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ポーラ ミュージアム アネックス展2018 後期 -イメージと投影- 【ポーラミュージアム アネックス】

前回ご紹介した展示を観た後、京橋方面にあるポーラミュージアム アネックスで「ポーラ ミュージアム アネックス展2018 後期 -イメージと投影-」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC03339_20180421004554dd9.jpg

【展覧名】
 ポーラ ミュージアム アネックス展2018 後期 -イメージと投影- 

【公式サイト】
 http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅

【会期】2018年3月23日(金)~4月22日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はこのミュージアムの名前を冠したもので、毎年恒例のポーラ美術振興財団が助成している若手芸術家を成果を披露する内容となっています。前期・後期でメンバーが違っているようで、前期は観に行かずに終わったのですが後期は「イメージと投影」と題して4人のアーティストの作品を展示していました(と言ってもこのタイトルは特に意味がなく自由に作っているようですw) 詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。


<村上 亘(Wataru MURAKAMI)>
まずはドイツの美術大学で西洋美術を学んだ村上亘 氏のコーナー。

こんな感じでズラリと写真が並んでいました。
DSC03343.jpg
瑞々しい印象を受ける静物ばかりで好み。

写真の中に写真があったりして、リズミカルな感じ。
DSC03347.jpg
明るくスタイリッシュな感性が個性的です。こんな写真を撮ってみたいw

こちらは描いた絵の写真かな。
DSC03350_2018042100474565f.jpg
色彩感覚も軽やかで観ていて楽しい作品ばかりでした。


<冨田 香代子(Kayoko TOMITA)>
続いては冨田香代子 氏による擬音語・擬態語を表す「オノマトペ」をテーマにした作品のコーナー。

こちらに映像と共に擬音語を発音する音声がついて流れます。
DSC03359_20180421004746d9d.jpg
9つ画面があるのは、異なる母語を持つ9人に見せて、それぞれが思い浮かぶオノマトペを発声するという趣旨となっている為です。「パチパチ」なんて分かりやすい擬音でも国によっては全く思いもよらない音に聞こえているようで驚きでした。「ピカピカ」みたいな擬態語になると根本的にイメージが違うしw これは文化的にも面白い作品でした。

壁にもヘッドフォンと共に映像がありました。
DSC03361.jpg
こちらも同様の趣旨のようでした。


<今村 綾(Aya IMAMURA)>
続いては今村綾 氏による西洋絵画の「女性とヴェール」の寓意から着想を得て制作された3点の作品が並ぶコーナーです。

こちらは鏡の中に絵が置かれた「カレイドスコープ(万華鏡)」という作品。
DSC03364.jpg
現代の我々から観ると不適切なニュアンスもあるとのことですが、観る角度によって見えるものが全く異なるのが正に万華鏡のようで面白い発想でした。

こちらは本のようになったプリントの側面に絵が表された作品。
DSC03375.jpg
こちらにも裸婦らしき姿が確認できました。これは物語性を感じるけど、女性の姿が中途半端に観えないのがもどかしいw ヴェールを被った女性と通じるような表現に思えました。


<古川 あいか(Aika FURUKAWA)>
最後は二次元の絵画を三次元的に展示する試みをする古川あいか 氏のコーナー。

こんな感じで会場と絵画が一体化したように並んでいました。
DSC03377_20180421004739efd.jpg DSC03382.jpg
展示された絵の上から絵を描いたり、地面と同化するかのように吊り下げられた作品など、2次元と3次元の境目が曖昧になるような空間となっています。この発想も素晴らしい


ということで、小規模な展示でしたがいずれのアーティストも個性的な作品が並んでいました。この記事を書いている時点でもう残り2日しかありませんが、無料で観られる上に撮影もできるので、銀座付近に行く機会がある方が是非足を運んでみてはと思います。今後も期待できる方たちばかりでした。
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