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五稜郭周辺の写真 【函館編】

今日は写真多めです。結構前になりましたが、今年のお盆に函館に2泊3日で観光に行ってきました。今日から番外編として いくつかの記事で函館で撮ってきた写真をご紹介していこうと思います。まずは初日に行ってきた五稜郭周辺についてです。

 公式サイト:
  五稜郭タワー
  特別史跡五稜郭跡
  北海道立函館美術館

お盆に行ったのに今まで記事化しなかったのはいくつか理由があるのですが、特に大きいのは2018年9月7日に起きた地震と停電で北海道全体が混乱状態となったことでした。あれから3ヶ月ほど経って再び旅行に行く人も出てきていると思うので、参考にして頂ければと思います。

まず真っ先に向かったのはこちらの五稜郭タワー。ここで市内を見渡してから観光ルートを考えようとしていました。割とノープランですw
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私は鉄道で函館駅から路面電車で行ったのですが、割と最寄り駅から歩きました。ここはバスで行ったほうが無難かも。生憎のどんよりした天気でしたw

1階で入場券を買って、早速展望台へ。函館と言えばこのイメージですよね。
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見事に名前の通り5つの突起のある星型となっています。西洋に同様の形の城塞があるようで、死角の少ない形なのだとか。

このタワーの展望台は周囲をぐるっと回れるようになっています。途中に新選組の鬼の副長 土方歳三が座っていました。
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土方歳三は戊辰戦争最後の戦いとなったこの地で狙撃されて亡くなったそうです。

この展望台には函館の歴史をミニチュアで展示していました。これはありがたい。
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これは1854年の日米和親条約で鎖国が終わった翌年に、開港予定となった函館に調査に来たペリーと松前藩の家老がミシシッピ号で会見する様子。黒船は今で言えば宇宙人が攻めて来たくらいのインパクトだったと言われているので、相当に緊張してそう

その後、色々と日本国内で維新の嵐が巻き起こる訳ですが、函館も戦乱に巻き込まれます。

こちらは旧幕府軍の軍艦「開陽」が冬の嵐で座礁したのを土方歳三が言葉もなく立ち尽くすシーン。
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それでも脱走軍(旧幕府側)は松前藩に勝ち、榎本武揚を総裁とする政権を樹立したりしています。

しかし新政府軍の総攻撃を受けて函館の町は新政府軍に占領されます。これはそれを奪回しに行く土方歳三。
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その時、健闘むなしく銃撃されて亡くなりました。今でいうと34歳の若さで亡くなっているというのだから驚きです

他にも色々なエピソードが紹介されているので、最初にここに来て歴史を学ぶことができたのはラッキーでした。これで函館旅行にも厚みが出ますw

この展望台には他にも見どころがあって、足元が透けているところがあります。
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これ、かなり怖いですw 本気でビビっている人が続出でしたが、それが普通の反応だと思います。

展望台からは函館山も見えます。この日はこんなどんよりしてますが、快晴だとかなり綺麗な光景のようです
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函館山については後日改めてご紹介の予定です。

展望台のすぐ下あたりに北海道立函館美術館があります。
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徒歩5分くらいのところなので、もちろん足を運んでみました。また後ほど出てきます。

タワーの下はお土産屋さんや食べ物を売っていました。
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ここで食べることも出来るようなので、ゆっくりすることもできそうでした。

続いて、五稜郭の中に行ってみました。こんな感じの橋が掛かっています。
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橋を渡ると先程上から観た通り 城壁に囲まれています。結構な高さがあってその堅固さもよく分かると思います。

こちらは箱館奉行所。開港の際に置かれた江戸幕府の役所です。
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その割に かなり真新しい建物となっているのは、当時と同じ材料・後方で2010年に復元した為です。破風と櫓のような屋根が特徴的。戊辰戦争の舞台となり、わずか7年で解体されました。

中はこんな感じ。水平垂直が多い美しい光景です。
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木材の色も明るくて新築らしさがあるけど、昔はこうだったんですよね。

こちらは大広間。奉行所の中でも最も格の高い部屋で、なんと4間続きのかなり大きな広間です。
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年中行事などで使われた部屋で、役職の格で入室できる部屋が決まっていたようです。

こちらは先程の広間の一番奥にある壱之間。
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床の間・違い棚・付書院がありここが一番格が高い部屋だと思われます。

少し先の部屋には武器置所なんかもありました。奉行所の中に武器を置いていたようです。

続いてこちらは表座敷。
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奉行の普段の執務室です。裁きの裁きの申し渡しも行われた格の高い部屋なのだとか。

外からだと分かりづらいですが、中庭がありました
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採光や雨水処理を目的としたそうです。ここだけアスファルト…w 窓の格子の連続が美しいのに、ぶちこわしです。

こちらは小屋組という奉行所で最も広い部屋。今は資料館となっています。
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ここも函館や五稜郭の歴史がよく分かるので、歴史好き(特に幕末好き)にはたまらないと思います。

当時の鉄砲や大砲の球なんかも展示されていました。
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他にも映像の部屋などもあり、歴史資料館としても中々立派です。

五稜郭を堪能したので引き返して、五稜郭タワーの近くにある北海道立函館美術館に行ってきました。
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上から観たら小さく見えますが、割と大きいw 特別展の他に2つくらい展示していました。

私が行った時は「奇才・ダリ版画展 炸裂するシュルレアリスムの世界」をやっていました(2018年7月14日(土)~8月26日(日))
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こちらはダッシュで45分くらいで観ました。メモも取ってきたのですが、もう終わって日が経っているので記事にはしません。版画シリーズが結構あって、版画でもダリらしさは失われずシニカルだったり ちょっとあざといくらいの奇妙さです。日本の昔話をテーマにした作品なんかもありました。

最後に美術館の前にあったアントワーヌ・ブールデルの「自由」
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美術館の内外に色々な彫刻がありました。次はもうちょっとゆっくり観たいw


ということで、景色・歴史・美術と言った感じで思った以上に楽しめました。さらに五稜郭タワーの前にはご当地グルメの「あじさい」(ラーメン)の本店やラッキーピエロ(バーガーの店のはず…だけど色々ある)なんかもあって、狭いエリアで色々と充実していました。函館に観光に行く際には鉄板の観光地だと思います。


函館編
 五稜郭周辺の写真 【函館編】
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 函館建物めぐり 前編 【函館編】
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