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田中智 ミニチュアワールド「Face to Face もっとそばに」【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

今日は写真多めです。先日、金曜の会社帰りに銀座のポーラミュージアム アネックスで、田中智 ミニチュアワールド「Face to Face もっとそばに」という展示を観てきました。こちらは撮影可能となっていたので写真を使ってご紹介していこうと思います(色々ネタを貯めていますが残りの会期が短いので先にご紹介)

DSC06250.jpg DSC06067.jpg

【展覧名】
 田中智 ミニチュアワールド「Face to Face もっとそばに」 

【公式サイト】
 http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅・京橋駅

【会期】2018年4月27日(金)~5月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
金曜の夜でしたが、結構混んでいて多くのお客さんで賑わっていました。土日はかなり混むそうで、公式ツイッターでも混雑時の撮影についてのアナウンスなども出ていました。もし写真をゆっくり撮りたいという方は平日の夜などが狙い目かもしれません。

さて、この展示は田中智 氏というミニチュア制作を手がける方の展示となっています。私はこの方のことは全く知らなかったのですが、「nunu's house」というブランド名で活躍されている大阪在住の作家のようです。会場内には女子が好きそうなモチーフのミニチュアが1/12スケールで多数展示されていて、ひたすら驚きの光景が広がっています。冒頭に書いたように撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。なお、撮影の際のズームは作品によって異なるので、サイズ感はちょっと分かりづらいかもしれません。

入口に虫眼鏡があります。
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大袈裟でなく、これが無いとよく分からないくらい細かいミニチュアもあります。


<1.デリ>
こちらはコンビニのパンやお弁当のミニチュアが並ぶコーナー。初っ端から驚異の世界が待ち構えています。

様々なデリがずらっと並んでいます。写真を大きくしても細部までよくわからない位小さいです。
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めちゃくちゃ小さいのに質感が凄い! パッケージまで凝っていてかなりリアルです。

こちらはフルーツジュース
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キウイの種とかオレンジのツブツブとかも表現されています。スモールライトで小さくしたんじゃないか?という話をしている人達がいて、完全に同意ですw


<2.ブーランジェリー>
こちらは瓶詰めのジャムのコーナーです。実物は指先に乗るくらい小さい作品ばかり並んでいます。

パンとジャムのセット。
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このパンも質感が本物みたい…。ジャムのツヤもジャムらしさがよく出ていました。


<3.ガーデンキッチンスタジオ>
こちらは作者の憧れのキッチンをミニチュアで作ったもの。非常にオシャレなコーナーです。

白木のスッキリした印象のキッチン。
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会場内では作者は男性なのか女性なのか?という会話を何度も耳にしましたが、確かにこのセンスは女性的なものも感じます。

キッチンのアップ。
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よく観るとボードや小物に文字がしっかり描かれています。電気もついて凝りに凝っています。


<4.お弁当>
続いてはお弁当。こちらも本物さながらのミニチュアが並んでいました。

お弁当のお重に様々なおかずが入っています。
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非常に美味しそうw 田中智 氏のミニチュアは観ていて美味しそうなのも特徴の1つかも。


<5.和小物>
こちらは和小物のコーナー。風流で可愛い品々が並びます。

おせちも作られていました。
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このおかずの一品一品を手作りしたのかと思うと気が遠くなるw 

鎧もありました。伊達政宗でしょうか。
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鎧もしっかり編み込まれている… 甲冑マニアでなくてもこのクオリティなら観賞用に欲しくなりますw

季節感を感じる様々な和風の小物。
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ちまきの入っている皿とかちゃんと釉薬がかかっているように見えますね。どうやって作っているのか気になる…。


<6.ごはん>
こちらは和食や洋食などごはんのミニチュアが並んだコーナー。

こちらは卵かけごはん。
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米の1粒1粒まで作られていて驚きますが、こうしたお米のミニチュアの作り方は後ほど解説があります。

お鍋とお月見のセット。
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こちらも非常に美味しそうw 他にもオムライスやピザ、ハンバーグなどシズル感のある品もありました。


<7.セレクトショップ>
こちらは女性のバッグやアクセサリーを並べたお店のようなコーナーです。

ピンクが基調のファンシーな雰囲気。
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実際のショーケースのようにアイテムを美しく見せることを意識しているのだとか。

角度違いのアップ。
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非常に可愛らしくてこういうお店ありそう。右端のガチャガチャみたいなのとかもどうやって作ったのか気になる…。


<8.グッズ>
こちらは様々なグッズのコーナー。「小さなディスプレイ{くまのnunu}Mini Display」というサブタイトルがあり、くまのnunuというキャラクターもいました。

沢山のケーキやアフタヌーンティーみたいなセット
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熊?のキャラクターの容器に入っている芸の細かさ!

こちらがくまのnunu
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家の中でしょうか? くまのぬいぐるみみたいな温かみのあるキャラクターです。


<9.青空オープンのバス>
こちらは作者がよく行くワッフル屋さんをモチーフにしたバス。模型としても凄い出来栄え。

このワッフル屋さんもディテールまでしっかりと作られています。
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看板の上に載っているミニチュアのミニチュアが気になる…w 一体どこまで小さく作れるのでしょうか。

<10.スイーツ>
こちらはタルトなどのミニチュアスイーツのコーナー。観ていて非常に美味しそうです。

4つのタルト。
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こちらも美味しそう。いちごのツブツブまで表現されていることに驚きました。

こちらはクッキーの詰め合わせかな?
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これは肉眼ではよく分からないくらい細かったですw デジカメでアップしてようやく何だか分かる。


<11.シューストア>
こちらは靴屋さん。箱も靴の色に合わせて作っています。

女性用の可愛いスニーカーが並んでいます。
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靴も非常によく出来ていますが、箱を作るのも根気がいる作業だったのだとかw

靴のアップ。
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1つ1つ紐を通している…w 実寸でも紐通しは面倒なのにこのサイズでこれだけ作るのも相当苦労されたのでは。


<12.江戸前寿司ができるまで>
こちらはミニチュアの制作過程が分かるコーナー。

今まで何度か出来ていたお米のミニチュアの作り方はこんな感じ。
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彫刻している訳ではなくて米粒を本当に握る感じで作るんですね… しかもミリとかそういう単位じゃないw 

この後も驚きの工程が続きます。
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この工程も含めて、とてつもないミニチュアだということがよく分かりました。


<13.シーズンギフト>
最後は季節感のあるお菓子などが並ぶコーナーです。

クリスマスのケーキ
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ブッシュドノエル風のロールケーキかな。デコレーションも凝っていて、熊の形になっていたりします。

バレンタインのチョコレート
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こちらもチョコそのものといった感じのミニチュア。熊?の形のチョコレートもありました。


最後にこのポーラのお店をミニチュアにしたものもありました。
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こちらは1階の店舗に実物があるので見比べることができます。これそのものですw

会場内には訪れた人の感想を描くボードがありました。
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皆さん、一様に驚かれているようです。ただ小さいだけでなくオシャレなところも素晴らしいですね。

1階には田中智 氏の出版している本の見本もありました。
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ミニチュアの作り方なんかも載ってました。閉館時間に近かったのであまり観られませんでしたが、アマゾンなんかでも売っているようです。
 参考リンク:amazon 田中智のミニチュアコレクション (Handmade Series)


ということで、非常に驚くと共に、ミニチュアの出来の良さにわくわくさせられる内容でした。単に小さいだけでなくお洒落さや遊び心が詰まっているのが楽しかったです。写真でも魅力は伝えきれないので、是非本物を間近で観ていただきたい展示です。
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