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宮本佳美「消滅からの形成」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

先週の日曜日に銀座のポーラミュージアム アネックスで宮本佳美「消滅からの形成」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC04191_20180920235111239.jpg DSC04240.jpg

【展覧名】
 宮本佳美「消滅からの形成」

【公式サイト】
 http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅・京橋駅

【会期】2018年9月7日(金)~9月24日(月・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、今回の展示は宮本佳美 氏という1981年生まれの若手の女性アーティストのミニ個展で、五島記念文化賞美術新人賞を受賞されたりイムラアートギャラリーなどで個展を開催するなど現在活躍中の方のようです。その作風は白黒の光と影をテーマにしているそうで、オランダへの海外研修で17世紀のオランダ絵画の「ダッチライト」に触れ、それに変わる現代の光の表現を追求しているようです。冒頭に記載した通りこの展示は撮影可能となっていましたので、詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

展覧会場はこんな感じ。
DSC04192.jpg
結構大きめの作品が並び、奥には暗めの部屋もあります。全部で10点と少なめなので20分くらいで観られました。

宮本佳美 「first time」
DSC04201.jpg
写真のように思えましたが水彩とアクリルを使って描いたもののようです。(写真なども制作手段として使っているようです) ちょっとぼんやりした感じが温もりを感じさせるかな。タイトルから何かの初体験に胸の高鳴りを押さえているのかなと思いましたが詳細は不明です。

宮本佳美 「Surge of shadow」
DSC04204_201809202351155bc.jpg
こちらは先程よりも明暗が強めですが、それでも柔らかい光のように感じるのが不思議です。手前に焦点が合ってる感じとか写真みたいに思えます。

奥の部屋は暗室のような中で絵が浮かび上がるように展示されていました。

宮本佳美 「Everlasting truth」
DSC04218.jpg
男女が抱き合うロマンチックなタイトルの作品。明暗はくっきりしていますが、人体が滑らかに感じる影となっています。男性の方は力強い肉付きですね。

宮本佳美 「mutter」
DSC04222.jpg
mutterはドイツ語の呟きという意味かな? 薄っすらと口を開いて何かを言っているような感じです。目を閉じていることもあって祈っている姿にも観えました。柔らかくも精神性を感じる明暗です。

宮本佳美 「flash over」
DSC04237_201809202351200d2.jpg
こちらは花を描いたものかな。これだけ陰影が深いのに劇的と言うよりは女性的な繊細さを感じました。やはり ややボヤけている所が柔らかく感じられるのかも。


ということで、個性的な明暗の作品を堪能することができました。点数が少ないので満足度は普通にしていますが、作品自体は良かったと思います。もう会期末が迫っていますので、ご興味ある方はすぐにでもどうぞ。無料で20時までやっているので気軽に立ち寄れると思います。



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