関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【三鷹の森ジブリ美術館】の案内(2018年11月)

この間の日曜日に井の頭公園の外れにある三鷹の森ジブリ美術館に初めて行ってきました。常設・企画展・カフェを楽しんできたので、まずは常設について一部撮影可能な場所の写真と共にご紹介していこうと思います。

DSC07858.jpg

【公式サイト】
 http://www.ghibli-museum.jp/welcome/

【会場】三鷹の森ジブリ美術館
【最寄】吉祥寺駅・三鷹駅

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【感想】
非常に混み合っていて、子供がかなり多いので気を使って結構疲れましたw 
しかし、この美術館はすぐに入れる訳でなく、予約制となっていて毎月10日の朝10時から翌月の入場券をローソンチケットで販売しています。このチケットがあっという間に無くなるようで、私は発売開始して20分くらいの時に買いに行ったら既に売り切れている日もありました。さらに発売初日の夕方にもう一度観たら全部売り切れていたので、発売初日に完売するのは確実だと思います。かなり人気なので今までチケットを取れず、今回ようやく初めての訪問となりましたw
 参考リンク:三鷹の森ジブリ美術館 チケットの購入方法

さて、この施設は「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」などで大人気のスタジオジブリをコンセプトにした美術館で、ジブリの魅力を伝える展示を行っています。単に原画やセル画が並んでいるだけではなく、建物全体にジブリのキャラクターが溢れ、アーツ・アンド・クラフツを思わせるインテリアなどスタジオジブリの作品に出てきそうな雰囲気を再現しているのが魅力です。建物は地下1階~2Fと屋上となっていて全部見るのに2時間くらいかかったかな(カフェなど入れると3時間半は美術館にいました) 建物の中は撮影不可ですが、屋上や中庭(要するに屋外)では撮影可能となっていましたので、いくつか写真を使いながらコーナーごとに簡単にご紹介していこうと思います。

まずは入口。入口からトトロのステンドグラスがありました。
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14時からの回で予約していたのですが、10分くらい並びました。チケットの他に予約者本人であることを確認する身分証の提示を求められます。

こちらも入口のステンドグラス。
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トトロ、サツキとメイが可愛らしい。

入口を通過すると地下1階のパティオ(中庭)付近にロッカーやベビーカー置き場もありました。
ここから先は観た順ではなく、地下から屋上に向かって行く順序でご紹介していこうと思います。


<映像展示室「土星座」> ★詳細
こちらはミニシアターで10~15分程度のオリジナル短編アニメ映画を上映しています。

下の写真は映画のチケット。入場の際に1人1枚貰えます。映画は来場につき1回だけ観られるようになっていて、20分おきくらいに入れ替え制となっています(1回80人程度)
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それぞれフィルム部分が異なるようで、何種類あるか分かりませんが私たちはポニョとコクリコ坂のワンシーンのようでした。

なお、毎月上映される作品が異なるようで、私が観たのは「星をかった日」という作品でした。この作品は井上直久 氏の「イバラード」を原作とした2006年の作品で、時期的には「ハウルの動く城」~「ゲド戦記」の頃に制作されたものらしく、この映画でも神木隆之介 氏が主役の声優を務めていました。ちょっと詳細なストーリーは謎でしたが、SFっぽさとノスタルジックな雰囲気を併せ持つ話で不思議な美しさのある作品で楽しめました。他にも「水グモもんもん」「ちゅうずもう」「パン種とタマゴ姫」「たからさがし」「毛虫のボロ」「くじらとり」「コロの大さんぽ」「めいとこねこバス」「やどさがし」といった作品もあるようなので、お目当ての作品がある場合は公式サイトで上映スケジュールを確認するのが良さそうです。「めいとこねこバス」が特に観てみたいですが、ただでさえチケットを入手するのが困難なのでハードルが高いw


<常設展示室「動きはじめの部屋」>
こちらはアニメの仕組みを知ることが出来るコーナーです。人形を使ったゾートロープの仕掛けがあり、似ているけどちょっとずつ異なる人形を円形に並べて、それを高速で回転させるとアニメのように見えるという錯覚を利用した仕組みを目の当たりにできます。トトロ、サツキ、メイたちの人形が動き出す様子は面白く、縄跳びしたり躍動感があります。回転したり止まったりを繰り返すので、子供にも原理を理解しやすいと思います。

他にもパノラマボックスという多重に絵を重ねた箱がありました。正面から見ると奥行きを感じさせる光景となっていて、トトロや毛虫のボロなどを題材とした作品が並びます。8層くらい重なるとかなり立体感を感じました。

この部屋にはフィルムぐるぐるといういくつかのフィルムが回転している装置もありました。複雑に回っている感じが面白く、所々にフィルムに光を当てて映像となっているところもあります。これも具体的にフィルムの流れが映像になっている所を目の当たりに出来るので、アニメのみならず映画の原点を知ることが出来るのではないかと思いました。

地下1階はこのくらいで、中央部分が吹き抜けになっている上階へと進んでいきます。


<常設展示室「映画の生まれる場所」>
続いては1階の展示で、こちらは映画製作の様子などを再現したコーナーです。最初にラフ案のような絵が壁を埋め尽くしている部屋があり、足の長いカオナシなど見慣れないキャラクターなどを見ることができます。他には昔の写真やポスター、石や家のスクラップブックのようなものがあり、制作の為の取材の様子が伺えます。
その先の書斎にはたくさんの小物や本に囲まれた机があり、工具や玩具なども所狭しと置かれて ジブリのイメージぴったりな書斎となっています。セル画は風景が多めかな。机には筆と絵の具、天井からはドライフラワーが干してあったり山積みの本があったり… 単なる仕事部屋というよりは創造の源泉を垣間見られるような空間です。ここは特にこの美術館でも魅力的な部屋だと思います。

この部屋の辺りには屈んでいる禿頭に緑がかった裸の妖怪のようなものが沢山いました。これは「怪人ジブリブリ」というそうで、仕事が捗らない者の冷や汗と脂汗を慕って集まり、頭痛・腰痛・暗い気分を引き起こすと説明させていました。…映画作りは楽しそうに見えても実際には相当なプレッシャーと焦燥があるのは想像に難くないですが、それさえもユーモアにしているのは流石ですねw この部屋を訪れる際にはあちこちにいる怪人ジブリブリを探してみると面白いと思います。

その先は絵コンテ室となっていて、「天空の城 ラピュタ」の絵コンテを見ることができました。ノートを縦線で画面・内容・秒という3つのブロックで区切っていて、コマごとに絵・セリフや動きの説明・秒数が描かれています。1ページで10秒にも満たないのもザラなので、絵コンテだけでもかなりのボリュームです。しかも1つ1つがしっかりとした描き込み具合なので、これはファン必見のコーナーだと思います。他にもいくつか展示されていて、ナウシカの絵コンテでは王蟲の登場シーンなどがあったのですが、絵が内容と秒の部分にまでぶち抜いて描いてあって 映画でのこのシーンの迫力が絵コンテの時点で既に表されているように思えました。
他に「星をかった日」の絵コンテや着色してある絵コンテなどもあって、ここは結構じっくり観てきました。

続いては作画室で、ここには昔のアニメ映画の制作風景が広がります。当時の様子を絵に描いたものが壁に展示されていたり、トレースの実例を紹介したもの、作画机などがありました。作画机は表面がガラスになっていて、下から光を通すことでトレースしたりできる机です。また、ここにはアニメの撮影セットもあって、簡単なアニメの仕組みも分かります。アニメはいくつかの絵を重ねて、それを上から撮影しているのですが、このセットではハンドルを回すと前景が移動しているように見える仕組みとなっています。また、もう一方のハンドルを回すとカメラが上下するので、恐らくアップになったり引きになったりするのはこれで調整しているんじゃないかな。この辺は単純そうで面白い仕掛けとなっていました。

他にフィルムの仕組みを観られるようなものもありました。
1階には他にも企画展の部屋もありますが、そこについては次回ご紹介しようと思います。


<図書閲覧室「トライホークス」> ★詳細
続いては2階です。ここは宮崎駿 氏とジブリ美術館のオススメの絵本や児童書が並んでいるコーナーです。ここは軽く見た程度だったのですが、お子様連れの方などはここで一緒に本を読むのも良い体験となるのではないかと思います。


<ネコバスルーム> ★詳細
こちらは大きなネコバスのぬいぐるみ?を置いている部屋です。小学生以下限定のコーナーなので大人は見るだけしかできませんが、全長5mくらいあるネコバスの内部にも入れるようになっているようで中々の再現度です。また、隣にはまっくろくろすけ の穴のようなものもあって、子供たちが一心不乱に遊んでいましたw これは子供に一番人気がありそうなコーナーでした。


<ミュージアムショップ「マンマユート」> ★詳細
こちらはミュージアムショップで、もちろんジブリのグッズが沢山置いてありました。絵葉書みたいなお手頃なものからTシャツやカップなど定番の品、ポルコの飛空艇の模型のような高級な品まで幅広いラインナップです。ここにお子様連れで行くと財布がえらいことになるのは確実な気がしてなりませんが、会計に列が出来るほどの盛況ぶりでした。

続いて屋上へと向かいます。このラセン階段塔を登っていきます。
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この階段もラピュタとかを想起しますね。蔦が良い感じに絡まってます

こちらは夜の光景ですが、ラセン階段を登りきった辺りから撮ったジブリ美術館の入口
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思った以上に敷地が広くて何度もぐるぐる回ってきましたw

そしてこちらが屋上にいる守り神! ラピュタに出てくるロボットですね
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周りに花が咲いている点なんかもラピュタっぽさが漂っています。

後ろからのアップ。
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ちょっと壊れていたり、腰から草が生えているのが特に面白かったです。

ちょっと離れた場所からと夜になってライトアップされた姿
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夜のほうが生気ある感じw そのまま動きそう

屋上の奥には何やら見覚えのある石がありました。
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ラピュタの内部にあったやつです。

表面にはしっかり楔文字みたいなのが書かれています。
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ここに石をかざして「見ろ!人がゴミのようだ!」ってやるやつですねw

屋上は昼と夕方で2回行ったのですが、それぞれ雰囲気が違いました。
続いてはまた下の階へと戻っていくルートです。

こちらは美術館の展示部分の奥にあるバックヤード。この建物には入れません。
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しかしちょっと気になる光景となっています。

こちらは気になる部分をアップで撮ったもの。
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ちょっと目つきの悪い猫でしたw 猫の恩返しのSPかな?

美術館を振り返るとこんな感じ。
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ここに写っている鉄橋は先程のバックヤードの前を通っています。黄色いテントの奥にはテイクアウトできるコーナーもありました。

最後に地下1階に戻ってきました。最初にロッカーがあると書いたパティオです。
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ここには井戸や薪置き場なんかがありました。右の写真はこの辺にあった窓。まっくろくろすけがぎっしり詰まっていますw こういう細かいところまで遊び心にあふれていました。


ということで、ジブリの世界を十分に満喫できる美術館となっていました。ジブリ好きの方は絶対に楽しめると思いますが、唯一の難点はチケットを取るのが大変な点でしょうか。(毎月10日の10時からローソンで次月分の予約開始です) 結構見るのに時間もかかりますので、ご興味ある方は早めに計画を立てておくとよろしいかと思います。
次回は今期の企画展についてご紹介していこうと思います。


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