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ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち 【国立新美術館】

もうひとつのルーブル展ってことで、六本木でも始まったので早速観てきました。意外にもあんまり混んでなかった。

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※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。

【展覧名】
ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち
L'enfant dans les collections du musée du Louvre

【公式サイト】
http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/louvre/index.html
http://www.asahi.com/louvre09/

【会場】国立新美術館
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2009年3月25日(水)~6月1日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間40分程度

【混み具合(土曜日 15時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_②_3_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
上野の展覧に比べると、あっちは西洋美術の結晶みたいだけど、こっちは子供をテーマにした博物館的な内容が要素の半分になってるかな。
作品の時代はだいぶバラバラで、紀元前エジプトのものから18世紀まで多岐に渡っている。展覧会の名前の通り、子供を主題としていて様々なシーンごとに部屋をわけているんだけど、年代や国が行ったり来たりするのがわかりづらかった。。。章分けも最後のほうは同じような主題だし。。
章ごとに気に入った作品を紹介。

1章 誕生と幼い日々
初っ端で、この展覧の幅広すぎ加減に面食らったかなw
ここで一番印象に残ったのは「墓碑を背に座る母親と三人の子」 作品の名前の通り、お墓の前に座ってる母親に、子供が3人抱きついてる像なんだけど、多分お墓は旦那のでしょう。3人も子供がいて、これからどうすんの?!って悲嘆にくれてるはずだけど、子供が抱きついてきて心苦しい場面でした。

2章 子供の日常生活
ここは結構面白かった。「台車にのったライオン」や「台車にのったハリネズミ」といった当時のおもちゃ?があった。何かこういう食玩あったなーなんて思ったけど、解説ではこれは奉納品ではないかと考えられているとのこと。って子供の日常じゃねーじゃん!w

ジャン・シメオン・シャルダンの「食前の祈り」 まさにアットホームな作品です。解説では特に寓意もなく親密で母の眼も厳しくないって言ってたけど、親の言うことを聞かない子供だった私には、お母さんに何か注意されてる場面にしか思えませんw

3章 死をめぐって
ここは今回の目玉の一つである少女のミイラがあった。小さいサンダルを履いてるのが特徴だとか。かなり貴重なミイラらしいです。
このコーナーで印象に残っているのは「悲しみにくれる精霊」 これ、観てるだけで哀しくなるオーラが出ています。この悲嘆にくれている精霊は必見です。

4章 子供の肖像
ここが一番面白かったかな。「幸福な家族」「三角帽をかぶった子ども」なんかも良かったですが、やはり今回の目玉の「マスター・ヘア」はこの展覧会の中で1~2を争うくらい良かった。女の子のようですが、男の子です。可愛いだけでなく指差して凛とした姿は英雄の仕草みたいで力強さを感じました。
他にもコローの作品もあったし、ルーベンスの素描なんかも良かったです。その素描の右隣の素描も好み。マリー=テレーズの肖像は上野で展示中の「王女マルガリータの肖像」と同じベラスケスの作品で、こちらも負けず劣らずの名品だと思います。

5章 古代の宗教と神話のなかの子ども
イシスと息子ホルスとか日本では中々見られないものがあった。それがキリスト教にも影響して聖母子の原型になったのだとか。他にもテンプルボーイとか観た事も聞いたこともない神話の作品もあったりして、ちょっと難しいコーナーかも。
ここで印象に残っているのは、赤ん坊のヘラクレスが蛇を絞め殺している壷絵。生まれながらに何というタフネスぶりw 双子の兄弟(人間)がおびえているのが対照的だった。

6章 キリスト教美術の中の子ども
ようやく馴染みの主題の作品たちがきましたw 
ティツィアーノの「聖母子と聖ステパノ、聖ヒエロニムス、聖マウリティウス」 普段、真ん中にいる聖母子をあえて左側に配したのが斬新らしいです。(ここら辺のルールを理解するには宗教画の知識が必要なとこです。きっと真ん中の聖人は殉教者でしょう) ・・・とまあ、そんなことを知らなくても、この色鮮やかさと聖母子のやりとりが微笑ましいです。このレベルの作品を日本で拝めるのはありがたいことです。
ここにはモーセの出エジプト記のでっかいタペストリーがあってそちらも圧巻だった。

7章 装飾モティーフとしての子ども
ここと5章の内容がかぶってるような気がしてなりませんw ここで気に入ったのはでっかい2枚のアモール達(キューピッド)の絵。
特に「アモールの標的」では、愛の成就を祝ってる?のと、せっせと弓矢を燃やしているのが面白かった。成就した後に他の弓矢があったらヤバいから燃やすのか!って納得しつつも何か可笑しかった。アモール達の無邪気さと職務に忠実な姿の両面を観られたようで良い作品でした。

ってことで、良い作品が結構あったものの、構成がわかりづらかったです(><)
特に古代の作品はいつのどこものか理解するのは大変なんじゃないかと。
とはいえ、ティツィアーノなんかがあるので、それだけで価値はあると思います。

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今日は六本木アートナイトの日ということで、国立新美術館にも作品が展示されていました。 閉館時間も遅くまでやっていたようです。
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