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平田晃久展 Discovering New 【TOTOギャラリー・間】

今日は写真多めです。前々回・前回とご紹介した国立新美術館の展示を観る前に、乃木坂駅のすぐ脇にあるTOTOギャラリー・間で「平田晃久展 Discovering New」を観てきました。この展示では撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC08407.jpg

【展覧名】
 平田晃久展 Discovering New 
 Akihisa HIRATA:Discovering New

【公式サイト】
 https://jp.toto.com/gallerma/ex180524/index.htm

【会場】TOTOギャラリー・間(TOTO GALLERY・MA)
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅など

【会期】2018年5月24日(木)~7月15日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
結構お客さんはいましたが快適に鑑賞することができました。

さて、今回の展示は平田晃久 氏という現在活躍中の建築家の個展となっています。平田晃久 氏は建築を「生成する生命活動の一部」と捉えて植物・生物・気象現象などの有機活動を建築に取り入れているそうで、独特な造形が面白い建物を作られています。今までに何度か作品を目にすることがあったのですが、この展示では まとめて作品を観ることができる機会となっていて、会場も驚きの空間となっていました。正直、解説が難しくて詳細な部分はあまり理解できていないのですが、撮影可能だったので写真を使って簡単に私の感想だけ書いて行こうと思います。

 参考記事:
  東京都現代美術館の写真 (2012年01月)
  ここに、建築は、可能か 第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館帰国展 (TOTOギャラリー・間)
  六本木アートナイト2013 (後編)

会場の内部はこんな感じ。宙に浮かぶように模型が展示されていて、お互いが結びつくように観えました。
20180616 150816
この辺は「からまりしろ」というコンセプトから生まれた作品が並んでいて、「側」「ひだ」「ライン」「階層」という言葉もキーワードとなっています。

こちらは何かのオブジェのように観えた作品。
DSC08413.jpg
確かに ひだを用いていますが、これが建築なんでしょうかね?? 初っ端から驚きの造形です。

こちらは階層構造が面白い作品。
DSC08417.jpg
これって何階建てって言えるんでしょうかw どこかキュビスム的なものを感じます。

こちらはまるで瓶のような形の建物。
DSC08428.jpg
ややぐにゃっとしていて有機的な印象を受けます。こういう独特な造形が面白い。

こちらは先進的な印象を受けた作品。
DSC08433.jpg
SF好きとしてはバイオスフィア2を思い出しましたw 幾何学的でありながら緑が生い茂るような未来を感じさせます。

こちらも多重構想となっている面白い造形。
DSC08456_20180623020020394.jpg
途中で重心がちょっとズレてるように見えるのは気のせいでしょうか。いくつもの建物をがんがん積み上げたようなカオス感がありますw

こちらは緑溢れる住宅。
DSC08467.jpg
住居の部分が浮いていたり、家の中にスロープがあったり、側面の模様が目を引いたりと、とにかく変わっていて面白い。南大塚の地に合わせて設計したようです。

こちらは建物と庭が一体化したような作品。
DSC08472.jpg
ゆるいカーブがあるためか柔らかい印象を受けます。人工物でありながらどこか自然な造形を感じさせます。

こちらは今回特に面白かった作品。
DSC08478.jpg
有機的で貝みたいなイメージ。これは実際にあるなら観てみたい。

外のスペースもこんな感じで沢山の建物が展示されていました。
DSC08490.jpg
こちらも様々な造形の品が並んでいます。

これは今回のポスターの作品じゃないかな。台北で進行中の建物のようです。
DSC08497_20180623020145e03.jpg
建物の中を縦横無尽に植物が這うように一体化しているのが爽やかな印象です。

上階には木で出来た謎の構造物がありました。
DSC08512.jpg
木のぬくもりがありながら宇宙船のような流れを感じるデザインで驚きました。

この木の構造体の中に入ることもできます。複雑な形をしていました。
DSC08515.jpg
ここでは代表作の「太田市美術館・図書館」の映像が流れていました。外観も内観も楽しげな雰囲気なので一度は訪れてみたい所です。


ということで、コンセプトや解説を理解するのは中々難しかったですが、ご紹介した作品以外にも目を引く品はあって素人目にも面白い造形の建物の模型が並んでいました。 ここは無料で観られるし国立新美術館やサントリー美術館にも近いので、美術館めぐりでハシゴしてみるのもよろしいかと思います。

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