関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【大谷資料館】の資料展示と大谷寺の写真

前回ご紹介した大谷資料館の坑道を観た後、資料展示室とセット券で観られる大谷寺の石仏も観てきました。今回も写真を使ってご紹介していこうと思います。

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※こちらはサムネイル用の大谷寺の写真です。

まずは大谷資料館の展示をご紹介していこうと思います。ここには大谷石の採掘場としての歴史や昔の採掘工具を展示していました。
 公式サイト;http://www.oya909.co.jp/

こちらは戦後すぐに進駐軍によって撮られた写真。
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前回ご紹介したように採掘場の跡の地下空間に軍事工場があったので、カムフラージュしたりして入り口を隠していたようです。右中央の写真は戦闘機「疾風」のエンジンケース。学徒動員などで15000人も働いていたというのだから驚きです。

こちらは手掘り時代の道具。つるはしとか驚くほど原始的な道具しかなかったようです。
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1日の仕事であっという間に刃がこぼれたり丸くなったりするので毎日手入れして月イチで鍛冶屋になおしてもらっていたようです。

こちらはハンドウインチ。
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手で巻いていたそうで、これも恐ろしく力を使いそうな機器です。

こちらは木製の階段
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こちらも驚くほどに貧相ですが、持ち運びには便利かも。

当時の階段の写真もありました。
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何十キロもの石を背負った人が5人も一気に乗って大丈夫なの?と嫌な予感しかしませんw 意外と丈夫だったのかな

昔は運搬も背負子で行っていたようです。
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こう見えて80kgとかの重さなのでかなりの重労働です。

石切場は肉体労働というだけでも大変なのに、戦前は主従関係も厳しかったそうです。
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労働基準法が施行されるまでの制度らしいので、今でいうブラック企業だったのは間違いないw 心身ともに過酷な仕事だったと思われます。

こちらは大谷石を旧帝国ホテルに使ったフランク・ロイド・ライトの写真
DSC02785.jpg
今でも犬山の明治村に旧帝国ホテルの玄関が残っていますが、常滑焼などと共に日本の素材を活かす方針で使われました。
 参考記事:番外編 博物館明治村の写真 後編(2013年12月) 

この近くにはチェーンソーなど最近まで使われていた道具や、石の切り出し方なども展示されていました。

こちらは他の石材と触って比較するコーナー。
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どれがどれか忘れましたが、御影石などはツルツルしていて、大谷石とは見た目からしてだいぶ違います。

こちらは大谷石の層のなりたちについてのボード
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一口に大谷石といってもいくつか種類があるようで、300mの厚みのある層が斜めに伸びていて、層によって石材の質が違うようです。有力な学説では1500万年前の砂や小石や火山灰が海中に沈んでできたと考えられているようです。

こんな感じでちょっとマニアックですが、大谷石について様々な情報を展示しているので、坑道を観た後にここも足を運ぶと こうして広大な空間が作られたのかと興味深いものがあるのではないかと思います。

続いては大谷資料館から徒歩10分くらいの所にある大谷寺(おおやじ)にも足を運んでみました。ここは岩に彫った石仏と大仏が有名なお寺となっています。
 公式サイト:http://www.ooyaji.jp/

こちらがお寺の入口。
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中々伝統がありそうな門構えです。

こちらが大谷寺。まるで岩の屋根がついているような変わったお寺です。
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10分くらいの感覚で、お寺の方が解説しながら案内してくれるので、それを待ってから中に入ります。

ここから先は撮影禁止でしたが、高さ4mもある千手観音が御本尊として祀られていました。こちらはポスターを撮ったもの。
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平安時代の810年に弘法大師によって作られたといわれ、鎌倉時代には既に霊場として崇拝されていたようです。岩に彫られた姿はバーミヤンの石仏との共通点もあるようで、実際にはアフガニスタンからきた僧侶が彫刻したのではないかとも考えられているのだとか。 割と風化しているように思いますが、恐らく42本と思われる数多くの手が見事で、静かな威厳を醸し出していました。

その後にはそれよりもやや大きめの石仏群が並んでいました。ハシゴを架けて彫刻したのだと思いますが、こんな所によく彫ったものだと感心するような驚きの石仏ばかりです。

このお寺には庭というか登山口もあって、軽いハイキングもできるようでした。
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弁天堂もあります。右下のほうには白蛇の模型なんかもあって、弘法大師に退治されて改心した蛇が弁財天のお使いになったという伝説があるようです。

この他に、この辺で見つかった最古の縄文人の骨なんかを展示している宝物館もありました。また、バスの時間の都合で写真を撮り忘れましたが、このお寺の正面あたりに高さ27mもある平和観音という観音様も立っています。 大谷資料館からほど近いところにあるので、もし大谷資料館に行くならこの大谷寺もセットで行くことを検討してみてはと思います。


ということで、大谷資料館と大谷寺を楽しんできました。勿論、帰りには宇都宮名物の餃子も食べてきましたw どちらも穴場の観光地だと思うのでご興味ある方は足を運んでみてください。
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