没後50年 河井寬次郎展 ― 過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今 ― 【パナソニック 汐留ミュージアム】
今日は写真多めです。前回ご紹介した展示を観る前にパナソニック 汐留ミュージアムで「没後50年 河井寬次郎展 ― 過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今 ―」を観てきました。この展示は一部を除き撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

【展覧名】
没後50年 河井寬次郎展 ― 過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今 ―
【公式サイト】
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/18/180707/
【会場】パナソニック 汐留ミュージアム
【最寄】新橋駅/汐留駅
【会期】2018年7月7日(土) ~ 9月16日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんがいて、会場があまり広くないこともあって たまに人だかりがありましたが、概ね自分のペースで観ることができました。
さて、この展示は民藝関連の陶芸家としても著名な河井寛次郎の個展で、陶芸のみならず彫刻や書など多彩な作品が並ぶ内容となっています。また、後半には河井寛次郎が愛した作品もあり、河井寛次郎の感性がよく分かる展示と言えそうです。先述のように撮影可能となっていましたので、早速写真を使ってご紹介して参ります。
<土>
まず冒頭に河井寛次郎についての概要が書いてありました。河井寛次郎は1890年に島根県で生まれ、1910年に東京高等工業学校(現在の東京工業大学)窯業科に入学しました。大学では後輩の濱田庄司と出会って生涯の友となっています。卒業後は京都市立陶磁器試験場で研鑽を積み、1920年に京都に窯を手に入れて独立すると、中国や朝鮮の古い時期に倣った作品を作り 初の個展では絶賛され好評を博しました。しかし次第に自分の作陶に疑問を抱いたようで、濱田庄司を通して柳宗悦(民藝運動の中心人物)と親交を結ぶと、作風を変えて実用を重んじた作品となり民藝運動を推進していくことになります。戦後はそこから更に実用に囚われない作風へと変わったようで、河井寛次郎の作陶は3つの作風の時代があると考えて良いようです。ここにはそうした作風の陶器が並んでいました。
河井寬次郎 「青瓷ぜん血葉文花瓶」

まるで白菜のような形の器。中国清時代の翡翠細工を範にしているとのことで、この赤い発色をする緑色も独特です。釉薬も中国元時代を研究した成果なのだとか。
河井寬次郎 「海鼠釉流し掛壺」

青白い釉薬は海鼠(なまこ)釉というそうで、そこにて鉄釉を流し掛けてるようです。模様のほうがナマコかと思いましたが、素朴な面白さがありました。こちらは丹波焼から着想を得ているようです。
河井寬次郎 「小箱各種」

様々な色形の小箱。河井寛次郎の美意識と技術が詰まっているような作品です。京都市立陶磁器試験場にいた頃に濱田庄司と共に1万種もの釉薬の焼成実験をしたというのだから釉薬が多彩なのも納得。
河井寬次郎 「三色打薬双頭扁壺」

今回のポスターの作品。双頭に四角い口という変わった形だけでも面白いですが、釉薬も3色で独特の素朴な味わいがあります。こちらは戦後の用の美を超えた自由な作風が表れているように思えました。
河井寬次郎 「鉄釉打薬煙草具セット」

河井寬次郎は愛煙家だったらしく、いくつもこうした煙草具セットを作っていたようです。ちょっとひしゃげたような形にもこだわりが感じられます。民藝的な用の美の時代の作品かな。
河井寬次郎 「灰釉筒描扁壺」

変わった形と模様の壺。線の部分が盛り上がっているのはスポイトに泥漿を入れて絞り出して付ける「筒描」という技法のようです。釉薬も多彩で素朴なようで技工が詰まっています。こちらも戦後の作風のようです。
河井寬次郎 「練上鉢」

中国陶磁を模した練上げ技法を再び再開した頃の作品。鳥の羽のような文様で、側面がギザギザになっているのが特徴のようでした。
河井寬次郎 「三色打薬扁壺」

3色どころじゃないように思えますが斑模様とチューリップのような形が面白い。こうした晩年の作風が特に好みです。
<彫・デザイン>
続いては彫刻やデザインのコーナーです。戦後、60~70歳にかけて松久武雄(後の京仏師 松久宗琳)の助力を得て100点近い木彫作品を作ったようです。また、自邸を自ら設計し、その家具・調度品をデザインしたそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
河井寬次郎 「木彫像」

どちらが表か分かりませんが、手を合わせているのと顔が裏表に表されている作品。陶磁器とはまた違った素朴さと近代的な感性を感じます。木目も良い味出していました。
河井寬次郎 「木彫面」

こちらもどこか土着の信仰を思わせるようでキュビスム彫刻のようでもある造形が独特です。こうした木彫像は粘土で原型を作ったのを松久武雄が下彫りし、河井寛次郎が仕上げしたそうです。名前も特につけず「木彫」となっています。
河井寬次郎 「木彫像」

この猫は娘が飼い猫の熊助がいなくなって悲しんでいたのを観て彫ったものだそうで、新築の余材で作ったのだとか。その時「熊助がいなくなって悲しいだろうが、猫そのものの生命体は死なないから心配しなくていいんだと」という言葉をかけたそうです。なかなか良い父親だったんですね。猫も親しみやすい表情と仕草しています。
河井寬次郎 「呉須陶彫像」

こちらは木彫を先に作り、それを10年以上後に陶器でも作った作品。木彫の力強い雰囲気も残りつつ、また異なる艶やかさもあります。蓮のようなものを持っていて、何処と無く釈迦の生誕を思わせました。
河井寬次郎 「連結器写真新聞切り抜き」

こちらは電車の連結器を撮った写真を切り抜いたものを、腹違いの弟の河井達三郎が作った額に入れています。東芝の広告だったようですが、何でも顔に見える時期にスクラップしたそうで、確かに顔にも見えるかな。意外な品があって驚きました。
会場にはずらりと椅子や家具が並んでいました。

デザインが河井寛次郎で、制作は流石に他の作家などが担当しています。素材感が残っているのが民藝的に思えます。
こちらはキセルのデザイン。上のほうに写っているのは小間絵集(挿絵)

陶芸だけでなく、様々なデザインの仕事を手がけていた様子が伺えました。
<言葉>
続いては言葉のコーナーです。若い頃に『學友會雑誌』に投稿するなど書くことも得意だったようで、詩のような言葉を多く残しているようです。それらは58歳の頃に『いのちの窓』という本にまとめられたそうで、最終的には文字を削ぎ落とした4~5文字の造語で表されたものもあるようです。ここにはそうした河井寛次郎の価値観が伺えるような言葉が並び、会場ではそれを朗読する音声も流れていました。
こちらが河井寛次郎の言葉の世界。

「すべてのものは自分の表現」とか「暮しが仕事 仕事が暮し」といった言葉などに価値観が伺えます
河井寬次郎 「陶板」

こちらは言葉を陶板にしたもの「高きに灯をともす 人間の高さにともす」と書いてあります。志の高さと奢らない態度を表しているように思えました。
こちらは4文字熟語のような書。

一番右のは「井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さを知る」を短縮したように見えるかな。短縮しても何となく意味は伝わってきますね。
<学んだもの>
続いては河井寛次郎が手本とした作品の写真と共に、河井寛次郎の作品を比較して観るというコーナーです。ここには再び陶器などが並んでいました。
河井寬次郎 「赤絵盒子」

こちらは「伊万里 色絵松竹梅文角筥」を模倣した作品。確かに白地に赤絵で柿右衛門様式のような風情が感じられます。
河井寬次郎 「打薬扁壺」

こちらは「沖縄・壺屋 白掛緑黒抱瓶」に触発されて作ったそうです。
こちらがその「沖縄・壺屋 白掛緑黒抱瓶」の写真。

2つを比べると色も形も微妙に違っていて、単なる模倣ではなく河井寛次郎の解釈が強く入っているように思えました。
<コレクション・遺愛品>
最後はコレクションや遺愛品のコーナー。河井寛次郎は「ものを買って来る 自分買って来る」という言葉もあるように、周りには好きな物を揃えていたようです。しかし同時に物に執着がない人で、人に物をあげるのも厭わなかったのだとか。形あるものはいずれ無くなるという価値観もあった為かもしれません。 最後はそうして集められた品々が並んでいました。
黒田辰秋 「根来鉄金具手箱」(愛用ネクタイ入れ)

木漆工芸家の黒田辰秋と交流があったそうで、いくつか黒田辰秋の作品を持っていたようです。ネクタイも染色家の志村ふくみ の作品が含まれているとのことで、このネクタイ入れだけでも様々な交友関係が分かるようでした。
木喰五行上人 「木喰仏 十一面観音菩薩像」

柳宗悦によって世に知られるようになった木喰仏までありました。そう言えば河井寛次郎の作品は木喰仏にも似た彫りの深さがあるかも。思わず良い作品が観られました。
最後に当時の写真もありました。

今回の展覧会でも観た作品なんかも写ってますね。好々爺のような表情が人柄を感じさせました。
ということで、河井寛次郎の幅広い作品と共に価値観まで感じられる展覧会となっていました。民藝的な作品だけでなく初期作品もあったのが良かったかな。写真も撮ることができて、満足度高めです。河井寛次郎は民藝関連の展示でもよく出てきますので、今後の参考にもなる展示だと思います。

【展覧名】
没後50年 河井寬次郎展 ― 過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今 ―
【公式サイト】
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/18/180707/
【会場】パナソニック 汐留ミュージアム
【最寄】新橋駅/汐留駅
【会期】2018年7月7日(土) ~ 9月16日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんがいて、会場があまり広くないこともあって たまに人だかりがありましたが、概ね自分のペースで観ることができました。
さて、この展示は民藝関連の陶芸家としても著名な河井寛次郎の個展で、陶芸のみならず彫刻や書など多彩な作品が並ぶ内容となっています。また、後半には河井寛次郎が愛した作品もあり、河井寛次郎の感性がよく分かる展示と言えそうです。先述のように撮影可能となっていましたので、早速写真を使ってご紹介して参ります。
<土>
まず冒頭に河井寛次郎についての概要が書いてありました。河井寛次郎は1890年に島根県で生まれ、1910年に東京高等工業学校(現在の東京工業大学)窯業科に入学しました。大学では後輩の濱田庄司と出会って生涯の友となっています。卒業後は京都市立陶磁器試験場で研鑽を積み、1920年に京都に窯を手に入れて独立すると、中国や朝鮮の古い時期に倣った作品を作り 初の個展では絶賛され好評を博しました。しかし次第に自分の作陶に疑問を抱いたようで、濱田庄司を通して柳宗悦(民藝運動の中心人物)と親交を結ぶと、作風を変えて実用を重んじた作品となり民藝運動を推進していくことになります。戦後はそこから更に実用に囚われない作風へと変わったようで、河井寛次郎の作陶は3つの作風の時代があると考えて良いようです。ここにはそうした作風の陶器が並んでいました。
河井寬次郎 「青瓷ぜん血葉文花瓶」

まるで白菜のような形の器。中国清時代の翡翠細工を範にしているとのことで、この赤い発色をする緑色も独特です。釉薬も中国元時代を研究した成果なのだとか。
河井寬次郎 「海鼠釉流し掛壺」

青白い釉薬は海鼠(なまこ)釉というそうで、そこにて鉄釉を流し掛けてるようです。模様のほうがナマコかと思いましたが、素朴な面白さがありました。こちらは丹波焼から着想を得ているようです。
河井寬次郎 「小箱各種」

様々な色形の小箱。河井寛次郎の美意識と技術が詰まっているような作品です。京都市立陶磁器試験場にいた頃に濱田庄司と共に1万種もの釉薬の焼成実験をしたというのだから釉薬が多彩なのも納得。
河井寬次郎 「三色打薬双頭扁壺」

今回のポスターの作品。双頭に四角い口という変わった形だけでも面白いですが、釉薬も3色で独特の素朴な味わいがあります。こちらは戦後の用の美を超えた自由な作風が表れているように思えました。
河井寬次郎 「鉄釉打薬煙草具セット」

河井寬次郎は愛煙家だったらしく、いくつもこうした煙草具セットを作っていたようです。ちょっとひしゃげたような形にもこだわりが感じられます。民藝的な用の美の時代の作品かな。
河井寬次郎 「灰釉筒描扁壺」

変わった形と模様の壺。線の部分が盛り上がっているのはスポイトに泥漿を入れて絞り出して付ける「筒描」という技法のようです。釉薬も多彩で素朴なようで技工が詰まっています。こちらも戦後の作風のようです。
河井寬次郎 「練上鉢」

中国陶磁を模した練上げ技法を再び再開した頃の作品。鳥の羽のような文様で、側面がギザギザになっているのが特徴のようでした。
河井寬次郎 「三色打薬扁壺」

3色どころじゃないように思えますが斑模様とチューリップのような形が面白い。こうした晩年の作風が特に好みです。
<彫・デザイン>
続いては彫刻やデザインのコーナーです。戦後、60~70歳にかけて松久武雄(後の京仏師 松久宗琳)の助力を得て100点近い木彫作品を作ったようです。また、自邸を自ら設計し、その家具・調度品をデザインしたそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
河井寬次郎 「木彫像」


どちらが表か分かりませんが、手を合わせているのと顔が裏表に表されている作品。陶磁器とはまた違った素朴さと近代的な感性を感じます。木目も良い味出していました。
河井寬次郎 「木彫面」

こちらもどこか土着の信仰を思わせるようでキュビスム彫刻のようでもある造形が独特です。こうした木彫像は粘土で原型を作ったのを松久武雄が下彫りし、河井寛次郎が仕上げしたそうです。名前も特につけず「木彫」となっています。
河井寬次郎 「木彫像」

この猫は娘が飼い猫の熊助がいなくなって悲しんでいたのを観て彫ったものだそうで、新築の余材で作ったのだとか。その時「熊助がいなくなって悲しいだろうが、猫そのものの生命体は死なないから心配しなくていいんだと」という言葉をかけたそうです。なかなか良い父親だったんですね。猫も親しみやすい表情と仕草しています。
河井寬次郎 「呉須陶彫像」

こちらは木彫を先に作り、それを10年以上後に陶器でも作った作品。木彫の力強い雰囲気も残りつつ、また異なる艶やかさもあります。蓮のようなものを持っていて、何処と無く釈迦の生誕を思わせました。
河井寬次郎 「連結器写真新聞切り抜き」

こちらは電車の連結器を撮った写真を切り抜いたものを、腹違いの弟の河井達三郎が作った額に入れています。東芝の広告だったようですが、何でも顔に見える時期にスクラップしたそうで、確かに顔にも見えるかな。意外な品があって驚きました。
会場にはずらりと椅子や家具が並んでいました。

デザインが河井寛次郎で、制作は流石に他の作家などが担当しています。素材感が残っているのが民藝的に思えます。
こちらはキセルのデザイン。上のほうに写っているのは小間絵集(挿絵)

陶芸だけでなく、様々なデザインの仕事を手がけていた様子が伺えました。
<言葉>
続いては言葉のコーナーです。若い頃に『學友會雑誌』に投稿するなど書くことも得意だったようで、詩のような言葉を多く残しているようです。それらは58歳の頃に『いのちの窓』という本にまとめられたそうで、最終的には文字を削ぎ落とした4~5文字の造語で表されたものもあるようです。ここにはそうした河井寛次郎の価値観が伺えるような言葉が並び、会場ではそれを朗読する音声も流れていました。
こちらが河井寛次郎の言葉の世界。

「すべてのものは自分の表現」とか「暮しが仕事 仕事が暮し」といった言葉などに価値観が伺えます
河井寬次郎 「陶板」

こちらは言葉を陶板にしたもの「高きに灯をともす 人間の高さにともす」と書いてあります。志の高さと奢らない態度を表しているように思えました。
こちらは4文字熟語のような書。

一番右のは「井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さを知る」を短縮したように見えるかな。短縮しても何となく意味は伝わってきますね。
<学んだもの>
続いては河井寛次郎が手本とした作品の写真と共に、河井寛次郎の作品を比較して観るというコーナーです。ここには再び陶器などが並んでいました。
河井寬次郎 「赤絵盒子」

こちらは「伊万里 色絵松竹梅文角筥」を模倣した作品。確かに白地に赤絵で柿右衛門様式のような風情が感じられます。
河井寬次郎 「打薬扁壺」

こちらは「沖縄・壺屋 白掛緑黒抱瓶」に触発されて作ったそうです。
こちらがその「沖縄・壺屋 白掛緑黒抱瓶」の写真。

2つを比べると色も形も微妙に違っていて、単なる模倣ではなく河井寛次郎の解釈が強く入っているように思えました。
<コレクション・遺愛品>
最後はコレクションや遺愛品のコーナー。河井寛次郎は「ものを買って来る 自分買って来る」という言葉もあるように、周りには好きな物を揃えていたようです。しかし同時に物に執着がない人で、人に物をあげるのも厭わなかったのだとか。形あるものはいずれ無くなるという価値観もあった為かもしれません。 最後はそうして集められた品々が並んでいました。
黒田辰秋 「根来鉄金具手箱」(愛用ネクタイ入れ)

木漆工芸家の黒田辰秋と交流があったそうで、いくつか黒田辰秋の作品を持っていたようです。ネクタイも染色家の志村ふくみ の作品が含まれているとのことで、このネクタイ入れだけでも様々な交友関係が分かるようでした。
木喰五行上人 「木喰仏 十一面観音菩薩像」

柳宗悦によって世に知られるようになった木喰仏までありました。そう言えば河井寛次郎の作品は木喰仏にも似た彫りの深さがあるかも。思わず良い作品が観られました。
最後に当時の写真もありました。

今回の展覧会でも観た作品なんかも写ってますね。好々爺のような表情が人柄を感じさせました。
ということで、河井寛次郎の幅広い作品と共に価値観まで感じられる展覧会となっていました。民藝的な作品だけでなく初期作品もあったのが良かったかな。写真も撮ることができて、満足度高めです。河井寛次郎は民藝関連の展示でもよく出てきますので、今後の参考にもなる展示だと思います。
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