没後40年 熊谷守一 生きるよろこび 【東京国立近代美術館】
3週間ほど前の土曜日に東京国立近代美術館で「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」を観てきました。

【展覧名】
没後40年 熊谷守一 生きるよろこび
【公式サイト】
http://kumagai2017.exhn.jp/
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/kumagai-morikazu/
【会場】東京国立近代美術館
【最寄】竹橋駅
【会期】2017年12月01日~2018年03月21日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
思った以上に多くの人が集まっていて、たまに人だかりが出来ていました。
さて、今回は日本洋画界でも個性派として知られる熊谷守一の大規模な回顧展で、まさに決定版といえるほどの点数が揃っています。熊谷守一と言えば単純化された色面で表現する画風をイメージしますが、最初からそうだったわけではなく、そこに行き着くまでに様々な変遷を遂げてきたようです。この展示ではその過程もよく分かるようになっていましたので、展覧会の構成に従って各章ごとにご紹介していこうと思います。
<1.闇の守一:1900-10年代>
まず最初は画業の始まりについてです。熊谷守一は18歳で画家を志し、20歳で東京美術学校で黒田清輝らに学び同級生の青木繁らと切磋琢磨していたようです。この時期の熊谷守一は光と影に関心を寄せていたようで、暗い茶色っぽい画面の人物像が並んでいます。タッチは大胆なものもありますが、しっかりしたデッサンで、晩年の画風とはまるで違うものの共通するものも感じられるように思いました。冒頭あたりにはロウソクに照らされた自画像があり、微妙な明暗の表現によって神秘的な雰囲気出ています。 また、ここには山手線で轢死した女性を描いた「轢死」という衝撃の作品もあり、割とこれが後の熊谷守一自身に大きな影響を与えることになります。今は絵の具の劣化で画面が真っ黒で何だかよく分からないくらいですが、薄っすらと人が横たわっているのがかろうじて分かるかな。この絵を描いた後、「縦に置いたら女性が蘇ったように見えた」と言っていたようです。
そんな学生時代の熊谷守一でしたが、在学中の1902年に父を失い、その8年後の1910年には母も亡くしてしまいます。その為、しばらく故郷に帰っていたのですが、仲間の呼びかけで1915年に再上京して二科会に入り、また東京で活動を始めました。この章には父母の像や二科展への出品作もあり、この二科展出品作に描いた「某夫人像」のモデルの女性が後の奥さんだそうです。割と作品によってタッチも違ったりするので模索の時期だったのかも知れません。
この章の最後には楽譜などもありました。熊谷守一はチェロやバイオリンを鳴らすのが好きだったそうです。
<2.守一を探す守一:1920-50年代>
続いては熊谷守一が作風を確立するまでの過程がよく分かる章です。二科会に入って野外で風景画をたくさん描いたようですが、やはり興味の対象は光と影だったようです。一方、私生活においてはこの頃には結婚し5人の子供が出来ましたが1人は早くに亡くし、長女も21歳で亡くなるなど悲しい出来事も多く経済的に苦しい時代だったようです。
ここでも最初は暗めの色使い(これも絵の具の劣化なのかは分かりませんが)の作品が並び、萬鉄五郎に通じるようなフォーヴィスム的な作品もあります。厚塗りした大胆な感じや、単純化されて筆跡が強い表現など、様々な手法にチャレンジしていた様子が伺えます。 また、ここには「陽が死んだ日」という次男が亡くなった時に描いた作品もあります。貧しかったのもその原因だったようですが、この子は何も残さずに死んでいくと考えた熊谷守一は絵に残そうとしたものの、30分くらいで絵として描いている自分に気づいて嫌になってやめたそうです。短時間で描いたためかかなり粗い早描きに見えますが、ここでも光と影というテーマは貫いているようでした。(轢死の作品といい 先ず絵の事を考えていそうですね)
その少し先には風景画や裸婦像などが並びます。熊谷守一は風景画と裸婦に共通点を見出していたようで、お互い似た構図(横たわっている感じ)で描いているものもあります。ここには半ば抽象画のようにも見える裸婦なんかもありますが、1935年頃の裸婦像や1936年の「夜の裸」あたりから赤い輪郭線を描くようになっていったようです。一方の風景画においても赤い輪郭線が出て来るようになり、1940年の頃にはくっきりと赤い輪郭線が浮かんだ山の風景画が並んでいます。描写も急にスッキリした感じになってきて、一気に晩年の画風に近づいていったように感じられました。この輪郭線は光と影の観察の結果から生まれたものと考えられるようで、1945年以降の作品はシンプルな色面と輪郭線が使われているものが多くなっていきます。単純化もどんどん進んでいき、海や山、田園などを描いた作品が並んでいました。
その先には御嶽山などを描いた作品もありました。3点ほぼ同じに見える作品があったのですが、これはカーボン紙とトレーシングペーパーを使って写しているようです。写して時間帯によって異なる顔を見せる山を描くという連作の形式になっているようでした。また、この辺には4号の小さめの作品が多いのですが、これは山に写生旅行に行く時にちょうど絵の具箱に入るサイズだったので、そのサイズが多いのだとか。画風だけでなく、そうした描くスタイルについても色々と工夫や研究をしていた様子が伺えました。
その先には結核で亡くなった長女を描いた絵もありました。画面を横にしたら蘇ったように見えた「轢死」の視覚的効果を再現していると考えられるようです。これは親としての心情もあったのかな? その他にも葬儀の帰りの絵などもありました。
この先はほぼ単純化されたよく知る熊谷守一の作風になっていました。一方で、外国からの影響ということでアンリ・マティスの「ダンス」に似た雰囲気の「稚魚」を始め、ゴーギャンやポール・セリュジエらとの類似点がある作品なども紹介されています。マティスは嫌いと言っていたようですが、影響は受けてたんじゃないかな? とは言え、それでも独自の路線に見えるオリジナリティは高いと思います。
<3.守一になった守一:1950-70年代>
最後の章は熊谷守一らしい作品が並ぶコーナーです。1950年代になると赤い輪郭線に囲まれた明快な色と形のスタイルはほぼ完成し、同じ下図を複数使う技法もこの頃に確立されたようです。1970年代あたりになると高齢で山や生みに行くのは難しくなったので、自宅の庭で植物や昆虫、猫などを題材にした作品が並びます。文化勲章を貰うのも人が来るの面倒だと言って断って全然家の敷地から出てこなかったようですが、その分 かなり動植物を観察していたようです。
ここではまず菊を描いた作品があり、暗めの背景に明るいオレンジの色で描かれています。こうした対比的な色を使って明暗を強調してるのもこの頃の特徴じゃないかな。色の研究は「雨滴」という作品でも観られ、これは背景と水滴の中間の色を使って波紋を表現していました。(最初見た時にしいたけかと思いましたがw)
そして熊谷守一のエピソードで一番驚いたのがその先にあった蟻を描いた作品です。蟻をじ~~~っくりと観察していた熊谷守一は、2本めの左の足から歩きだすのを見つけたそうです。まるで昆虫学者のような観察眼ですが、本当によく観ていたようで蟻を描いた作品は何枚もありました。
その先には先程の御嶽山と同じように同じ下図を使った作品がセットで展示されていました。輪郭の太さを変えたり色が違ったりと表現がお互いに異なっています。こうして同じものを何度か描くと良いのが生まれると考えていたようで、試行錯誤の様子が伝わってきました。
また、この頃も依然として裸婦も描いていたようで、「畳」という作品では横たわる裸婦を幾何学的な畳の中に描いています。やはり寝ている女性像は一貫したテーマと言えそうですが、この絵では顔が書かれていませんでした。顔を描くと情が湧くからとのことですが、情が湧いたほうが良い絵が描けそうに思えるのは素人だからでしょうかw
この章には何と熊谷守一の描いた書などもありました。「ほとけさま」とか「無」などが書かれていて、脱力系のゆる~い字ですw 何だか人柄が出ているようにも思えるかな。他には日本画なんかもありました。
そして、その後にこの展示で最も人気のありそうな一角があり、猫などの小動物の絵が並んでいます。大半は寝ている可愛い猫ですが身構えた感じのもあり、ここでも観察眼が生かされているように思います。割とデフォルメしているのに柔らかい雰囲気が出ているのが素晴らしいです。たまに幾何学的な感じの描き方の作品なんかもあります。
その後は単純化が進んで抽象画みたいな作品もありますが、最後の部屋は見どころと言えそうな作品が並びます。特に夜の空を描いた作品が良くて、ちょうど先日「美の巨人たち」でも紹介されていました。独特の色彩感覚と優れた観察眼の賜物と言えそうな傑作です。
参考リンク:美の巨人たち 熊谷守一『宵月』赤い輪郭線の秘密!驚異の観察眼!!
そして最後にはカラフルな円を描いた作品(同心円状のものとか)が並んでいて、何だろ?と思ったら太陽でした。およそ太陽の色とは思えない取り合わせもありましたが、熊谷守一はこれらを自画像と呼んでいたのだとか。最後まで独特の世界と画風が楽しめました。
ということで、熊谷守一について詳しく知ることのできる展覧会で大満足でした。勿論、作品も素晴らしいものが多かったので図録も買いました。来年には熊谷守一を題材にした映画もあるそうなので、それも楽しみです。日本洋画が好きな方にお勧めの展示です。

【展覧名】
没後40年 熊谷守一 生きるよろこび
【公式サイト】
http://kumagai2017.exhn.jp/
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/kumagai-morikazu/
【会場】東京国立近代美術館
【最寄】竹橋駅
【会期】2017年12月01日~2018年03月21日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
思った以上に多くの人が集まっていて、たまに人だかりが出来ていました。
さて、今回は日本洋画界でも個性派として知られる熊谷守一の大規模な回顧展で、まさに決定版といえるほどの点数が揃っています。熊谷守一と言えば単純化された色面で表現する画風をイメージしますが、最初からそうだったわけではなく、そこに行き着くまでに様々な変遷を遂げてきたようです。この展示ではその過程もよく分かるようになっていましたので、展覧会の構成に従って各章ごとにご紹介していこうと思います。
<1.闇の守一:1900-10年代>
まず最初は画業の始まりについてです。熊谷守一は18歳で画家を志し、20歳で東京美術学校で黒田清輝らに学び同級生の青木繁らと切磋琢磨していたようです。この時期の熊谷守一は光と影に関心を寄せていたようで、暗い茶色っぽい画面の人物像が並んでいます。タッチは大胆なものもありますが、しっかりしたデッサンで、晩年の画風とはまるで違うものの共通するものも感じられるように思いました。冒頭あたりにはロウソクに照らされた自画像があり、微妙な明暗の表現によって神秘的な雰囲気出ています。 また、ここには山手線で轢死した女性を描いた「轢死」という衝撃の作品もあり、割とこれが後の熊谷守一自身に大きな影響を与えることになります。今は絵の具の劣化で画面が真っ黒で何だかよく分からないくらいですが、薄っすらと人が横たわっているのがかろうじて分かるかな。この絵を描いた後、「縦に置いたら女性が蘇ったように見えた」と言っていたようです。
そんな学生時代の熊谷守一でしたが、在学中の1902年に父を失い、その8年後の1910年には母も亡くしてしまいます。その為、しばらく故郷に帰っていたのですが、仲間の呼びかけで1915年に再上京して二科会に入り、また東京で活動を始めました。この章には父母の像や二科展への出品作もあり、この二科展出品作に描いた「某夫人像」のモデルの女性が後の奥さんだそうです。割と作品によってタッチも違ったりするので模索の時期だったのかも知れません。
この章の最後には楽譜などもありました。熊谷守一はチェロやバイオリンを鳴らすのが好きだったそうです。
<2.守一を探す守一:1920-50年代>
続いては熊谷守一が作風を確立するまでの過程がよく分かる章です。二科会に入って野外で風景画をたくさん描いたようですが、やはり興味の対象は光と影だったようです。一方、私生活においてはこの頃には結婚し5人の子供が出来ましたが1人は早くに亡くし、長女も21歳で亡くなるなど悲しい出来事も多く経済的に苦しい時代だったようです。
ここでも最初は暗めの色使い(これも絵の具の劣化なのかは分かりませんが)の作品が並び、萬鉄五郎に通じるようなフォーヴィスム的な作品もあります。厚塗りした大胆な感じや、単純化されて筆跡が強い表現など、様々な手法にチャレンジしていた様子が伺えます。 また、ここには「陽が死んだ日」という次男が亡くなった時に描いた作品もあります。貧しかったのもその原因だったようですが、この子は何も残さずに死んでいくと考えた熊谷守一は絵に残そうとしたものの、30分くらいで絵として描いている自分に気づいて嫌になってやめたそうです。短時間で描いたためかかなり粗い早描きに見えますが、ここでも光と影というテーマは貫いているようでした。(轢死の作品といい 先ず絵の事を考えていそうですね)
その少し先には風景画や裸婦像などが並びます。熊谷守一は風景画と裸婦に共通点を見出していたようで、お互い似た構図(横たわっている感じ)で描いているものもあります。ここには半ば抽象画のようにも見える裸婦なんかもありますが、1935年頃の裸婦像や1936年の「夜の裸」あたりから赤い輪郭線を描くようになっていったようです。一方の風景画においても赤い輪郭線が出て来るようになり、1940年の頃にはくっきりと赤い輪郭線が浮かんだ山の風景画が並んでいます。描写も急にスッキリした感じになってきて、一気に晩年の画風に近づいていったように感じられました。この輪郭線は光と影の観察の結果から生まれたものと考えられるようで、1945年以降の作品はシンプルな色面と輪郭線が使われているものが多くなっていきます。単純化もどんどん進んでいき、海や山、田園などを描いた作品が並んでいました。
その先には御嶽山などを描いた作品もありました。3点ほぼ同じに見える作品があったのですが、これはカーボン紙とトレーシングペーパーを使って写しているようです。写して時間帯によって異なる顔を見せる山を描くという連作の形式になっているようでした。また、この辺には4号の小さめの作品が多いのですが、これは山に写生旅行に行く時にちょうど絵の具箱に入るサイズだったので、そのサイズが多いのだとか。画風だけでなく、そうした描くスタイルについても色々と工夫や研究をしていた様子が伺えました。
その先には結核で亡くなった長女を描いた絵もありました。画面を横にしたら蘇ったように見えた「轢死」の視覚的効果を再現していると考えられるようです。これは親としての心情もあったのかな? その他にも葬儀の帰りの絵などもありました。
この先はほぼ単純化されたよく知る熊谷守一の作風になっていました。一方で、外国からの影響ということでアンリ・マティスの「ダンス」に似た雰囲気の「稚魚」を始め、ゴーギャンやポール・セリュジエらとの類似点がある作品なども紹介されています。マティスは嫌いと言っていたようですが、影響は受けてたんじゃないかな? とは言え、それでも独自の路線に見えるオリジナリティは高いと思います。
<3.守一になった守一:1950-70年代>
最後の章は熊谷守一らしい作品が並ぶコーナーです。1950年代になると赤い輪郭線に囲まれた明快な色と形のスタイルはほぼ完成し、同じ下図を複数使う技法もこの頃に確立されたようです。1970年代あたりになると高齢で山や生みに行くのは難しくなったので、自宅の庭で植物や昆虫、猫などを題材にした作品が並びます。文化勲章を貰うのも人が来るの面倒だと言って断って全然家の敷地から出てこなかったようですが、その分 かなり動植物を観察していたようです。
ここではまず菊を描いた作品があり、暗めの背景に明るいオレンジの色で描かれています。こうした対比的な色を使って明暗を強調してるのもこの頃の特徴じゃないかな。色の研究は「雨滴」という作品でも観られ、これは背景と水滴の中間の色を使って波紋を表現していました。(最初見た時にしいたけかと思いましたがw)
そして熊谷守一のエピソードで一番驚いたのがその先にあった蟻を描いた作品です。蟻をじ~~~っくりと観察していた熊谷守一は、2本めの左の足から歩きだすのを見つけたそうです。まるで昆虫学者のような観察眼ですが、本当によく観ていたようで蟻を描いた作品は何枚もありました。
その先には先程の御嶽山と同じように同じ下図を使った作品がセットで展示されていました。輪郭の太さを変えたり色が違ったりと表現がお互いに異なっています。こうして同じものを何度か描くと良いのが生まれると考えていたようで、試行錯誤の様子が伝わってきました。
また、この頃も依然として裸婦も描いていたようで、「畳」という作品では横たわる裸婦を幾何学的な畳の中に描いています。やはり寝ている女性像は一貫したテーマと言えそうですが、この絵では顔が書かれていませんでした。顔を描くと情が湧くからとのことですが、情が湧いたほうが良い絵が描けそうに思えるのは素人だからでしょうかw
この章には何と熊谷守一の描いた書などもありました。「ほとけさま」とか「無」などが書かれていて、脱力系のゆる~い字ですw 何だか人柄が出ているようにも思えるかな。他には日本画なんかもありました。
そして、その後にこの展示で最も人気のありそうな一角があり、猫などの小動物の絵が並んでいます。大半は寝ている可愛い猫ですが身構えた感じのもあり、ここでも観察眼が生かされているように思います。割とデフォルメしているのに柔らかい雰囲気が出ているのが素晴らしいです。たまに幾何学的な感じの描き方の作品なんかもあります。
その後は単純化が進んで抽象画みたいな作品もありますが、最後の部屋は見どころと言えそうな作品が並びます。特に夜の空を描いた作品が良くて、ちょうど先日「美の巨人たち」でも紹介されていました。独特の色彩感覚と優れた観察眼の賜物と言えそうな傑作です。
参考リンク:美の巨人たち 熊谷守一『宵月』赤い輪郭線の秘密!驚異の観察眼!!
そして最後にはカラフルな円を描いた作品(同心円状のものとか)が並んでいて、何だろ?と思ったら太陽でした。およそ太陽の色とは思えない取り合わせもありましたが、熊谷守一はこれらを自画像と呼んでいたのだとか。最後まで独特の世界と画風が楽しめました。
ということで、熊谷守一について詳しく知ることのできる展覧会で大満足でした。勿論、作品も素晴らしいものが多かったので図録も買いました。来年には熊谷守一を題材にした映画もあるそうなので、それも楽しみです。日本洋画が好きな方にお勧めの展示です。
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