関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

ポスターでみる映画史Part 3 SF・怪獣映画の世界 【東京国立近代美術館フィルムセンター】

2週間ほど前に京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで「ポスターでみる映画史Part 3 SF・怪獣映画の世界」を観てきました。

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【展覧名】
 ポスターでみる映画史Part 3 SF・怪獣映画の世界 
 Film History in Posters Part 3: Science Fiction and Monster Films

【公式サイト】
 http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/sf-kaiju/

【会場】東京国立近代美術館フィルムセンター
【最寄】宝町駅、京橋駅など

【会期】2018年1月4日~3月25日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はその名の通りSF映画と怪獣映画のポスターでその歴史を辿るという内容となっています。私はSF映画が好きで怪獣映画はあまり知らない感じですが、戦前からの名作や大ヒット作など各時代を代表する映画のポスターが約120点程度並んでいました。時代やジャンルで章分けされていましたので、各章ごとに簡単にご紹介していこうと思います。
 公式サイト:作品リスト


<SF映画の古典から From Sci-Fi Classics>
まずは1927年の「メトロポリス」を始めとしたSFの古典のコーナーでした。フランケンシュタインやキングコングなどが並ぶ中、ゴジラに影響を与えたと言われるアメリカの「原子怪獣現わる」などもありました。核実験で蘇った怪獣という設定はゴジラそのものですが、割と恐竜的なデザインのように思えました。この頃のポスターは何故か絵を使っているので独特の味があります。

他にも「海底二万哩」「禁断の惑星」「地球の静止する日」といった名作の資料などもありました。地球の静止する日のロボットのデザインが結構トラウマとして記憶にありますw


<キューブリックの登場 The Impact of Kubrick>
こちらは私も大好きなスタンリー・キューブリックの作品や同時代のSFのコーナー。キューブリックは「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」の3作で2001年宇宙の旅は2種類くらいあったかな。1つは絵の日本版で、確かに2001年宇宙の旅の宇宙船が描いてあるけどちょっとレトロな雰囲気のポスターです。もう1つホログラムで立体的に見えるポスターもあって、こちらもちょっと懐かしい仕掛けですがかなり立体に見えました。

他には「猿の惑星」や「ミクロの決死圏」といった現在でも名作が並んでいました。この辺は結構見慣れていますが、50年前の作品とは思えないデザインばかりです。


<ヨーロッパ産SF映画 European Sci-Fi Films>
ここはあまり馴染みの無いヨーロッパ作品のコーナー。それでも「華氏451」や「未来世紀ブラジル」といったSFの金字塔や、旧ソ連の「惑星ソラリス」などもありました。惑星ソラリスは全く中身を知らないので一度観てみたいかな。ここはコアなSF好きには面白いと思います。


<新時代の幕開け―『スター・ウォーズ』の時代 The Dawn of New Era - The “Star Wars” Generation>
続いてはスター・ウォーズのコーナー。私は一番最初(エピソード4?)と帝国の逆襲は観ましたが、全く興味が沸かなかったのでそれ以外は観たことがありません。一応、ここにはエピソード4、5、6、1、2、3のポスターが並んでいて1点だけ公開一周年記念ポスターを撮影することができました。
20180217 151842
監督・出演者サイン入りという貴重な品です。他にもスター・ウォーズ関連のグッズなども並んでいました。

この章には他に「未知との遭遇」と「E.T. 」のポスターもあって、スター・ウォーズに興味の無い私にとってはこっちの方が面白かったです。


<SF映画の世界征服 Sci-Fi Films Conquer the World>
こちらは1970年代後半から2000年頃までのSFの傑作のコーナーで、私としてはこのコーナーが最も熱いと感じました。ここにあった好きな作品のタイトルを挙げれば限がないですが、「グレムリン」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「ロボコップ」なんかは子供の頃に関連グッズを持っていたので非常に懐かしかったです。むしろBTTFのポスターはインテリアに使われるくらい現在でもよく見かけますw 他にも「12モンキーズ」や「マトリックス」といった90年代後半の名作もあって、このコーナーの映画は全部観たほうが良いw (私も観ていないのが結構あったので今度探して観ようかと) 流石に90年代まで来るとポスターの洗練具合がだいぶ違うかな。80年代くらいまでがレトロ感があって丁度良いかもw


<国産SF映画の興隆 The Rise of Japanese Sci-Fi Films>
こちらは再び1930年代まで戻って日本のSF映画興隆についてのコーナーです。ここは知らない作品ばかりでしたが、観たことはないけど唯一知ってたのは「宇宙人東京に現わる」で、これは確か岡本太郎がデザインした宇宙人が出て来る映画のはずです。星型に1つ目の宇宙人とアダムスキー型のUFOというコテコテのデザインぶりがちょっと微笑ましいw
 参考記事:生誕100年 岡本太郎展 (東京国立近代美術館)

そしてここで驚いたのが「美女と液体人間」という作品。ちょっとエロチックな女性が横たわったポスターで、「あ、人間が溶ける!流れよる放射能液体の戦慄!」というコピーがあり、どんな映画やねん!とツッコミを入れましたが、これは本多猪四郎 監督の作品でした。1958年なので総天然色を売りにしてたり、色々と面白いです。ちなみにこの後、本多猪四郎のコーナーもあります。


<ゴジラは吼える Godzilla Roars>
こちらは充実したゴジラシリーズのコーナー。1954年の初代ゴジラから2004年の「ゴジラ FINAL WARS」まで有名なゴジラ作品のポスターが並びます。私としてはビオランテあたりが懐かしい響きかなw  赤字の大きな文字でゴジラと描かれた初代のポスターなんかはゴジラのイメージそのものです。ここで面白かったのは1962年「キングコング対ゴジラ」のポスターで、ゴジラが吐く放射能がフィルムのように表されていて、ポスターを横断するようなデザインとなっていました。発想の斬新さとレトロ感が混じって素晴らしい出来栄えです。


<本多猪四郎の世界 The World of Ishiro Honda>
続いても怪獣のコーナー。本多猪四郎監督のラドン、地球防衛軍、宇宙大戦争、モスラなどが並びます。特にモスラは巨大なポスターで、もはや壁画のようになっていますのでこの展覧会でも特に見どころと言えそうです。


<“怪獣”花盛り The Blossoming of Kaiju>
こちらも怪獣のコーナー。主にガメラシリーズのポスターが並びます。ガメラは観たことがないのですが、「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」を観ながら、ギャオスはギャオスって顔してるなーなんて思っていましたw これ以上マッチした名前が思い浮かばないくらいのギャオス感があるw
また、ガメラシリーズもいかにも怪獣映画といった赤字のおどろおどろしいフォントが使われ、0系新幹線や東京タワーといった当時の世相を感じさせるモチーフがあったりして面白かったです。


<1970年代以降の国産SF映画 Japanese Sci-Fi Films from the 1970s>
最後は1970年代以降の国産SFのコーナーです。ここも日本の有名なSF映画が並んでいて、「日本沈没」「時をかける少女」「帝都物語」あたりは特に有名じゃないかな。ここも観たことがない作品が多かったですが、80年代感が出てるポスターが多くて良かったかな。それ以前の絵のポスターとも違った独特の懐かしさがあります。


ということで、知らない映画のポスターも含めて楽しむことができました。ポスターには各時代のデザインセンスも出ていて、レトロフューチャー感満載の世界観も面白かったです。SF映画や怪獣映画が好きな人ならこのポスター1枚1枚に思い入れがあると思いますので、特に楽しめると思います。SF・怪獣映画好きの方は是非チェックしてみてください。
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