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【大谷資料館】 坑道内の写真

今回は写真多めです。前々回・前回とご紹介した宇都宮美術館に行く前に、宇都宮の大谷石の採掘場跡(大谷資料館)に行って観光してきました。写真を撮ってきましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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公式サイト:http://www.oya909.co.jp/

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

こちらが大谷資料館。宇都宮駅からバスで30分程度で行くことができます。
DSC02559_20180406004719dbc.jpg
元々は大谷石の石切場で、地下に広大な空間ができています。その一風変わった光景が人気で、数多くの映画やPVなどの映像でも使われています。この写真には写っていませんが隣に簡単なカフェとお土産物屋さんみたいな施設もありました。

冒頭の写真の場所からどんどん下って行きます。この辺はなだらかなスロープとなっていました。
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地下には階段と坂しかないので歩いて行くことになりますが、階段も段数の割にそれほど苦にもならなかったかな。

こちらは上を見上げたところ。たまにこうした立坑があります。
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立坑からは外の光が見えます。空気も入ってくる通り道かな。

こちらは坑道の掘る順序を解説したもの。
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最初に横に掘って、そこから下に掘っていくようです。

こんな感じで地下神殿のような部屋がいくつもあります。
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戦時中には地下軍事工場として使われていたそうで、中島飛行機の「疾風」の機体工場だったのだとか。ちなみに横に無数の溝みたいなのがあるのは手堀だった頃の跡のようです。

たまにオブジェ的なものを展示しています。
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元々ダンジョンみたいな雰囲気がますますRPGの神殿みたいに見えますw この辺にはいくつか撮影で使われた場所もあるようで、後でその様子を展示している写真コーナーもあります。

こちらも謎のオブジェがありました。もしかしたら当時の道具かと思いましたが詳細は不明。
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上のほうの強い光は外からの光です。浅いところはたまに外の光が見えます。

ちなみにこの日の坑道の温度は4度程度でした。
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年間を通じてあまり変化しないことからお酒の保存場所としても使われるようです。私は3月に行ったので外と大差ない温度でしたが、春夏に行ったら外と温度差が大きいかもしれません。

最初の写真の道の最下あたりから入口方向を撮った写真。
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坑道内に車が入れるそうで、割と広めの道となっています。

こちらは石を採掘しながら作った階段
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あまり深くないところを上り下りする時はこうした階段が使われたそうです。横に溝があるのは手掘りの後です。

こちらは機械堀りの跡。かなり深く直線的な跡になっています。
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昭和35年頃に完全に機械化されてこうした跡がつくようになったのだとか。この辺が公開されているエリアの最奥なので、順路に従って戻っていくことになります。

途中、入ってきた所とは別のスロープがありました。
DSC02640.jpg
こちらは階段がなく外から車で入れるところのようです。(勿論、一般人は車で入ることはできませんw)

ギャラリーのようなところがあり、今までここで撮影された様々なドラマや映画、PVなどが紹介されていました。こちらは勇者ヨシヒコのシリーズ
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確か3期だったかな。割と最近やったシリーズです。まさにドラクエ的な空間なのでぴったりですw

こちらは映画るろうに剣心のシーン。
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こんなシーンあったっけ?とちょっと忘れていましたが、京都大火編で使われたそうです。

この他にもB'zやX Japan、三代目 J Soul Brothers、LUNA SEA、GLAYなど様々なアーティストのPVで使われているようです。撮影実績を観るとそんなにあるのかと驚くほどあります。
 参考リンク:公式サイトの撮影実績

こちらはロールスロイスの撮影シーン
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恐らく先程のスロープから搬入したのだと思いますが、地下空間に高級車というちょっとシュールな光景です。

この日、たまたま「デジタル掛け軸」というプロジェクションマッピングをやっていましたので観てきました(別料金。会期:2017年10月25日~2018年4月10日)
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デジタルアーティスト長谷川章 氏によるもので、長谷川章 氏はアテネ五輪のパルテノン神殿やノーベル賞ナイトカップ晩餐会、世界遺産などでもこうしたイベントを開催している世界的なアーティストだそうです。

こんな感じで壁に投影されていました。
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絵の具をグチャ混ぜにしたようなサイケデリックな感じかなw

時間が経つとどんどん変化していきます。
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空間も広いので中々ダイナミックな映像となっていました。

こちらは分かりづらいですが、水面のある空間です。
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水面にも映像が反射して神秘的な光景となっていました。

こちらも同じ場所
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地下にこんな水面があってダンジョン感が半端ないw この光景を観られただけでも行った甲斐がありました。

映像はさらにサイケな感じになっていきました。
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デュビュッフェとかを想起させました。

最後に、帰り道に様々な組み方をしている石垣がありました。
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これは大谷石の石垣の強度を実験するための実験場だそうです。砂を積んで強度を調べたようですが異常がなく建設大臣の認定も受けたようです。大谷石は関東だとよく民家の壁なんかにも使われているので目にする機会も多いかな。


ということで、地下神殿の如き空間を楽しむことができました。ちょっとした探検気分になれるので、子供から大人まで楽しむことができるのではないかと思います。東京から宇都宮は日帰り旅行が簡単にできるので、ゴールデンウィークなどで面白い所を探している方は参考にして頂ければと思います。

おまけ:
この資料館にバスで行くならこちらのチケットがお得でした。宇都宮駅西口の定期券センターで買うことができます。
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乗り放題と言われても1路線だけが対象なので、ここ以外は栃木県立美術館くらいしか観る所はなさそうですがw いくつか特典もあるようです。
 参考リンク:大谷観光一日乗車券
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