没後50年 藤田嗣治展 (感想後編)【東京都美術館】
前回に引き続き東京都美術館の「没後50年 藤田嗣治展」についてです。前編は1~4章についてでしたが、今日は5~8章についてです。まずは概要のおさらいです。
前編はこちら

【展覧名】
没後50年 藤田嗣治展
Foujita: A Retrospective ― Commemorating the 50th Anniversary of his Death
【公式サイト】
http://foujita2018.jp/
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html
【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅
【会期】2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
3時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
後半も概ね自分のペースで観ることができました。メモを取りながらじっくり観てたら3時間近くかかってしまい、最後の辺りで閉館時間が迫ってきて駆け足で観る感じになってしまいましたがw
今回も各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世紀- (松濤美術館)
藤田嗣治展 人物と動物(所蔵作品より) (目黒区美術館)
藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)
よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)
<5 1930 年代・旅する画家―北米・中南米・アジア>
藤田嗣治は1913年(26歳の時)にパリに渡って16年程過ごした後、1929年に一時帰国すると10月に世界恐慌が起こってしまい、1930年代は経済的にも家庭生活でも破綻をきたしたようです。絵の面でも乳白色の画風を破壊するような濃厚な色彩とグロテスクとも言える裸婦などを描き、シュルレアリスム風へと変わったようです。そして1931年に20年近く続いたパリでの暮らしを放棄し、ユキ(リュシー・バドゥー)と別れマドレーヌと共に中南米へと旅立ちました。中南米では約2年ほど各地を旅したようで、現地で制作・展示・販売する日々だったようです。その後、北米を経て1933年晩秋に帰国し、東京に定住しつつ 東北や沖縄、中国大陸などに旅を重ねました。この時期は移動が多かったこともあり、水彩による作品が他の時代に比べて多いという特徴もあるようです。 この章にはそうした旅に明け暮れた時代の作品が並んでいました。
51 藤田嗣治 「モンパルナスの娼家」
こちらは老女を中心に数人の裸婦が描かれた大型作品で、全体的に赤や黒が多めの画面となっています。裸婦の肌も白っぽくなくて肌色になっているかな。タイトル通り娼家の光景ということもあって俗っぽい雰囲気が漂っています。解説によると、この作品は署名も発表もしないで 町祭りの見世物の看板のような俗で無頓着で下手な絵を描いてみたいを思って制作したようです。右下には猫も描かれていましたが、猫も今までの藤田の画風とはえらく違って見えました。
53 藤田嗣治 「町芸人」
こちらはリオ・デ・ジャネイロで描かれた作品で、客を呼び込むピエロを中心にラッパを吹くピエロやポーズを取る女性、腕を組む屈強な男などが鮮やかな色彩で描かれています。色は明るめではありますが、土着の垢抜けない感じも出ていて、現地の風俗の雰囲気が描かれているようにも思えました。これはこれで面白いので新境地とも言えそうな作品です。
この辺には現地の人を描いた水彩もありました。水彩は以前のように細い輪郭を使っているものの、乳白色ではない画風です。服装や肌の色など現地の人をよく観察していた様子も伝わりました。確か、メキシコに訪れた際はディエゴ・リベラにも会いに行った(会えなかった)と記憶しています。
参考記事:ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに (埼玉県立近代美術館)
62 藤田嗣治 「メキシコに於けるマドレーヌ」 ★こちらで観られます
こちらは花のついた帽子を被った白いワンピース姿のマドレーヌを描いた肖像です。背景にはサボテンや砂漠の中の建物なんかもあって如何にもメキシコといった感じがあって、ヨーロッパと中央アメリカの対比を狙っているようです。しかし実はこれは日本帰国後にメキシコでの素描や写真を元に描いたものらしく、細い輪郭線は無く 色は濃くなっていて、特に人物は明るく対比的に描かれています。それが背景と人物が分離して見える気がするような表現にも思えますが…。 この作品は1934年の二科展にも出品されたのだとか。
この隣の「裸婦 マドレーヌ」は1920年代の乳白色の裸婦を思わせる画風となっていました。画風を使い分けていたんでしょうか
68 藤田嗣治 「自画像」
こちらは四谷にいた頃の日本家屋の中の自画像です。周りには火鉢や裁縫箱など日本的なものが溢れ江戸時代の下町みたいな情緒がある部屋となっています。着物姿で座ってこちらをチラっと観る藤田の懐には猫の姿もあって、くつろいだ雰囲気があるかな。この頃は既に50代で白髪交じりになっていますが、トレードマークの黒縁丸メガネやオカッパ、口ひげなんかは健在です。やけに日本を強調するような感じが特徴なので、ずっと外国にいたので和風に郷愁もしくは逆に異国情緒でも感じたのかな。藤田のルーツなんかを考えさせられる自画像でした。
この近くでは秋田で大作「秋田の行事」を描いた際の取材に基づくと考えられる「秋田の娘」などもありました。ブログ休止中に秋田県立美術館で「秋田の行事」を観に行ったことがあるのですが、圧倒される大作です。
73 藤田嗣治 「孫」
こちらは割と最近ご紹介しましたが再掲。沖縄の老女と2人の小さな孫を描いた作品で、周りに鬱蒼とした草が生えていたり 着物が紅型のような柄だったり 老女が入れ墨をしていたりと 沖縄らしさを感じさせます。色彩も強めで強い日差しを感じると共にプリミティブな雰囲気が漂います。細い輪郭線を使っていて、描線については以前の画風が復活しているように感じました。
参考記事:東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村 (板橋区立美術館)
なお、マドレーヌはこの頃に東京で急に亡くなったそうです…。ちなみに藤田の女性遍歴は、鴇田登美子(恋愛結婚してすぐにパリに渡って破綻。身分の違いで親には反対されたけどその後も良好な関係)、フェルナンド・バレー(他の画家と浮気して離婚)、リュシュー・バドゥ(通称ユキ。詩人ロベール・デスノスと夫公認の愛人関係で酒癖も悪くて離婚)、マドレーヌ(死別)、君代(生涯の連れ合い。2009年に亡くなりました)という流れになります。特にユキと君代はよく絵に描かれていると思います。
<6-1 「歴史」に直面する―二度の「大戦」との遭遇>
続いては第二次世界大戦の頃のコーナーです。新たに入籍した君代夫人と共に1939年に再びパリに渡った藤田はモンマルトルに居を得ましたが、ドイツ軍が迫って来たために1年しかいられなかったようです。藤田はよく戦争に遭うので、「私以上に戦に縁のある男はいない」と著述しているようです。この1年のパリ時代は短くも充実した制作をしていたようで、ここには数点の作品が並んでいました。
75 藤田嗣治 「争闘(猫)」 ★こちらで観られます
※この写真は以前に他の撮影可能な展示で撮ったものです。今回の展示は撮影禁止です。

こちらは14匹の猫が飛んだり跳ねたりしている様子を描いた作品で、あちこちで暴れてえらいことになっていますw いずれの猫も非常に表情豊かで動きも感じられます。細い線や黒・乳白色の画風が復活している様子も観られ、藤田らしい個性が感じられました。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)
この先は藤田が監督を務めたトーキー映画『現代日本』の映像を流していました。外国向けに日本の風俗を紹介する巻を担当したようで、「子供」という巻だけ現存しています。しかし地方風俗が外国に誤解を与える・国辱的と批判されて外国公開は見送られたのだとか。しばらく観てたら切腹の真似をして遊ぶシーンとかもあったので、その辺がまずかったのかもw
<6-2 「歴史」に直面する―作戦記録画へ>
引き続き戦時中のコーナーです。1940年にパリから帰国した藤田は、祖国の非常時に際してオカッパから丸刈りにしました。また、戦線の取材と作戦記録画の制作に邁進し、南方などの戦場への旅が続いたようです。この時、西洋美術史上の戦争をテーマにした絵画の研究にも力を注ぐなど、戦争画に並々ならぬ熱意を燃やしています。この辺はオダギリジョーが藤田役をやった映画『FOUJITA』なんかにも描かれていますが、割と積極的に軍に献身したのが戦後に批判されることになっていきます…。 ここではそうした時期の戦争画などが並んでいました。
80 藤田嗣治 「アッツ島玉砕」 ★こちらで観られます
こちらは普段は東近美の常設にある作品です。17日間の戦闘の末に玉砕したアッツ島の兵士たちを描いたもので、自らの意思で写真と想像に基づいて制作したようです。藤田自身は「尤も快心の作」と満足したそうで、全体的に茶褐色で緻密な線描を使って描いています。やたら劇的なのは西洋の戦争画の研究の成果かな? 今までの藤田の画風とはまた全然違って見えます。1920年代後半以降、藤田が追求してきた大画面の群像表現の到達点という評価もあるようですが、あまり好みではない作風です。
この近くには同様の作風の「サイパン島同胞臣節を全うす」もありました。また、藤田の日記がズラリと並んでいて、表紙には各年代も記載されています。しかし1944~46年(終戦前後)は日記自体が無いのだとか。書かなかったのか処分したんでしょうかね??
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2011年06月)
<7 戦後の20年―東京・ニューヨーク・パリ>
続いては終戦後の20年間のコーナーです。終戦を迎えると国策に協力した画家として糾弾されるようになり、日本を離れる準備をする一方で戦時に控えていた裸婦などを本格に制作するようになったようです。1949年に日本を去り、結局これが日本との永別となります。再びパリに向かうまでニューヨークで1年過ごし、西洋名画・文化と再開してからは制作意欲が大いに高揚したようで、この時期にも名作が生まれたようです。
83 藤田嗣治 「私の夢」 ★こちらで観られます
※この写真は以前の他の展示のポスターです。今回の展示は撮影禁止です。

片腕を挙げてまどろむ女性(恐らくマドレーヌ)を中心に、沢山の猫や猿、犬、狐、リスなどが服を着て、取り囲むように2~3体づつペアになるように描かれています。解説によると1931年の「眠れる女」を再現しているらしく、画風もその頃の感じに見えます。動物が取り囲む様子は仏画の涅槃図のようにも思えますが、以前観た展示では戦争をする人間の愚かさは動物に劣るというような皮肉ではないかという説も聞いたことがあります。しかし、楽しげな雰囲気もあるのでマドレーヌの死を悼むと共に冥福を祈る意味があるのではないかと思えました。
参考記事:日本の美術館名品展 感想後編 (東京都美術館)
87 藤田嗣治 「カフェ」 ★こちらで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、肘をついてこちらを観る黒衣の女性が描かれています。解説によると、背景の景色は自身の1920年代の銅版画からの転用だそうで、パリを懐かしがって描いているようです。物思いに耽る女性の顔や細い輪郭は全盛期を彷彿とさせる傑作と言えるんじゃないかな。ちょっとアンニュイな雰囲気が感じられました。ちなみに額縁も藤田が作ったものだそうです。今回の展示では触れていませんでしたが、藤田は手先が器用で割と何でも作ってしまう器用超人ですw
この近くにはポーラ美術館の「姉妹」もありました。
参考記事:アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち (ポーラ美術館)
藤田は1950年2月半ばにパリへ戻り、モンパルナスを表現したりしていたそうですが、1960年代にパリ郊外の農家を買い取り改築し、半ば隠棲するように住んだようです。
90 藤田嗣治 「フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂」 ★こちらで観られます
こちらはパリの町並みを描いた作品で、絵肌は1920年代の頃の雰囲気もあるかな。細やかに写実的に描いていて、ちょっと寂しい雰囲気もあります。初めてパリに着いた頃にパリ郊外の寂しい光景を描いていましたが、これはその頃とどこか通じるものがあるように思えました。
この近くには「室内」などもありました。
参考記事:レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
101 藤田嗣治 「機械の時代(アージュ・メカニック)」
こちらは沢山の子供が飛行機や自動車、鉄道模型などで遊ぶ様子が描かれています。他にも調理器具やアイロン、ミシンなどもあり「機械の時代」をテーマにしています。おでこの広い目つきが独特の子どもたちの表現は晩年の特徴と言えそうです。今回の展示ではあまり言及されていませんでしたが、晩年はこうした子供を多く描いているのも特徴ではないかと思います。
この隣にあった「すぐ戻ります 蚤の市」は写実的な現実の光景のようでありつつシュルレアリスム的な作風に思えました。
<8 カトリックへの道行き>
最後は藤田の宗教画のコーナーです。藤田は1955年にフランス国籍を取得し、1959年にランス大聖堂でカトリックの洗礼を受けました。洗礼名はレオナルド・ダ・ヴィンチに因んでレオナール・フジタで、美術館によって作者の表記が「藤田嗣治」だったり「レオナール・フジタ」だったりするのはこの為です。洗礼を受けた後、キリスト教をテーマにした絵画が増えたようで、ランスにはレオナール・フジタが手がけた「シャぺル・ノートル=ダム・ド・ラ・ペ(通称:シャペル・フジタ)」という教会もあります。こうした作品は市場性を期待せずに信仰の証として作られたようで、最後はそうしたキリスト教関連の品が並んでいました。
115 藤田嗣治 「二人の祈り」
こちらは長い間自宅に飾って暮らしを共にした遺愛の作品です。下の方に魚や蛙のような怪物が蠢く地獄?が描かれ、その上の世界には藤田と君代夫人が聖母子の前で祈りを捧げています。その周りには沢山の子どもたちがいて、さらに上の方には天井の世界が広がっています。画風は晩年の藤田の典型のように思えますが、こちらは洗礼を受ける7年前の作品なので早い時期に改宗を意識していた様子が伺えました。
この近くには黙示録を描いた作品などもありました。細かくて密度の高い作風です。
122 レオナール・フジタ 「聖母子」
こちらは洗礼を受けた時にランス大聖堂に献納した作品です。聖母子と4人の天使達が描かれていて、レオナール・フジタとサインも残されています。何処と無くルネサンス時代のような雰囲気も感じますが、細い線を使った表現で、色彩なども晩年の藤田らしい作風となっていました。
124 レオナール・フジタ 「礼拝」 ★こちらで観られます
中央に聖母マリアの姿があり、両脇の藤田と君代夫人に手をかざして祝福している様子を描いた作品です。夫妻は修道士の格好をしていて、敬虔な信者であることが伺えます。背景には晩年の家も描かれているなど、祈りの為の作品のようでした。
この近くには教会のマケット(模型)や、皿・ワイングラスなど身近なものに宗教的な絵付けをした作品もありました。ちょっと素朴さもあって温かみのある品々です。
ということで、後半も代表作が多く集まる見ごたえのある内容となっていました。その分、見覚えのある作品も多いですが、これだけ一気に観られて大変満足しました。日本人画家の中でも特に外国で知名度の高い藤田嗣治とはどんな画家か?はこの展示を観れば一気に理解できると思いますので、美術初心者にもお勧めできる内容です。
おまけ:
今回、閉館ギリギリにこの展示の特設ショップに行ったら大行列でした。 しかし図録だけなら地下のショップにも売っているので、そちらで図録を購入しました。こちらも閉店間際でしたがw
前編はこちら

【展覧名】
没後50年 藤田嗣治展
Foujita: A Retrospective ― Commemorating the 50th Anniversary of his Death
【公式サイト】
http://foujita2018.jp/
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html
【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅
【会期】2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
3時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
後半も概ね自分のペースで観ることができました。メモを取りながらじっくり観てたら3時間近くかかってしまい、最後の辺りで閉館時間が迫ってきて駆け足で観る感じになってしまいましたがw
今回も各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世紀- (松濤美術館)
藤田嗣治展 人物と動物(所蔵作品より) (目黒区美術館)
藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)
よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)
<5 1930 年代・旅する画家―北米・中南米・アジア>
藤田嗣治は1913年(26歳の時)にパリに渡って16年程過ごした後、1929年に一時帰国すると10月に世界恐慌が起こってしまい、1930年代は経済的にも家庭生活でも破綻をきたしたようです。絵の面でも乳白色の画風を破壊するような濃厚な色彩とグロテスクとも言える裸婦などを描き、シュルレアリスム風へと変わったようです。そして1931年に20年近く続いたパリでの暮らしを放棄し、ユキ(リュシー・バドゥー)と別れマドレーヌと共に中南米へと旅立ちました。中南米では約2年ほど各地を旅したようで、現地で制作・展示・販売する日々だったようです。その後、北米を経て1933年晩秋に帰国し、東京に定住しつつ 東北や沖縄、中国大陸などに旅を重ねました。この時期は移動が多かったこともあり、水彩による作品が他の時代に比べて多いという特徴もあるようです。 この章にはそうした旅に明け暮れた時代の作品が並んでいました。
51 藤田嗣治 「モンパルナスの娼家」
こちらは老女を中心に数人の裸婦が描かれた大型作品で、全体的に赤や黒が多めの画面となっています。裸婦の肌も白っぽくなくて肌色になっているかな。タイトル通り娼家の光景ということもあって俗っぽい雰囲気が漂っています。解説によると、この作品は署名も発表もしないで 町祭りの見世物の看板のような俗で無頓着で下手な絵を描いてみたいを思って制作したようです。右下には猫も描かれていましたが、猫も今までの藤田の画風とはえらく違って見えました。
53 藤田嗣治 「町芸人」
こちらはリオ・デ・ジャネイロで描かれた作品で、客を呼び込むピエロを中心にラッパを吹くピエロやポーズを取る女性、腕を組む屈強な男などが鮮やかな色彩で描かれています。色は明るめではありますが、土着の垢抜けない感じも出ていて、現地の風俗の雰囲気が描かれているようにも思えました。これはこれで面白いので新境地とも言えそうな作品です。
この辺には現地の人を描いた水彩もありました。水彩は以前のように細い輪郭を使っているものの、乳白色ではない画風です。服装や肌の色など現地の人をよく観察していた様子も伝わりました。確か、メキシコに訪れた際はディエゴ・リベラにも会いに行った(会えなかった)と記憶しています。
参考記事:ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに (埼玉県立近代美術館)
62 藤田嗣治 「メキシコに於けるマドレーヌ」 ★こちらで観られます
こちらは花のついた帽子を被った白いワンピース姿のマドレーヌを描いた肖像です。背景にはサボテンや砂漠の中の建物なんかもあって如何にもメキシコといった感じがあって、ヨーロッパと中央アメリカの対比を狙っているようです。しかし実はこれは日本帰国後にメキシコでの素描や写真を元に描いたものらしく、細い輪郭線は無く 色は濃くなっていて、特に人物は明るく対比的に描かれています。それが背景と人物が分離して見える気がするような表現にも思えますが…。 この作品は1934年の二科展にも出品されたのだとか。
この隣の「裸婦 マドレーヌ」は1920年代の乳白色の裸婦を思わせる画風となっていました。画風を使い分けていたんでしょうか
68 藤田嗣治 「自画像」
こちらは四谷にいた頃の日本家屋の中の自画像です。周りには火鉢や裁縫箱など日本的なものが溢れ江戸時代の下町みたいな情緒がある部屋となっています。着物姿で座ってこちらをチラっと観る藤田の懐には猫の姿もあって、くつろいだ雰囲気があるかな。この頃は既に50代で白髪交じりになっていますが、トレードマークの黒縁丸メガネやオカッパ、口ひげなんかは健在です。やけに日本を強調するような感じが特徴なので、ずっと外国にいたので和風に郷愁もしくは逆に異国情緒でも感じたのかな。藤田のルーツなんかを考えさせられる自画像でした。
この近くでは秋田で大作「秋田の行事」を描いた際の取材に基づくと考えられる「秋田の娘」などもありました。ブログ休止中に秋田県立美術館で「秋田の行事」を観に行ったことがあるのですが、圧倒される大作です。
73 藤田嗣治 「孫」
こちらは割と最近ご紹介しましたが再掲。沖縄の老女と2人の小さな孫を描いた作品で、周りに鬱蒼とした草が生えていたり 着物が紅型のような柄だったり 老女が入れ墨をしていたりと 沖縄らしさを感じさせます。色彩も強めで強い日差しを感じると共にプリミティブな雰囲気が漂います。細い輪郭線を使っていて、描線については以前の画風が復活しているように感じました。
参考記事:東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村 (板橋区立美術館)
なお、マドレーヌはこの頃に東京で急に亡くなったそうです…。ちなみに藤田の女性遍歴は、鴇田登美子(恋愛結婚してすぐにパリに渡って破綻。身分の違いで親には反対されたけどその後も良好な関係)、フェルナンド・バレー(他の画家と浮気して離婚)、リュシュー・バドゥ(通称ユキ。詩人ロベール・デスノスと夫公認の愛人関係で酒癖も悪くて離婚)、マドレーヌ(死別)、君代(生涯の連れ合い。2009年に亡くなりました)という流れになります。特にユキと君代はよく絵に描かれていると思います。
<6-1 「歴史」に直面する―二度の「大戦」との遭遇>
続いては第二次世界大戦の頃のコーナーです。新たに入籍した君代夫人と共に1939年に再びパリに渡った藤田はモンマルトルに居を得ましたが、ドイツ軍が迫って来たために1年しかいられなかったようです。藤田はよく戦争に遭うので、「私以上に戦に縁のある男はいない」と著述しているようです。この1年のパリ時代は短くも充実した制作をしていたようで、ここには数点の作品が並んでいました。
75 藤田嗣治 「争闘(猫)」 ★こちらで観られます
※この写真は以前に他の撮影可能な展示で撮ったものです。今回の展示は撮影禁止です。

こちらは14匹の猫が飛んだり跳ねたりしている様子を描いた作品で、あちこちで暴れてえらいことになっていますw いずれの猫も非常に表情豊かで動きも感じられます。細い線や黒・乳白色の画風が復活している様子も観られ、藤田らしい個性が感じられました。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)
この先は藤田が監督を務めたトーキー映画『現代日本』の映像を流していました。外国向けに日本の風俗を紹介する巻を担当したようで、「子供」という巻だけ現存しています。しかし地方風俗が外国に誤解を与える・国辱的と批判されて外国公開は見送られたのだとか。しばらく観てたら切腹の真似をして遊ぶシーンとかもあったので、その辺がまずかったのかもw
<6-2 「歴史」に直面する―作戦記録画へ>
引き続き戦時中のコーナーです。1940年にパリから帰国した藤田は、祖国の非常時に際してオカッパから丸刈りにしました。また、戦線の取材と作戦記録画の制作に邁進し、南方などの戦場への旅が続いたようです。この時、西洋美術史上の戦争をテーマにした絵画の研究にも力を注ぐなど、戦争画に並々ならぬ熱意を燃やしています。この辺はオダギリジョーが藤田役をやった映画『FOUJITA』なんかにも描かれていますが、割と積極的に軍に献身したのが戦後に批判されることになっていきます…。 ここではそうした時期の戦争画などが並んでいました。
80 藤田嗣治 「アッツ島玉砕」 ★こちらで観られます
こちらは普段は東近美の常設にある作品です。17日間の戦闘の末に玉砕したアッツ島の兵士たちを描いたもので、自らの意思で写真と想像に基づいて制作したようです。藤田自身は「尤も快心の作」と満足したそうで、全体的に茶褐色で緻密な線描を使って描いています。やたら劇的なのは西洋の戦争画の研究の成果かな? 今までの藤田の画風とはまた全然違って見えます。1920年代後半以降、藤田が追求してきた大画面の群像表現の到達点という評価もあるようですが、あまり好みではない作風です。
この近くには同様の作風の「サイパン島同胞臣節を全うす」もありました。また、藤田の日記がズラリと並んでいて、表紙には各年代も記載されています。しかし1944~46年(終戦前後)は日記自体が無いのだとか。書かなかったのか処分したんでしょうかね??
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2011年06月)
<7 戦後の20年―東京・ニューヨーク・パリ>
続いては終戦後の20年間のコーナーです。終戦を迎えると国策に協力した画家として糾弾されるようになり、日本を離れる準備をする一方で戦時に控えていた裸婦などを本格に制作するようになったようです。1949年に日本を去り、結局これが日本との永別となります。再びパリに向かうまでニューヨークで1年過ごし、西洋名画・文化と再開してからは制作意欲が大いに高揚したようで、この時期にも名作が生まれたようです。
83 藤田嗣治 「私の夢」 ★こちらで観られます
※この写真は以前の他の展示のポスターです。今回の展示は撮影禁止です。

片腕を挙げてまどろむ女性(恐らくマドレーヌ)を中心に、沢山の猫や猿、犬、狐、リスなどが服を着て、取り囲むように2~3体づつペアになるように描かれています。解説によると1931年の「眠れる女」を再現しているらしく、画風もその頃の感じに見えます。動物が取り囲む様子は仏画の涅槃図のようにも思えますが、以前観た展示では戦争をする人間の愚かさは動物に劣るというような皮肉ではないかという説も聞いたことがあります。しかし、楽しげな雰囲気もあるのでマドレーヌの死を悼むと共に冥福を祈る意味があるのではないかと思えました。
参考記事:日本の美術館名品展 感想後編 (東京都美術館)
87 藤田嗣治 「カフェ」 ★こちらで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、肘をついてこちらを観る黒衣の女性が描かれています。解説によると、背景の景色は自身の1920年代の銅版画からの転用だそうで、パリを懐かしがって描いているようです。物思いに耽る女性の顔や細い輪郭は全盛期を彷彿とさせる傑作と言えるんじゃないかな。ちょっとアンニュイな雰囲気が感じられました。ちなみに額縁も藤田が作ったものだそうです。今回の展示では触れていませんでしたが、藤田は手先が器用で割と何でも作ってしまう器用超人ですw
この近くにはポーラ美術館の「姉妹」もありました。
参考記事:アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち (ポーラ美術館)
藤田は1950年2月半ばにパリへ戻り、モンパルナスを表現したりしていたそうですが、1960年代にパリ郊外の農家を買い取り改築し、半ば隠棲するように住んだようです。
90 藤田嗣治 「フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂」 ★こちらで観られます
こちらはパリの町並みを描いた作品で、絵肌は1920年代の頃の雰囲気もあるかな。細やかに写実的に描いていて、ちょっと寂しい雰囲気もあります。初めてパリに着いた頃にパリ郊外の寂しい光景を描いていましたが、これはその頃とどこか通じるものがあるように思えました。
この近くには「室内」などもありました。
参考記事:レオナール・フジタ ― ポーラ美術館コレクションを中心に 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
101 藤田嗣治 「機械の時代(アージュ・メカニック)」
こちらは沢山の子供が飛行機や自動車、鉄道模型などで遊ぶ様子が描かれています。他にも調理器具やアイロン、ミシンなどもあり「機械の時代」をテーマにしています。おでこの広い目つきが独特の子どもたちの表現は晩年の特徴と言えそうです。今回の展示ではあまり言及されていませんでしたが、晩年はこうした子供を多く描いているのも特徴ではないかと思います。
この隣にあった「すぐ戻ります 蚤の市」は写実的な現実の光景のようでありつつシュルレアリスム的な作風に思えました。
<8 カトリックへの道行き>
最後は藤田の宗教画のコーナーです。藤田は1955年にフランス国籍を取得し、1959年にランス大聖堂でカトリックの洗礼を受けました。洗礼名はレオナルド・ダ・ヴィンチに因んでレオナール・フジタで、美術館によって作者の表記が「藤田嗣治」だったり「レオナール・フジタ」だったりするのはこの為です。洗礼を受けた後、キリスト教をテーマにした絵画が増えたようで、ランスにはレオナール・フジタが手がけた「シャぺル・ノートル=ダム・ド・ラ・ペ(通称:シャペル・フジタ)」という教会もあります。こうした作品は市場性を期待せずに信仰の証として作られたようで、最後はそうしたキリスト教関連の品が並んでいました。
115 藤田嗣治 「二人の祈り」
こちらは長い間自宅に飾って暮らしを共にした遺愛の作品です。下の方に魚や蛙のような怪物が蠢く地獄?が描かれ、その上の世界には藤田と君代夫人が聖母子の前で祈りを捧げています。その周りには沢山の子どもたちがいて、さらに上の方には天井の世界が広がっています。画風は晩年の藤田の典型のように思えますが、こちらは洗礼を受ける7年前の作品なので早い時期に改宗を意識していた様子が伺えました。
この近くには黙示録を描いた作品などもありました。細かくて密度の高い作風です。
122 レオナール・フジタ 「聖母子」
こちらは洗礼を受けた時にランス大聖堂に献納した作品です。聖母子と4人の天使達が描かれていて、レオナール・フジタとサインも残されています。何処と無くルネサンス時代のような雰囲気も感じますが、細い線を使った表現で、色彩なども晩年の藤田らしい作風となっていました。
124 レオナール・フジタ 「礼拝」 ★こちらで観られます
中央に聖母マリアの姿があり、両脇の藤田と君代夫人に手をかざして祝福している様子を描いた作品です。夫妻は修道士の格好をしていて、敬虔な信者であることが伺えます。背景には晩年の家も描かれているなど、祈りの為の作品のようでした。
この近くには教会のマケット(模型)や、皿・ワイングラスなど身近なものに宗教的な絵付けをした作品もありました。ちょっと素朴さもあって温かみのある品々です。
ということで、後半も代表作が多く集まる見ごたえのある内容となっていました。その分、見覚えのある作品も多いですが、これだけ一気に観られて大変満足しました。日本人画家の中でも特に外国で知名度の高い藤田嗣治とはどんな画家か?はこの展示を観れば一気に理解できると思いますので、美術初心者にもお勧めできる内容です。
おまけ:
今回、閉館ギリギリにこの展示の特設ショップに行ったら大行列でした。 しかし図録だけなら地下のショップにも売っているので、そちらで図録を購入しました。こちらも閉店間際でしたがw
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