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【静嘉堂文庫美術館】の建物と庭園

前回ご紹介した静嘉堂文庫美術館の展示を観た後、敷地内の庭園も観てきました。まだこの美術館の庭園についてご紹介したことが無かったので、写真を使ってご紹介しておこうと思います。

DSC00988.jpg

 公式サイト:http://www.seikado.or.jp/about/garden.html

まずは静嘉堂文庫とは何かというそもそもの話ですが、ここは三菱財閥を発展させた岩﨑彌之助(三菱第2代目社長)とその息子の岩崎小彌太(三菱第4代目社長)の親子によって作られ、古典や古美術品を集めて保存するのが目的となっています。古美術品は6500点、古典籍は何と20万冊もあるそうで、国宝や重要文化財も多く含まれ、敷地内の美術館で展示されたりしています。一時期は国立国会図書館の支部だったようで、その後に三菱の私立図書館に戻ったのが1970年、一般公開されたのは1977年、美術館ができたのは100周年の1992年なので、こうしてこの地で展示を観られるのは長い歴史の中では割と最近です

こちらが静嘉堂文庫。
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桜井小太郎による設計で1924年に建てられました。当時のイギリス郊外住宅の様式を元にしているようです。

こちらは入口。残念ながら私は中に入ったことはありません。
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研究目的の学者さんなどは本を閲覧できるようですが、事前の予約が必要のようです。大学生などは教授の紹介状も必要なのだとか。(建物に入れるのかも分かりません)

続いては美術館の裏手にある庭園を観てきました。

美術館には展望室もあって見晴らしの良い風景が広がります。
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眺めだけで良いなら美術館の中から楽しめますw 冬は寒いせいか庭園まで来る人は少数派でした。

庭園は斜面に広がる感じです。5~10分くらいで観られるくらい。
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こんな寒い中でも綺麗な花を見ることができます。

2月の上旬でしたが、この日は水仙の花が沢山咲いていました。
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辺りに爽やかな香りが漂っていました。水仙は見た目も香りも良いし、こんな寒い時期に花を咲かす貴重な植物ですね。

こちらは紅梅。勾配に紅梅なんて親父ギャグみたいなことを考えてましたw
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白梅もあるので、紅白揃ってめでたい感じ。幹や枝のうねり具合が琳派の作品みたいで面白い。

花のアップ。
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梅は四君子と呼ばれるうちの1つですが(梅、蘭、竹、菊)、その香りの清廉さなどもその理由の1つだったと記憶しています。

庭から見上げた美術館。
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割とアップダウンがあるのでいい運動になりますw

続いて、美術館の正面左手方向にある岩﨑家廟を観てきました。
DSC01011.jpg 
こちらは裏手。教会のようで教会ではない独特の形をしています。

こちらが正面から観た様子。大きな香炉みたいなのがあって、西洋風と東洋風が合わさったような不思議な場所です。
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設計したのはジョサイア・コンドルで、この時代の三菱財閥の建物と言えばジョサイア・コンドルです。実際にここはお墓となっているようなので、辺りには静寂が漂います。ここ最近、三菱財閥の建物めぐりをしている気がしないでもないw
 参考記事:
  山のホテルと箱根神社の写真 (箱根編)
  三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」 (三菱一号館美術館)

ということで、合わせて15分くらいで観られる庭園ですが、歴史ある建物と真冬でも咲いている花を楽しむことができました。ちなみに次回の展示「酒器の美に酔う」では曜変天目も出てくるようです。(期間中に展示替えがあるようなので全期間で観られるかは不明) この美術館に訪れる際にはお庭も見学することをお勧めします。
 展覧会名:酒器の美に酔う
 会期:2018年4月24日~6月17日
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