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名古屋城周辺の写真 【名古屋編】

今日は写真多めです。前回に引き続き3連休に行ってきた名古屋の写真で、今日は名古屋城周辺について書いていこうと思います。

前回ご紹介した熱田神宮(神宮西駅)から名古屋城(名城公園駅)は地下鉄1本で15分くらいで行けました。名古屋は地下鉄が結構便利。

名城公園に入ってすぐの所に金シャチ横丁という飲食店街がありました。
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正門の義直ゾーン(伝統・正統のエリア)と東門の宗春ゾーン(新風・変化のエリア)があるようで、こちらは宗春ゾーン。台湾まぜそば とか最近のお店が並びます。ちなみに宗春は七代目の尾張藩藩主の徳川宗春のことで、歌舞伎のような奇抜なファッションをしていたそうですw
 参考リンク:http://kinshachi-y.jp/

こちらが名古屋城のある公園のマップ。
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地下鉄駅は東門の方にあるので、そちらから入って行きました。

どういう訳かお堀に水が入っていなかったけど、立派な石垣です。
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この櫓は東南隅櫓。この櫓は入ることが出来ませんが、同じような西北隅櫓は中に入ることができました。後で出てきます。

こちらは表二之門
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ここから本丸の中へと入っていきます。
 参考リンク:名古屋城公式ウェブサイト

こちらは本丸御殿。むちゃくちゃ新しい!w 元は1615年に建てられたのですが、戦時中に焼失してしまい再建されたのは2018年6月とのことで、真新しいうちに観ることができました。
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もちろん、中も見てきたのですがその前に天守などを観ることにしました。

そしてこちらが天守閣! 隣は先程の本丸御殿です。 トレードマークの金の鯱も輝いています。昔、この鯱の鱗が盗まれたことがあるんですよねw 
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入って観たかったのですが、あいにくと改修工事中でした。ちょうどこの天守にエレベーターを付けるか付けないか揉めてるニュースがあったばかりです。(付けないらしいです) これも焼失して1959年に再建されたものですが、元々は関ヶ原の戦いの後に豊臣家との戦いに備えて作らえました。

似たような角度で複数の箇所から撮ってみました。左にはエレベーターが横に付いている様子もあります。
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右の写真だと工事をしているのがよく分かります。耐震工事だそうです。

こちらは天守礎石が並ぶ一角。焼失した天守を支えていた石で、再建にあたってすぐ隣のこの場所に移されたそうです。
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堅牢な造りで、大きな天守を支えるだけのことはあります。

こちらは重要文化財の西北隅櫓。こちらは中に入ることができました。
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中はかなり急な階段があったりするので、足腰が弱いと登れないかも。

櫓の中はこんな感じ。それほど広くもなく簡素な造りとなっています。
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外からの攻撃に応戦する為の仕組みなんかもありました。お堀の外の様子もよく見渡せますが、今は普通の住宅街が広がっていますw

西北隅櫓を観た後、来た道をそのまま引き返して行きました。

再び天守の方へと戻ってきました。これは清正石と呼ばれる名古屋城で最大の石垣石材。
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本当は黒田長政が担当した地区らしいですが、加藤清正が積み上げたと伝わってこの名前になったようです。立て札と比べるとその大きさが分かるかな? これを運ぶのは相当大変だったでしょうね。

続いて本丸御殿へと入ってみました。こちらは玄関・大廊下あたりの部屋。デジタル複製された襖絵や書院が眩いばかりです。
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特に解説が無かったですが、狩野派が描いたんじゃないかな。消失前に国宝指定されていたこともあって綿密な資料や、運び出して消失を免れた障壁がなどを元に再現したので、元の絵の様子もよく分かるようになっています。

こちらも豪華な襖絵となっています。
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名古屋の人が派手好きというのは昔からの伝統なのかもしれませんねw

こちらは対面所。藩主と身内や家臣との私的な対面や宴席に使われたそうです。
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こちらは雅な雰囲気漂う画風となっていました。四季の名所や風物を描いているようです。

対面所は二重折上げ小組格天井という段差のある格天井となっていました。
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部屋の外から普通に観てると見落とす角度なので、しゃがんで観ないと見えないかもw 非常に格式を感じさせます。

こちらは上洛殿の廊下にあった欄間。
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やりすぎじゃないか?ってくらいの豪華さですw 極彩色で恐ろしいまでの技術を集結して作っているのが見て取れます。

そして一番の見どころはこの上洛殿上段之間
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狩野探幽による壁画などで埋め尽くされています。三代将軍家光の上洛に合わせて増築された部屋で、最も格式のある部屋となっていました。

天井にもびっしりと絵が描かれています。
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正に豪華絢爛で二条城などと比べても見劣りしない建物です。焼失してしまったのが本当に悔やまれますが、見事な再現ぶりでした。


と、名古屋城を観た後、周辺の建物などを観に散策してみました。名古屋城の辺りから徳川美術館の辺りにかけては「文化の道」と呼ばれる歴史的建造物郡があり、その一部が名城公園駅のすぐ近くにあります。

名城公園駅から名古屋城とは反対の方向を観るとこんな感じ。
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手前が名古屋市役所で奥が愛知県庁です。ここだけ時代が違うような光景が広がります。

名古屋市役所のアップ。1933年に竣工し、公募によって平林金吾の設計で建てられました。
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帝冠様式と呼ばれる和洋折衷のスタイルで、屋根が和風というか名古屋城をイメージしたものとなっているようです。

続いてこちらは愛知県庁。こちらは1938年竣工で西村好時と渡辺仁の設計を基本としているそうです。
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帝冠様式を推進した佐野利器が関わっていることもあって、こちらも帝冠様式となっています。頭に乗ってる瓦屋根が名古屋城をイメージしているのも同じです。名古屋城は愛されてますねw

この他にも近くに名古屋市市政資料館という洋風の建物もあります。そちらはいい写真が撮れなかった…

歩き疲れたので県庁の南にある「Q.O.L.COFFEE」というお店でお茶してきました。
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奥さんは もっと名古屋の昭和っぽいカフェに行きたいと言ってましたが、店構えからして良い予感がしたのでここにしましたw
 参考リンク:
  Q.O.L.COFFEE公式facebook
  食べログ

2017年にできたばかりだそうで、中も洒落た雰囲気です。
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そして予想以上にコーヒーにこだわりがあるようで、ストレートコーヒーもあるし、注文してからじっくりとコーヒーを淹れてくれました。

この日はコーヒーとタルトのセットにしました。コーヒーはブラジルです。
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非常に香りが良くて、口当たりもまろやかでした。これだけ美味しいコーヒーを飲めるとは驚きでした。タルトも美味しくて、特にイチゴがまさに旬といった感じで甘くて爽やかでした。


ということで、名古屋城周辺で色々と楽しんできました。特に本丸御殿は復元とは言え見事で、目がくらむほどの豪華さでした。「尾張名古屋は城でもつ」なんて言葉もあるくらいなので、一度は観ておきたい城の1つではないかと思います。



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