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ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン 【六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー】

前回と前々回にご紹介した森美術館の展示を観た後、同じチケットで六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで「ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン」を観てきました。この展示も撮影することが可能でしたので、写真を使ってご紹介しようと思います。

DSC03518.jpg

【展覧名】
 ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン

【公式サイト】
 https://www.serpentiform.bulgari.com/ja
 https://tcv.roppongihills.com/jp/exhibitions/442/index.html

【会場】六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
【最寄】六本木駅

【会期】2017/11/25(土)~ 12/25(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
金曜日の21時頃だったこともあり、空いていて快適に観ることができました。

さて、この展示は宝飾ブランドで有名なブルガリによるもので、ブルガリのシンボルとも言える蛇を題材にした作品を集めたものとなっています。昔から蛇は神だったり悪魔だったり特別な存在として様々なアートにも登場してきますが、この展示では20世紀半ばくらいから現在までの現代アートと蛇の関わりについての内容となっていました。冒頭に書いたように撮影可能となっていましたので、詳しくは写真を使ってご紹介しようと思います。

こちらは会場入口あたりにあった蛇の鱗のようなツリー。
DSC03520.jpg
背景にうっすらと東京タワーも立ってます。ここは夜景が非常に綺麗なところですので、夜景目当ても良いかも


<THE SNAKE IN PHOTOGRAPHY>
まずは写真家の撮った蛇のコーナー。

操上和美 「欲望のダイヤモンド」
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蛇とダイヤモンドが混じって並んでいる写真。蛇のグロテスクさもありつつ透明なダイヤモンドの美しさがあって美醜の一体化が面白い。

これは誰の作品か失念。
DSC03542.jpg
様々な蛇の写真。 私はあまり蛇は好きではないですが、この写真なら美しさが分かるかな。ちょっと紐みたいなw


<THE VIBRANT MANGA OF HIROHIKO ARAKI>
続いてはジョジョの奇妙な冒険で有名な荒木飛呂彦 氏による作品のコーナー。グッチだけでなくブルガリともコラボしてたんですね。
 参考記事:
  岸辺露伴 新宿へ行く 展 (グッチ新宿)
  Japan Original Beauty (『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボレーション)(資生堂銀座ビル 花椿ホール)
  ジョジョの奇妙な冒険25周年記念「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」 (森アーツセンターギャラリー)
  【番外編】荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町 (せんだいメディアテーク)
  
荒木飛呂彦 「康穂と由花子」
DSC03546.jpg
ジョジョの康穂と由花子。この展示の為に描き下ろしたのだとか。背景に蛇が模様のようにうねっています。またちょっと画風が変わったかも。

こちらは吉良吉影のスタンド キラークイーンをテーマにした荒木飛呂彦デザインのバッグ
DSC03548.jpg
キラークイーンは蛇というよりは猫みたいだけど、単純にファンとしては気になる逸品。


<LEGENDS REVIED>
ここは蛇にまつわる神話や伝説をモチーフにした作品のコーナー。

ジム・スター「Medusa」
DSC03554.jpg
頭が蛇の魔女メデューサを描いたもの。ちょっとモデルみたいな佇まいなのが面白い。


<A SYMBOL OF POSITIVE ENERGY>
ここは蛇を活力と威力という肯定的な特性を強調した作品が並ぶコーナー。

ジョアン・ミロ 「La Serpentine」
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なんとジョアン・ミロまでありました。これくらい抽象化されてると不気味さは無くにょろにょろしてて可愛いかもw ミロらしい単純化で好みの作品でした。

<A METAPHOR FOR RENEWAL>
ここは伝統と従来の日本文化の概念に挑戦する日本人アーティストの作品が並ぶコーナー。

小谷元彦「SP2 "New Born"(Mouse A)」
DSC03580.jpg
蛇のような骨のような作品。機械の部品のようでもあって特に上部が気になりました。タイトルはBoneとBornを掛けてるのかな。
 参考記事:小谷元彦展:幽体の知覚 (森美術館)

こちらも小谷元彦 氏の作品。
DSC03584.jpg
ドラゴンのように絡み合っている様子が面白い。

ちょっとこの先は章立てがよくわからなかったので、まとめてご紹介していきます。

アレクサンダー・カルダー「Mois du Coeur」
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単純な色と形で表現されたデザイン的な作品。色の取り合わせが鮮やかで目を引きました。

こちらはニキ・ド・サンファルのコーナー。
DSC03602.jpg DSC03610.jpg
沢山のカラフルな蛇たちが楽しげな感じw ニキ・ド・サンファルは特に充実していて、この辺を観ただけでも満足できました。

キース・ヘリング 「無題」
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キース・ヘリングまでありました。確かに蛇が書いてある!w

キース・ヘリング 「無題」
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こちらはかなり大きめの壁画。宇宙人みたいな口から出た蛇が人間を飲み込んでいるように見えます。後ろにきのこ雲みたいなのもあるし、ちょっと不穏な感じがするかな。

ジェフ・ジマーマン 「Serpentine Candle holders」
DSC03637.jpg
手吹きガラスによる蛇っぽいキャンドルホルダー。これはスタイリッシュでカッコイイ!


<ブルガリ 「セルペンティ」>
最後はブルガリのジュエリーが並ぶコーナーでした。ブルガリと言えば蛇ですね。

「セルペンティ」ミノディエール(クラッチ) 2013年
DSC03653.jpg
白蛇の頭と鱗っぽい模様の胴体部が幾何学的で、洗練されたデザインとなっています。

蛇を模したジュエリー
DSC03657.jpg
こうしたデザインは古代からありますが、ここまで色と形が美しいのはブルガリならではかな。

「セルペンティ フォーエバー」バッグ
DSC03669.jpg
こちらは蛇の頭が留め金になっているバッグ。こちらもハイセンス。


ということで、蛇だらけの展示でしたが蛇が苦手な私でも楽しむことができました。こちらはもうすぐ終わってしまいますが、レアンドロ・エルリッヒ展とセットで見ることができるのもお得です。 夜景も綺麗なので、夜に行ったら一石三鳥でした。

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