デイン・ミッチェル 【森美術館】

今日は飲み会で遅くなったのでちょっと小さめの展示についてです。2週間ほど前に森美術館でレアンドロ・エルリッヒの展示を観たのですが、その際に「MAMプロジェクト024:デイン・ミッチェル」という小展示も合わせて観てきました。(レアンドロ・エルリッヒ展は次回ご紹介の予定です。) この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介しようと思います。

DSC03500.jpg

【展覧名】
 MAMプロジェクト024:デイン・ミッチェル 

【公式サイト】
 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamproject024/index.html

【会場】森美術館
【最寄】六本木駅

【会期】2017/11/18(土)~ 2018/04/01(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
金曜日の夜ということもあって空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、今回の展示は森美術館で毎回恒例のMAMプロジェクトで、デイン・ミッチェルという作家を紹介していました。小さめの部屋1室で点数も4~5点程度なので10分ちょっとで観られると思いますが、小展示ながらも中々インパクトのある展示です。というのも、部屋に入る前から香水のような良い香りが立ち込めていて、部屋に入るとその香りに包まれるような感じです。これは「アイリス」をテーマにした作品となっているようで、様々な「アイリス」を言葉や見た目で繋げているようでした。詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。


作家名/作品名:デイン・ミッチェル《アイリス、アイリス、アイリス》 「アイリスの香水」
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
DSC03501.jpg cc.png
こちらはアイリスの香水。アイリス日本でいうところの花菖蒲やあやめ、燕子花と同じアヤメ科の植物で、目立った香りではないとのことですがここでは爽やかでやや甘めの香りが漂っていました。

作家名/作品名:デイン・ミッチェル《アイリス、アイリス、アイリス》 「アイリスのお香」
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
DSC03516_2017121401194929e.jpg cc.png
こちらは部屋の壁に立てかけてあった大きめのお香。京都の松栄堂の協力で作られたお香だそうで、多分部屋で漂っていた中でもこのお香の香りが強めだったのではないかと思います。この展示だけで500本、80キロ分もあるらしく、実際に炊くと5年分に相当するそうです。この5年というのはアイリスの生命の周期と言えるのだとか。

作家名/作品名:デイン・ミッチェル《アイリス、アイリス、アイリス》 「伏籠」
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
DSC03507.jpg cc.png
伏籠というのは香炉から衣服に香りを炊き込むための籠のことで、ここでは先程の香水とお香を焚きこんでいるようです。この布の柄にも意味があるようで、目の虹彩の方の意味でのアイリス(作者の10歳の頃の虹彩)がプリントされているとのことでした。


作家名/作品名:デイン・ミッチェル《アイリス、アイリス、アイリス》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
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こちらは謎の3つの品が並んでいる様子。ちょっと分かりづらいですが「アイリス」と呼ばれるカメラの明るさ調整の絞り機能を持つカメラレンズなどが置かれています。このレンズは虹の女神イリス(=アイリス)も属しているオリンポスの神々にちなんでオリンパス製なのだとか。言葉遊びというか連想ゲームみたいw

作家名/作品名:デイン・ミッチェル《アイリス、アイリス、アイリス》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
DSC03513.jpg DSC03512.jpg
cc.png
左の蛇の目の傘は作者の虹彩(アイリス)を模して作られたものだそうです。右の花は勿論アイリスです。

この他に匂いに関する資料などもありました。


ということで、小展示なので満足度はそれほど高くしませんでしたが、記憶に残りそうな内容でした。独特な作家を紹介するのがMAMプロジェクトの恒例となっていますが、今回は特に個性を感じたかな。レアンドロ・エルリッヒ展の会場の最後の辺りで観ることができますので、レアンドロ・エルリッヒ展に行く際にはこちらも寄ってみると良いかと思います。(さらに「MAMコレクション006:物質と境界―ハンディウィルマン・サプトラ+千葉正也」と「MAMスクリーン007:山本 篤」も合わせて観られます。そちらは今回は割愛致します) そして次回は大満足だったレアンドロ・エルリッヒ展についてご紹介を予定しています。

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