動物たちの息吹 【ホテルオークラ アスコットホール】
先週の日曜日に虎ノ門付近にあるホテルオークラのアスコットホールで「チャリティーイベント 第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展 動物たちの息吹」を観てきました。

【展覧名】
チャリティーイベント 第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展
動物たちの息吹
【公式サイト】
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/events/special/art/2018/highlight/
【会場】ホテルオークラ アスコットホール
【最寄】六本木一丁目/溜池山王/神谷町
【会期】2018年7月30日 (月) ~ 8月23日 (木)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構多くのお客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。
さて、この展示は毎年恒例のチャリティー展で、今年は虎ノ門に因んで動物をテーマにした近代の作品が並んでいました。今回は牛・馬・犬、猫、猿・虎などいくつかの動物ごとにまとまっている感じで、3つのテーマで章分けされていましたので、各章ごとに簡単にご紹介しようと思います。
参考記事:佳人礼讃-うるわしの姿を描く- (ホテルオークラ アスコットホール)
<【第1章】 田園のなかの動物>
まずは田園の中の動物ということで、洋画中心で牛や馬の絵が多めの内容となっていました。
5 ヘルブラント・ファン・デン・エークハウト 「ユノ、ユピテル、そして牛に変身させられたイオ」 ★こちらで観られます
こちらはレンブラントの弟子の作品で、ユノ(ヘラ)が白い牛を指さして不穏な笑みを浮かべ、ユピテル(ゼウス)に白い牛を所望している様子が描かれています。この牛はユピテルが浮気心を抱いたイオ(アルゴル王の娘)を牛の姿にしたもので、バレまいとしたようですがユノには全てお見通しと言った所でしょうか。わざと知らんぷりしていてニヤけるような悪魔的な笑みが怖いw 写実的で明暗の表現が巧みで、ユノに光が当たりユピテルは影となっているのもお互いの状況を表しているように思えました。
この隣も別のレンブラントの弟子の作品が並んでいました。
1 サイモン・ファン・ライスダール 「二台の馬車と渡し舟のある川辺の風景」
こちらは川辺の風景で、河には沢山の人が乗ったボートの姿もあります。川岸には2台の馬車と建物が見えるなど穏やかな光景です。空が大きく取られて広々とした感じで、遠近感もしっかりしていました。生き生きとした当時の様子が伝わってきそうです。
この近くにはイギリスのトマス・ゲインズバラの作品なんかもありました。
11 浅井忠 「牛追い」 ★こちらで観られます
こちらは京都の大原女のような女性が傘を差しながらリードのようなもので牛を繋いで歩かせている様子を描いた作品です。画面中央に茶色い牛が大きく描かれているのが目を引きます。ちょっとお尻の辺りが寸詰まっているように見えるけど、陰影や筆跡を使って毛並みを表現するなど写実性のある描写となっていました。長閑な田園の様子がのんびりしています。
12 伊藤小坡 「山羊の乳」
こちらはしゃがんで白い山羊の乳を絞っている女性を描いた日本画です。全体的に平面的で、特に背景の木々や家は輪郭を使ってデフォルメしていて装飾性を感じます。山羊の毛並みや表情は丹念に描かれていて部分によって表現を変えているように思えました。
<【第2章】 動物画の魅力>
続いては江戸から近代にかけての日本画のコーナーです。ここは大部屋に多数の作品があり、犬・猫・猿・虎など様々な動物たちの作品が並んでいました。
39 小倉遊亀 「晴日」
こちらは緑豊かな庭園を描いた作品で、木の下で手を伸ばして伏せている犬の姿も描かれています。気持ちよさそうな顔をして昼寝しているようで、のんびりした雰囲気となっています。緻密で繊細に描かれた木々が爽やかで、緑の色使いも絶妙なので景色のほうが目が行くかな。こちらは小倉遊亀が当時住んでいた家の庭とのことで、結構な豪邸だったのかも?w
近くには小林古径や奥村土牛の犬を描いた作品などもありました。
16 長澤蘆雪 「洋犬母子犬図」 ★こちらで観られます
白黒の洋犬が子犬にお乳を与えている様子を描いた作品で、母犬はこちらを観て笑っているような表情を浮かべています。割とリアルな感じの描写ですが特徴を強調しているようにも思えるかな。解説によると、元は十二支と花卉をあわせた2幅対の作品のうちの1幅だったようです。師の円山応挙とはまた違った画風の作品となっていました。
17 長澤蘆雪 「一笑図」
こちらも蘆雪ですが、打って変わって略画のように簡潔な表現で子犬と子どもたちが描かれた2幅対の作品です。左幅には竹が描かれているのですが、竹の下に犬がいる様子が「笑」となるので吉祥の画題とされているようです。(犬が子供を沢山生むので、それも子宝や安産の吉祥とされています) コロコロした犬の姿は師の円山応挙が描いた子犬を思い起こさせるかな。じゃれる犬や子供など無邪気で可愛らしい作品となっていました。
この隣には円山応挙の狗子図もありました。応挙が得意としたコロコロした犬が可愛らしい作品です。
42 山口華楊 「黒豹」 ★こちらで観られます
伏せてこちらをじっとみる黒豹を描いた作品で、鋭い目つきに緊張感があり野生を感じさせます。目鼻の辺りはくっきりと描かれている一方で、体と背景の境目はぼんやりしている所もあって毛並みのふわふわした感じがよく出ています。解説によると、この黒豹は京都の動物園で写生したそうです。この近くには同じく山口華楊によるラクダや鹿、馬、狐などを描いた作品なんかもありました。
32 橋本関雪 「暖日」
こちらは真っ白なペルシャ猫を描いた作品で、岩のような所で寝そべっています。こちらをじっと見つめる目つきが鋭く 口をへの字に曲げているのですが、気高い雰囲気が漂っています。足や手の辺りに輪郭線が使われていますが、全体的にフワッとした表現になっていました。背景にある百合なども爽やかな作品です。
橋本関雪は他にも猿を描いた作品も展示されていました。特に「冬晴」は柔らかい毛並みの表現が素晴らしいです。
35 藤田嗣治 「猫」
こちらは1929年に出版した「猫十態」というシリーズに収められた版画です。乳白色地を背景に親子の猫が抱き合う様子が描かれていて、観ていて癒やされます。目を細めてリラックスしているような表情など猫をよく観察している様子も伺え、それを細い筆で1本1本毛並みまで描いているのも流石でした。
25 大橋翠石 「月下猛虎之図」
これは月が浮かぶ草むらで、振り返るような虎の後ろ姿を描いたもので、険しい顔つきをしています。細かくも力強い筆で虎を勇ましく描いているので、一際目を弾くかな。草むらは濃淡で表現されていて、モヤで霞むような効果を出していて、幽玄さもあるように思えました。
27 28 菱田春草 「黒猫」「描きに猫」 ★こちらで観られます
こちらは第4回文展に出品された「黒き猫」にバリエーションです。いずれも柿の木の下に佇む黒猫を描いているのですが、警戒の姿勢をしています。それが緊張感がある一方で、デフォルメされて ちょこんとした小さな体つきが可愛くて猫の魅力をよく表しているように思えました。これは特に可愛いので絵葉書も買いましたw
23 竹内栖鳳 「虎」
こちらは六曲一双の屏風で、右隻には伏せてこちらを観る虎、左隻にはお互いに睨み合っているような2頭の虎が描かれています。右隻は静・左隻は動という対比にも思えるかな。虎の毛並みは胡粉のような白さがあり、1本1本表現するなど柔らかさを感じます。体の輪郭に曲線が多いのも動きと しなやかさが感じられる原因のように思いました。
この近くにあった岸竹堂の猛虎図屏風なども見事でした。
<【第3章】 花鳥繚乱>
最後は鳥を描いた作品が並ぶコーナーです。
49 石崎光瑤 「孔雀図」 ★こちらで観られます
こちらは金地の六曲一双の屏風で、右隻には飛んでいる孔雀、左隻には羽を広げている孔雀と、地味なもう1匹の孔雀?が描かれています。2羽の孔雀はいずれも豪華な羽で、静と動の対比となって孔雀の優美さをよく表していました。写実的でありながら幻想的な作品です。
近くには伊藤若冲にも影響を与えたことで知られる沈南蘋の鴛鴦図などもありました。
67 加山又造 「鶉」
こちらは草むらの中で身を寄せ合う3羽の鶉を描いた作品です。細密かつ装飾的な表現となっていて、黒々した草むらに鶉が浮き上がるように表現しているように思えます。丸みのあるフォルムも含めて、非常に美しい写実と装飾の融合でした。
66 堀文子 「楽園に遊ぶ」
淡い色彩で色とりどりのデフォルメされた葉っぱと、そこにとまる小鳥を描いた作品です。いずれも平面的で、装飾性の高いデザインのような感じになっています。色が軽やかで、素朴派のような温かみも感じられるのが非常に好みでした。
55 山口蓬春 「白蓮木蓮 新橋演舞場緞帳原画」
こちらは緞帳の原画で、白木蓮と木蓮がデザイン的な装飾となって描かれています。周りにはオオルリやキジが舞っているのですが、伝統的な大和絵のような画風なので中々斬新な組み合わせに思えました。花や木の輪郭線が優美で、華やかな印象も受けました。
ということで、今年もチャリティーイベントを楽しんできました。図録も500円とお手軽で、これもチャリティーとして売上が寄付されるようです。会期が短いのでもうすぐ終わってしまいますが、動物画は可愛かったり勇ましかったりするので子供から大人まで楽しめる内容だと思います。

【展覧名】
チャリティーイベント 第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展
動物たちの息吹
【公式サイト】
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/events/special/art/2018/highlight/
【会場】ホテルオークラ アスコットホール
【最寄】六本木一丁目/溜池山王/神谷町
【会期】2018年7月30日 (月) ~ 8月23日 (木)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構多くのお客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。
さて、この展示は毎年恒例のチャリティー展で、今年は虎ノ門に因んで動物をテーマにした近代の作品が並んでいました。今回は牛・馬・犬、猫、猿・虎などいくつかの動物ごとにまとまっている感じで、3つのテーマで章分けされていましたので、各章ごとに簡単にご紹介しようと思います。
参考記事:佳人礼讃-うるわしの姿を描く- (ホテルオークラ アスコットホール)
<【第1章】 田園のなかの動物>
まずは田園の中の動物ということで、洋画中心で牛や馬の絵が多めの内容となっていました。
5 ヘルブラント・ファン・デン・エークハウト 「ユノ、ユピテル、そして牛に変身させられたイオ」 ★こちらで観られます
こちらはレンブラントの弟子の作品で、ユノ(ヘラ)が白い牛を指さして不穏な笑みを浮かべ、ユピテル(ゼウス)に白い牛を所望している様子が描かれています。この牛はユピテルが浮気心を抱いたイオ(アルゴル王の娘)を牛の姿にしたもので、バレまいとしたようですがユノには全てお見通しと言った所でしょうか。わざと知らんぷりしていてニヤけるような悪魔的な笑みが怖いw 写実的で明暗の表現が巧みで、ユノに光が当たりユピテルは影となっているのもお互いの状況を表しているように思えました。
この隣も別のレンブラントの弟子の作品が並んでいました。
1 サイモン・ファン・ライスダール 「二台の馬車と渡し舟のある川辺の風景」
こちらは川辺の風景で、河には沢山の人が乗ったボートの姿もあります。川岸には2台の馬車と建物が見えるなど穏やかな光景です。空が大きく取られて広々とした感じで、遠近感もしっかりしていました。生き生きとした当時の様子が伝わってきそうです。
この近くにはイギリスのトマス・ゲインズバラの作品なんかもありました。
11 浅井忠 「牛追い」 ★こちらで観られます
こちらは京都の大原女のような女性が傘を差しながらリードのようなもので牛を繋いで歩かせている様子を描いた作品です。画面中央に茶色い牛が大きく描かれているのが目を引きます。ちょっとお尻の辺りが寸詰まっているように見えるけど、陰影や筆跡を使って毛並みを表現するなど写実性のある描写となっていました。長閑な田園の様子がのんびりしています。
12 伊藤小坡 「山羊の乳」
こちらはしゃがんで白い山羊の乳を絞っている女性を描いた日本画です。全体的に平面的で、特に背景の木々や家は輪郭を使ってデフォルメしていて装飾性を感じます。山羊の毛並みや表情は丹念に描かれていて部分によって表現を変えているように思えました。
<【第2章】 動物画の魅力>
続いては江戸から近代にかけての日本画のコーナーです。ここは大部屋に多数の作品があり、犬・猫・猿・虎など様々な動物たちの作品が並んでいました。
39 小倉遊亀 「晴日」
こちらは緑豊かな庭園を描いた作品で、木の下で手を伸ばして伏せている犬の姿も描かれています。気持ちよさそうな顔をして昼寝しているようで、のんびりした雰囲気となっています。緻密で繊細に描かれた木々が爽やかで、緑の色使いも絶妙なので景色のほうが目が行くかな。こちらは小倉遊亀が当時住んでいた家の庭とのことで、結構な豪邸だったのかも?w
近くには小林古径や奥村土牛の犬を描いた作品などもありました。
16 長澤蘆雪 「洋犬母子犬図」 ★こちらで観られます
白黒の洋犬が子犬にお乳を与えている様子を描いた作品で、母犬はこちらを観て笑っているような表情を浮かべています。割とリアルな感じの描写ですが特徴を強調しているようにも思えるかな。解説によると、元は十二支と花卉をあわせた2幅対の作品のうちの1幅だったようです。師の円山応挙とはまた違った画風の作品となっていました。
17 長澤蘆雪 「一笑図」
こちらも蘆雪ですが、打って変わって略画のように簡潔な表現で子犬と子どもたちが描かれた2幅対の作品です。左幅には竹が描かれているのですが、竹の下に犬がいる様子が「笑」となるので吉祥の画題とされているようです。(犬が子供を沢山生むので、それも子宝や安産の吉祥とされています) コロコロした犬の姿は師の円山応挙が描いた子犬を思い起こさせるかな。じゃれる犬や子供など無邪気で可愛らしい作品となっていました。
この隣には円山応挙の狗子図もありました。応挙が得意としたコロコロした犬が可愛らしい作品です。
42 山口華楊 「黒豹」 ★こちらで観られます
伏せてこちらをじっとみる黒豹を描いた作品で、鋭い目つきに緊張感があり野生を感じさせます。目鼻の辺りはくっきりと描かれている一方で、体と背景の境目はぼんやりしている所もあって毛並みのふわふわした感じがよく出ています。解説によると、この黒豹は京都の動物園で写生したそうです。この近くには同じく山口華楊によるラクダや鹿、馬、狐などを描いた作品なんかもありました。
32 橋本関雪 「暖日」
こちらは真っ白なペルシャ猫を描いた作品で、岩のような所で寝そべっています。こちらをじっと見つめる目つきが鋭く 口をへの字に曲げているのですが、気高い雰囲気が漂っています。足や手の辺りに輪郭線が使われていますが、全体的にフワッとした表現になっていました。背景にある百合なども爽やかな作品です。
橋本関雪は他にも猿を描いた作品も展示されていました。特に「冬晴」は柔らかい毛並みの表現が素晴らしいです。
35 藤田嗣治 「猫」
こちらは1929年に出版した「猫十態」というシリーズに収められた版画です。乳白色地を背景に親子の猫が抱き合う様子が描かれていて、観ていて癒やされます。目を細めてリラックスしているような表情など猫をよく観察している様子も伺え、それを細い筆で1本1本毛並みまで描いているのも流石でした。
25 大橋翠石 「月下猛虎之図」
これは月が浮かぶ草むらで、振り返るような虎の後ろ姿を描いたもので、険しい顔つきをしています。細かくも力強い筆で虎を勇ましく描いているので、一際目を弾くかな。草むらは濃淡で表現されていて、モヤで霞むような効果を出していて、幽玄さもあるように思えました。
27 28 菱田春草 「黒猫」「描きに猫」 ★こちらで観られます
こちらは第4回文展に出品された「黒き猫」にバリエーションです。いずれも柿の木の下に佇む黒猫を描いているのですが、警戒の姿勢をしています。それが緊張感がある一方で、デフォルメされて ちょこんとした小さな体つきが可愛くて猫の魅力をよく表しているように思えました。これは特に可愛いので絵葉書も買いましたw
23 竹内栖鳳 「虎」
こちらは六曲一双の屏風で、右隻には伏せてこちらを観る虎、左隻にはお互いに睨み合っているような2頭の虎が描かれています。右隻は静・左隻は動という対比にも思えるかな。虎の毛並みは胡粉のような白さがあり、1本1本表現するなど柔らかさを感じます。体の輪郭に曲線が多いのも動きと しなやかさが感じられる原因のように思いました。
この近くにあった岸竹堂の猛虎図屏風なども見事でした。
<【第3章】 花鳥繚乱>
最後は鳥を描いた作品が並ぶコーナーです。
49 石崎光瑤 「孔雀図」 ★こちらで観られます
こちらは金地の六曲一双の屏風で、右隻には飛んでいる孔雀、左隻には羽を広げている孔雀と、地味なもう1匹の孔雀?が描かれています。2羽の孔雀はいずれも豪華な羽で、静と動の対比となって孔雀の優美さをよく表していました。写実的でありながら幻想的な作品です。
近くには伊藤若冲にも影響を与えたことで知られる沈南蘋の鴛鴦図などもありました。
67 加山又造 「鶉」
こちらは草むらの中で身を寄せ合う3羽の鶉を描いた作品です。細密かつ装飾的な表現となっていて、黒々した草むらに鶉が浮き上がるように表現しているように思えます。丸みのあるフォルムも含めて、非常に美しい写実と装飾の融合でした。
66 堀文子 「楽園に遊ぶ」
淡い色彩で色とりどりのデフォルメされた葉っぱと、そこにとまる小鳥を描いた作品です。いずれも平面的で、装飾性の高いデザインのような感じになっています。色が軽やかで、素朴派のような温かみも感じられるのが非常に好みでした。
55 山口蓬春 「白蓮木蓮 新橋演舞場緞帳原画」
こちらは緞帳の原画で、白木蓮と木蓮がデザイン的な装飾となって描かれています。周りにはオオルリやキジが舞っているのですが、伝統的な大和絵のような画風なので中々斬新な組み合わせに思えました。花や木の輪郭線が優美で、華やかな印象も受けました。
ということで、今年もチャリティーイベントを楽しんできました。図録も500円とお手軽で、これもチャリティーとして売上が寄付されるようです。会期が短いのでもうすぐ終わってしまいますが、動物画は可愛かったり勇ましかったりするので子供から大人まで楽しめる内容だと思います。
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