モネ それからの100年 (感想前編)【横浜美術館】
一昨日の土曜日に横浜の横浜美術館で「モネ それからの100年」を観てきました。注目の展示ですので前編・後編に分けて早めにご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
モネ それからの100年
【公式サイト】
http://monet2018yokohama.jp/exhibition/
https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20180714-499.html
【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】2018年7月14日(土)~9月24日(月・休)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日の午後に行ったのですが、結構混んでいて場所によっては列ができるくらいでした。とは言え、少し待てばおおよそ自分のペースで観ることができたかな。
さて、今回の展示は印象派の代名詞的な存在であるクロード・モネの名前を冠していて、モネ25点とモネに影響を受けた後世代の26人の作家66点となっています。モネよりも他の作家の作品の方が多いのですが、割と現代絵画の割合が高くモネの先進性が浮き彫りになるような内容となっていました。展覧会は4章構成となっていましたので、各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 感想前編(国立西洋美術館)
モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 感想後編(国立西洋美術館)
<Ⅰ 新しい絵画へ ― 立ちあがる色彩と筆触>
まずは筆触分割の技法についてのコーナーです。モネを始めとした印象派はパレットの上で色を混ぜ合わせるのではなく、画面上で色の点を重ねる「筆触分割」を使うことで色が濁るのを避けて強い光を表現しました。この章ではモネの画業前半の作品と共にモネの技法を発展させた現代絵画なども並んでいました。
参考記事:印象派を超えて-点描の画家たち 感想前編(国立新美術館)
78 クロード・モネ 「睡蓮」 (群馬県立近代美術館)
こちらは3章の作品ですが、冒頭にハイライトとして展示されていました。モネの代表作である睡蓮の連作のうちの1つで、池に浮かぶ睡蓮の花と葉が描かれています。葉っぱのフチは紫となっていたり、粗めの筆致となっていて、絵の右端には塗り残しがあるなど描きかけと言われても不思議じゃないくらい大胆です。画面全体の深い緑など色使いが強く感じられる作品でした。
1 クロード・モネ 「サン=シメオン農園前の道」
こちらは23歳頃の小型作品で、夕暮れの道と 道沿いの木々が描かれています。全体的に落ち着いた暗めの色調で写実的に描かれていて、割とコローの作風のような印象を受けるかな。遠近法などもしっかりしていて、まだ従来の絵画から脱していない感じもしました。
この辺には泉屋博古館の「モンソー公園」(★こちらで観られます)や上原美術館のクロード・モネ「わらぶき屋根の家」といった見覚えのある作品が並んでいました。
参考記事:近代日本洋画の魅惑の女性像―モネ・印象派旗挙げの前後― (泉屋博古館分館)
6 クロード・モネ 「海辺の船」
こちらも見覚えある東京富士美術館の所蔵品。港に浮かぶ帆船を描いた作品で、縦長の画面に空が大きく取られていて爽やかな雰囲気です。船はやや傾いていて、周りの人と比べると結構大きそうに見えるかな。大胆なタッチで浜辺やマストに光が当たっている様子が表され、よく観ると部分的に下地が残っているようにも見えます。同じ印象派のシスレーなんかを思い起こす作品で、点々と色を置く印象派らしい技法が使われていました。
この辺はノルマンディー地方の断崖を描いた作品なども並んでいました。モネの作品は国内からの出品が大半なので過去のモネ展を観ている方には見覚えある作品が多いと思います。
14 ジョアン・ミッチェル 「紫色の木」
こちらは目の細かい金網のようなものの上に描かれた抽象画で、作者のジョアン・ミッチェルは1960年代に始まるシュポール/シュルファス(支持体/表面)を経て第一線で活動する画家です。黄色、緑、ピンク、オレンジなどの色が重ね合わせたり混じり合ったりしている感じで、モネの技法を発展させているとも解釈できるかな。透明感があって軽やかな印象を受ける作品でした。
この辺にはウィレム・デ・クーニングのアクション・ペインティングによる作品などもありました。1960~70年代頃の抽象画多めです。
8 クロード・モネ 「ヴァランジュヴィルの風景」
こちらは 手前に木立があり奥に海の見える風景画で、対岸には白い崖があるのも見えます。手前にあるヒョロ長い木々の合間から海が見える構図は浮世絵から学んだと考えられるようで、特に葛飾北斎の富嶽三十六景との類似が指摘されているようです。奥行きと日差しを強く感じられると共に、モネのルーツも垣間見られる作品でした。
参考記事:北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃 (国立西洋美術館)
22 丸山直文 「puddle in the woods 5」 ★こちらで観られます
こちらは ぼんやりとした色彩で木々が立ち並ぶ様子を描いた作品ですが、半ば抽象画のような雰囲気となっています。淡い黄色、ピンク、茶色などが使われ 木の幹の模様が斑点のように表されているのは筆触分割をさらに大胆にした感じです。この隣にはモネの「ヴィレの風景」(★こちらで観られます)も展示されていたのですが、即興的で色を置くような表現がこの作品と共通しているようにも思えました。とは言え、淡い色調なので優しく温かみを感じさせるのが独特でした。
この近くには岡崎乾二郎の非常にタイトルが長い2点の作品もありました。これも東京都現代美術館の好きな作品です。
<Ⅱ 形なきものへの眼差し ― 光、大気、水>
続いては形の無い移ろうものを主題としたコーナーです。モネや印象派は移ろい行く光、大気、水を表現するために様々な技法を新しく作ったので、印象派らしいコーナーとも言えそうです。
29 クロード・モネ 「ジヴェルニー近くのりメツの草原」
こちらは白っぽい緑の草原と、淡いピンクの中に溶け込んだような木々を描いた作品です。全体的に白みがかっていて、光に包まれてぼんやりしている感じの表現となっています。半ば抽象画のような作品で、当時としては先進的だったのではないかと思いました。
参考記事:【番外編 フランス旅行】 ジヴェルニー モネの家
この辺にはポーラ美術館所蔵のクロード・モネ「セーヌ河の日没、冬」(★こちらで観られます)もありました。
参考記事:ポーラ美術館の常設
34 クロード・モネ 「チャリング・クロス橋」 (メナード美術館)
こちらはモネがロンドンを訪れた際に描いた作品で、定宿のホテルから見下ろすようにロンドンのテムズ川に架かるチャリング・クロス橋を描いています。全体的に淡いオレンジがかった画面で、霧に包まれている光景となって、橋や遠くの塔の先端(ウェストミンスター宮殿?)もぼんやりしています。しかし、橋の上には煙が立ち上り 水面は光輝いている様子など微妙な色調の違いで表現しているのが見事です。モネは冬のロンドンの霧を好んで描いていて、今回の展覧会でもこちらを含めて3点ほど展示されていました。(山形美術館のクロード・モネ「テムズ河のチャリング・クロス橋」など)
近くにはアルフレッド・スティーグリッツやエドワード・スタイケンによる当時の写真もありました。2人とも印象派をはじめとした絵画の主題を写真に転用した写真家で、叙情的で確かに印象派を思い起こす構図となっています。
47 マーク・ロスコ 「赤の中の黒」
こちらは赤地の中に黒い長方形が描かれたような抽象画です。お互いの色のせいか赤地は明るく 黒地は力強く感じられるのですが、よく観ると赤にもちょっと色の違いがあって、フチはやや濃い目になっています。この色の大胆さと繊細さが同居するような表現はモネのロンドンの連作に通じるものがあるかな。 迫ってくるような色彩感覚でこれはロスコ好きには中々嬉しい不意打ちだと思います。
48 モーリス・ルイス 「ワイン」 ★こちらで観られます
こちらはロスコと同じくアメリカのカラーフィールド・ペインティングで活躍したモーリス・ルイスの作品で、台形を逆さにしたようなモチーフが描かれた抽象画となっています。画布にアクリル絵の具を垂れ流して画布に染み込ませる「ステイニング(滲み)」という技法を使い、大画面に茶色や赤などの帯状のいくつもの色が合わさって縦方向に層のようになっています。この隣にも「金色と緑色」という同様の作品がありましたが、そちらは色合いが異なっていました。いずれも、威厳すら感じられる不思議な作風です。
この近くには松本陽子「振動する風景的画面Ⅲ」もありました。この画家の温かみのある抽象画も好みです。
参考記事:現代絵画の展望 24の時の瞳 前期:あの頃 (旧新橋停車場 鉄道歴史展示室)
休憩スペースには水野勝規による「photon」と「reflection」(★こちらで観られます)という映像作品がありました。「photon」は水面の光が瞬く様子の映像で、「reflection」は水面に写った木々が揺らめくの映像です。いずれもこの後の章のテーマに相応しい内容かな。真っ先にモネの睡蓮なんかを連想させました。
ということで、前半からモネの作品と共に現代絵画を楽しむような内容となっていました。正直、モネの作品はよく観るものが多くて最高級か?というと微妙ですが、頻繁に行われるモネ展の中では一風変わった趣向で面白い展示です。後半は睡蓮をテーマにしたオマージュなどもありましたので、次回は残りの章をご紹介していこうと思います。
→ 後編はこちら

【展覧名】
モネ それからの100年
【公式サイト】
http://monet2018yokohama.jp/exhibition/
https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20180714-499.html
【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】2018年7月14日(土)~9月24日(月・休)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日の午後に行ったのですが、結構混んでいて場所によっては列ができるくらいでした。とは言え、少し待てばおおよそ自分のペースで観ることができたかな。
さて、今回の展示は印象派の代名詞的な存在であるクロード・モネの名前を冠していて、モネ25点とモネに影響を受けた後世代の26人の作家66点となっています。モネよりも他の作家の作品の方が多いのですが、割と現代絵画の割合が高くモネの先進性が浮き彫りになるような内容となっていました。展覧会は4章構成となっていましたので、各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 感想前編(国立西洋美術館)
モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 感想後編(国立西洋美術館)
<Ⅰ 新しい絵画へ ― 立ちあがる色彩と筆触>
まずは筆触分割の技法についてのコーナーです。モネを始めとした印象派はパレットの上で色を混ぜ合わせるのではなく、画面上で色の点を重ねる「筆触分割」を使うことで色が濁るのを避けて強い光を表現しました。この章ではモネの画業前半の作品と共にモネの技法を発展させた現代絵画なども並んでいました。
参考記事:印象派を超えて-点描の画家たち 感想前編(国立新美術館)
78 クロード・モネ 「睡蓮」 (群馬県立近代美術館)
こちらは3章の作品ですが、冒頭にハイライトとして展示されていました。モネの代表作である睡蓮の連作のうちの1つで、池に浮かぶ睡蓮の花と葉が描かれています。葉っぱのフチは紫となっていたり、粗めの筆致となっていて、絵の右端には塗り残しがあるなど描きかけと言われても不思議じゃないくらい大胆です。画面全体の深い緑など色使いが強く感じられる作品でした。
1 クロード・モネ 「サン=シメオン農園前の道」
こちらは23歳頃の小型作品で、夕暮れの道と 道沿いの木々が描かれています。全体的に落ち着いた暗めの色調で写実的に描かれていて、割とコローの作風のような印象を受けるかな。遠近法などもしっかりしていて、まだ従来の絵画から脱していない感じもしました。
この辺には泉屋博古館の「モンソー公園」(★こちらで観られます)や上原美術館のクロード・モネ「わらぶき屋根の家」といった見覚えのある作品が並んでいました。
参考記事:近代日本洋画の魅惑の女性像―モネ・印象派旗挙げの前後― (泉屋博古館分館)
6 クロード・モネ 「海辺の船」
こちらも見覚えある東京富士美術館の所蔵品。港に浮かぶ帆船を描いた作品で、縦長の画面に空が大きく取られていて爽やかな雰囲気です。船はやや傾いていて、周りの人と比べると結構大きそうに見えるかな。大胆なタッチで浜辺やマストに光が当たっている様子が表され、よく観ると部分的に下地が残っているようにも見えます。同じ印象派のシスレーなんかを思い起こす作品で、点々と色を置く印象派らしい技法が使われていました。
この辺はノルマンディー地方の断崖を描いた作品なども並んでいました。モネの作品は国内からの出品が大半なので過去のモネ展を観ている方には見覚えある作品が多いと思います。
14 ジョアン・ミッチェル 「紫色の木」
こちらは目の細かい金網のようなものの上に描かれた抽象画で、作者のジョアン・ミッチェルは1960年代に始まるシュポール/シュルファス(支持体/表面)を経て第一線で活動する画家です。黄色、緑、ピンク、オレンジなどの色が重ね合わせたり混じり合ったりしている感じで、モネの技法を発展させているとも解釈できるかな。透明感があって軽やかな印象を受ける作品でした。
この辺にはウィレム・デ・クーニングのアクション・ペインティングによる作品などもありました。1960~70年代頃の抽象画多めです。
8 クロード・モネ 「ヴァランジュヴィルの風景」
こちらは 手前に木立があり奥に海の見える風景画で、対岸には白い崖があるのも見えます。手前にあるヒョロ長い木々の合間から海が見える構図は浮世絵から学んだと考えられるようで、特に葛飾北斎の富嶽三十六景との類似が指摘されているようです。奥行きと日差しを強く感じられると共に、モネのルーツも垣間見られる作品でした。
参考記事:北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃 (国立西洋美術館)
22 丸山直文 「puddle in the woods 5」 ★こちらで観られます
こちらは ぼんやりとした色彩で木々が立ち並ぶ様子を描いた作品ですが、半ば抽象画のような雰囲気となっています。淡い黄色、ピンク、茶色などが使われ 木の幹の模様が斑点のように表されているのは筆触分割をさらに大胆にした感じです。この隣にはモネの「ヴィレの風景」(★こちらで観られます)も展示されていたのですが、即興的で色を置くような表現がこの作品と共通しているようにも思えました。とは言え、淡い色調なので優しく温かみを感じさせるのが独特でした。
この近くには岡崎乾二郎の非常にタイトルが長い2点の作品もありました。これも東京都現代美術館の好きな作品です。
<Ⅱ 形なきものへの眼差し ― 光、大気、水>
続いては形の無い移ろうものを主題としたコーナーです。モネや印象派は移ろい行く光、大気、水を表現するために様々な技法を新しく作ったので、印象派らしいコーナーとも言えそうです。
29 クロード・モネ 「ジヴェルニー近くのりメツの草原」
こちらは白っぽい緑の草原と、淡いピンクの中に溶け込んだような木々を描いた作品です。全体的に白みがかっていて、光に包まれてぼんやりしている感じの表現となっています。半ば抽象画のような作品で、当時としては先進的だったのではないかと思いました。
参考記事:【番外編 フランス旅行】 ジヴェルニー モネの家
この辺にはポーラ美術館所蔵のクロード・モネ「セーヌ河の日没、冬」(★こちらで観られます)もありました。
参考記事:ポーラ美術館の常設
34 クロード・モネ 「チャリング・クロス橋」 (メナード美術館)
こちらはモネがロンドンを訪れた際に描いた作品で、定宿のホテルから見下ろすようにロンドンのテムズ川に架かるチャリング・クロス橋を描いています。全体的に淡いオレンジがかった画面で、霧に包まれている光景となって、橋や遠くの塔の先端(ウェストミンスター宮殿?)もぼんやりしています。しかし、橋の上には煙が立ち上り 水面は光輝いている様子など微妙な色調の違いで表現しているのが見事です。モネは冬のロンドンの霧を好んで描いていて、今回の展覧会でもこちらを含めて3点ほど展示されていました。(山形美術館のクロード・モネ「テムズ河のチャリング・クロス橋」など)
近くにはアルフレッド・スティーグリッツやエドワード・スタイケンによる当時の写真もありました。2人とも印象派をはじめとした絵画の主題を写真に転用した写真家で、叙情的で確かに印象派を思い起こす構図となっています。
47 マーク・ロスコ 「赤の中の黒」
こちらは赤地の中に黒い長方形が描かれたような抽象画です。お互いの色のせいか赤地は明るく 黒地は力強く感じられるのですが、よく観ると赤にもちょっと色の違いがあって、フチはやや濃い目になっています。この色の大胆さと繊細さが同居するような表現はモネのロンドンの連作に通じるものがあるかな。 迫ってくるような色彩感覚でこれはロスコ好きには中々嬉しい不意打ちだと思います。
48 モーリス・ルイス 「ワイン」 ★こちらで観られます
こちらはロスコと同じくアメリカのカラーフィールド・ペインティングで活躍したモーリス・ルイスの作品で、台形を逆さにしたようなモチーフが描かれた抽象画となっています。画布にアクリル絵の具を垂れ流して画布に染み込ませる「ステイニング(滲み)」という技法を使い、大画面に茶色や赤などの帯状のいくつもの色が合わさって縦方向に層のようになっています。この隣にも「金色と緑色」という同様の作品がありましたが、そちらは色合いが異なっていました。いずれも、威厳すら感じられる不思議な作風です。
この近くには松本陽子「振動する風景的画面Ⅲ」もありました。この画家の温かみのある抽象画も好みです。
参考記事:現代絵画の展望 24の時の瞳 前期:あの頃 (旧新橋停車場 鉄道歴史展示室)
休憩スペースには水野勝規による「photon」と「reflection」(★こちらで観られます)という映像作品がありました。「photon」は水面の光が瞬く様子の映像で、「reflection」は水面に写った木々が揺らめくの映像です。いずれもこの後の章のテーマに相応しい内容かな。真っ先にモネの睡蓮なんかを連想させました。
ということで、前半からモネの作品と共に現代絵画を楽しむような内容となっていました。正直、モネの作品はよく観るものが多くて最高級か?というと微妙ですが、頻繁に行われるモネ展の中では一風変わった趣向で面白い展示です。後半は睡蓮をテーマにしたオマージュなどもありましたので、次回は残りの章をご紹介していこうと思います。
→ 後編はこちら
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