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蓮沼執太: ~ ing 【資生堂ギャラリー】

2週間ほど前に資生堂ギャラリーで「蓮沼執太: ~ ing」という展示を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC03305_20180420003402181.jpg

【展覧名】
 蓮沼執太: ~ ing

【公式サイト】
 http://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/ 

【会場】資生堂ギャラリー
【最寄】銀座駅 新橋駅など

【会期】2018年4月6日(金)~6月3日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて今回の展示は1983年生まれの蓮沼執太というアーティストの個展となっています。蓮沼執太 氏は作曲やコンサートなど音楽活動を活発に行っている方らしく、自らがミュージシャンを集めた蓮沼フィルという音楽集団ともコンサートを行っているようです。今回の展示の趣旨は公式サイト等にも書いてありますが、現代アートにありがちな読んでもいまいちピンとこない難しいことが書いてあります。 しかし中身は理屈抜きでも驚くような作品が並んでいましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。なお、この展覧会のタイトル「 ~ ing」は、事物(人間)を繋ぐ関係性の象徴としての「~」と、進行形・Thing・Beingという意味での「ing」を組み合わせている とのことで、人と人、人と物との繋がりなどを表現しているようです。

蓮沼執太 「Walking Score in Ginza」
DSC03307.jpg
こちらは地上から地下に入るところにあった映像作品。ちょっと長居できない場所だったので1分も観ていませんでしたが、この映像では銀座でマイクを転がして音を採集した様子が流れていたようです。まるでマイクを犬の散歩のように連れ回していますw
解説によるとこの作品では街と人との繋がりを表しているようで、わざわざ階段の所に設置したのも地下鉄の階段の上り下りをイメージしてのことのようでした。最早、音楽という領域を越えた斬新な手法です。

蓮沼執太 「Thing~Being」
DSC03312_2018042000340515f.jpg
メインの展示会場に入るとこんな光景が広がっていて驚きました。何やら細かいものがゴロゴロと転がっていて、鑑賞者が踏む度に金属的な音がします。部屋は銀色の壁に囲まれていて無限の空間を感じさせる意図があるようです。

こちらは金属片のアップ。この中を歩くことが出来ますが、鋭利なものもあるので要注意。
DSC03313.jpg
よく観ると管楽器などの部品であるのが分かります。製造過程で出る金属材のようです。

こちらもアップ。たまに何の楽器か分かるくらい大きなものもありました。
DSC03315.jpg
この作品ではこうした金属片と触れることで、物との関係性や、同じ会場で音を鳴らす他者との関係性を感じさせるものとなっているようでした。これは理屈が分からなくても非常に驚きと好奇心の湧く作品だと思います。

蓮沼執太 「Change」
DSC03323.jpg
こちらはメールを使ったプロジェクトをまとめた作品で、メールに作者が採集した環境音とその場所の位置情報からイメージ検索した画像を添付して数名に送るというプロジェクトだそうです。最初観た時に普通の映像かと思いましたが、画像と音は微妙に違っているようにも思えました。これは時間・空間・フィクションなどの要素や日記性・反復的性質などを持っていて、テクノロジーや通信との関係性についても言及しているようですが、そこまで深いことは素人の私には気づけなかったですw

蓮沼執太 「Tree with Background Music」
DSC03325.jpg
こちらはたまに大きな音が出るスピーカーと、その前に置かれた観賞用植物から成る作品。音が出ると木の葉っぱが揺れて音楽を可視化するという意図があるようです。改めて音は振動そのものであるのがよく分かりますが、ライブ会場とか行くと音による振動を体で感じるので、割とよく体験している現象かもw 

蓮沼執太 「We are Cardbord Boxes」
DSC03326.jpg
こちらは隣のスピーカーの作品に気を取られてちょっと聞こえづらかったですが、この箱の中から作者が段ボールを使って演奏した音楽が流れてくるというもの。もちろん打楽器のような感じに聞こえるのですが、ここから音が出ているとは中々気づけませんでしたw この意外性が狙いのようで、人とのコミュニケーションを生んだり物との関係を考えるきっかけとなるのを意図しているようでした。


ということで、解説を読まないと中々真意を知るのは難しい作品が多かったですが、単純に驚きが多くて 体験型とも言える作品があったのが面白かったです。この展示は無料でそれほど時間をかけずに観ることができますので、銀座にお出かけの際にでも寄ってみるのもよろしいかと思います。

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