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超えてゆく風景 梅沢和木×TAKU OBATA 【ワタリウム美術館】

先週の水曜日の会社帰りに、外苑前のワタリウム美術館で超えてゆく風景 梅沢和木×TAKU OBATA(HYPER LANDSCAPE)を観てきました。この展示では一部で撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC04677.jpg

【展覧名】
 超えてゆく風景 梅沢和木×TAKU OBATA(HYPER LANDSCAPE)

【公式サイト】
 http://www.watarium.co.jp/exhibition/1809hyperlamd/index.html

【会場】ワタリウム美術館
【最寄】外苑前駅

【会期】2018年9月1日(土)~12月2日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
結構お客さんがいましたが快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は梅沢和木 氏とTAKU OBATA(小畑多丘)氏の2人展となっていて、2人共1980年代生まれで2000年代に活動しはじめた若い世代のアーティストです。梅沢和木 氏は2013年の森美術館で行われた「LOVE展 アートにみる愛の形―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」を始め、日本のみならず海外でも個展を開催されるなどの活躍ぶりのようです。一方のTAKU OBATA(小畑多丘)氏も東京藝術大学大学院を出た2008年に「トーキョーワンダーウォール公募 2008」大賞を受賞したのを皮切りに、「ART FAIR 東京2014」や東京藝術大学大学美術館陳列館での個展など、やはり新進気鋭のアーティストと言えそうです。会場は階ごとに内容が異なりましたので、簡単に各階ごとに振り返ってみようと思います、


<2階 TAKU OBATA(小畑多丘)>
まず2階はTAKU OBATA氏のコーナーで、遠景だけ撮影可能となっていました。文章で書くより分かりやすいので早速写真でご紹介。

会場に入って壁紙の派手さに驚きました。
DSC04658_20181009232450afc.jpg
壁紙と絵画と彫刻が一体化するような感じの展示となっています。

こちらの像は手前が「B-GIRL Down jacket NAGAME」、奥が「B-BOY AllDown Quinacridone」という木彫りの像。
DSC04661.jpg
見た目は現代的ですが木彫りというアナログな手法が意外で面白い。昔のポリゴンのキャラみたいに観えましたw

壁一面にアニメのキャラをコラージュしたようなものが広がります。
DSC04664_2018100923245375b.jpg
多分、ゆっくりとかのネットミームのコラージュじゃないかな。ちょっとアニメに詳しくないので元ネタは分かりませんが…。

絵画作品もありました。
DSC04668.jpg
幻想的な光景となっています。どこまでが絵か分からないくらい一体化してますw

他にもモニタに映し出された作品などもあって、多才な表現方法となっています。


<3階 梅沢和木>
続いての3階は梅沢和木 氏のコーナーで、ここは撮影出来ませんでした。こちらも入った瞬間に壁全体にアニメやネットミームやアダルト画像などのコラージュが広がっていました。よく観ると同じコラージュが連続しているのでパターンの繰り返しのようですが、圧倒的なヲタ的雰囲気ですw ハルヒとからき☆すたは何となく見覚えがあったり、ニコニコ動画の画面だったりするので10年位前のネットを表しているように思います。こちらには絵画作品やPCが並び、絵画はコラージュにアクリルで加筆しているそうで、具象のような抽象のような作品でした。また、PCでは壁紙の制作風景なんかを流していました。EeePCとか私も持っていたPCなのでちょっと懐かしい。もうネットブックって聞かないですね…。


<4階 TAKU OBATA(小畑多丘)>
再びTAKU OBATA氏のコーナー。こちらも撮影可能となっていましたが2点のみとなっています。

こちらは「物体と空」という写真作品
DSC04671.jpg
何かのCGの素材のように観えますが…。解説も無くちょっとよく分かりませんでした。

こちらは「Takuspe buttai Abstract」
DSC04673_20181009232457738.jpg
こちらは映像で、先程の物体のようなものが浮遊したCG映像のようでした。しばらく観ていましたがスクリーンセーバーみたいな…w こちらも意図は分かりませんでした。


ということで、ネットやアニメのミームを作品に取り込むという新しさを感じる作風となっていました。何を意味しているのかは分からない難解さもあるので万人向けという訳ではないですが、ネット文化などが好きな方にはちょっと懐かしさもあって面白い展示ではないかと思います。
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