東西美人画の名作 《序の舞》への系譜 【東京藝術大学大学美術館】
ゴールデンウィーク中の祝日に上野の東京藝術大学大学美術館で「東西美人画の名作 《序の舞》への系譜」を観てきました。色々とネタが溜まっていますが、この展示は会期が残りわずかとなっていますので、先にご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
東西美人画の名作 《序の舞》への系譜
【公式サイト】
http://bijinga2018.jp/
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2018/bijinga/bijinga_ja.htm
【会場】東京藝術大学大学美術館
【最寄】上野駅
【会期】2018年03月31日(土)~05月06日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
会期末ということもあって結構混んでいて、場所によっては列を組んで観るような感じでした。
さて、この展示はタイトルにもなっている上村松園の「序の舞」が修理を終えたことを記念したもので、江戸時代以降の美人画、特に明治から上村松園と同時代の大正・昭和初期までの様々な美人画が並ぶ内容となっています。各画家の繋がりは緩いので、単純に美人画の名品展としても観られるのではないかと思います。構成は4つの章に分かれていましたので、各章ごとに簡単に気に入った作品をご紹介していこうと思います。
<美人画の源流>
まずは江戸時代の美人画のコーナーです。ここには肉筆や浮世絵が並んでいました。
2 「寛文美人図」
こちらは把手のついた花瓶を持って立つ女性たちが描かれた掛け軸です。打掛を着ていて、やや微笑んで見える切れ長の目をした 肌の白い艶やかな美人で、凛とした気品も感じられます。これは寛文美人と呼ばれる典型的な作風でこの時代の定型化された立ち姿とのことでした。展覧会の最初から中々の名品となっていました。
この辺は肉筆画が並び、サントリー美術館所蔵の「舞踊図」も展示されていました。
15 喜多川歌麿 「積物前の遊女 [丁字屋内千山 磯治 八十治][松葉屋内染山 もみち はなの][若那屋内若浦 をなみ めなみ]」
これから遊女としてデビューする「振袖新造」と呼ばれる女性と、それを連れた先輩の遊女がペアになって3組(6人)描かれた3枚続きの浮世絵です。背景には「積物」と呼ばれる贔屓筋からの蒸し菓子の箱が積まれていて、○の中に4つの菱形が入った紋が幾何学的に並んでいます。遊女達はいずれも8等身くらいあるスラリとした立ち姿で、遊女らしい艶やかさもありました。この等身が実際の通りか分かりませんが、現在のファッション誌のような洒落た雰囲気の作品です。
この辺は美人画の元祖とも言える鈴木春信や勝川春章の浮世絵などもありました。
<東の美人>
続いては明治以降の東の画家による美人画のコーナーです。明治30年以降は伝統的な美人画の形式に囚われない当時の流行や、若者の感受性が素直に表された作品も現れたそうで、明治40年に文展が設立されると世俗的な人気を得る方向と 品格を重んじる方向に振れ幅を見せつつ発展していったようです。
23 池田蕉園 「宴の暇」
こちらは文展で3等を獲得した作品で、館の階段の所で高欄に持たれかかっている慶長時代の遊女?が描かれています。体を楽な姿勢にしているのですが、やや口を開けて外の様子を見て酔い覚ましをしているようです。背景には薄っすらと桜があるので花見かな。やや太めの輪郭で着物が流れるように描かれていて、色っぽい雰囲気がありました。
この隣には同じ池田蕉園が描いた「さつき」という作品があり、こちらはあどけない美少女の像となっていました。なお、池田蕉園は東京在住の女性画家で、大阪の島成園、京都の上村松園と共に三都の三園と呼ばれました。今回の展示では女性画家の三園が揃い踏みとなっています。
26 松岡映丘 「伊香保の沼」
現在でいう榛名湖の逸話を描いた作品で、武田信玄が攻めてきた際に敵の手に落ちることを拒んで入水したという木部姫が描かれています。湖畔の岩に腰掛けていて、足元の着物は水に浸かっているように見えます。表情は虚ろで、髪も振り乱した感じが物語との関係を感じさせます。周りには美しい花が咲き、背景も鮮やかに描かれていて異様な雰囲気です。ミレイのオフィーリアの妖しさが似ているかな。 伝説によるとこの後に龍に変化したらしいのでそれも感じさせる作品のようでした。
この辺には東京美術学校を卒業後の足跡が分からない卒業生の卒業制作などもありました。中々素晴らしい作品だけに、画家として大成しなかったのが不思議なくらいです。
31 鏑木清方 「たけくらべの美登利」
こちらは樋口一葉の『たけくらべ』の主人公である美登利を描いたもので、初恋の相手が残した水仙の造花をじっと見つめています。着物が爽やかな色合いで顔つきもまだ若々しいのですが、物思いに耽る顔はやや内省的な雰囲気があります。鏑木清方らしい瑞々しさと物語性を感じる名品です。
この辺は鏑木清方による樋口一葉に関する作品が並んでいました。樋口一葉の肖像や、『にごりえ』の15の場面を描いた連作など樋口一葉への敬愛の様子が伺えます。
<西の美人>
続いては明治から昭和にかけての西の画家による美人画のコーナーです。東とは異なる個性の画家達の作品が並んでいました。
37 菊池契月 「散策」
2匹の黒い洋犬を散歩させている赤地に黄色と黒の縞模様の着物の女性を描いた作品です。黒髪のおかっぱみたいな短い髪型のモダンな印象の女性で、背景は花の咲く枝がいくつかあるだけのスッキリした構成となっています。解説によると古典的な造形美を目指したそうですが、爽やかで現代的な美しさのある女性像でした。
菊池契月は他に「友禅の少女」という作品もあり、これも私の好みでした。また、この辺には上村松園の先生である幸野楳嶺の作品もありました。
38 中村大三郎 「読書」
グレーのワンピースの女性が花柄の洋風の椅子に腰掛けて本を読んでいる様子を描いた作品です。落ち着いた色合いの中に赤い本がアクセントになっていて、引き締まった感じがします。真剣に本を読んでいるようで、静けさと知的な雰囲気が漂う女性像となっていました。
45 島成園 「香のゆくえ(武士の妻)」
こちらは大阪の女性画家で三園の1人である島成園によるものです。抱きしめるように兜に香を炊き込める戦国時代の女性を描いた作品で、背景には満開の桜を描いた襖絵が画中画として描かれています。横向きで赤と白の着物が流れるように描かれ、非常に優美な雰囲気です。解説によると、これは夫の木村重成の兜に香を炊き込めている妻の青柳を描いたものだそうで、眼を閉じて祈るような表情からは悲壮とも覚悟とも言えない独特の感情が込められているように思えました。ちなみに夫は討ち死にして首を取られて家康の前に出されたのですが、香が炊き込まれていることに感心されたという逸話があるそうです。
この近くには島成園に影響を与えた北野恒富の作品もありました。
50 甲斐庄楠音 「幻覚」
赤く濃い化粧をした赤い着物の女性が踊る様子を描いた作品です。着物は炎のように見えて、女性はニタっと笑うような表情をしています。また、踊る手の影が背景に写っているのですが、これが鬼の影となっていて画面の端には角らしき影もあります。解説によると、これは岸田劉生がデロリと評した妖しい絵が流行った頃のものらしく、着物は八百屋お七(愛する男に会いたくて放火をしまくった女性)を演じる際に使われるものだそうです。何かに取り憑かれたような妖しさはインパクト大で、実際に観るのは久々でもよく覚えていました。
参考記事:陰影礼讃―国立美術館コレクションによる (国立新美術館)
<美人画の頂点>
最後は上村松園のコーナーです。序の舞以外にも名品が並んでいました。
参考記事:上村松園展 (東京国立近代美術館)
53 上村松園 「虹を見る」
こちらは2曲1双の屏風で、右上あたり薄っすらと虹が掛かっているのを 子供を抱いた女性と竹床几に座った女性が眺めています。それぞれ江戸時代の頃の格好をしていて、着物や帯が優美さを醸しだしています。また、子供は母と顔を寄せて仲睦まじい雰囲気で、これは母を深く尊敬していた上村松園の心情と重なるところがあるのかもしれません。
この隣にも母子を描いた作品があり、女性画家という厳しい道を進む自分を励ましてくれた母への感謝を感じさせました。
55 上村松園 「序の舞」
こちらは今回のメインと言える作品で、冒頭のポスターにもなっている女性像です。文金高島田の同時代の女性が等身大より1周りくらい大きな立ち姿で描かれていて、踊りの際の緊張感や凛々しさが見事に表現されています。作者自身も大変気に入っていたようで、この作品こそが自分の理想の美人と考えていたようです。 しかしその美しさを表現するために顔の辺りの膠を薄くしていたことが原因で、経年劣化によって胡粉が剥がれ落ちてきていたようです。今回はそれも含めて修復し、今後の痛みを考慮して掛け軸から額装へと戻されたようです(元々額装だった) 修復によって美しさを取り戻し、これからもまた多くの展覧会で魅了してくれそうです。
この近くには上村松園の画材や「序の舞」のスケッチなどもありました。また、「序の舞」は本図と同サイズの下図もあり、修正を何枚も上から貼って推敲していた様子が伺えました。
ということで一口に美人といっても様々な個性のある作品が並んでいました。上村松園だけでなく割と見る機会の少ない画家の名品も観られたのが特に面白かったです。もう会期も残りわずかですので、気になる方はお早めにどうぞ。

【展覧名】
東西美人画の名作 《序の舞》への系譜
【公式サイト】
http://bijinga2018.jp/
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2018/bijinga/bijinga_ja.htm
【会場】東京藝術大学大学美術館
【最寄】上野駅
【会期】2018年03月31日(土)~05月06日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
会期末ということもあって結構混んでいて、場所によっては列を組んで観るような感じでした。
さて、この展示はタイトルにもなっている上村松園の「序の舞」が修理を終えたことを記念したもので、江戸時代以降の美人画、特に明治から上村松園と同時代の大正・昭和初期までの様々な美人画が並ぶ内容となっています。各画家の繋がりは緩いので、単純に美人画の名品展としても観られるのではないかと思います。構成は4つの章に分かれていましたので、各章ごとに簡単に気に入った作品をご紹介していこうと思います。
<美人画の源流>
まずは江戸時代の美人画のコーナーです。ここには肉筆や浮世絵が並んでいました。
2 「寛文美人図」
こちらは把手のついた花瓶を持って立つ女性たちが描かれた掛け軸です。打掛を着ていて、やや微笑んで見える切れ長の目をした 肌の白い艶やかな美人で、凛とした気品も感じられます。これは寛文美人と呼ばれる典型的な作風でこの時代の定型化された立ち姿とのことでした。展覧会の最初から中々の名品となっていました。
この辺は肉筆画が並び、サントリー美術館所蔵の「舞踊図」も展示されていました。
15 喜多川歌麿 「積物前の遊女 [丁字屋内千山 磯治 八十治][松葉屋内染山 もみち はなの][若那屋内若浦 をなみ めなみ]」
これから遊女としてデビューする「振袖新造」と呼ばれる女性と、それを連れた先輩の遊女がペアになって3組(6人)描かれた3枚続きの浮世絵です。背景には「積物」と呼ばれる贔屓筋からの蒸し菓子の箱が積まれていて、○の中に4つの菱形が入った紋が幾何学的に並んでいます。遊女達はいずれも8等身くらいあるスラリとした立ち姿で、遊女らしい艶やかさもありました。この等身が実際の通りか分かりませんが、現在のファッション誌のような洒落た雰囲気の作品です。
この辺は美人画の元祖とも言える鈴木春信や勝川春章の浮世絵などもありました。
<東の美人>
続いては明治以降の東の画家による美人画のコーナーです。明治30年以降は伝統的な美人画の形式に囚われない当時の流行や、若者の感受性が素直に表された作品も現れたそうで、明治40年に文展が設立されると世俗的な人気を得る方向と 品格を重んじる方向に振れ幅を見せつつ発展していったようです。
23 池田蕉園 「宴の暇」
こちらは文展で3等を獲得した作品で、館の階段の所で高欄に持たれかかっている慶長時代の遊女?が描かれています。体を楽な姿勢にしているのですが、やや口を開けて外の様子を見て酔い覚ましをしているようです。背景には薄っすらと桜があるので花見かな。やや太めの輪郭で着物が流れるように描かれていて、色っぽい雰囲気がありました。
この隣には同じ池田蕉園が描いた「さつき」という作品があり、こちらはあどけない美少女の像となっていました。なお、池田蕉園は東京在住の女性画家で、大阪の島成園、京都の上村松園と共に三都の三園と呼ばれました。今回の展示では女性画家の三園が揃い踏みとなっています。
26 松岡映丘 「伊香保の沼」
現在でいう榛名湖の逸話を描いた作品で、武田信玄が攻めてきた際に敵の手に落ちることを拒んで入水したという木部姫が描かれています。湖畔の岩に腰掛けていて、足元の着物は水に浸かっているように見えます。表情は虚ろで、髪も振り乱した感じが物語との関係を感じさせます。周りには美しい花が咲き、背景も鮮やかに描かれていて異様な雰囲気です。ミレイのオフィーリアの妖しさが似ているかな。 伝説によるとこの後に龍に変化したらしいのでそれも感じさせる作品のようでした。
この辺には東京美術学校を卒業後の足跡が分からない卒業生の卒業制作などもありました。中々素晴らしい作品だけに、画家として大成しなかったのが不思議なくらいです。
31 鏑木清方 「たけくらべの美登利」
こちらは樋口一葉の『たけくらべ』の主人公である美登利を描いたもので、初恋の相手が残した水仙の造花をじっと見つめています。着物が爽やかな色合いで顔つきもまだ若々しいのですが、物思いに耽る顔はやや内省的な雰囲気があります。鏑木清方らしい瑞々しさと物語性を感じる名品です。
この辺は鏑木清方による樋口一葉に関する作品が並んでいました。樋口一葉の肖像や、『にごりえ』の15の場面を描いた連作など樋口一葉への敬愛の様子が伺えます。
<西の美人>
続いては明治から昭和にかけての西の画家による美人画のコーナーです。東とは異なる個性の画家達の作品が並んでいました。
37 菊池契月 「散策」
2匹の黒い洋犬を散歩させている赤地に黄色と黒の縞模様の着物の女性を描いた作品です。黒髪のおかっぱみたいな短い髪型のモダンな印象の女性で、背景は花の咲く枝がいくつかあるだけのスッキリした構成となっています。解説によると古典的な造形美を目指したそうですが、爽やかで現代的な美しさのある女性像でした。
菊池契月は他に「友禅の少女」という作品もあり、これも私の好みでした。また、この辺には上村松園の先生である幸野楳嶺の作品もありました。
38 中村大三郎 「読書」
グレーのワンピースの女性が花柄の洋風の椅子に腰掛けて本を読んでいる様子を描いた作品です。落ち着いた色合いの中に赤い本がアクセントになっていて、引き締まった感じがします。真剣に本を読んでいるようで、静けさと知的な雰囲気が漂う女性像となっていました。
45 島成園 「香のゆくえ(武士の妻)」
こちらは大阪の女性画家で三園の1人である島成園によるものです。抱きしめるように兜に香を炊き込める戦国時代の女性を描いた作品で、背景には満開の桜を描いた襖絵が画中画として描かれています。横向きで赤と白の着物が流れるように描かれ、非常に優美な雰囲気です。解説によると、これは夫の木村重成の兜に香を炊き込めている妻の青柳を描いたものだそうで、眼を閉じて祈るような表情からは悲壮とも覚悟とも言えない独特の感情が込められているように思えました。ちなみに夫は討ち死にして首を取られて家康の前に出されたのですが、香が炊き込まれていることに感心されたという逸話があるそうです。
この近くには島成園に影響を与えた北野恒富の作品もありました。
50 甲斐庄楠音 「幻覚」
赤く濃い化粧をした赤い着物の女性が踊る様子を描いた作品です。着物は炎のように見えて、女性はニタっと笑うような表情をしています。また、踊る手の影が背景に写っているのですが、これが鬼の影となっていて画面の端には角らしき影もあります。解説によると、これは岸田劉生がデロリと評した妖しい絵が流行った頃のものらしく、着物は八百屋お七(愛する男に会いたくて放火をしまくった女性)を演じる際に使われるものだそうです。何かに取り憑かれたような妖しさはインパクト大で、実際に観るのは久々でもよく覚えていました。
参考記事:陰影礼讃―国立美術館コレクションによる (国立新美術館)
<美人画の頂点>
最後は上村松園のコーナーです。序の舞以外にも名品が並んでいました。
参考記事:上村松園展 (東京国立近代美術館)
53 上村松園 「虹を見る」
こちらは2曲1双の屏風で、右上あたり薄っすらと虹が掛かっているのを 子供を抱いた女性と竹床几に座った女性が眺めています。それぞれ江戸時代の頃の格好をしていて、着物や帯が優美さを醸しだしています。また、子供は母と顔を寄せて仲睦まじい雰囲気で、これは母を深く尊敬していた上村松園の心情と重なるところがあるのかもしれません。
この隣にも母子を描いた作品があり、女性画家という厳しい道を進む自分を励ましてくれた母への感謝を感じさせました。
55 上村松園 「序の舞」
こちらは今回のメインと言える作品で、冒頭のポスターにもなっている女性像です。文金高島田の同時代の女性が等身大より1周りくらい大きな立ち姿で描かれていて、踊りの際の緊張感や凛々しさが見事に表現されています。作者自身も大変気に入っていたようで、この作品こそが自分の理想の美人と考えていたようです。 しかしその美しさを表現するために顔の辺りの膠を薄くしていたことが原因で、経年劣化によって胡粉が剥がれ落ちてきていたようです。今回はそれも含めて修復し、今後の痛みを考慮して掛け軸から額装へと戻されたようです(元々額装だった) 修復によって美しさを取り戻し、これからもまた多くの展覧会で魅了してくれそうです。
この近くには上村松園の画材や「序の舞」のスケッチなどもありました。また、「序の舞」は本図と同サイズの下図もあり、修正を何枚も上から貼って推敲していた様子が伺えました。
ということで一口に美人といっても様々な個性のある作品が並んでいました。上村松園だけでなく割と見る機会の少ない画家の名品も観られたのが特に面白かったです。もう会期も残りわずかですので、気になる方はお早めにどうぞ。
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