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ストリートミュージアム(2018) 【東京ミッドタウン】

ここ数日、六本木のミッドタウン周辺のミュージアムについてご紹介していますが、ミッドタウンの地下通路でも毎年恒例の「ストリートミュージアム」が開催されていたので観てきました。

DSC02877.jpg

【展覧名】
 ストリートミュージアム

【公式サイト】
 http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/blossom/street_museum.html

【会場】東京ミッドタウン プラザB1 メトロアベニュー
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2018年3月16日(金)~5月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
広い通路での開催ということもあって快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は毎年このミッドタウンの地下通路で行われているもので、今年は「Tokyo Midtown Award 2017」の受賞作家6人の作品が並んでいます。過去に比べると点数が少ないようにも思えますが、その分 個性的な作品ばかりだったかな。撮影することもできましたので、詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

 参考記事:
  ストリートミュージアム 2013 (東京ミッドタウン)
  ストリートミュージアム 2012 (東京ミッドタウン)


松本千里 「息吹きの園」
DSC02879_20180321014000d65.jpg
こちらは春の芽生えや成長を表現した作品。私は観た瞬間にエノキだ!と思いましたw 染織の絞り染めの技法を使っているそうで、よく観るとかなり緻密にできています。伝統技法を使って現代的な作風にしているのが面白いです。

山根英治 「景色と大きさ」
DSC02885_201803210140028c2.jpg DSC02904_20180321014008e84.jpg
こちらは表(左写真)と裏(右写真)にドローイングがありました。一見するとコマ送りが重なったように見えるかな。草花を持っていたりします。しかしこれは単なるドローイングではなく、染色した綿紐を使って描いているようです。この写真でも分かりづらいですが、近づいて観るとやや凹凸があるようでした。紐で描いてるとか凄い手間ですね。

七搦綾乃 「手と霞」
DSC02894.jpg
こちらは小さい木片がいくつか転がっているように見えた作品。この距離だと何だかわかりません。

近づいて観ると、手のような形の彫刻となっていました。
DSC02895.jpg
これはちょっと握っている感じかな。

こちらも手のように見えますが、指が朽ちてるような印象を受けます。
DSC02901.jpg
観ただけでは詳しい意図は分かりませんでしたが、生命や時間の姿を木彫りで表現しているようです。近くで観るとどこか温もりが感じられました。

金子未弥 「都市を解剖して忘却を得る」
DSC02906.jpg
こちらも離れて観るとモザイク模様のタイルのように見えますが、近づくと別のものが見えてきます。

一部をアップするとこんな感じ。
DSC02912.jpg
よく観ると英単語のようなものが書かれています。密度が高いほど白くなって見えている感じ。この単語は地名らしく、鑑賞者自身のバックグラウンドを語る上で重要な場所を募集していて、その場所の文字情報が作品の一部になるのだとか。双方向性のある面白い企画の作品でした。

遠藤有奈 「Urban Shade」
DSC02916.jpg DSC02919.jpg
こちらは幾何学的な置物ですが、見どころとしてはどこが手前でどこが奥なのかよく分からない点じゃないかと思います。何だか繋がって見えるのが不思議。角度を変えて観るとまた違って見えるようです。

大野光一 「空を支える二本の柱」
DSC02926_20180321014150150.jpg
一番強烈なインパクトがあったのがこちら! 強い色彩とちょっと怖い顔が面白い。

右上の顔のアップ
DSC02932.jpg
どこか宇宙人みたいな感じですが、よく観るとちょっと愛嬌があるようなw 表情はちゃんと分かるように思えました。


ということで、今年も個性豊かな作品が並んでいました。ミッドタウンの地下通路で開催されている(もちろん無料)展示ですので、多くの人の目に触れる機会があると思います。アート好きの方が六本木に寄られる際にはこちらの通路も通ってみてください。
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