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オープン・スペース 2018 イン・トランジション 【NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)】

3週間ほど前の祝日に初台のオペラシティにあるNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」を観てきました。この展示は一部で撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC00990.jpg

【展覧名】
 オープン・スペース 2018 イン・トランジション

【公式サイト】
 http://www.ntticc.or.jp/ja/

【会場】NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【最寄】初台駅

【会期】2018年6月2日~2019年3月10日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていましたが、一部の予約制の作品は予約で埋まっているくらいの混み具合でした。


さて、この展示は毎年模様替えを行っているICCの常設で、今年も様々な分野の先端技術を使った作品が並んでいました。今回は撮影できる作品がそれほど無くちょっと難解ものもありましたが、写真を使ってご紹介していこうと思います。
 参考記事:オープン・スペース 2017 未来の再創造 (NTTインターコミュニケーション・センター ICC)

岡ともみ 渡邊淳司 「もしもし、の一秒前」
DSC00992_201808050047332ff.jpg
こちらは電話ボックスを使った体験型の作品。中に入って受話器を上げると奥にあるモニタの中の映像と電話が繋がります。

こちらがその映像。
DSC00995_20180805004734516.jpg
6つあって、いずれもかけるまでは特にこれと言って動きの無い映像です。

受話器をあげたら1つの映像が動いて、まるで映像の中に電話している感じ。
DSC00996_20180805004736292.jpg
勿論、電話に耳を当てると相手の声も聞こえてきます。リアルで、自分と電話している相手の様子が分かるような面白さがありました。

日本のご家庭以外にも映画やアニメにも繋がりますw
DSC01000_2018080500473717d.jpg
昔のアメリカのアニメかな。空いてたので全種類試してきましたw

今回は撮影できない場所が多かったですが、検索エンジンを使った作品や、モーションセンサーのkinectを使った体験型の作品などもありました。また、床に埋まった作品や無音の部屋を使った作品、ジャグラーなどは毎年変わらず今回も健在です。

こちらのタイトルは失念…
DSC01013_20180805004742d83.jpg
部屋の中にあるクッションとテレビを使った体験型の作品です。

テレビには花火を始め色々なチャンネルがあるので、リモコンでチャンネルを選びます。
DSC01015_20180805004744121.jpg
クッションを抱えると、映像に合わせてクッションが振動して非常に臨場感溢れるものになりました。特に花火の映像はドドンという音がお腹に響く感じがよく再現されていて面白かったです。

東京大学 池上高志研究室 「Artificial Life Larger than Biological Life」
DSC01019_20180805004745cd6.jpg DSC01021.jpg
これは作品の近くに寄ると右の写真のように光が降ってくるような演出の作品。人工生命の研究の成果をアート作品に活かしているということで、説明がよく分かりませんでしたがこの光もは何かの情報を表してるのかな?

こちらも近くにあった映像作品。
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何かのシミュレーションのようですが、人工生命とは思えないくらいの有機的な動きとなっていました。細胞を顕微鏡で観たような感じに思えます。

徳井直生+Qosmo 「イマジナリー・ランドスケープ」
DSC01032.jpg
こちらはGoogleストリートビューを使った作品で、3つのスクリーンに等身大くらいの風景が広がります。上手いこと繋がって見えますが、3つとも異なる風景なので架空の風景となっています。組み合わせは機械学習で行っているそうで、機械学習の進化を感じさせました。

宇治野宗輝 「ライブズ・イン・ジャパン 電波街(Radiowave Quarter) ブライウッド・シティ・ストーリーズ」
DSC01039.jpg
こちらは6台のディスプレイにそれぞれ家電やエレキギターが映されたもので、電気のオンオフに合わせて駆動音が鳴って演奏のように聞こえてきます。宇治野 氏は同様の作品で最近活躍されているので、ここの常設で観ておくと今後の参考にもなるかも。大量消費・大量廃棄などを批判する意味もあるようです。
 参考記事:六本木アートナイト2018 東京ミッドタウン会場付近

宇治野宗輝 「ブライウッド・シティ・ストーリーズ」
DSC01045_201808050049567c5.jpg
ちょっとボケててすみません。 こちらはドキュメンタリー風の映像作品で、作家の来歴などを日本人英語のひとり語りで進行するという内容です。これは意図が分からなかったかなw 

柴田真歩 「XNN(X News Network)」
DSC01043_20180805004953333.jpg
こちらはロトスコープという実写映像をトレースしてアニメーションを作る技法を使った作品。元はニュース映像を細切れにつなぎ合わせたようなものを素材としていて、音声も流れているのですがデタラメなニュースとなっています。

しばらく観ていると映像がどんどん変わっていきます。
DSC01044_20180805004955cd6.jpg
こんなゆるキャラみたいな絵を自動で描いてるというのが興味深かったw


ということで、今回は撮影可能な作品があまり多くなかったですが、先端技術を使った面白い作品を観ることができました。ちょっと解説が分かりづらかったり、直感的に分からないものもありますが、それを含めてワクワクさせる未来感があると思います。オペラシティのコンサートやギャラリーに行く機会があったら、こちらも立ち寄ってみることをお勧めします。

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