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写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」 【萬鉄五郎記念美術館】(岩手編)

今日で岩手編は最終回です。岩手旅行に行った際、花巻市の土沢にある萬鉄五郎記念美術館で写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」も観てきました。

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【展覧名】
 写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」 

【公式サイト】
 https://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/501/yorozutetsugoro/p009098.html

【会場】萬鉄五郎記念美術館
【最寄】土沢駅

【会期】2018年7月14日(土)~9月17日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構お客さんが多くて、駐車場はちょうど満杯になっているくらいの賑わいでした。中も盛況でしたが、混んでいるという程でもなく概ね自分のペースで観ることが出来ました。

さて、この展示はBSで放送中の「世界ネコ歩き」で紹介された猫たちの写真展です。世界ネコ歩きに関してはこれまでも何度かご紹介してきましたが、今回の展示では世界各地の猫(沖縄だけ日本)の写真が並ぶ内容で、岩合さんの飼っていた猫や沖縄以外の日本の猫はありません。その分、世界の街角の魅力とともに可愛らしい猫たちが200点ほど観られましたので、各地区ごとに簡単にご紹介していこうと思います。
 参考記事:
  映画「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」(ややネタバレあり)
  岩合光昭写真展 ネコライオン (東京都写真美術館)
  岩合光昭写真展 ~ねこ~ (渋谷ヒカリエ)
  ねこ歩き 岩合光昭写真展 (日本橋三越)


<パリ>
こちらはパリのモンマルトルのサクレ・クール寺院、エッフェル塔、オペラ座、市場などを背景にした猫の写真が並びます。洒落た町並みに猫がよく合っていて町も猫も一層魅力的に見えます。彫刻家の家の猫なんかもいて、流石は芸術の町といった感じでした。

<プロヴァンス>
こちらは石畳にレンガ造りの家々とともに猫たちが写っていました。強い日差しに赤茶けた家の屋根などはセザンヌの絵の中に出てきそうな感じです。ここでも猫たちの自由さは変わりませんでした。

<ベルギー>
こちらはキジトラの4匹の子猫達の写真が特に可愛かったです。母親に甘えて4匹で仲良くしている様子に癒やされます。教会や水路、修道院といった町の風景も美しくて、昔ベルギーに訪れたのを思い出しながら観ていました。

<ノルウェー>
こちらはフィヨルドを背景にした猫など風土が感じられる作品も良かったのですが、何と言っても森に住むノルウェージャンフォレストキャットたちの写真が目を引きました。白い襟巻きをして白手袋した長毛なので非常にモフモフして可愛いです。踊っているかのようなポーズで虫を取る様子なども写されていて野生も感じられました。

<シチリア>
こちらは鮮やかな花と歴史ある町並みと共に猫が写っていました。トマトパスタを食べる様子なんかもあって、そんなもの食べるの?とちょっと意外でしたw

<クロアチア>
こちらも石造りの家々の中にいる猫たちが写っています。佇むように町に溶け込んでいる様子が可愛らしいです。漁船に群がってる様子もあって、これは日本の猫たちと同じ光景なのかもw 猫はどこの国でも猫らしさ全開です。

<エーゲ海の島々>
こちらは真っ青な空に白い壁と白い建物が並ぶ、この展覧会でも屈指の美しい海辺の光景です。そこを行き交う猫たちも生き生きしていて、元気な姿を見せています(飛び猫の写真は無かったですが) ここでも港の船に集まったりしていました。

<イスタンブール>
こちらにはオバマ氏(元アメリカ大統領)に撫でられたというオバマキャットと呼ばれる猫が写っていました。器量の良い猫で心なしか気品もあるようなw 他にはモスクなどイスラム風の建物や、水パイプを吸う人などと共に写っていて、異国情緒溢れるコーナーとなっていました。

<マラケシュ(北アフリカ)>
こちらは屋根付きの雑多な市場の様子が撮られていて、それを屋根の上からじっと様子を観ている猫の写真が目を引きました。人々の営みを観察するような顔が面白いです。迷路のような町並みや皮なめし職人と一緒にいる様子なんかもあって、伝統的な風景と猫も調和していました。

<ブルガリア>
こちらは子育てしている猫の写真が並んでいました。牛舎に住んでいる三毛の親子の写真なんかもあって、特に可愛い写真です。ここでも城壁や世界遺産ネセバルの夜明けを背景にした猫たちがのんびりしていて、情趣ある光景となっていました。

<キーウエスト>
こちらはアメリカ最南端のヨットの並ぶ港町の猫が写っていました。日差しの強い南国らしい光景です。ここで注目は文豪のヘミングウェイの別荘の猫たちで、この猫たちは6本指となっています。指が多い為か手が大きいのが何とも可愛いかったですw

<ウルグアイ>
こちらは南米で、豚と遊ぶ猫やワインの葡萄畑の猫が写っていました。長閑な雰囲気で、葡萄と遊んでいる様子など 農家らしい光景も良かったです。

<ハワイ>
こちらは映画ジュラシック・パークで出てきた山を背景にした猫の写真がありました。他にも浜辺で椰子の実と一緒に写っていたりハワイのイメージそのものと言った感じです。ご主人とサーフィンしている猫なんかもいて、水を怖がらないのかな?と観るたびに同じことを考えてしまいますw

<台湾>
こちらは台湾らしい極彩色の装飾の建物と共に猫が写った作品が並んでいます。やはり猫はどこの国でもあまり変わらない生き様で、自由な猫そのものですw 農家に20匹くらい飼われている猫の写真などもあって驚きました。

<沖縄>
こちらは海岸の茂みにいる猫が写っていました。エメラルドグリーンの美しい海と白い花が沖縄らしさを感じさせます。シーサーと並んだ猫の写真が特に面白くて、猫の友達のようになっていましたw

最後に岩合さんの使っているカメラの紹介がありました。オリンパスのOM-D EMI MarkⅡを使っているようです。ミラーレスの20万円くらいのカメラですね。
 参考リンク:OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー


ということで、結構見覚えがある写真もありましたが改めて楽しむことが出来ました。異国の風景と猫というキラーコンテンツ同士を組み合わせた写真に今回もメロメロですw 岩合さんの写真展は各地で開催されていますが、もしこの夏に花巻や遠野などに行く機会があったら、こちらの萬鉄五郎記念美術館の情報もチェックしてみて頂ければと思います。

おまけ:
この萬鉄五郎記念美術館は名前の通り、萬鉄五郎の作品を常設しています。一部は複製だったりしますが、土沢時代の作品なんかもあります。
 参考記事:萬鉄五郎記念美術館の案内 (番外編 岩手)

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